2020年10月下旬・午後15:25頃・くもり
農村部の舗装路で3匹のコカマキリ♀♂(Statilia maculata)を発見。
交尾中の♀♂ペアにあぶれ♂が干渉しているようです。
交尾ペアをよく見ると、マウントしてるだけで交尾器は結合していません。
コカマキリは体色が多型です。
今回の♀は緑色型、♂は薄い黄土色と焦げ茶色の2匹でした。
飼育下ならともかく、野外で交尾干渉を観察できる機会は滅多にないのに、ここで無念にもカメラのバッテリーが切れてしまいました。
私が急いでバッテリー交換している間に、コカマキリのあぶれ♂は交尾ペアから離れてしまいました。
♂同士の争い(♀の争奪戦)がどのように決着が付いたのか、見届けられずに残念でした。
もう一度再現してくれないかと、強制的にあぶれ♂を交尾ペアにしつこく近づけても、互いに怖がって逃げ回るばかりで二度と♀に交尾を挑もうとしませんでした。
今思えば、カマキリ♂は下手に正面から♀に近づくと共食いされる恐れがあるので、♀の背後から慎重に近づかないと安全に交尾できません。
そのため、♀の傍で♂同士の争いは淡白なのかもしれません。
遂には、♀は♂を背負ったまま自発的に私の手から路上に飛び降りました。
交尾ペアに対して一番の「お邪魔虫」は私でしたね。
道に車が来るのではないかと気が気でなくて、雑で散漫な撮影になってしまいました…。
カメラのバッテリーをもっと早く交換しておくべきだったと、つくづく悔やまれます。