2022/02/21

立ち枯れしたクヌギ樹洞の巣口で警戒するモンスズメバチ♀

 

2021年7月下旬・午前10:30頃・晴れ 

里山で立ち枯れしたクヌギの木にモンスズメバチVespa crabro)のワーカー♀が止まっていました。 
このクヌギは完全に枯死していますし、樹液の発酵臭もしませんから、昆虫が集まる樹液酒場ではありません。 
幹に昔あった樹洞は、植物の生理的な修復作用によってほぼ塞がっていました。
関連記事(7年前の撮影)▶ モンスズメバチの巣(クヌギ樹洞)の定点観察シリーズ:2014年
その裏側にも小さな樹洞が開口していて、今回はそこにモンスズメバチ♀門衛が居座っていたのです。 
油断なく周囲を見張っています。 
幹を登り降りするアリに対しても警戒を怠りません。 
樹洞の入り口がとても狭く、内部の巣の外皮や巣盤などは見えませんでした。 
ファイバースコープのカメラが欲しいところです。 
外役ワーカー♀が帰巣するまで待てず、撮影を切り上げました。

このクヌギの木は確か落雷を受けて枯れたと記憶しているのですが、 定かではありません。

ところで、小松貴『絶滅危惧の地味な虫たち』という新書を読んでいたら、口絵に掲載されたモンスズメバチの写真に「きわめて凶暴なので、巣が見つかるとすぐ駆除される」というキャプションが付いていました。 
私はモンスズメバチをよく撮影するのですけど、今のところ一度も刺されたことはありませんし、「きわめて凶暴」という印象はありません。 
マナーや服装をしっかり守れば安全に観察できますし、スズメバチ専用の防護服も要らない、というのが私の個人的な見解です。 
もちろん、巣を駆除しようとすれば必死で反撃しますから、駆除業者が体感する危険度が「きわめて凶暴」というだけなのかもしれません。
私はモンスズメバチが好きなので、微力ながら汚名をすすいでおきます。
モンスズメバチの巣を長期観察したくても「すぐ駆除される」ので困っています。
 

夜に池の浅瀬を渡る野ネズミ【暗視映像:トレイルカメラ】

 

2021年10月下旬 



トレイルカメラ(無人センサーカメラ)で里山の水場を監視していると、野ネズミ(ノネズミ)が珍しく対岸(左岸)から登場しました。 
秋も深まり落ち葉や落枝が大量に降り積もると、池の外側は水深が浅くなります。 
近道をして、その浅瀬を夜行性の野ネズミが渡って来るようになりました。
体重の軽い野ネズミは、落枝を伝い歩きしても 水に濡れません。

シーン1:10/25・午後19:30頃 

池の左岸の浅瀬をチョロチョロと走って来ます。 
此岸の崖を登ると、カメラの直前を右往左往してから巣穴に入ったようです。 

ヒメネズミApodemus argenteus)またはアカネズミApodemus speciosus)のどちらなのか、映像で見分けられる方がいらっしゃいましたら教えてください。 



シーン2:10/27・午後21:20頃 

2日後の晩にもほぼ同様のシーンが撮れていました。
同一個体なのかな? 

野ネズミも水を飲むはずですが、この水場では一度も見たことがありません。 
夜露を舐めるだけで充分なのでしょうか?



2022/02/20

川面を助走して飛び立ち倒木に着地するカワウ、下流に飛び去るカワウ(野鳥:4K動画)

 

2021年11月中旬・午後15:20頃・晴れ 

シーン1: 
川面を単独で遊泳するカワウPhalacrocorax carbo hanedae)個体に注目すると、水面の水を嘴で繰り返しすくって飲んでいました。 
次は足元に盛大な水飛沫を上げながら助走を始め、下流に向かって飛び立ちました。 
カワウの助走はコミカルな両足跳びなのですが、背後からのアングルではよく分かりませんね。
▼関連記事(3年前の撮影) 
川から飛び立つカワウの助走は両足跳び(野鳥)【HD動画&ハイスピード動画】
低空飛行から急上昇すると川を跨ぐように倒れているニセアカシア高木にふわりと着地して、止まり木に並ぶ仲間に合流しました。 
長い倒木に止まるカワウはこれで計10羽になりました。 
新入りが倒木の枝先に止まると、倒木自体が上下に大きく揺れます。 


シーン2:(@1:11〜) 
川の右岸に並ぶ短い倒木群でもカワウの群れ(5羽)が西日を浴びて休んでいます。 
川面を泳いで右岸に近づいた個体が上陸地点を探し回っても、右岸の止まり木は既に混み合っていて、先客に軽く追い払われました(牽制)。
右岸への上陸を諦めた個体は川面を渡り、左岸近くまで戻りました。 
どうするのかと見守ると、川面を下流に向かって助走し始めました。 
今度は長い倒木の下をくぐって、そのまま低空で下流へ飛び去りました。 
もしかしたら経験の浅い個体で、長い倒木に止まりたくてもアプローチのやり方を知らないのかもしれません。


高画質の4K動画で撮影する練習です。 
いつもの癖で動く被写体を追いたくなってカメラをパンすると三脚を使っていても手ブレが生じてしまい、せっかくの4K画質が台無しですね。 
手ブレ補正のデジタル処理を施しても、いまいちでした。 
自由雲台がもっとスムーズに動いてピタッと止まる高級なビデオ専用の三脚が必要です。 

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