ノシメマダラメイガの飼育記録#19
2015年6月下旬〜7月上旬
ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)終齢幼虫の繭作りがなかなか終わりません。
私のカメラではジオラマモードで10倍速の微速度撮影動画に記録(3fps)することが出来ます。
3日間にわたり断続的に撮り続けた素材から制作した100倍速の早回し映像をご覧下さい。
写真でインターバル撮影するよりも動きが滑らかな早回し映像になります。
次第に白い繭が厚くなり、中の様子が見えにくくなりました。
完成した繭は他種の繭と比べてとても薄く、どうしてこんなに長時間かかるのか不思議なくらいです。
最終的に幼虫は、頭部を左に向けて静止しました。
羽化に備えた脱出口の隙間を繭に残しています。
※ 透明プラスチックの容器越しに撮ったやや不鮮明な早回し映像に自動色調補正を施してあります。
怒涛の繭作り動画の連作はこれで終わりです。
つづく→#20:ノシメマダラメイガ(蛾)の蛹化【微速度撮影】
2015年7月上旬
湿地帯に生えた柳(種名不詳)の灌木でモンスズメバチ(Vespa crabro flavofasciata)のワーカー♀が飛び回り、柳の葉を舐めていました。
葉に付着したアブラムシの甘露を摂取しているのではないかと予想しているのですが、肝心のアブラムシのコロニーを見つけていません。
柳には花外蜜腺があるらしいので、益々弱気になってきます。
花外蜜腺の場所は具体的にどこにあるのでしょう?
濡れているようなテカテカ光って見える葉を蜂は選んで舐めています。
甘い樹液が葉に滴り落ちた可能性も考えてみましたが、それなら独特の発酵臭がするはずですし、スズメバチは幹から樹液が滲むスポットを直接目指すはずです。
※ 柳の木陰でしかも曇り空のやや薄暗い夕方に撮った映像素材に対して動画編集時に自動色調補正を施してあります。
柳の葉を舐めるという謎の行動はクロマルハナバチ♀だけではありませんでした。
▼関連記事
柳の葉を舐めるクロマルハナバチ♀の謎
ノシメマダラメイガの飼育記録#18
▼前回の記事
ゆっくり糸を紡いで繭を作るノシメマダラメイガ(蛾)終齢幼虫
2015年6月下旬
繭を紡ぐノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)終齢幼虫の進捗状況があまりにも遅いので、30秒間隔でインターバル撮影してみました。
写真のEXIFを元に時刻も焼き込める利点があります。
2日間に渡って撮り続けた計2,574枚の写真を元に制作した早回し映像をご覧下さい。
幼虫は長い休息を挟んで断続的に営繭しています。
繭の中でときどき方向転換しています。
※ 透明プラスチックの容器越しに撮ったやや不鮮明な早回し映像に自動色調補正を施してあります。
つづく→#19:営繭の100倍速映像