2022/02/15

水場の畔を深夜徘徊するニホンイノシシ【暗視映像:トレイルカメラ】

 

2021年11月中旬・深夜
前回の記事:▶ 雨の夜に水場の横を通り過ぎるニホンイノシシ【トレイルカメラ:暗視映像】

山中の水場を監視する無人センサーカメラ(トレイルカメラ)に久しぶりにニホンイノシシSus scrofa leucomystax)の姿が2回捉えられていました。 
やはりイノシシは夜行性のようです。 

シーン1:11/11・午前3:55頃・気温4℃ 

池の対岸に登場したイノシシは、地面や落ち葉の匂いを頻りに嗅いでいます。 
やや遠いので、牙の有無(性別)がよく分かりません。 
素人目には腹部に乳首が見えたように思ったのですけど、気のせいかな? 
最後は林道を左へ立ち去りました。
シーン2:11/16・午後22:25頃・気温3℃ 

5日後の夜にも再び現れました。 
個体識別できていないので、同一個体かどうか不明です。
水場の右岸に自生する灌木(落葉樹)の僅かに残った葉の匂いを嗅いだり、地面の匂いを嗅いだりしています。 
対岸を右往左往し、結局は右へ立ち去りました。 

今回もイノシシは水を飲んだり浴びたりしませんでした。 
この池の周囲は泥濘になっているのですが、イノシシがヌタ場として泥浴びする姿をなかなか見せてくれません。 
どうもトレイルカメラの発するかすかなノイズや赤外線LEDの光に気づいて、ひどく警戒してるような気がします。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

サザンカ(白花)の花蜜を舐めるナミハナアブ♂

 

2021年11月中旬・午後14:10頃・晴れ 

民家の軒下に植栽された白花品種のサザンカ(山茶花)に、ナミハナアブ♂(Eristalis tenax)が訪花していました。 
口吻を伸ばして専ら蜜腺を舐めています。 
雄しべの葯に花粉はほとんど残っていないようです。 
左右の複眼が頭頂で接していたことから♂と判明。 
ようやく顔を向けてくれて黒条が見えました。
この日はサザンカの花にハチ類を全く見かけませんでした。 
他にはトンボやハエが飛来するだけで、あとは2紋型のナミテントウHarmonia axyridis)が葉上に居ました。

【追記】
2022年11月中旬

現場を再訪して、落花の写真を撮りました。
ツバキの花は散るときに花首ごと落ちますが、サザンカの花は花弁がバラバラに落ちます。

2022/02/14

夕方の川で離合集散するダイサギとコハクチョウ【10倍速映像:野鳥】就塒前集合

 

2021年11月上旬・午後15:04〜17:00頃・晴れ(日の入り時刻は午後16:34)

夕暮れの川で白鷺が離合集散する様子を微速度撮影で記録しました。 
10倍速の早回し映像をご覧ください。 
これは長年温めていたテーマです。  
▼関連記事(5年前の撮影) 
白鷺が集団就塒する川【前編:冬の野鳥】 
白鷺が集団就塒する川【後編:冬の野鳥】

明るい午後の時間帯にはダイサギArdea alba)3羽とコサギEgretta garzetta)1羽が川に点在して、のんびり佇んだり採食したりしています。 
やがてコサギはどこかへ行ってしまいました。 
途中から岩場を離れて中州の岸に移動して休むダイサギも居ました。 
昼間のダイサギには縄張り意識があるようで、互いに近づき過ぎると小競り合いが起こります。 
この川にはダイサギの食べる餌の量があまり多くないのでしょう。
日が暮れると捕食者(天敵)に対する不安感が増してくるようで、仲間内の敵対心が徐々に薄れて群れを形成するようになります。(就塒前集合) 
遠くの餌場で採食していたダイサギが1羽ずつ川に飛来して群れに合流するのです。 
白鷺が夕暮れの川に続々と舞い降りるシーンはとても美しく、いつ見ても感動します。 
いよいよ暗くなると、今度は1羽ずつ上流(右)の方へ飛び去ってしまいました。 
近くの河畔林に改めて塒入りしたのでしょう。(集団就塒) 
今回、ダイサギの就塒前集合は最大で計8羽という小規模なものでした。 
それでも長時間の早回し映像にすることで、離合集散のパターンが見えてきました。 

一方、コハクチョウCygnus columbianus bewickii)の群れの動向はもう少し複雑です。 
明るい午後のうちから川に留まっていた6羽が、しばらくすると川面を落ち着きなく遊泳し始めました。 
V字の隊列を組んで上流(右)に向かって川面を助走し、飛び去りました。 
ところが、しばらくすると同じ川に戻って来るのです。(着水地点は画角の外) 
私の興味は白鷺の方にあったので、白鳥を個体識別できていませんが、同じ群れが何度も川に離着陸を繰り返しているようでした。 
コハクチョウの群れは毎年この川を集団塒としているので、夕方になると一旦飛び立って周囲の安全を確かめてから改めて川に塒入りするのでしょう。 
また、遠くの餌場で採食していた別の群れも続々と川に帰ってきて仲間と合流します。 
残念ながら私の予想が外れて、後半になるとコハクチョウの群れはカメラの画角内に収まってくれませんでした。 

被写体が純白で目立つので、相当暗くなるまで撮影が可能です。
(カメラの設定でゲインを最大に上げました。) 
暗くなるとカメラのオートフォーカス(AF)が効かなくなるので、明るいうちに焦点を固定しておく必要があります。

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