2016/02/21

キイロスズメバチ♀による外被の増築と巣口の拡張【6倍速映像】



2015年10月中旬

キイロスズメバチ巣の定点観察#8


10日ぶりに様子を見に行くと、
キイロスズメバチ
Vespa simillima xanthoptera)のワーカー♀は依然として外被を増築していました。
本種のコロニーを見つけてもすぐに駆除されてしまい、晩秋に観察するのは初めてなのですが、こんな遅い時期まで巣を増築するとは驚きました。
コロニーの活動を微速度撮影してみました。
6倍速の早回し動画をご覧ください。
軒下は薄暗いのですが、ときどき日が照ると下のトタン屋根の照り返しで巣も明るく映ることがあります。
巣口では常に門衛が内側から見張りをしています。
ワーカー♀が活発に出入りして、外被上のあちこちで巣材を付け足しています。
巣口を大顎で削り取って拡張する工事も行われていました。

巣穴はいつも同じ大きさではなく、活動が活発な日中は大きく、夜間は小さくなる。(『都市のスズメバチ』p16より)



※ 動画編集時に自動色調補正を施してあります。

つづく→#9:巣口付近で激しく争うキイロスズメバチ


巣の真下から撮影
巣口の左斜め上の♀は巣材を抱えている。
側面からの撮影
帰巣する蜂の飛翔シーン(右上)

セイタカアワダチソウの花蜜を吸うイカリモンガ(蛾)



2015年11月上旬

堤防の近くに咲いていたセイタカアワダチソウの花にイカリモンガPterodecta felderi)という昼蛾が止まっていました。
口吻を伸ばしているものの、動かしてはいません。
薄暗い夕方なのでハンディカムの白色LEDを点灯して接写したら、飛んで逃げてしまいました。
もしかすると吸蜜のための訪花ではなく、夜に備えて休んでいただけかもしれません。


2016/02/20

キアシナガバチ♀の肉団子作りと給餌



2015年8月中旬

キアシナガバチ巣の定点観察@軒下#3


真夏の昼下がり、キアシナガバチPolistes rothneyi)の巣では在巣の蜂が静かに身繕いしたり育房を点検したりしていました。

すぐ近くの庭木で狩りに成功したワーカー♀を見つけました。
ハンディカムを近づけると怖がって逃げました。
木の葉に止まり直すと、芋虫を解体し肉団子を作っています。(@0:53〜)
葉縁がカールした木の葉に止まっているせいで、肝心の蜂の口元がよく見えません。
私が下手に動くと蜂が逃げそうな予感がするので、じっと我慢。
ようやく慎重に横へずれてアングルを確保した時には、既に獲物の原型は留めていませんでした。
したがって、獲物の正体は不明です。
蜂は肉団子を咥えて飛び去ると、軒下の巣に帰りました。(@5:27〜)
コロニーは数分前より騒然としています。
おそらく雄蜂や新女王に肉団子を分配して給餌しているのでしょう。

つづく→#4:キアシナガバチの巣:昼と夜の動静【暗視映像】


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