2015/01/14

夕暮れ時にホバリング吸蜜するホシヒメホウジャク【蛾:暗視映像】



2014年9月下旬
▼前回の記事
ホシヒメホウジャク(蛾)の停空飛翔【ハイスピード動画】

用水路沿いに咲いたアザミ(種名不詳)の群落で訪花するホシヒメホウジャクNeogurelca himachala sangaica)を通常のHD動画でも撮ってみました。
ホバリング(停空飛翔)で一つの頭花を回りながら長い口吻を伸ばして吸蜜しています。
夕暮れ時で薄暗いので、AFのピントが合わせ難くなりました。
釣瓶落としに日が落ちて急激に薄暗くなり、HD動画の撮影はすぐ限界に達しました.
薄暗い時の写真撮影はストロボを焚くだけで済みますけど、動画で記録するのは困難な挑戦になります。(強い照明を使うと蛾の自然な行動に影響を及ぼしてしまうでしょう。)

赤外線の暗視ビデオカメラに切り替えました。
補助照明の赤外線投光機も点灯。
するとアザミの桃色、ホシヒメホウジャクの後翅の橙色もしっかり写っています。
しかし暗闇ではないので、太陽の残光で画面全体がピンク色になってしまいました。

※ 光量不足の映像前半だけ動画編集時に自動色調補正を施してあります。



2015/01/13

夜もミズナラ樹液酒場に通うモンスズメバチ♀【暗視映像】



2014年9月中旬

定点観察しているミズナラの樹液酒場は夜になるとモンスズメバチVespa crabro flavofasciata)の天下になりました。
昼間ここを我が物顔で占有していたオオスズメバチやチャイロスズメバチは日が暮れると姿を見せなくなります。
昼と夜の時間帯によってうまくニッチを棲み分けているなーと感心します。
むしろモンスズメバチが昼も夜も貪欲に(疲れ知らずに)活動しているのが印象的です。

赤外線の暗視カメラで撮っていると(時刻は18:30 pm)、同じ巣の出身と思われる2匹のワーカー♀が来ていました。
前回の観察では2匹が餌場で出会うと口移しで挨拶していましたが、今回は栄養交換は見られませんでした。

▼関連記事
夜のミズナラ樹液酒場で栄養交換するモンスズメバチ♀【暗視映像】
クロオオアリとムナビロオオキスイも樹液酒場に集まって来ています。
モンスズメバチは暗くなっても自在に飛び回ることから、闇夜でも目が見えているはずです。
しかし夜の樹液酒場で他の昆虫とニアミスしても追い払う素振り(占有行動)を示さないので、実はよく見えていないのでは?という気もしてきます。
樹液を独り占めせずに寛容なのかしらん?
一方、クロオオアリは触角でモンスズメバチの存在を探知して避けている(遠慮している)ことが映像から窺い知れます。
モンスズメバチは幹で念入りに身繕いしてから飛び去りました。


ホシヒメホウジャク(蛾)の停空飛翔【ハイスピード動画】




2014年9月下旬

用水路沿いに生えたアザミ(種名不詳)の花で小型のスズメガが飛び回り吸蜜していました。
ホバリング(停空飛翔)しながら長い口吻を伸ばして吸蜜する様子を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
ところが夕暮れ時のため、光量不足の厳しい条件です。※

1/8倍速のスローモーションでも羽ばたきは速過ぎて見えませんでした。
後翅の橙色紋だけが目立ちます。
少なくとも2頭が入れ代わり立ち代わり訪花していました。
ときどき出会い頭に軽い空中戦も勃発したのですが、その面白いシーンは撮れませんでした。

同定用にストロボを焚いた写真は上手く撮れ、ホシヒメホウジャクNeogurelca himachala sangaica)と判明しました。

※ 本種成虫は薄明時の数時間しか活動しないらしい。
英語版wikipediaの記述を引用すると

Adults do not fly very much and are active for only a few hours just after day-break and/or at dusk.
薄暗い時の写真撮影はストロボを焚くだけで済みますけど、動画で記録するのは困難な挑戦になります。(強い照明を使うと蛾の自然な行動に影響を及ぼしてしまうでしょう。)



花の名前もしっかり調べたかったのですけど、用水路の対岸の藪に咲いている群落なので、近づいて接写したり採集したりできませんでした。

つづく→HD動画&暗視動画



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