2012/02/19

除雪された車道を渡るニホンザルの群れ



2012年1月上旬

山から下りてきた野生ニホンザルの大群が雪原を三々五々に遊動し、続々と車道を横断して行きます。
子連れの猿が何組もいます。
母猿が子猿を腰に背負って運ぶおんぶ型が主流でした。
一組だけ、母猿の腹にしがみ付いている(ぶら下がっている)子猿も映像に残っていました。
甘えん坊あるいは少し成長の遅い子猿なのかもしれません。
猿は互いにときどき静かな声で鳴き交わしています。
電波発信器付きの首輪を付けた母猿もいました(喉元に黒い小箱が見える)。
どうやらこの群れで追跡用の首輪を付けられている猿は何頭もいるようです。


車道から動画を撮るのに必死で、群れが何頭いたのかカウントする余裕がありませんでした。
かなり大きな(数十頭)群れが雪原の広範囲に散開しつつ、全体が徐々に遊動していました。
雪原や車道を横断するルートも特に一列に決まっている訳ではなく、ボスに統率されているような印象は受けませんでした。
大隊、中隊、小隊のようなサブグループに分かれているのだろうか。
観察を続けて群れの個体識別ができるようになったら楽しいだろうなー。








2012/02/18

ウスモンフユシャク♂【冬尺蛾】



2011年12月中旬・気温1℃

山中の建物の壁に冬尺蛾が止まっていました。
白壁の東面で地上88cmの位置でした。
触角を翅の下にしまっているということは、本格的にお休みモードです。
夕刻になり求愛交尾モードになると触角を翅の外に出すのだそうです。
顔を正面から見ても横から接写しても口吻は見えません。
多くのフユシャクは口吻が退化しており成虫は一切摂食しないのです。
現場で採寸すると前翅長15mm。
虫我像掲示板にてウスモンフユシャク♂と教えてもらいました。
動きが無いと映像で記録する醍醐味がないので、指でそっと触れてみました。
当然飛んで逃げてしまいましたけど、低温下で準備運動なしで直ちに飛び立てることが驚きです。







2012/02/17

車に怯える白毛の子猿



2012年1月上旬

民家の側にある小高い雪山に白毛の子猿が一頭座っています。
母猿と思われる成獣が付き添っています。
…と思いきや、母子関係ではないのか二頭は互いに逆方向へ移動し始めました。
成獣は平気で車道の方へ歩いて行くのに対して、子猿は車道を通る車に怯えたのか雪山に残りキョロキョロしています。


白毛の子猿もようやく車道の近くまで来たものの、除雪車が通りチェーンの騒音を嫌い走って逃げました。
顔をアップにすると瞳が黒いことからアルビノではないことが分かります。
白変種の個体なのかもしれません。
今回里の集落で遭遇したニホンザルの群れにはこうした白猿が何頭も混じっていました。
雪原で保護色の効果が多少はありそうですけど、白毛でない毛皮の子猿も居ました。
私は未だ成獣の白猿を見たことがありません。




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