2016/07/10

ハルジオンの花蜜を吸うモンシロチョウ



2016年5月中旬

道端に咲いたハルジオンの群落でモンシロチョウPieris rapae)が訪花していました。
翅を半開きにしたまま吸蜜しています。

ありふれた組み合わせですけど、意外にもこんちゅーぶ!初登場になります。



2016/07/09

完成した揺籃を切り落とすルイスアシナガオトシブミ♀a



2016年5月中旬


▼前回の記事
ルイスアシナガオトシブミ♀bの揺籃作り【10倍速映像】

里山に生えたハルニレの若い灌木で、ちょうど作り終えた揺籃をルイスアシナガオトシブミ♀(Henicolabus lewisii)が切り落とそうとしていました。
この♀aに対して、♂は揺籃の完成間際まで交尾後ガードを続けていました。
♀aはハルニレの葉柄ではなく、最初の工程で葉を両裁して残った主脈を噛んでいます。
風が吹いたせいで、肝心の揺籃がポトリと落ちる瞬間がピンぼけになってしまいました。
枝の真下の地面(茂み)を探してなんとか揺籃aを見つけ出し、採集しました。
手のひらに乗せて転がし、ちっぽけな虫けらの作り上げた芸術作品をお見せします。

今回、ルイスアシナガオトシブミ♀aは揺籃作りの材料として未だ葉緑素が少なくて赤っぽい若葉を選んだ点が興味深く思いました。
確かに柔らかそうですけど、なんとなく青々とした(緑色の)葉の方が生まれてくる幼虫にとって栄養価が高いような気がします。
母親オトシブミ♀は気にしないのですかね?


3日後の揺籃


採集した揺籃aをそのまま容器に入れて室内飼育しているのですけど、この記事を執筆中の現在(7月上旬)も未だに成虫が羽化してきません。
揺籃が乾燥し過ぎないように注意したつもりですが、もっと水気を与えるべきだったかもしれません。
カビの発生が怖くて霧吹きなどはしませんでした。
揺籃を切って中を調べてみるべきか、もう少し静観すべきか、悩みどころです…。(※追記参照)

以下は、採集したルイスアシナガオトシブミ♀aの標本写真です。(掲載予定)


※【追記】
小松貴『虫のすみか―生きざまは巣にあらわれる (BERET SCIENCE)』p182-183によれば、
(オトシブミの)落ちた葉巻は地面の湿気を吸ってやわらかくなり、カビも生えやすくなっていきますが、中の幼虫にとっては快適な状態となります。
幼虫は、湿気で腐りかけた葉のほうがやわらかくて食べやすく、また消化しやすいので都合がいいようです。逆に乾燥しすぎると、葉巻の中で休眠に入ってしまい、再び雨などで湿り気を帯びるのを待つといわれています。



冬芽を採食するヒガラ(野鳥)



2012年4月上旬

雪が残る林道脇で2羽のヒガラPeriparus ater insularis)が落葉樹(樹種不明)の枝で鳴き交わしながら採食していました。
枝先の冬芽を啄んでいるようです。




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