2024/11/25

ニホンイタチの越冬用巣穴の横で餌を探し、拾ったドングリを持ち去るカケス【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2023年12月下旬〜2024年1月上旬

シーン0:12/27・午後14:20・晴れ(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
平地のスギ防風林で、画面の奥に向かって根こそぎ倒れたスギの根元に掘られたニホンイタチMustela itatsi)の越冬用巣穴bを自動センサーカメラで見張っています。 
画面のほぼ中央にぽっかり開いているのが、問題の巣穴bです。 
丸木橋のような細い水平のスギ倒木で遮られて見えませんが、その下をくぐったすぐ左奥にも、イタチが越冬する「根曲がり巣穴a」があります。 
2つの巣穴a,bは内部でつながっていそうですが、限られた数の撮影機材でやりくりしているために、2つの巣穴を同時に監視することが出来ません。 
カケスGarrulus glandarius)の登場シーンをまとめました。


シーン1:12/29・午前8:29・晴れ(@0:03〜) 
2羽のカケスが交互にやって来て、水平倒木に止まったり、スギ風倒木の土が付いたままの根を啄んだりして、餌を探しています。 
画面右端の手前に生えている細いスギ幼木のせいで、肝心の探餌行動が隠れてよく見えません。 


シーン2:1/3・午前8:03(@0:29〜) 
年が明けた朝にも計3羽のカケスが写っていました。 
小さな群れで一緒に行動しているようです。 
手前の林床で餌を探していた個体が、水平倒木から剥がれ落ちたスギ樹皮の下からドングリを見つけると嘴で拾い上げました。 
この辺りでドングリがなる木は見当たりませんから、もしかすると剥がれかけた樹皮の隙間にカケスが予め隠しておいたドングリが樹皮と一緒に落ちたのかもしれません。
そのままカケスはドングリを咥えて手前に飛び去りました。 
後で食べるために、どこか安全な場所にドングリを隠しに行ったのでしょう(貯食行動)。 
奥で採食していた2羽のカケスも相次いで飛び去りました。 
カケスがドングリを拾う様子を、1.5倍に拡大した上で1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:45〜) 


シーン3:1/5・午前6:57・くもり(@1:17〜)日の出時刻は午前6:52。 
2日後も日の出直後に2羽のカケスが登場しました。 
これ以降はカメラの電池が消耗していて、たった1〜2秒間しか探餌行動が録画されていません。 


シーン4:1/6・午前10:41(@1:23〜) 
翌日もカケスが止まり木に来ていました。 


イタチは鳥を狩る天敵(捕食者)のはずなのに、その巣穴の周囲でカケスを含む様々な野鳥が採食に通ってくるのが不思議です。
襲われないことを知っているのか、それとも逃げ切れるという自信があるのでしょうか?


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→ 


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2024/11/24

ニホンイタチの越冬用巣穴が気になるものの近寄らない雪国のホンドギツネ【トレイルカメラ】

 



2023年12月下旬 

シーン0:12/22・午後13:12・くもり(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
 平地のスギ防風林で、画面の奥に向かって根こそぎ倒れたスギの根元に掘られたニホンイタチMustela itatsi)の越冬用巣穴bを自動センサーカメラで見張っています。 
画面のほぼ中央にぽっかり開いているのが、問題の巣穴bです。 
丸木橋のように見える水平の倒木で遮られて見えませんが、その下をくぐったすぐ左奥にも、イタチが越冬する「根曲がり巣穴a」があります。 
2つの巣穴は内部でつながっていそうですが、撮影機材の数が限られているために、2つの巣穴を同時に監視することが出来ません。 


シーン1:12/26・午前7:05頃・くもり(@0:03〜) 
4日間で大雪が積もり、雪は降り止みました。 
雪面には様々な野生動物が通った跡の獣道が形成されています。 

奥の獣道から朝に現れたホンドギツネVulpes vulpes japonica)が、水平倒木を見上げたり、下からカメラの方を覗き込んだりしています。 
冠雪した水平倒木(丸木橋)の上に跳び乗るかどうか迷ってるのかな? 
実は以前、根曲がり巣穴aを監視するトレイルカメラを水平倒木の上に設置していました。
それが無くなったので、キツネは訝しんでいるのかもしれません。(同一個体のキツネが来ていると仮定)
結局キツネは、倒木の下を慎重にくぐり抜けて手前に来ました。 
イタチの越冬用巣穴bを振り返って匂いを嗅いだものの、近づいて巣口bに首を突っ込んだりしないで立ち去りました。 
イタチは獲物として狩るには手強すぎると、キツネは知っているようです。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

花弁が黄緑色の桜(ウコン/ギョイコウ?)

2023年4月下旬・午後 ・晴れ

山麓の農村部で道端に植栽された桜の花が黄緑色で、珍しく思い写真に撮りました。 
園芸品種に疎いので帰ってから調べてみると、ウコンまたはギョイコウという2つの栽培品種が候補に出てきました。 
八重咲きの花弁に葉緑素が含まれ、花弁でも少し光合成しているらしい。 
ソメイヨシノとは違い、開花と一緒に赤みがかった若葉が展葉しています。 

ウコンとギョイコウのどちらでしょうか?
ウコンと違ってギョイコウは、開花が進むにつれて(葉が緑になる頃)花弁の中心部が赤くなるらしいのですが、この時期では見分けられません。 
これはウコンだろうと予想しているのですが、来季は現場に『桜ハンドブック』を持参した上で定点観察し、しっかり同定するつもりです。 

この日は晴れていたのに、黄緑の桜に訪花昆虫を見かけませんでした。 
しつこく定点観察してみれば、訪花昆虫の送粉行動を観察できるかもしれません。 
緑色がかった花弁では春の花として視覚的にあまり目立たたず、訪花昆虫を誘引するシグナルが弱いと予想されます。 
可視光ではなくUV写真に撮ってみれば、目立つ蜜標があるのかもしれません。
その代償にウコンやギョイコウの花に強い芳香があるという話も聞いたことがありません。 
栽培品種ではこのように、自然界では淘汰される形質も人為選択されてしまうことがあります。 
八重咲きなのに雄しべや雌しべが正常で結実するという点も、花の形態形成の常識に反していて不思議です。


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