2012/03/21
タケカレハ(蛾)終齢幼虫の排便
2012年3月上旬・室温18~19℃
タケカレハ幼虫の飼育記録
タケカレハ(Euthrix albomaculata directa)幼虫の摂食シーンに続いて、念願だった排泄シーンをようやくマクロ動画に記録することができました♪
食欲旺盛な終齢幼虫は快食快便の日々です。
糞は緑色で、食草として与えたクマザサの葉緑素が残っています。
以前観察した違う種の芋虫・毛虫の糞は腸の断面を反映してロゼッタ状でしたが、タケカレハ幼虫の糞塊はロゼッタ形状は不鮮明でした。
見るからに糞の繊維分が多いせいでしょうか。
ちなみに草食性幼虫の糞には不快な悪臭は全くありません。
むしろ植物の良い芳香がします。
撮り損ねることが多いのですが、肛門がヒクヒクしていたので排便の前兆だと気づきました。
やがて立派な糞がモリっと排泄され容器の底にコトリと落ちます。
アングルを変えつつ三連発お届けします。
ごく一部のマニアには堪らない映像かもしれません。
撮影したのは2匹飼っている幼虫のうち大柄な個体aで、体長74mm。
みんなで作る日本産蛾類図鑑サイトを参照するとタケカレハ終齢幼虫の体長は60mmと記載されています。
私の飼育個体aは、かなり発育の良い大型な幼虫のようです。
(「タケカレハ終齢幼虫のおしっこ排泄編」につづく)
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排泄
2012/03/20
アメリカシロヒトリ(蛾)が季節外れに室内羽化
2012年2月下旬
室内でふと天井を見上げると中型の白い蛾が止まっていました。
真っ白な翅にかすかな黒点が散りばめられています。
翅は三角屋根の状態で静止。
どうやらアメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)のようで、前脚の付け根が黄色に色付いています。
逆さまにぶら下がった状態で少し前に歩きました。
昨秋に近所で大量発生したアメリカシロヒトリの毛虫が窓から侵入して室内を徘徊したり洗濯物やカーテンに付いて営繭・蛹化したりと大騒動になったのでした。
暖かい室内のどこかで隠れて越冬し、季節外れに羽化したのでしょう。
ちなみに野外の自然状態における成虫出現時期は5月および7~8月とのこと。
後で採寸しようと思っていたら、目を離した隙にどこかへ居なくなってしまいました。
冬に生きて動く蛾の成虫を撮れたのは久々だったので、少し嬉しい出会いでした。
『繭ハンドブック』p49によると、自然界でアメリカシロヒトリの「越冬は前蛹幼虫で行われる」とのこと。
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発生
2012/03/19
吹雪の中を活動するニホンザル
2012年1月下旬
野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れを探して集落の裏山に登ると、林が伐採された台地に着きました。
山の天気は変わりやすく、雪が激しく降ってきて視界も悪くなってきました。
一頭の猿が雪原の斜面をトラバースして登っています。
遠くからかすかに鳴き声も聞こえます。
右奥の雑木林に姿を消しました。
斜面左手の樹上に別な猿を発見。
独り枝に腰掛けてこちらを向き、じっとしています。
群れの見張り役なのだろうか。
後で写真を見直すと、小さな黒い箱のような発信器付きの首輪を装着した個体のようです。
ほとんど動きは無いものの、「厳冬期に吹雪を耐え忍ぶ孤高の猿」と題したくなるような、ちょっと絵になる光景でした。
この首輪猿がおもむろに木から下りると、先程の仲間を同様に林縁の斜面を横切り始めました。
後からもう一頭が合流しました。
しばらく前後して歩いていたが、後続の個体が針葉樹の幼木に登って休息。
樹上で脇腹を手で掻いたりしています。
しばらくして遊動再開するも、休み休み進みます。
今度は別の立木(落葉樹)に登って休憩。
ニホンザルも悪天候の日には遊動せず群れで身を寄せ合って寒さを凌ぐと聞いていましたけど、これぐらいの吹雪では平気で活動するようです。
野生のニホンザルを一冬観察してみると、動物園や餌付けされた猿山で見られるような「ボス猿に統率された群れ」というイメージは全く当てはまらないことがよく分かりました。
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