2022/01/27

セイタカアワダチソウの花蜜を吸うコアシナガバチの雄蜂♂

 

2021年10月下旬・午後13:55頃・晴れ 

堤防路に咲いたセイタカアワダチソウの群落でコアシナガバチPolistes snelleni)の雄蜂♂が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
頭楯が白くて触角の先がカールしているのは雄蜂♂の特徴です。 
花穂を歩き回りながら吸蜜しています。 
2匹は花穂で互いにニアミスしても無反応でした。 
花穂の天辺まで登っても飛び立たちませんでした。  

セイタカアワダチソウの花には千客万来で、ニクバエの一種やハナアブの仲間(オオハナアブなど)も続々と飛来しました。 

この群落は背高アワダチソウにしては背丈が低い株でした。(矮小化) 
おそらく夏の間に一度草刈りされて、その後に再生したのでしょう。
毎年この堤防路にはセイタカアワダチソウの群落が生えるので、オオアワダチソウではないと思います。

2022/01/26

トンボを捕食するキセキレイ(野鳥)

 

2021年10月下旬・午前9:20頃・晴れ 

田んぼで稲作シーズンが終わると農業用水路に水が流れてこなくなります。 
山麓を流れるコンクリート三面張りの水路でキセキレイMotacilla cinerea)を見つけました。 
コンクリート護岸の上縁に乗って尾羽を上下しながら餌を探し歩いています。 
カメラを向ける私を警戒したのか、涸れ水路に飛び降りて姿をくらましました。 
水たまり程度に残った水面(止水)付近で何か虫を見つけたのかもしれません。 

水路沿いを私が更に進むと、今度はペアのキセキレイを発見。 
性別をじっくり見分けられませんでしたが、♀♂つがいなのかな? 
私が急いでズームインしている間に、片方のキセキレイが何か昆虫を捕食しました。 
手前の灌木が邪魔でピントを合わせられませんでしたが、せっかく撮れたので1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。 
右に居た個体Rが護岸の上縁に止まって休んでいたトンボを見つけ、素早く駆け寄って嘴で捕獲しました。 
獲物を咥えたままコンクリート護岸に数回叩きつけてとどめを刺したようです。 
後続の個体Lが近寄ったのは、給餌してもらえるかと期待したのでしょうか? 
しかし、Rは獲物を奪われまいと水路内に飛び降りて避難しました。

コンクリート三面張りの殺風景な水路なのに、渓流好きのキセキレイはここを渓流を見なしているのか、夏にときどき見かけます。
キセキレイを晩秋に見かけるのは珍しいかもしれません。
冬季には未だ一度もキセキレイを見たことがありません。
(キセキレイは)渓流を好み、主に夏鳥として飛来する。近年、越冬例が多いのは温暖化のせいかもしれない。 (『やまがた野鳥図鑑』p92より引用)

タヌキの溜め糞から飛び去るクロスズメバチの一種とベッコウバエ

 

2021年10月下旬・午後12:25頃・くもり 

里山の尾根道に残されたホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞cに珍客が来ていました。 
クロスズメバチまたはホオナガスズメバチの仲間です。 
私が慌ててズームインしたら、すぐに溜め糞から飛び去ってしまい残念無念。 
糞を直接舐めていたらスクープ映像ですが、おそらく獲物を探索していたのでしょう。 

飛び去る瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
常連客のベッコウバエDryomyza formosa)もクロスズメバチの次に飛び立ちました。 

溜め糞でキイロスズメバチは結構よく見かけますが、クロスズメバチは初見です。
▼関連記事(1月前の撮影) 
タヌキの溜め糞で獲物を待ち伏せホバリングするキイロスズメバチ♀
しばらく待ってもクロスズメバチはタヌキ溜め糞に戻って来てくれませんでした。 
 一方、逃げたベッコウバエは溜め糞の横の灌木の葉に止まって待機しています。
▼関連記事(同所同日の撮影) 
タヌキの溜め糞に含まれる未消化の種子を食べるモリオカメコオロギ♂

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