2021/02/26

カラムシの葉を食べるフクラスズメ(蛾)幼虫

 

フクラスズメ(蛾)の飼育記録#1 


2020年10月下旬・午後14:50頃・晴れ  

農道の脇に自生するカラムシの群落がイモムシの食害でほとんど丸坊主になっていました。 辺りをよく探すとフクラスズメArcte coerula)の幼虫が何匹も見つかりました。 
ほとんど食べ尽くした葉の裏面の主脈にしがみつき、わずかに残った葉を齧っていました。
太い葉脈だけは食べ残しています。 

同一個体を側面からも撮ろうと回り込んだら、幼虫が警戒して食事を止めてしまいました。 
胸脚を主脈から離し、頭部を仰け反らせて威嚇姿勢になりました。 

飼育するため2頭のフクラスズメ幼虫を食草ごと採集して持ち帰りました。 

2021/02/25

ダリアの花粉を舐めるナミハナアブ♂

 

2020年10月下旬・午後14:00頃・晴れ 

民家の庭の花壇に咲いたダリアの群落でナミハナアブ♂(Eristalis tenax)が訪花していました。 
口吻を伸縮させて、主に花粉を一心不乱に舐めています。 
前脚の先がオレンジ色の花粉で汚れています。 
色とりどりに咲いたダリアの中でも、黄色と白の花の品種に訪花していました。 

カメラを近づけても逃げないどころか、指で触れてもなかなか逃げませんでした。 
最後にようやく(嫌々ながら?)羽音を立てて飛び去りました。

ハハコグサの花蜜を吸うゴボウハマキモドキ(蛾)の飛び立ち【HD動画&ハイスピード動画】

 

2020年10月下旬・午後15:00頃・晴れ 

田畑の間を通る農道と用水路の間に咲いたハハコグサの小群落で見慣れない地味なミクロ蛾(小蛾)が訪花していました。 
ハハコグサは別名ゴギョウと呼ばれ、春の七草のひとつです。 
ハハコグサの花期は4〜6月とされているので季節外れの狂い咲きかと思いきや、調べてみると秋にも少し花が咲くのだそうです。 

マクロレンズを装着して接写を始めたとき謎の小蛾は口吻を伸ばしておらず、ただ休息しているだけでした。 
しばらくすると、ようやく警戒を解いて口吻を伸ばし、花蜜を吸い始めました。 
ハハコグサの花序を歩き回りながら延々と吸蜜を続けます。 

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@3:36〜) 
ミクロ蛾の横の花に指でそっと触れた途端に、準備運動なしに勢い良く飛んで逃げました。 
更に1/5倍速のスローモーションでリプレイすると、緊急避難の離陸はジャンプしているようでした。 

このミクロ蛾の名前を知りたいので、どなたかご存知の方は教えて下さい。 
ハハコグサを食草とする蛾を検索してみたものの、似ている蛾像がヒットしません。

【追記】
いつもお世話になっている「新・蛾像掲示板」で問い合わせたところ、ゴボウハマキモドキTebenna micalis)やヤマハハコハマキモドキが似ていると教えてもらいました。
ヤマハハコハマキモドキも確かに似てますけど、分布が北海道の山地~亜高山ということは、仮に山形県にも分布しているとすれば高山蛾になってしまう気がして除外しました。
現場の横は収穫後の田んぼと畑が広がっていましたが、ゴボウも栽培していたかどうかは分かりません。
確か夏にアザミが咲いていたので、そこで育ったのかもしれません。

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