2021/01/30

ヤクシソウの花蜜を吸うクモガタヒョウモン♀

 

2020年10月中旬・午後12:40頃・晴れ 

里山を抜ける峠道の道端に咲いたヤクシソウの群落でクモガタヒョウモン♀(Nephargynnis anadyomene)が訪花していました。 
翅を広げたまま口吻を伸ばして吸蜜しています。 

通常ヒョウモンチョウの仲間は翅裏の斑紋で種類を見分けます。 
今回はせっかく翅裏が見えても、強い日差しのせいで翅表の斑紋も裏面に透けてしまい、混乱を招きます。 
同定のために採集すべきか迷いながら、同一個体を撮り続けました。 
粘った甲斐があって、ようやく翅裏の模様をしっかり見せてくれました。 

現場ではてっきりミドリヒョウモン♀かと思ったのですが、後で落ち着いて動画を見直すと、クモガタヒョウモン♀でした。 
私は未だクモガタヒョウモンをこの峠道でしか見たことがありません。 
♀を見つけたのも初めてです。


栄養補給を済ませたクモガタヒョウモン♀は…。


2021/01/29

池に浮かぶ流木に付いた藻を食べるコガモ♀(野鳥)

 

2020年10月上旬・午後16:40頃・くもり 

夕方の薄暗い溜池でコガモ♀(Anas crecca)の小群を見つけました。 
冬鳥として早くも渡来したようです。 
群れに♂が含まれていないのはなぜでしょう? 
エクリプスのコガモ♂も居ませんでした。 

1羽のコガモ♀が水面に浮いた流木に興味を示し、頻りに水面採食しています。 
嘴を素早く小刻みに開閉させて、流木の周囲に繁茂した藻などの有機物を濾し取っているのでしょう。 

カメラを向けている私の存在に気づくとコガモ♀の群れは警戒し、慌てて水面を対岸まで泳ぎ去ってしまいました。 

この池でカルガモ以外のカモ類を見かけるのは珍しいのですが、この日はなぜか常連のカルガモは不在でした。

山道で吸水・ミネラル摂取するメスグロヒョウモン♀

 

2020年10月上旬・午前11:55頃・晴れ 

急坂の登山道に沢の水が流れ込んで、舗装路の轍が濡れていました。 
水溜りというほど深くはないのですが、メスグロヒョウモン♀(Damora sagana)が全開にした翅をやや開閉しながら濡れた路面で吸水していました。 
水を飲むだけでなく、ミネラル摂取も兼ねていると思われます。 
一瞬ルリタテハかと思って撮り始めたのですけど、メスグロヒョウモン♀でした。 
♀の吸水シーンは初見です。
▼関連記事(6年前の撮影) 
傘の柄を舐めるメスグロヒョウモン♂(ミネラル摂取)
翅の縁が前翅も後翅もボロボロに破損した個体です。 
山道を歩き回ったり向きを変えたりしながら、口吻を伸ばして濡れた路面を舐め続けています。 
乾いた路面に口吻の先が触れたときは、すぐに濡れた路面に移動して落ち着きました。 
もう少し水深の深い溝も近くにあるのに、地面が少し濡れているだけで充分なようです。 

私がもう少し近付こうと一歩踏み出しただけで、警戒したメスグロヒョウモン♀は飛び去ってしまいました。


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