2024/11/24

菜の花を舐めるシマクロハナアブ♀?【名前を教えて】

 

2023年4月下旬・午後14:20頃・晴れ 

山麓の農村部の道端に咲いた菜の花の群落でハナアブの仲間が訪花していました。 
口吻を伸縮させて花蜜を舐めています。 
よく晴れていたものの、風揺れに悩まされました。 
用事があって急いでいた私は、飛び立つまで待てずに動画撮影を打ち切りました。

ハナアブ類について結構詳しい図鑑『札幌の昆虫』に掲載された写真を眺めてみると、シマクロハナアブ♀(Eristalis arbustorum)ですかね? 
もし間違っていたら、ご指摘いただけると助かります。 
動画で顔の正面が見えたときの黒い縦線に注目しました。
5〜10月 平地。山地では少ない。 やや小型。顔の黒色中条はほとんどないかあっても短い。 (p212より引用)
ハナアブの世界(Web版ハナアブ図鑑)サイトでシマクロハナアブの標本写真を参照すると、素人目にはまたイメージが違います。 
キタシマハナアブは大型で、出現期が夏(7〜8月)らしいので除外できます。 

動画に登場する菜の花の正式な和名についても、いつものように私はお手上げです。
隣の畑で栽培するアブラナ科の作物(野菜)が逸出したのか、花を愛でる園芸植物なのか、外来種(帰化植物)なのか、見分け方を知りません。
映像から見分けられる方がいらっしゃいましたら、ご教示願います。
アブラナ科をきちんと見分けられるようになるお勧めの植物図鑑(書籍やウェブサイトなど)があれば教えて下さい。


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2024/11/23

ニホンアナグマの越冬用営巣地で年始に相互毛繕いするホンドタヌキのペア【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年12月下旬〜2024年1月上旬 


シーン0:12/27・午後14:17・くもり・気温15℃(@0:00〜) 
平地の落葉した二次林で越冬するニホンアナグマMeles anakuma)の巣穴を自動撮影カメラで見張っています。 
年末年始のホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:12/27・午後22:31・気温-2℃(@0:03〜) 
年末の晩にタヌキが単独で現れたものの、アナグマの巣穴には近寄らずに左へ立ち去りました。 
雪面は凍結(クラスト)しているようです。 


シーン2:1/2・午前5:05・気温-5℃(@0:14〜)日の出時刻は午前6:52。 
新年の未明に監視カメラが起動すると、暖冬でセット(アナグマの営巣地)の雪解けが進んでいました。 
夜明け前の雪面は凍結しています。 
左から来たタヌキaがアナグマの巣口Lを点検してから、カメラを見上げました。 
次に別個体のタヌキbが隣の巣穴Rからのんびり出てきたので驚きました! 
てっきりアナグマが巣内で越冬していると思っていたのですけど、不在なのでしょうか? 
冬のアナグマは眠そうでぼんやりしていますし、タヌキとの同居を寛容に許容しているのかもしれません。(同じ穴のむじな
もっとありそうな別の可能性として例えば、画面の手前(下)から来たタヌキbがアナグマの巣穴Rに入って点検するシーンを撮り損ねただけかもしれません。 
タヌキbは巣口Rで身震いしてタヌキaと合流すると、その場に座り込んで仲睦まじく相互毛繕いを始めました。 
きっと♀♂ペアなのでしょう。

実は2分後にもトレイルカメラが起動したのですが、何も写っていませんでした。(映像は割愛)
タヌキのペアが手前の死角に立ち去った直後のようです。


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。

痛々しく3本足で跛行するニホンザル♀の木登り能力

 

2023年12月中旬・午後15:05頃・くもり 

山麓の用水路に沿って2頭の野生ニホンザル♀♂(Macaca fuscata fuscata)が遊動してきました。 
発情した成獣♂が先行していますが、後続の若い♀個体に注目して下さい。 
鼻筋が白く通っていることから、「鼻白」と呼ぶことにします。 
先行する♂が谷に架けられた水路橋の手摺を渡っている間、鼻白♀は対岸で待機しています。 

しばらくすると、後続の鼻白♀も水路橋の手摺を伝い歩きし始めました。 
その足取りが明らかに異常です。 
どうやら右後足を負傷しているようで、痛む足の裏を着地しないようにかばって、他の3本足だけを使ってヒョコヒョコと跛行しています。 
初めはてっきり、ノイバラの棘などを足の裏でうっかり踏んでしまい、化膿した傷口が痛むのかと想像しました。 
しかし途中で立ち止まったときによく見ると、右後足の甲が赤黒く変色していました。 
逆側の健常な左足の色(あるいは健常個体♂の足の甲の色)と見比べてみて下さい。 
右足首を捻挫したのかもしれません。 
一体いつどこで右後足を負傷したのでしょうか? 
冒頭の登場シーンを見返すと、鼻白♀は水路沿いを正常に四足歩行をしていました。 
水路橋のたもとで怪我したのなら、悲鳴を上げたはずです。
足の裏に何か棘が刺さって痛むのなら、患部を気にして手当てするはずなのに、座ってるだけでした。 
どうやら痛みを我慢しながら水路橋まで4足歩行して来たようです。 

橋の手摺を伝ってどんどん近づいてきた鼻白♀は、谷の此岸で突っ立っている私を迂回するために、手摺から横の落葉高木(樹種不明)の枝へと身軽に飛び移りました。 
3本足でも見事な跳躍力です。 
そのままスルスルと木を下りました。 
木登り能力を注意深く見ると、樹上では痛みをこらえて4本足を使っていました。 
下向きになる木下り中は、後足にあまり負担がかからないのでしょう。 
野生のニホンザルで手足を怪我した個体をときどき見かけるのですが、木登り能力を確認できたのはこれが初めてです。 

地上に降りると、鼻白♀は負傷した右後足をかばって再び3本足で痛々しくヒョコヒョコと跛行し始めました。 
ときどき小声で哀れっぽく鳴いたのは、鼻白♀の鳴き声だと思います。 
(鼻白んで私とすれ違うときの不安や緊張の現れか?) 
その後も、遊動する群れの仲間と一緒にねぐらのスギ林に向かって休み休み跛行して行きます。 

地上および樹上での跛行を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:54〜)

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