2016/11/04

ムクドリ(野鳥)の大群が高圧線の鉄塔Aに就塒前集合



2016年7月下旬・午後18:50〜18:56

市街地に聳え立つ高圧線の鉄塔A#30にムクドリSturnus cineraceus)の大群が集結し、やかましくジャージャー♪鳴いていました。
周囲からムクドリが続々と鉄塔に集まって来ます。
鉄骨にびっしり密集して鈴なりに止まっているムクドリのシルエットが夕焼け空を背景に見えます。
ムクドリが塒入りの前に行う有名な群飛(murmuration)は既に終わっていたようで、見れずに残念でした。
ちなみに撮影時刻はたまたま、ちょうど日の入り時刻(午後18:50)の前後でした。

観察を続けると、この鉄塔が塒ではなく就塒前集合と分かりました。
素人目にはこのまま高い鉄塔で夜を過ごしても充分に安全そうだと思うのですが、ムクドリの考えは違いました。
実はこの映像でもよく見ると就塒行動が一部で始まっているのですけど、その説明は続編で。

つづく→ケヤキ並木に塒入りするムクドリ(野鳥)の大群



【追記】
『カラー版自然と科学50:ムクドリ』p28-29によると、
北国では冬のあいだムクドリの大群はみられません。北海道や東北地方でムクドリの大群がみられるのは、真夏から秋です。(中略)雪のつもるのがおくれた年、北国ではいつもの年よりおそくまでムクドリの大群がのこっているようです。



斑入りギボウシの花で採餌するトラマルハナバチ♀



2016年7月下旬

歩道の花壇に咲いたギボウシトラマルハナバチBombus diversus diversus)のワーカー♀が正当訪花していました。
蜂の後脚の花粉籠は空荷でした。
すぐに飛び去ってしまい、戻って来ませんでした。

▼関連記事
オオバギボウシの花で採餌するトラマルハナバチ♀



葉が斑入りの園芸品種ですね。




2016/11/03

ネムノキの葉が夜に閉じる就眠運動【微速度撮影】その2



2016年7月下旬

ネムノキAlbizia julibrissin)の小葉が夜に閉じる就眠運動を動画に記録しようと頑張っています。
前回と同じネムノキの株aの前に三脚を立てて微速度撮影の準備をします。
まず明るいうちに葉の開いた状態の全景を記録しました。
この冒頭部のみ(@0:00〜0:23)動画編集時に自動色調補正を施しています。

日没前後の2時間20分間(午後17:11〜19:30)20秒間隔のインターバル撮影した連続写真にEXIFから時刻を焼き込んでから改めて早回し映像を制作しました。
前回の動画は30fpsでしたが、今回は15fpsに設定したら動きが滑らかになりました。
ちなみにこの日の公式な日の入り時刻は午後18:51。
今回はやや引きの絵にして葉と一緒に花も写し込むようにしました。
前回撮った枝よりも上にあり若い枝なので、葉が閉じる運動性は高いだろうと期待しました。

撮影はカメラに任せて私は同じ木aの日陰側(東側)の枝を見ていました。
すると、葉の先は閉じるのが遅い傾向にありそうに感じました。
根元の小葉からジッパーのように閉じていく様子を想像したのですが、完成した早回し映像を見直してもはっきりしません。(ほぼ同時に一気に閉じています)

日が沈んで完全に暗くなってから微速度撮影を終了し、後半(@0:38〜)は葉の閉じた全景を赤外線の暗視カメラで記録しました。

この日は並行して微速度撮影の新兵器も投入しました。
つづく→ネムノキの葉が夜に閉じる就眠運動【微速度撮影】その3:全景



【追記】
瀧本敦『花を咲かせるものは何か―花成ホルモンを求めて (中公新書)』によると、
オジギソウ、ネムノキ、インゲンマメなどの葉は昼間ほぼ水平に開いて太陽の光をよく受け取るようにしているが、夜になると葉を閉じる。葉の閉じ方は植物の種類によってまちまちで、オジギソウやネムノキでは小葉が上に向かって重なり合って閉じ、インゲンマメの葉は下方に折り畳まれる。また、クローバーの葉は立ち上がって閉じるが、カタバミの葉は下方に折り畳まれる。(中略)シソの葉はこわばったようにすべて下を向いて体を包んでいるように見える(p178より引用)このような植物は昼間、太陽の光を受けて葉を開き、夜暗くなると葉を閉じるものと思っていたヒトが多いと思うが、夜間電灯照明を行っている温室でも夜になるとこれらは葉を閉じるのである。(p179より)



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