2010年5月下旬
ヒメオドリコソウの群落で蜜を吸っているクロマルハナバチ(Bombus ignitus)がいました。
時期的に未だ女王蜂でしょうか。
頭部がオレンジ色に染まっているのが気になります。
ダニに寄生されているのかと初めは思いました。
ところが後日ヒメオドリコソウの唇形花を調べてみると、雄しべの先にある花粉は赤橙色でした。
指先で花を幾つも触ると確かに花粉で赤く染まりました。
謎が解けて一件落着。
【追記】
矢追義人『ミクロの自然探検: 身近な植物に探る驚異のデザイン』によると、
ヒメオドリコソウはつぼみの時期にすでに同花受粉をする。(p66より引用)空き地などに猛烈な勢いで繁殖する帰化植物はこのように同花受粉で増えるものが結構多い。(p64より引用)