2016年6月中旬・午前4:46
中庭の原っぱで早朝、ハシボソガラス(Corvus corone)の親子が採食していました。
木の根元でゴミをあさっています。
採食している成鳥の目の前で翼を持ち上げ鳴いて餌をねだる個体は、口の中が赤いので幼鳥です。
幼鳥は鳴いて空腹を訴え、餌乞いの姿勢をして親鳥から餌を求めます。
実は全く同じ場所で約1年前にも給餌シーンを撮影しています。
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巣立ち雛に給餌するハシボソガラスの家族群(野鳥)
今回驚いたのは、給餌メニューです。
どうやらバーベキューなど焚き火した跡でカラスは木炭を採食しているようです。
なんと驚いたことに、幼鳥にも木炭を給餌してやりました。
更に木炭を嘴でかき分け、何か食物を探しています。
幼鳥も真似して自分で啄んでいます。
やがて幼鳥が離れて行きました。
親鳥の地上採食を撮り続けていると、幼鳥が駆け寄ってやかましく餌をねだり、給餌を受けました。
木炭に集まる虫を捕食しているのか?とか、炭ではなく黒土なのかも?と疑問に思ったのですが、残念ながら勝手に立ち入れない場所なので現場検証できませんでした。
整腸作用のある木炭を野鳥が採食する行動は、2年前にカワラヒワで観察していたので、初めての時ほど驚きや衝撃はありません。
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木炭を採食するカワラヒワ(野鳥)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2016年6月下旬
農道脇に植栽されたトウネズミモチの生垣でルリシジミ♂(Celastrina argiolus)が訪花していました。
翅を閉じて花に止まり、吸蜜しています。
翅裏の模様を横からしっかり撮れる前に、お邪魔虫のクマバチが飛来したせいでルリシジミは飛び去ってしまいました。
飛び立つ瞬間に見えた翅表の紋様から、♂と判明。
2016年6月中旬・午前5:50〜7:54
▼前回の記事
ヨシゴイ♂(野鳥)との出会い:葦原で朝の日光浴
池の畔に広がる葦原で早朝に日光浴していた
ヨシゴイ♂(Ixobrychus sinensis)にようやく動きがありました。
枯れたヨシの茎に掴まりながらゆっくり辺りを見渡しています。
このとき頭頂部が黒かったので、ようやく♂と判明。
突然、ヨシゴイ♂が飛び立ちました。(@1:50)
旋回して少し離れた葦原に着地。
前よりも近くで撮らせてくれて、 胸部の縦縞がよく見えました。
落ち着かずに周りをキョロキョロ見回していたヨシゴイ♂が、再び急に飛び立ちました。(@3:10)
少しだけ飛んで、今度は背の高い葦原に姿を消しました。
実はこのヨシ原に少なくとも2羽のヨシゴイ♂が生息していることが後に分かりました。
そうとは知らず神出鬼没だなーと思いながら撮っていました。
この動画では個体識別していません。
初めて見るヨシゴイの一挙手一投足が面白くて撮りまくった動画をまとめたものです。
葦原を飛んだり歩いたりして活動しています。
しばらくすると、池の水際まで来てくれるようになりました。
水際に背高く伸びたヨシの茎を忍者のように渡り歩いています。
葦原から顔を出して辺りを見回している際に、ときどき黒い冠羽がほんの少しだけ逆立っていました。
後で思えば、このとき目線の先にライバル♂の姿を認めて攻撃性が高まっていたのかもしれません。
つづく→ヨシゴイ♂(野鳥)同士の縄張り争い