2018/02/28

コバネイナゴ♀@スイバの葉



2016年9月下旬

猫の額ほどの広さの原っぱ(休耕地)のスイバの葉でコバネイナゴOxya yezoensis)を発見。

遠目からは葉に口を付けているように見えました。
コバネイナゴはイネ科植物を食べるはずなので、「蓼食う虫も好き好き」という諺を実写で撮れたらスクープか!と思いカメラを向けました。

しかし、ただ休んでいた(日光浴?)だけかもしれません。
先を急ぐ用事があった私はじっくり粘れず、スイバ(タデ科)の葉を食べる摂食シーンは結局撮れませんでした。
左側の後脚が何か事故で根元から欠損していますね。

腹端の形状で性別を見分けられる筈なのですが、未だマスターしていません。
交尾中の写真と腹端を見比べたところ、この個体はおそらく♀だろうと分かりました。



コバネイナゴ♀-L3@スイバの葉

ハチミツソウの花で採餌するスミゾメハキリバチ♀



2017年8月下旬

用水路沿いに咲いたハチミツソウ(別名ハネミギク)の群落で全身真っ黒なハキリバチ、スミゾメハキリバチ♀(Megachile willughbiella sumizome)が訪花していました。
吸蜜しながら集めた橙色の花粉を腹部下面のスコパに付けて運んでいます。

本種はムナカタハキリバチ(Megachile willughbiella munakatai)の亜種なのだそうです。



この個体は直後に蜜源植物を切り替えました。
▼関連記事キンミズヒキの花で採餌するスミゾメハキリバチ♀

スミゾメハキリバチ♀:側面@ハチミツソウ訪花採餌
スミゾメハキリバチ♀:背面@ハチミツソウ訪花採餌

2018/02/27

巣の外皮を増築するコガタスズメバチ♀



枯木に営巣したコガタスズメバチの定点観察#3



▼前回の記事→#2

2016年7月上旬・正午前後

3日ぶりの定点観察。
枯れ枝の先端近くに作られた巣でコガタスズメバチVespa analis insularis)のワーカー♀が巣口の下の外皮ポケットを増築していました。
外で巣材を集めてきた個体はなぜか帰巣するといつも巣内に一旦入ります。
すぐに外皮の増築を始めれば良いのにと、いつも不思議です。
女王蜂に帰巣の挨拶をするのか、幼虫との栄養交換で空腹を満たすのか、巣内で巣材のパルプをじっくり噛みほぐすのか、考えても分かりません。
いつか巣内を直接に観察して突き止めたいものです。
しばらくすると巣材を咥えたワーカー♀が巣内から出てきて外皮上を歩き回ります。
増築が必要な場所を決めると、2匹が並んで作業を始めました。

途中で一匹が場所を変え、外皮の上部(裏側)も増築するようになりました。

その間に、胸背が黄色い花粉で汚れた個体が巣に出入りしています。
このワーカー♀黄は前回#1も居たので、個体識別できて好都合です。
自分で身繕いしても胸背の汚れは前脚で掻き落とすことができず、ワーカー♀同士で相互身繕いする習性も無いのでしょう。
このワーカー♀黄は造巣作業には従事せずに、幼虫のための獲物を狩る専門の係なのかもしれません。
ただし私が見ている限りでは、いつも手ぶらで帰巣していました。

撮影中、近所で誰かが草刈機を使って除草作業をしています。
凄まじい騒音ですが、コガタスズメバチのコロニーは別に苛立っている素振りはありませんでした。


つづく→#4


左の個体は巣材のパルプ団子を咥えている。
コガタスズメバチ♀2匹で外皮の増築
胸背が黄色い花粉で汚れているコガタスズメバチ♀個体が帰巣
前回より巣の外皮が全体的に少し大きくなっています。



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