2014/12/26

柳の葉で日光浴するコムラサキ



2014年9月中旬

水辺に生えた柳(種名不詳)の灌木でコムラサキApatura metis substituta)が葉に乗って翅を休めていました。
翅表に光沢がないので、おそらく♀だと思います。
構造色の光沢は見る角度によって変わるので、今回は性別判定にあまり自信がありません…。
少し高い枝の葉に止まっていたため、腕を目一杯伸ばしカメラのバリアングルLCDを見ながら撮影しました。
柳はコムラサキ幼虫の食草なので、もしかすると♀が葉に産卵しているのかと期待しました。
しかし、翅を半開きで日光浴しているだけでした。

コムラサキを9月に見るのは初めてかもしれません。



ショウリョウバッタ♀の死骸に群がるクロヤマアリ♀



2014年9月中旬

砂利が敷かれた農道でショウリョウバッタ♀(Acrida cinerea)の死骸にクロヤマアリFormica japonica)のワーカー♀が群がっていました。
おそらく車に轢かれたのでしょう(ロードキル)。
ショウリョウバッタ成体♀の破裂した腹部から黄色い卵が漏れ出ています。
解体しないと運べない大きさです。
1匹のアリが内臓を咥えて力任せに引っ張るとゴムのように伸びました。
そのまま引きちぎって巣に運搬開始。
時間があれば解体ショーを微速度撮影してみたかったのですが、先を急ぎます。
それにしても、立派なショウリョウバッタを見るのはすごい久しぶりでした。
子供の頃は原っぱでよく見かけたのですけど。



2014/12/25

コナラの樹液を群れで占有するチャイロスズメバチ【10倍速映像】



2014年9月上旬

里山の雑木林で苔むしたコナラの樹液酒場でチャイロスズメバチVespa dybowskii)が群れで占有する様子を10倍速の微速度撮影で記録してみました。
同じコロニーから最大3匹のワーカー♀がやって来て交代で吸汁・防衛しているようです。
そのうち1匹の♀腹部の体節にねじれたような横縞模様があることに気づきました。
蛹期の発生(変態)でクチクラにやや異常を来した奇形なのか、それとも例えばスズメバチネジレバネが寄生しているのでしょうか?
この特徴は個体識別に使えそうです。
(来年は樹液酒場に通うスズメバチに個体識別のマーキングをしてみようと思います。)
2匹のチャイロスズメバチが出会うと挨拶のようにキスすることがあります。
口移しの栄養交換と思われます。

樹液の芳香に誘われて種々のハエが周囲に多数集まっており、スズメバチが陣取っている間は近づけずにおとなしく順番待ちしています。
敏捷性はハエの方が圧倒的に優れているので、苛立ったスズメバチに襲われて殺されるようなことはありません。
怖いチャイロスズメバチが居なくなった隙に一斉に樹液に群がります。



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