2018年10月中旬
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池のハシビロガモ♀(野鳥)
2羽のハシビロガモ♀(Anas clypeata)が互いに寄り添うように溜池の水面を泳ぎ回っています。
1羽が水面にプカプカ浮いていた黒くて丸い物体を嘴で咥えて拾い上げました。
もう1羽も興味を持って近寄ってきたものの、争奪戦にはなりませんでした。
水に浮くぐらい比重の軽い木の実のようですが、固くてハシビロガモの嘴では砕いて食べることができず、諦めて吐き捨てました。
素人目には何となくクルミ(あるいはトチ?)の実のように見えたのですけど、池畔にクルミの木は生えていません。
ハシビロガモは嘴の形が独特で、平べったくて大きなヘラのようです。
やがて、別な採食法を披露してくれました。
水面を遊泳しながら水中のプランクトンを嘴で濾し取って食べ始めました。
2羽のハシビロガモ♀は互いに離れないように一緒に行動しています。(母娘なのかな?)
カルガモも登場しますが、2種の鴨は互いに干渉することはありませんでした。
『フィールド版カモ類の観察:身近な水鳥の観察ガイド』でハシビロガモの食性について調べると、
集団でくるくる回りながら水面ちかくの植物プランクトンを濾しとる。ハシビロガモのくちばしはブラシのようになっていて、プランクトンを濾しとり易くなっている。あまりしないが、逆立ちをして水草を食べることがある。(p14より引用)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
その後もときどきこの池を見に行ったものの、ハシビロガモは居なくなってしまい、二度と会えませんでした。
おそらく渡りの途中で中継地としてこの池に立ち寄り、一時的に翼を休めていただけなのでしょう。
♂に出会えなかったのが心残りです。
ハシビロガモ♀2(野鳥)@溜池+プランクトン採食 |
ハシビロガモ♀(野鳥)@溜池+木の実を味見 |
ハシビロガモ♀2(野鳥)@溜池+水面遊泳 |