正午過ぎ(午後12:09)にアカタテハ(Vanessa indica)の羽化が始まりました。
実は朝から近所で道路工事が行なわれていたのですが、激しい騒音や振動がようやく止まった昼休みに警戒を解いて羽化が始まったのかもしれません。
羽化と翅伸展の様子を10倍速の映像でご覧ください。
翅が伸びた後も画角に収まるように予めセッティングしておくのが微速度撮影のコツです。
今回は奇跡的にぴったり(ギリギリ)でした。
垂蛹が胸の辺りで割れて成虫がするりと抜け出すと、そのまま萎れたカラムシの葉にしがみつきました。
くしゃくしゃに畳まれた翅原基に体液を送り込むと、閉じたままの翅がみるみるうちに広がります。
アカタテハの翅裏の複雑な模様が既に出来上がっていました。
翅伸展と同時にゼンマイ状の口吻2本をくるくると伸縮させて1本の管に融合します。
やがて腹端を蛹の抜け殻(羽化殻)から引き抜きました。
抜け殻にぶら下がったままアカタテハaは方向転換し、お尻をこちらに向けました。
撮影用の照明が眩しかったのかもしれません。
つづく→#5:羽化後に蛹便を排泄するアカタテハ