2017年2月上旬
雪がちらつく日に、街中のお屋敷の庭でヒヨドリ(Hypsipetes amaurotis)と冬鳥のツグミ(Turdus eunomus)が樹上に群れていました。
ときどき枝から枝へ飛び移っています。
この立派な庭木はおそらく桜ではないかと思います。
落葉した樹冠に冠雪しています。
右隣に植えられたエゾノコリンゴの木の果実を採食していた混群が、私に警戒して一時的に桜の枝へ退避したようです。
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※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2017年2月上旬
小雪がちらつく日に、町中を流れる川の中に佇む1羽のダイサギ(Ardea alba)を見つけました。
ボサボサした飾り羽が寒風になびく様子が印象的でした。
川岸は雪で覆われています。
川下を向いて立っていたダイサギがときどき横を向くのは、きっと私を警戒して横目で見るためでしょう。
やがてダイサギは雪の積もった中洲の陰に隠れるように移動しました。
しつこい私は撮影アングルを求め、かなり近づいてからつづきを撮影。
ダイサギの横顔にクローズアップして識別点の目尻を確認します。
いつもと違ってこれほど接近しても飛んで逃げませんでした。
しっかり個体識別している訳ではありませんが、この川でいつも見かける顔なじみの個体だとすると、ようやく私に気を許してくれたのだろうか。
もしかすると厳冬期には餌不足で飛び立つのも億劫なほど飢えているのかもしれないと想像しました。
最後はようやく警戒を解いたのか、川の中を下流へ歩き始めました。
採食行動(漁)などの派手な活動を見れなかったのが残念。
やや退屈な動画かもしれませんが、雪国を知らない人はこの静謐なひとときが魅力的(エキゾチック)に思うかもしれません。
2017年2月上旬
街中にある旧いお屋敷の立派な庭で、ヒヨドリ(Hypsipetes amaurotis)がとある落葉樹に群がっていました。
雪をかぶった枝に残った丸くて茶色(干し柿のような色)の果実を喋んでいます。
果実の根本はとても細くて長い柄で枝につながっています。
例えるなら、サクランボの実に付いているような柄です。
この柄のせいでヒヨドリはとても食べにくそうな様子でした。
嘴で実をつついても実がブラブラ揺れるだけです。
失敗して、実を落としてしまうこともありました。
ようやく柄からちぎって実を丸呑みできたと思いきや、なぜか種子を吐き出し捨ててしまうシーンが撮れました。(@2:51~3:01)
これでは種子散布の役割を果たしていませんね。(偶々かな?)
最後ヒヨドリは鋭く鳴きながら飛び去りました。
【追記】
映像を見直すと、一羽が採食の合間に排便していました。(ややピンぼけですが左側の個体@1:05)
鳥の糞でよく見る白い液状便ではなく、珍しく黒い固形の便でした。
アングルがあまり良くないのですが、再び脱糞したかもしれません。(@3:05, 3:55)
まさしくヒヨドリによる種子散布の現場を観察できたことになります。
実は初めこの木にヒヨドリだけでなくツグミも来ていたのですが、撮影しようと私が近づいたらツグミは逃げてしまいました。
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あるいはヒヨドリが群れで餌場を占有していたのかもしれません。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
この果実の樹種を調べるのに難航しています。
予想が二転三転して現在も調査中です。
撮影中はなんとなくマメガキだろうか?と思いました。
帰ってからは図鑑で少し調べて、エノキかな?と予想を変更。
「エノキの実は甘くてうまい」@『カラスの教科書』p117より
ところが春になって花が咲くと、エノキではなく、桜のような白い花でした。
ズミやエゾノコリンゴですかね?
葉が出るまでもうしばらくお待ち下さい。
次の写真5枚は5月上旬に撮影。
花が白く長枝の葉が中裂しないことから、ズミではなくエゾノコリンゴ(別名ヒロハオオズミ、サンナシ)とようやく判明しました。
次の写真5枚は5月下旬に撮影。
未熟な果実がついていました。