2022年9月上旬・午前10:25頃・くもり
山麓の農村部で用水路に沿って設置されたガードレールの周囲をヒメスズメバチ(Vespa ducalis pulchra)のワーカー♀が飛び回っていました。
特に袖ビーム(ガードレールの端の丸まった部分)などの物陰でホバリング(停空飛翔)して、重点的に何かを探しているようです。
ヒメスズメバチはアシナガバチの幼虫や蛹を専門に狩ることで有名です。
獲物となるアシナガバチの巣を探索しているのだと分かりました。
この個体は過去の成功体験を元に、ガードレールにはアシナガバチの巣があると学習したのでしょう。
対岸のガードレールも抜かり無くチェックしています。
余りにも忙しなく飛び回るヒメスズメバチ♀を流し撮りすると、見てるだけで酔いそうになるので、1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
今回は残念ながら狩りのシーンを観察できず、ヒメスズメバチ♀は飛び去りました。
実際に私も道端のガードレールでアシナガバチの巣をいくつも見つけたことがあります。
特に車道の反対側の面が狙い目です。
春に営巣する創設女王にとって、日当たり良好のガードレールは良い営巣地なのでしょう。
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