2018年10月中旬・午前10:54
稲刈りが済んだ田んぼの横を私が通りかかると、交尾態の赤トンボが飛来し、刈田に着陸しました。
そのまま地上で交尾を続けています。
♀の腹端と結合している♂副性器の辺りがヒクヒク動いていました。
♂は交尾中も油断なく辺りを見回していて、ときどき頭部がグリグリと動いています。
一方、首根っこを♂に掴まれている♀は頭部を自由に動かせないようです。
背側から撮った後に、しっかり同定するために胸部側面の斑紋を撮ろうと私が回り込んだら、逃げられてしまいました。
残念!
おそらくアキアカネ(Sympetrum frequens)だと思うのですが、どうでしょう?
赤トンボの交尾を撮れたのは、意外にもこれが初めてかもしれません。
図鑑『日本のトンボ』でアキアカネの習性を調べると、
・生殖活動は午前中から正午過ぎに集中する。
・成熟♂は朝方に草地や樹上で探雌飛翔するほか、日中は水辺の植物や地面に止まって縄張り占有し、♀を見つけると捕えて交尾する。(p389より引用)
ということは、私は午前中にもっとフィールドに出掛けるべきですね。
確かに今回の撮影時刻も午前11時頃でした。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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アキアカネ?♀♂@刈田+連結交尾 |
2018年10月下旬・午後16:20頃
夕方の河原でハクセキレイ♂♀(Motacilla alba lugens)の小規模な群れが集まっていました。
河原の石から石へ歩き回り、餌を探索しているようです。
背中が黒い個体が♂で、灰色の背中は♀です。
映像では最大で♀♂2羽ずつ登場します。
計4羽の家族群なのですかね?
互いに絶妙な距離を保っているため、どの個体に注目して(ズームインして)撮るべきか目移りしてしまいます。
嘴の動きを見るとときどき鳴き交わしているようですが、対岸から撮っているとよく聞き取れません。
動画編集時に音量を上げたら鳴き声が聞き取れるようになりました。
奥の草が茂っている所にはなぜか行かず、石だらけの河原で採食を続けます。
おそらく虫を探しているのでしょう。
石だらけの河原でハクセキレイは見事な保護色になっていて、じっとしていると見つけられません。
ハクセキレイが日没後どこに塒入りするのか、見届けたかったのですけど、私の方が時間切れになってしまいました。
カラスのようにハクセキレイも就塒前に川で行水したり水を飲んだりするのではないかと予想したものの、そのような行動は見られませんでした。