2015年6月下旬・夜22:24
夜の山中から甲高い謎の鳴き声がずっと聞こえています。
姿は撮れなくても、気になる鳴き声を録音してみました。
音量をかなり上げて再生すれば聞こえるはずです。(ヘッドフォン推奨)
森を写しても真っ暗なので、半月(月齢12.5)にカメラを向けました。
単調で甲高い二音階を繰り返しているのですけど、悲しいかな絶対音感の無い私には書き表せません。
2羽が鳴き交わしているのか?と思ったり…。
帰ってから調べてみると、トラツグミ♂(Zoothera dauma aurea)の鳴き声(囀り)らしい。
夜中にこんなか細い声で鳴くので、昔から「鵺」と呼ばれて気味悪がられていたのも納得です。
▼関連記事(2012年10月中旬撮影)
樹上のトラツグミ?【野鳥】
トラツグミのさえずりを声紋解析してみる
いつものようにオリジナルのMOV動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてからスペクトログラムを描いてみました。
音量が小さくてノイズばかりが目立ちます。
16kHz付近に持続するシグナルと8kHz付近ですっぽり抜け落ちているのは、このビデオカメラ特有のノイズです。
24kHz付近に持続するシグナルも関係無さそうです。
何箇所か縦に走る線がトラツグミの鳴き声じゃないかと思うのですが、あまり自信がありません。
こういうとき、パラボラの集音器を使えば少しは改善するのでしょうか?
ノシメマダラメイガの飼育記録#20
2015年7月上旬・室温29℃、51%(蛹化直後)
完成した繭の中でノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)前蛹が脱皮(蛹化)に備えて眠の状態です。
終齢幼虫のときよりも体長が少し縮んだようです。
蛹化の前兆が分からないので、愚直に動画の長撮り(10倍速の微速度撮影)で監視・記録しました。
前蛹はときどき体を弓なりにして上下させて蠕動しています。
その蠕動が持続的になったと思ったら、いよいよ蛹化が始まりました。
幼虫時代の頭楯が後ろへ(右へ)移動していきます。
プラスチック容器と繭越しの観察なのであまりよく見えません。
脱皮したばかりの蛹の色は真っ白でした。
脱皮を完了しても蛹の蠕動はしばらく続き、抜け殻は腹端に押し込まれました。
結構激しく寝返りを打っています。
これ以降ははもう繭内で方向転換できません。
予想通り、頭部は左向きで確定しました。
営繭を完了し前蛹になってからほぼ24時間後に蛹化しました。
一旦蛹化が始まれば、意外に早く脱皮が進行することが分かりました。
写真のインターバル撮影ではなく、動画による微速度撮影をして正解でした。
※ 透明プラスチックの容器越しに撮ったやや不鮮明な映像に自動色調補正を施してあります。
【おまけの動画】
時間を少し遡って、同一個体の前蛹が蛹化(脱皮)に備えている眠の状態を100倍速の早回し映像でご覧下さい。(ブログ限定公開)
ほとんどの時間は静止していますが、ときどき突発的に蠕動しています。
動画を見直しても、脱皮(蛹化)の前兆はよく分かりませんでした。
繭から前蛹を取り出して直接観察すれば何か予兆が分かったかもしれません。
つづく→#21:成虫の死骸を解体して巣材とするノシメマダラメイガ(蛾)終齢幼虫
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前蛹 |
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蛹化直後 |
2015年7月上旬
堤防に咲いたクサフジの群落で咲きかけの蕾に止まっているナナホシテントウ(Coccinella septempunctata)を見つけました。
小さなアブラムシを捕食しているようです。
クサフジの花に近い部分の茎がアブラムシのワックスで白い粉をふいたように汚れています。
アブラムシに随伴するボディーガードのアリが居ないので、ナナホシテントウは食べ放題です。
アブラムシのコロニーは天敵に次々と捕食されても逃げ出すこともなく、吸汁しながらときどき尻を振っています。
ナナホシテントウが横を向いて食べ滓を捨てるシーンが撮れました。
ナナホシテントウは食後に身繕い。
捕食する口元をマクロレンズでしっかり接写しようとしたら逃げられてしまいました。
手元の図鑑『校庭のクモ・ダニ・アブラムシ』でマメ科植物をホストとするアブラムシを調べてみると、マメアブラムシ、ソラマメヒゲナガアブラムシ、エンドヒゲナガアブラムシ、コンドウヒゲナガアブラムシが載っていました(p194)。