2023/01/17

アカタテハ終齢幼虫が葉裏にぶら下がって前蛹になるまで【10倍速映像】

 

アカタテハの飼育記録:2022年#7 



2022年8月下旬・午後19:10頃・室温25℃ 

クサコアカソの葉裏で静止していたアカタテハVanessa indica)の終齢幼虫の微速度撮影を続けると、前蛹になる瞬間を記録することが出来ました。 
10倍速の早回し映像をご覧ください。 

葉裏にしがみついていた終齢幼虫の歩脚の握力が次第に失われ、遂に最後の胸脚を離すと腹端からぶら下がりました。 
これに備えて、腹端を固定する場所に予め絹糸を敷き詰めて白い座布団のような足場を作っていたのです。
これから脱皮して蛹になるまでの状態を前蛹と呼びます。 

私もようやく飼育幼虫のための食草調達から解放されました。



2023/01/16

深夜の林道を歩き毛繕いするハクビシン?【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年8月下旬・午前2:35頃および3:45頃 

里山の林道でヌタ場らしき水溜りのある区間を無人センサーカメラ(トレイルカメラ)で監視していると、とある深夜に謎の野生動物が2回現れました。 

シーン1:午前2:35 

動画の冒頭、林道で立ち止まった獣が細長い体を曲げると口で尻尾を毛繕いしていました。 林道の真ん中にある水溜りを避けるように、林道の端を歩いて左から右へ通り過ぎました。
その途中でちょっとだけ、林道に座り込みました。 
最後は林道脇の道端の草むらに潜り込み、姿を消しました。 
その奥の斜面を下って行ったように見えたのですが、もし林道をそのまま右に向かったとすると、進行方向には水場があります。 

さて、この獣の正体は何でしょう? 
初めはたまに登場するホンドテンMartes melampus melampus)かと思ったのですが、尻尾がとても長いのでハクビシン(白鼻芯、白鼻心;Paguma larvata)のような気がしてきました。 
ハクビシンの尻尾の長さは、胴体と同じくらいとされています。
残念ながらカメラ目線をくれなかったので、顔にハクビシン特有の白黒縦縞があるかどうか確かめられませんでした。 


シーン2:午前3:43 (@0:21〜) 
同種と思われる謎の獣が、1時間前とほぼ同じルートを辿り、左から右へ通過。 
黒くて細長い尻尾がとにかく印象的です。 
同一個体が繰り返し巡回しているのか、それとも別個体(例えばつがいのパートナー?)なのでしょうか? 
林道をそのまま右に向かったとすると、進行方向には水場があります。 

実は、池畔に設置した別のトレイルカメラに数分後の行動が2回とも記録されていました。 
その監視映像でもテンかハクビシンで迷いました。 
顔の真ん中に白線があるかどうか、暗視映像ではよく分からなかったのです。 
しかし、とにかく尻尾が長くて黒いことから、やはりホンドテンではなくハクビシンと訂正しておきます。 
もし間違っていたら、ご指摘願います。 

ハクビシンがこの山域でトレイルカメラに写っていたのは初めてです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。 


【追記】
林道脇の法面を約3mほど上がった地点で、翌年ハクビシンの活動が記録されました。


ツルフジバカマの花蜜を吸うイチモンジセセリ

 

2022年8月上旬・午後17:00頃・くもり 

線路沿いに咲いたツルフジバカマのマント群落でイチモンジセセリParnara guttata)が訪花していました。 
口吻を伸ばして吸蜜する近くで、実はクロマルハナバチ♀も訪花していました。

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