2022年9月中旬
里山のスギ林道にトレイルカメラを設置して、タヌキとアナグマが共有する溜め糞場sを長期監視しています。
シーン1:9/13・午後20:23・気温23℃
冒頭から、画面の左端にニホンアナグマ(Meles anakuma)が登場しました。
おそらくスクワットマーキングで下草に匂い付けしているのでしょう。
しばらくすると、また左から戻って来ました。
自分たちの溜め糞場の匂いを嗅ぎ回ると、カメラの方を向いてしゃがみました。(@0:20〜)
手前に向かって歩きながら脱糞したように思うのですが、横向きまたは後ろ向きになってくれないと肛門が見えず、排便の有無は分かりません。
下草やスギ落ち葉にスクワットマーキングしただけかもしれません。
シーン2:9/16・午後20:33・気温21℃ (@0:37〜)
3日後もほぼ同じ時刻の晩に登場しました。
林道上のあちこちで腰を落として尻を擦りつけながら歩き回ります。 (スクワットマーキング)
今回初めて、アナグマがタヌキの溜め糞のすぐ横で対抗するように排便しました。(@0:48〜)
今までは同じ溜め糞場sの中でもタヌキとアナグマは棲み分けるように別々の場所に排便していたので、今回の所業に驚きました。
遂にタヌキとの長い冷戦(膠着状態)が破られて、アナグマが挑発行為に出たのでしょうか?
アナグマはいつものように糞切りが悪く、後半は軟便をボトボト垂れ流しながら左に立ち去りました。
タヌキと違ってアナグマは溜め糞場の広範囲に匂い付けするために意図的に大便を撒き散らすのでしょう。
この個体はアルビノではなく、顔に黒い縦縞があるようです。
(シーン1とは別個体のような気がするのですが、自信はありません。)
※ カメラから照射される赤外線が強過ぎるので、動画編集時に白飛びを少し和らげました。