2013年4月中旬
軒下に作られたオオフタオビドロバチの泥巣の中から謎の繭を採集しました。
今のところ、寄主オオフタオビドロバチの育房に寄生したキアシオナガトガリヒメバチの前蛹だろうと考えています。
前の記事はこちら→「キアシオナガトガリヒメバチ?越冬前蛹の吐糸営繭と脱糞」
飼育を続けると、容器内でなぜか上半身だけが蛹になりました。
どうも下半身の前蛹が肛門から壊死しかけている気がします。
容器を動かしたりして刺激すると蠕動します。
ケンタウルスみたいな異形の虫になるのでしょうか?
体の半分だけネオテニー(幼形成熟)?
残念ながらその後は蛹化不全のまま黒変部位が全身に広がり死んでしまいました。
成虫を得られなかったので、しっかり同定できませんでした。
便秘というか、蛹便の排泄が上手くいかなかったのでしょうか。
越冬中に繭を切り開いて前蛹を取り出し、飼育したため感染症にかかったのでしょうか。
休眠から覚めてから繭を再生しようと吐糸して消耗したのかもしれません。
2013年4月下旬
咲きかけの桜(ソメイヨシノ?)の枝にヒヨドリが止まっています。
飛び立ちの瞬間を240 fpsのハイスピード動画に記録するつもりで撮り始めたら、隣の枝にピョンと跳び移ると白い花に嘴を差し込んで蜜を舐め始めました。
舌の動きまでは見えませんね…。
通常のHD動画に切り替えて同一個体の吸蜜シーンを撮ってみました。
しかし花を一舐めしただけで、鋭く鳴きながら飛び去ってしまいました。
その後もしばらく粘って撮影チャンスを待ってみたのですけど、ヒヨドリは縄張りに近づく鳥を追い払うのに忙しくて吸蜜どころではありませんでした。
2013年4月下旬
里山の林道をホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が向こうからトコトコ歩いて来ます。
タヌキは近眼なのか、こちらには気づいていない様子。
地面の臭いを嗅ぎながら歩く道中で1回クシャミをしました。@0:09
立ち止まって撮影する私の方へどんどん近づいてきます。
望遠レンズで撮るには近過ぎるかも…と心配になった頃、タヌキは林道を横切り、茂みの斜面を下って行きました。
これほど間近に野生のタヌキを撮れたのは初めてで、気分良く口笛を吹きながら下山しました。
個体識別できていませんけど、約4ヶ月前の厳冬期にタヌキの群れを目撃した地点から近い場所でした。
縄張りがあるのならば、あのときの一頭かもしれません。
関連記事→「雪山を駆け下りるホンドタヌキの群れ」
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舌をペロリ! |