2012/05/13

ショウジョウバカマの花で吸蜜ホバリングするビロウドツリアブ【ハイスピード動画】




2012年4月下旬

ようやく根雪が消えた里山の斜面にショウジョウバカマの花がピンク色に咲き誇っていました。
早春を告げるいわゆるスプリング・エフェメラル(※)の一つです。
※ スプリングエフェメラルの由来は、ギリシア神話に登場する妖精エフェメロス(1日限りの生存の意)。
『森のいろいろ事情がありまして』p10より

春を待ちわびた様々な昆虫が花蜜を求めてやって来ます。
ホバリングの名手であるビロウドツリアブ(ビロードツリアブ;Bombylius major)が長い口吻を花に差し込んで吸蜜する様子をハイスピード動画(220 fps)で撮影してみました。
ホバリング飛行の神髄をご堪能ください。
スローモーションで見ると、花弁に着陸している(脚を掛けている)間も激しく羽ばたき続けていることが分かります(アイドリング)。
ひたすら同じ場所で長いこと吸蜜したかと思えば、飛びながら少しずつ小さな花を変えて飲み屋をハシゴしています。
たまたま飛来した他の昆虫とニアミスするシーンも捉えられていました。

この日は初夏を思わせるほど日差しが強く、日向に居ると暑いぐらいでした。




【追記】
Newton special issue『植物の世界 ナチュラルヒストリーへの招待 第4号』の中でショウジョウバカマのポリネーターを解説した記事によると、
(ビロウドツリアブなど)ツリアブの仲間は飛翔しながら吸蜜するが、そのとき腹部が葯や柱頭にふれる。また、葯や柱頭を足でつかんだりすることもある。(p104より)
蜜腺は花被片の基部にあるが、花が杯状に開くので、ハナバチやクマバチのような大型のハチのみならずハナアブやツリアブのような小型の昆虫でも楽に吸蜜することができる。昆虫相がまだ豊富でない早春に開花する不利さを、可能なかぎりの昆虫を花にひきつけることによって補っているのだろう。(p100より) 


キジ♂が隣で鳴いても動じないスズメ【野鳥】



2012年4月下旬

河畔林を縄張りとするキジ♂(Phasianus versicolor)が土手を登って河川敷の遊歩道まで来ました。
やおら縁石に登ると、お立ち台で勇ましく母衣打ちを披露。
たまたま隣の縁石でスズメPasser montanus)が採食中でした。
至近距離で大声で鳴かれてもスズメは慣れているのか驚いて逃げたりしませんでした。

リサイタル特等席♪



2012/05/12

コゲラの木登り【野鳥】



2012年4月下旬

樹上でコゲラDendrocopos kizukiが跳んで登りながらあちこち突ついています。
すぐに飛んで隣の朽木に移動すると、登りながら餌を探していたのですがこれは撮れませんでした。

コゲラは小さい鳥なので、撮れたのはこれが初めて。
一瞬でも嬉しい出会いでした。



ランダムに記事を読む