2022/01/25

秋の刈田でタニシを捕食するハシボソガラス(野鳥)

 

2021年10月下旬・午前9:00頃・くもり 

稲刈りが終わった田んぼ(刈田)でハシボソガラスCorvus corone)の群れが散開して採食活動していました。 
刈田の奥の端の窪みに水が溜まっているのか、2羽のカラスが代わる代わる水を飲んでいるようです。 
刈株の列に対して斜めから撮っているために、肝心の水たまりがよく見えませんでした。 
1羽が飛び去った後に居残った個体が地面から何か白い虫?を捕食しました。 
カメラを手前に振ると、刈田のあちこちに浅い水たまりができていることが分かります。 

左の刈田にもハシボソガラス2羽が集まり、仲良く並んで採食していました。 
右の個体が刈田の地面から嘴で何かを拾い上げました。 
焦げ茶色の物体で、初めはクルミの実なのかと思いました。 
しかしよく見ると先端がやや尖っているので、おそらくタニシの殻だと思います。 
カラスが嘴でつついただけでタニシの殻は割れるのでしょうか? 
もしかするとクルミ割り行動のように空中から投げ落としてタニシの殻を割って中身を食べるのかもしれません。 
タニシの捕食シーンを最後まで見届けるべきだったのに、残念ながら撮影中の私は気づいていません。 
むしろ初めに撮った個体の飲水行動が気になっています。 
水たまりをしっかり確認しようと私が少し横に移動したら、カラスたちは逃げてしまいました。
▼関連記事(2年前の撮影) 水田でタニシを捕食し巣に持ち帰るハシボソガラス(野鳥)

このときは、タニシの殻を嘴で壊してから中味を咥えると、その場では飲み込まずに巣へ運びました。


余談ですが、この日、現場近くの農道沿いでハルジオンの花が狂い咲きしていました。





サザンカ訪花中のコガタスズメバチ♀にキイロスズメバチ♀が襲いかかるも…

 

2021年10月下旬・午後13:10頃・晴れ 

コガタスズメバチVespa analis insularis)のワーカー♀がサザンカ(山茶花)の白花で次々に吸蜜していると、キイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が飛来しました。 
二種のスズメバチがニアミスしたものの、すぐに別れました。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると(@0:52)、なかなか面白いドラマがありました。 
もしキイロスズメバチが雄蜂♂ならば、探雌飛翔中にうっかり誤認求愛した可能性があります。 
しかし、このキイロスズメバチは♀だったので、獲物を探索中(探餌飛翔)ということになります。 
サザンカの花蜜が目当てで訪花しようとしたらたまたま先客が居た、という状況かもしれません。 
キイロスズメバチ♀は花の手前でホバリングしながら狙いを定め、脚を広げて獲物に襲いかかろうとしました。
コガタスズメバチ♀の腹部にある黄色と黒の横縞模様(警告色)に気づいたようで、キイロスズメバチ♀は狩りを中止して慌てて飛び去りました。 
攻撃寸前に危険な相手だと認識したのでしょう。 
その間、コガタスズメバチは無反応で(キイロスズメバチの羽音に気づいていない?)、警戒姿勢も取らずに平然と吸蜜を続けていました。 

この2種間の力関係は体格通りで、コガタスズメバチ>キイロスズメバチです。 
特にキイロスズメバチは国産スズメバチ類(Vespa属)の中でも最弱とされています。 
(その代わりキイロスズメバチは数で圧倒し、巣の防衛力は最強クラスです。) 
つまり今回のニアミスの結果は前評判通りで、下剋上(ジャイアント・キリング)は起こりませんでした。
同所性のスズメバチ属6種の生息する地域で樹液孔における種間順位は、おおむねオオスズメバチ、チャイロスズメバチ、モンスズメバチ、コガタスズメバチ、ヒメスズメバチ、キイロスズメバチの順である。(小野正人『スズメバチの科学』p97より引用)

2022/01/24

池の水を飲み水浴するルリビタキ♀の群れ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2021年10月下旬・ 

里山の水場に設置した無人センサーカメラ(トレイルカメラ)にまた新たに見慣れない地味な鳥の群れが2日連続で写っていました。 
これはルリビタキ♀(Tarsiger cyanurus)ですかね? 
あまり自信がないので、もし間違っていたらご指摘願います。 
地味な♀ばかりで瑠璃色の♂が登場しないのは、若鳥も混じっているから? 
晩秋で落ち葉が降り積もり、此岸がカメラの死角になってしまいました。 

シーン1: 10/30 午後13:20・気温12℃ 
画面右下の浅い岸辺で水を一口飲んだだけで、すぐに飛び去りました。 
トレイルカメラの存在を警戒しているのでしょうか? 
シーン2: 10/30 午後16:24・気温9℃ 
薄暗い夕方でもなんとかぎりぎり、フルカラー映像で撮れています。 
気温が10℃を切り、かなり冷え込んできました。 
今度は画面の左下にルリビタキ♀?が登場しました。 
浅い池に入ると水を一口飲みました。 
次は目の前にある落枝を何度も啄みました。 
水面に浮かぶ落枝をピョンピョンと伝って池の中央部までに来ると、本格的に水浴びを始めました。 
頭を下げて水に浸しながら素早く羽ばたいて水を跳ね上げています。 
日頃の手入れが行き届いた(油を塗った)羽根は水を全て弾いてしまい、水浴しても濡れません。 
すっきりしたルリビタキ♀は右上へ飛び去りました。 
羽繕いは池の外(樹上?)で行なうようです。
シーン3:10/31 午前9:26・気温7℃ 
今回は初めから画面中央で水に入っています。 
何かに驚いたようで、水浴を始めてすぐに飛び去ってしまいました。 
まさか水温が冷たいせいで短い水浴にしたとは思えません。 
シーン4:10/31 午前10:09・気温7℃ 
この茶色っぽい(焦げ茶色)個体がルリビタキ♀かどうか、特に自信がありません。(@1:52〜  下の写真も) 
まさかカワガラスですかね??  シロハラ?
2、3羽の小群が水場を訪れて、あちこち場所を変えながら水浴しています。 
後半に対岸で水浴する3羽はルリビタキ♀っぽく見えます。
互いに離れて同時に水浴するのは、群れで協力して四方八方を警戒するためでしょうか。 

最後の最後にシジュウカラ?が左から飛来したのに、録画終了で尻切れトンボに終わりました。






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