2012/02/07

首輪をした野生ニホンザルのトイレ(排便)



2012年1月上旬

里山から下りてきた野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)が庭木を雪から守る雪囲いの天辺に座っていました。
撮影中は気づかなかったのですが、黒い首輪を付けていて針金のようなアンテナが伸びています。
決して誰かのペットが脱走した訳ではなく、研究者が一時捕獲してGPSや電波発信器を装着した猿のようです(テレメトリー調査)。
群れの現在地や行動圏が分かれば集落の猿害対策に役立ちます。

背を向けて休んでいるニホンザルが時折こちらを振り向きます。
腰を浮かして座り直す際にちらっとお尻が見えました。
睾丸は見えず、外性器から♀と思います。
あるいは単に「尻だこ」なのかもしれません…。
(あまり自信がないので、もし間違ってたらご指摘願います。)
胸の乳首は毛皮に覆われてよく確認できませんでした。

地獄谷野猿公苑のサイトによると、
「ニホンザルの性別を外見だけで見分けるのは難しいと思います。特にこどものころは外見にあまり違いが見えません。オスは成長するに従いオスらしい体格になります。簡単に見分けるポイントは股に陰のうがあるかないかです。メスは胸が見えれば、乳首が目立ちます。」

ニホンザルは母系社会で♂は群れから出たり入ったりするので、群れを追跡するという目的からすれば♀に首輪を付けるのは理に叶っています。

猿はやがて一つ大きな身震いをすると、座ったままプリプリと糞を排泄しました。
庭木の良い肥やしになりそうです。
しばらく余所見して他の猿を観察している間に、この猿が雪囲いから下りるシーンは撮り損ねました。
いつの間にか別個体の子猿と入れ替わっていました。
サルにとってお気に入りの場所のようです(見張り台?)。
トイレ専用に使っていたら面白いですけど、ニホンザルはタヌキのように決まった場所で溜め糞をしません。







2012/02/06

笹を蚕食するタケカレハ幼虫(100倍速映像)



2012年1月下旬・室温17→16℃
タケカレハEuthrix albomaculata directa)の飼育記録

雪の中から採集してきたササの葉を飼育容器に投入しました。
脱皮が済んで食欲が戻った幼虫二匹は早速、摂食開始。
競い合うようにすごい勢いでモリモリと蚕食します。
まるでパンダみたいですね。
それほど栄養価があるとは思えないのですが…。
満腹したようで動きもおとなしくなりました。

1時間56分間の摂食行動を5秒間隔でインターバル撮影した連続写真を元に、100倍速の早回し映像を作成しました。

2012/02/05

雪原を歩き木に登る野生ニホンザル



2012年1月上旬・気温1℃

里山から下りてきた野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の大きな群れが雪原に散開して採餌していました。
夏になるとここは一面の田園地帯です。
群れは車道の方(画面右)へと徐々に遊動していますが、へそ曲がりの一頭が逆行して山の方に戻って行きます。
斜面の立木に腰掛けて休息。
新雪の雪原では猿もラッセルの踏み跡(楽なルート)をなるべく選んで歩いている気がします。



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