2022年8月下旬〜9月上旬
里山のスギ林道にツキノワグマ(Ursus thibetanus)がなんと5日連続で登場し、トレイルカメラに記録されていました。
シーン1:8/28・午後15:09・気温20℃
明るい日中に林道を右から左へ足早に歩いて通り過ぎました。
全身の黒い毛皮に緑のひっつき虫(動物散布型の種子)が大量に付着しています。 短い登場シーンを1/4倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:07〜)
シーン2:8/29・午後20:25・気温18℃ (@0:21〜)
闇夜の林道を右から登場。
初めからカメラ目線で様子を窺っています。
タヌキとアナグマが残した溜め糞場sの匂いを嗅ぎながら左へ歩き去りました。
シーン3:8/30・午前1:50・雨天・気温17℃ (@0:41〜)
雨が降る深夜、対面に立っているスギ(胸高直径約60.5cm)の根元で立ち止まり、匂いを嗅いでいました。
林道を左から右へ立ち去りました。
短い登場シーンを1/4倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:51〜)
シーン4:8/31・午後16:58・気温25℃ (@1:16〜)
夕方のスギ林道を右から左へ通り過ぎました。
開いた口の中が赤いのが気になりました。
カラスだと口内が赤い個体は幼鳥なのですけど、クマだと何かあるのでしょうか? (それともクマ全般に共通の特徴?)
心なしか目も充血してるように見えます。
まさか花粉症のアレルギーなのかな?
こういう個体が苛々してヒトを襲ったりするのでしょうか。 (ただの個人的な妄想です)
短い登場シーンを1/4倍速のスローモーションでリプレイ。
全身の毛にひっつき虫が点々と付着しています。
この時期の山林で心当たりがあるひっつき虫は、キンミズヒキやヌスビトハギなどです。 ひっつき虫の種類はまだ色々ありますが、これから少しずつ勉強しないといけません。
シーン5:9/1・午後21:43・気温22℃ (@1:46〜)
右から左へカメラの前を足早に通り過ぎました。
ツキノワグマの個体識別ができていないので、5日間で計何頭の熊が登場したのか分かりません。
複数個体であることは間違いありません。
8月下旬にクマの出没頻度が急増したのは、何か理由があるのでしょうか?
マスコミが騒ぐようにツキノワグマの「大量出没」(異常事態)なのか、それとも毎年のことなのか、これからも地道に調査を続ける必要があります。
熊は昼間も活動していますから、山中でヒト(登山客)とのニアミス事故が無いように、各自が対策しないといけません。
気休めの鈴を持ち歩くだけでなく、護身用の熊よけスプレーを必ず携行するようにしましょう。
少し高価ですが、銃器よりも有効ですし、命には代えられません。
いくら口を酸っぱくして忠告しても、どうして熊よけスプレーの費用を惜しんで(ケチって)徒手空拳で無防備に入山する人が多いのか理解できません。
イヌを連れて歩くのも良い対策らしいのですが、飼い犬と普段から山歩きの訓練をする必要があります。