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2023/10/27

餌場の雪解け田んぼから助走して飛び立つコハクチョウのペア(冬の野鳥)

 

2023年3月下旬・午後15:50頃・くもり 

体重の重いハクチョウは、飛び立つ揚力を得るのに長い助走を必要とします。 
川では風上に向かって水面を走ってから飛び立っていました。 



泥濘の雪解け田んぼでコハクチョウは助走できるのでしょうか? 
しっかり踏み固められた畦道や農道を走るのかな? 
飛び立つ様子を観察したくても、雪解け田んぼに散開した大群の中で、次にどの個体が飛び立つのか予想するのは困難です。 
ひたすら長撮りを繰り返していたら、迫力のある離陸シーンがたまたま撮れてラッキーでした。 

雪解けが進む広大な田園地帯で採食するコハクチョウCygnus columbianus bewickii)の大群を撮影していると、左の方で騒々しい小競り合いが勃発しました。 
鳴きながら羽ばたき威嚇して相手を追い払います。 



その後、♀♂ペアと思われる2羽が頷くように首を上下に動かしながら鳴き交わし始めました。 
この動きがシンクロしてくると、離陸の合図です。 
横に並んでいたペアが一緒に羽ばたきながらカメラに向かって走り出しました。 
田んぼは畦道(一段高い障害物)で囲まれているので、その手前で飛び立つ必要があります。 
川から飛び立ったときよりも短い助走で済みました。 
泥濘でも地上では水面よりも走りやすくて助走のスピードが出せるのでしょう。
あるいは、この日は強い向かい風を利用できたのかもしれません。 

雪解け田んぼから飛び立ったペアを三脚カメラで流し撮りすると、横風に煽られたのか左に旋回して別の区画に舞い降りました。 
ペアは互いに少し離れて着地しました。 
着陸直後の行動に注目してもう少し長く撮り続けるべきでした…。 
それにしても、大群の中でコハクチョウはどうやってパートナーを個体識別してるのですかね?(鳴き声の声紋に個性がありそうです)

迫力のある助走からの飛び立ちを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:58〜) 
雪解け田んぼの泥水をバシャバシャ跳ね上げています。 
両足を揃えて跳ぶカワウのコミカルな助走と異なり、コハクチョウの助走は両足を交互に前に出す普通の走り方です。



最後にペアの飛び立ちを1/2倍速のスローモーションで逆再生してみました。(@1:48〜) 
てっきり喧嘩に負けたカップルが飛び立ったのかと初めは思いました。 
しかし逆再生してみると、飛び去った2羽は喧嘩したグループの中心部ではなく辺縁部に居て、しかも互いに少し離れていました。 
意外にも、ご近所トラブルで周囲の個体から直接的な攻撃を受けて餌場から追い払われた訳ではありませんでした。 
混雑する餌場で小競り合いを始めた別の2家族のとばっちりを食らい、辟易して逃げ出したような印象を受けました。 
残念ながら喧嘩が発生した理由は不明です。 
トラブルを避けるために白鳥密度の低いエリアに移動したのなら理解できるのですが(レッド・オーシャンから競争の少ないブルー・オーシャンへ)、ペアが舞い降りた先も先客が多いエリアでした。 
餌場で周囲に仲間が居ないと心細いのでしょう。 

2023/10/23

廃屋の庭をうろつくキジ♂(野鳥)

 

2023年4月上旬・午後14:30頃・晴れ 

山麓の農村部で廃屋の荒れ果てた庭をキジ♂(Phasianus versicolor)がうろついていました。 
ばったり出くわしたときには近過ぎて、お互いにビックリ!
警戒して、採食行動もなかなかしてくれません。 
ハトのように1歩ずつ頭を動かしながら歩き始めました。 
倒木の陰でようやく何か餌を啄みました。 
立ち止まって背伸びしたので、縄張り宣言の母衣打ちするかと期待したものの、私を気にしてか披露してくれませんでした。 
私から隠れようと物陰に移動したがります。 

背景が緑の草むらでもキジ♂の赤い顔が一際目立ちます。 
よく晴れているため、キジ♂の豪華な羽の色が美しく輝いています。 

庭の地面を覆うように伸び始めた緑の園芸植物?が気になります。 
見覚えがあるのに名前が分かりません。 
手前に植栽された落葉樹は、幹に棘があるのでタラノキだと思います。

2023/10/20

春のスギ林床で採食するウソ?とホオジロ?の混群【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年4月上旬 

里山の麓近くのスギ植林地でタヌキの溜め糞場opを監視しているセンサーカメラに、野鳥の群れが写りました。 


シーン0:3/24・午後14:44(@0:00〜) 
明るい昼間にフルカラーで偶々撮れた現場の状況です。 
斜面を下から見上げるアングルで、奥には残雪が見えます。 
画面中央を左から右に緩やかに登る遊歩道が切り開かれていて(細長い落枝が目印)、その路上および少し下の斜面にホンドタヌキが溜め糞opを残しています。 


シーン1:4/3・午前11:15頃・晴れ(@0:05〜) 
旧機種のトレイルカメラには不具合があり、日中に動画撮影すると画面全体になぜかピンク色のフィルターが入り、しかもそれが点滅します。 
あまりにも目障りなので、モノクロに加工しました。 

晴れた昼前に見慣れない鳥5羽の群れが林床に散開し、スギの落ち葉をつついて回っていました。 
カメラからやや遠い上に白黒の映像なので、鳥の種類をしっかり見分けられません。 
頭部が黒いので、なんとなくウソPyrrhula pyrrhula)ですかね? 
イカルEophona personata)と迷ったのですが、イカルの嘴はもっと太いはずです。 
ウソのきれいな紅色をフルカラーで記録できなかったのがつくづく残念です。 
途中で右下隅から現れたのは、ホオジロEmberiza cioide)かな?(@0:29〜) 
怪しい同定ですので、もし間違っていたらご指摘願います。 
ウソとホオジロだとして、その2種が混群を形成するとは知りませんでした。(嘘みたいな話?) 
『やまがた野鳥図鑑』でウソについて調べると
 県内では、繁殖期は蔵王や鳥海山、吾妻山系などの亜高山の針葉樹ですごし、冬季は里山に下りてきて、数羽から数十羽の群れですごしていることが多い。(p56より引用)

動画から鳴き声は聞き取れず、採食中に鳴き交わしていないようです。 
林床で餌を探す野鳥の混群は、タヌキの溜め糞場opの周囲に集まって未消化の種子を食べている訳ではありませんでした。 
溜め糞に含まれる未消化の種子は、野ネズミや種子食性の鳥がもう既に食べ尽くしてしまったのかもしれません。
雪が溶けて活動を始めた虫やクモを探して捕食しているのでしょう。

ウソの採食行動と言えば、桜の芽を食害することで有名です。

雪国の当地では桜がようやく咲く頃ですが、樹上に限らず林床でも採食するとは知りませんでした。

関連記事(10年前の撮影)▶ ウソ♀が桜の花芽を採食【冬の野鳥】 


2023/10/18

雪解け田んぼの餌場で小競り合いするコハクチョウの羽ばたき誇示♪【冬の野鳥:4K動画】

 

2023年3月下旬・午後15:25〜16:50頃・晴れ 

雪解けが進む早春の刈田にコハクチョウCygnus columbianus bewickii)が集結して落ち穂拾いしています。 
採餌群の中でときどき勃発する小競り合いのシーンを高画質の4K動画でまとめてみました。 
広大な雪解け田んぼの中に散開した大群のどこで喧嘩が始まるのか予測できないので、喧嘩の原因やきっかけも含めて一部始終を動画に記録するのは、なかなか難しいミッションです。 
鳴き騒ぐ声を聞きつけてズームインしたときには、もう遅かったりします。 
餌場が密になってくると、個体あたりの餌の割当量が減りますから、苛々していざこざが増えるのでしょう。 
白鳥は家族群を単位に行動しているらしいので、餌資源を巡って家族間で縄張り争いになり、よその家族群を追い出すと思われます。 


シーン1:(@0:00〜) 
仲良く並んで採食しているペアに注目していたら、2羽がほぼ同時に頭を上げて首を前に伸ばし、鳴きながら一緒に翼を広げ、その場で羽ばたき始めました。 
♀♂ペアが気分を高め合う求愛誇示なのかと思いきや、右から別の2羽も集まって来て、一緒に羽ばたきディスプレイに参加しました。 
鳴いて羽ばたきディスプレイしながら、この4羽は少し左に移動しました。 
元から居た個体の1羽が新参者の相手を嘴でつついて牽制するような素振りを見せたので、♀へのアピールというよりも、餌場をめぐるペア間の争いではないかと思います。 
騒ぎが収まって平静を取り戻してからも、勝ったペアがその場で力強く羽ばたいて周囲に誇示します。 
ときどき翼を大きく広げて羽ばたくことで、餌場で適切な個体間距離を互いに保っているのかもしれません。 

その後、近くのローカル線で踏切がカンカン♪と鳴り始め、列車が轟音を立てて通過しました。 
しかし白鳥は全く怯むことなく、夢中で採食を続けています。 



シーン2:(@1:13〜) 
刈田で採食シーンを撮っていたら、残雪がある右奥の区画で急に小競り合いが始まり、慌ててズームアウトしました。 
4羽のコハクチョウが輪になって向き合い、鳴きながら翼を広げて口論しています。 
嘴で激しくつつき合う喧嘩になりました。 
最後に背伸びしながらバサバサと羽ばたきます。 

その間、小競り合いから離れた位置にいる個体は、全くの無関心で採食を続けています。 


シーン3:(@1:58〜) 
3羽のコハクチョウが羽ばたき誇示しながら雪田を走り回っています。 
じっくり観察すると、どうやら♀♂ペアにうっかり近づき過ぎた1羽の余所者を奥に向かって追い払ったようです。 

たまたま奥の区画で採食していたハシボソガラスも、手前で鳴き騒ぐ白鳥の剣幕に驚いたようで、トコトコ歩いて退散しました。 



シーン4:(@2:26〜) 
2羽のコハクチョウが田んぼの畦道に登り、鳴きながら小競り合いしていました。 畦
道の残雪はもうすっかり溶けているのに、喧嘩中に水かきの足がスリップして慌てる様が可笑しかったです。 
後から畦道に登った個体が左の区画に追い払われました。 

最後はスローモーションで小競り合いをリプレイするつもりだったのに、動画編集に失敗しました。(ただのリプレイになってしまった) 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


白鳥の小競り合いについて勉強しようと思っても、手元にある本で喧嘩の行動を解説したものは多くありません。 
世界文化社 しぜんのせかい10『はくちょう』という古い本によると、
・ハクチョウたちは、向かい合って首を上下に振ったり、水面を羽でたたいたりして、賑やかな挨拶(ディスプレイ)をかわします。(p8より引用) 
・ハクチョウもけんかをすることがあります。長い首をからませ、羽を強く打ち振り、相手をねじ伏せようとします。(p9より引用)
嵯峨悌二『白鳥 SWANS (クォークスペシャル) 』という写真集には喧嘩やディスプレイの瞬間を捉えた見事な生態写真が多数掲載されています。 
巻末にある解説によると、
 毎日次々とオオハクチョウが越冬地に到着する頃には、家族同士でけたたましい口論が繰り返され、時には派手なけんかもする。勢力の強さは主に餌を採る権利と結びついているようである。けんかはふつう数分間つづき、翼の“手首”で相手を叩いたり、相手の肩をかんだりする。その間、幼鳥たちやほかのグループの白鳥は喧しくはやし立てる。負けたほうはおとなしく退散するので、相手を傷つけるようなことはめったにない。(p91より引用)
私が観察したコハクチョウも喧嘩の作法はオオハクチョウと全く同じなのか知りませんが、参考のため(比較のため)に記しておきます。
詳しく観察すると種間で微妙な違いが出てくるかもしれません。

2023/10/14

雪解け田んぼで採食しながら夜を迎えるコハクチョウの大群【冬の野鳥:10倍速映像】塒入り

 



2023年3月下旬・午後17:22〜17:53・晴れ(日の入り時刻は午後17:55) 

早春の雪解け田んぼに集結して落ち穂拾いを続けるコハクチョウCygnus columbianus bewickii)の群れを微速度撮影してみることにしました。 
白鳥が密集している区画を狙います。 
10倍速の早回し映像をご覧ください。 

夕方になると、コハクチョウは小さな群れ単位で次々に飛来・着陸し、雪解け田んぼの群れに合流します。 
この映像では伝わりにくいのですが、周囲の白鳥が歩いて移動し、広大な田園地帯の中央部に大群が密集しつつあります。 
どうやら、コハクチョウはこのままねぐら入りするようです。 
周囲の農道から一番遠い田んぼが最も安全です。 
就塒前集合の挙動を記録するのなら、もう少し引きの絵で微速度撮影すべきでしたね。 

てっきり今回のコハクチョウ大群は採餌群または就塒前しゅうじぜん集合であり、日没前後にはいずれ一斉に飛び立って集団塒の川へと向かうだろうと私は予想していました。 
ところが驚いたことに、日没後に暗くなっても餌場にそのまま居残り続けました。 
吹きさらしの田園地帯で長時間撮影していた私は、防寒具を着込んでいても体がすっかり冷え切ってしまいました。 
カメラの電池切れで微速度撮影が終了するまで、足踏みとシバリングしながら観察を続けます。 
寒さに耐え切れなくなった私が午後18:05に撤収するときにも、コハクチョウは暗い雪田にまだ残留していました。 
どうやらこのまま雪解け田んぼを集団塒とするようです。 
コハクチョウが昼間の採餌場に留まってそのまま塒入りするという行動は初耳でした。 
この時期、川の集団塒でカウントされるハクチョウの個体数が減るのは、必ずしも北帰したとは限らず、餌場で寝るようになったからだと分かりました。 
近年、鳥インフルエンザの蔓延を防ぐために川岸で白鳥に給餌するのを禁止したのも影響してそうです。
早朝の夜明け前からコハクチョウの群れが雪解け田んぼに居ることを確認すべきだったのですが、翌朝はうっかり寝坊してしまいました。 


関連記事(2、7年前の撮影)▶  


本田清『白鳥の湖』という本によると、
ハクチョウが河川の浅瀬や中洲などに降りたち、その場所をねぐらと定め、周辺一帯の水田などに採餌の場を求めるという生活は、ハクチョウの一般的な習性である。 (p73より引用) 
「ねぐら」と水田地帯を往復するという日周行動は、豪雪期で動きの少ない一定期間を除けばシーズン中を通じて一貫しており、この姿こそ彼らの最も普通の生活態様なのである。 (p92より引用)

初めての撮影だった今回は、白鳥をなるべく警戒させないように、車道を挟んで反対側の路肩に三脚を立てて長撮りしました。 
そのため、手前の車道を通行人や車が通りかかる度に写り込んで映像が乱れてしまいました(手ブレ補正の副作用)。
後半はカメラの設定で明るさを強制的に上げています。

2023/10/13

春の果樹園でリンゴの落果を食べ漁るヒヨドリの群れ(野鳥)

 

2023年4月上旬・午後15:15頃・晴れ 

山麓の果樹園でリンゴの若葉が芽吹き始めました。 
ヒヨドリHypsipetes amaurotis)の群れがリンゴの木の下に集まり、落果を食べていました。 
春になって残雪がすっかり溶けたので、枝から落ちて腐りかけた果実が再び現れたのでしょう。 
あるいは、リンゴ農家が売り物にならない収穫物(傷物の果実)を堆肥として根元に捨てたのかもしれません。 
秋にリンゴの果実が枝についている状態でヒヨドリが食害すると害鳥扱いされますが、落果なら食べ放題です。

地上のヒヨドリは採食中も常にキョロキョロして警戒を怠りません。 
リンゴ園の林床にはタデ類(スイバ?)などの雑草も青々と茂り始めました。 
周囲ではヒヨドリが賑やかに鳴き交わす声がします。 

ヒヨドリは果実と一緒に種子も飲み込みます。 
食後に飛び去った先で未消化の種子を糞と一緒に排泄します。 
したがって、果実食のヒヨドリはリンゴの種子散布に貢献するはずです。 
しかし果樹園以外の山中で野生化した野良リンゴの木を私は未だ見たことがありません。 
栽培品種のリンゴは病害虫に弱く、ヒトが手間暇を掛けて苗木を守ってやらないと育たないのかもしれません。 
さらに冬の豪雪地帯は、苗木(実生)が雪の下に埋もれたり枝が痛めつけられたりする過酷な環境です。

リンゴの落果が腐るとハエなどの昆虫も集まってくるはずですが、まだ気温が低くて来ていませんでした。







2023/10/12

石を舐めてミネラル摂取する早春のルリシジミ♂

 

2023年3月下旬・午後12:25頃・晴れ 

橋の下を流れる小川の岸辺でルリシジミ♂(Celastrina argiolus)が岩の上に止まっていました。
今期初見の個体です。 
ルリシジミは蛹で越冬するらしく、こんなに早く成虫が羽化したのも温暖化の影響かもしれません。
日当たりが良いのに日光浴しないで翅を閉じたままということは、むしろ暑いのでしょう。

歩き回りながら口吻を伸ばして岩の表面を舐めていました。 
急に岩から飛び立ち、辺りをせわしなく飛び回ると、翅の裏表で色が違うために、青紫色と白っぽい灰色がちらちらと点滅します。 
飛翔シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイすると、開いた翅表が淡紫青色であることから♂と判明しました。 

多くの種類の蝶で♂は地面や汚物を舐め、性成熟に必要なミネラル成分を摂取することが知られています。 


関連記事(3、10年前の撮影)▶  


同一個体のルリシジミ♂が次に止まったのは、平べったい小石でした。 
やはり赤茶けた色(酸化鉄?)の石で、鉱物学的に共通の名前がありそうです。 
(私は地学に疎いので、ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてください。) 
今回は石の表面そのものではなく、石に付着した泥(砂)が乾いた部分を好んで舐めていました。 
翅をしっかり閉じたまま、後翅を互いに擦り合わせました。 

チョロチョロと流れる小川の土手にはオオイヌノフグリやヒメオドリコソウなどの群落が可憐な花を咲かせているのに、ルリシジミ♂は訪花しませんでした。 

撮影時期が早春ということで近縁種スギタニルリシジミの可能性も考えましたが、この個体は翅裏が灰色で褐色みがなかったので、除外しました。 
撮影したのは平地で、そもそもスギタニルリシジミは山地性らしい。

2023/10/11

夕方の雪解け田んぼで採食を続けるコハクチョウの群れ【冬の野鳥:4K動画】

 

2023年3月下旬・午後16:15〜17:20頃・晴れ 

早春の雪解け田んぼで採食するコハクチョウCygnus columbianus bewickii)の大群を夢中で撮り続けていると、日が沈んできました。 
私は白鳥の群れを東から撮影しているため西日が強烈な逆光となり、水田や残雪に反射して眩しく、目が開けられなくなりました。 
順光になるよう群れの反対側に回り込もうか迷いましたが、私が下手に動き回ると警戒したコハクチョウが飛び去ってしまうのではないかと恐れ、我慢してそのまま撮影を強行しました。 
太陽が山の端に沈んだら楽になりました。 (日の入り時刻は午後17:55)
夕方になっても雪解け刈田から陽炎が立ち昇っています。 

撮れた4K動画を見直すと、逆光を受けてシルエットになった白鳥の採食風景もまたフォトジェニックですね。 
各々が採食の合間に水を飲んだり、のんびり羽繕いしたりしています。 
コハクチョウが残雪をザクザク、ペタペタと歩いて横切ると、黒い足の水かきが雪解け水を跳ね上げていました。




2023/10/06

早春の笹薮で夜に餌を探し回る冬毛のニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年3月上旬および下旬

シーン1:3/3・午後12:25・(@0:00〜) 
残雪に覆われた河畔林を探索していると、笹藪の横にニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)の丸い糞粒が多数転がっていました。 
どうやら常緑のササ(種名不詳)およびツルマサキの葉を食べ漁りながら雪面に排便したようです。 
細い朽木が雪原に倒れた結果、それに巻き付いていた常緑の蔓植物(ツルマサキ)も共倒れになり、雪面にツルマサキの赤い実や緑の葉が散乱しています。 
ノウサギはこれが気に入って食べに来ていたのでしょう。(食痕?) 

ニホンノウサギが夜な夜な同じ場所に通って食事をするのなら、トレイルカメラを設置して撮影してみたいものです。 
まさかノウサギも決まった場所に溜め糞するのでしょうか?
実はこの直後にすぐ近くでタヌキの溜め糞場rpを見つけました。 




そこで予定を変更して、トレイルカメラで溜め糞場rpと横の笹薮を同時に監視することにしました。 
ノウサギの採食行動を撮るにはカメラのアングルをもう少し左に向けたいのですけど、少ない台数のトレイルカメラでなんとかやりくり(妥協)するしかありません。 


シーン2:3/24・午後22:45・気温5℃(@0:58〜) 
ちょうど3週間後の深夜にようやくニホンノウサギの姿が写りました。 
林床の残雪が完全に溶けた早春でも純白の冬毛のままで、逆に目立ちます。 

林床の匂いを嗅ぎながら、ゆっくり慎重に1歩ずつ移動しています。 
カメラに尻を向けたときもあったのですが、脱糞したかどうか不明です。 
タヌキの溜め糞場rpには興味を示さず、立ち寄ることもありませんでした。 



2023/10/05

遊歩道のタヌキ溜め糞場で未消化の種子を食べに来た野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2023年3月下旬・午前2:10頃 

スギ植林地の遊歩道にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が残した溜め糞場opを自動撮影カメラで見張っていると、野ネズミ(ノネズミ)が登場しました。 
他の地点に設置している監視カメラも含めて冬の積雪期には野ネズミの活動は全く写らなかったのですけど、春になって山林の残雪が溶けると再び活動を始めたようです。 


シーン0:3/24・午後14:44 
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 


シーン1:3/31・午前2:08(@0:05〜) 
深夜に斜面の林床を野ネズミがチョロチョロと探餌徘徊しています。 
タヌキの溜め糞場opを見つけると長く留まり、未消化の種子を食べているようです。 
ホンドタヌキは種子散布者で、野ネズミは種子捕食者になります。 
森全体の健康を保つためには、両者のバランスが欠かせません。 

残念ながらカメラの電池が消耗していて、録画が早々に打ち切られてしまいました。


シーン2:3/31・午前2:09(@0:42〜) 
録画が再開されると、野ネズミは溜め糞場opを離れていました。
スギ落ち葉の下に顔を突っ込んで餌を探しながら斜面を左下に移動しています。(探餌徘徊)


雪解け田んぼで採食するコハクチョウの大群に遠慮するハシボソガラス【冬の野鳥:4K動画】

 

2023年3月下旬・午後16:15頃〜17:15頃・晴れ 

雪国で広大な田園地帯の残雪が溶け始めると、冬鳥のコハクチョウCygnus columbianus bewickii)の大群が押し寄せて集団採食するようになりました。 
 一方、ハシボソガラスCorvus corone)は留鳥です。 
白鳥が飛来するまで、この雪田はカラスが支配する餌場でした。 
ライバルや猛禽などの天敵が現れると、モビング(擬攻撃)して縄張りから追い払ってしまいます。 




ハシボソガラスは餌場で新参のコハクチョウに対してどう振る舞うでしょうか? 
白鳥に対してもモビングや嫌がらせをするのではないかと内心期待して、注目してみました。 

基本的に2種の鳥は互いの存在を無視して、各々が自由気ままに採食しているように見えます。(餌場を平和に共有?)
2種間であからさまな縄張り争いや占有行動は見られませんでした。 

雪解け田んぼでハシボソガラスがときどきガーガー♪と嗄れ声で鳴いています。 
コハクチョウの近くで鳴きながら尾羽根をすばやく左右に開閉するのは、威嚇や緊張の現れなのかな? 
最近急に現れたよそ者に困惑して、縄張りの餌場から追い出したいのではないかと勝手に想像してしまいます。 

カラスが白鳥の背後から忍び寄ったときは、白鳥の尾羽根を引っ張ったりつついたりして嫌がらせをするかな?と期待したものの、カラスにそんな勇気は無いようです。
至近距離でカラスに背後を取られても、白鳥はカラスを全く恐れていません(相手にしてない)。 
体格で勝るコハクチョウはハシボソガラスのことなど眼中に無いようで、雪解け田んぼでひたすら落ち穂拾いや羽繕いを続けています。 

よく観察すると、ハシボソガラスはモビングするどころか体格の大きなコハクチョウに遠慮しているようです。 
餌場でコハクチョウがハシボソガラスに向き直ったり近寄ったりすると、カラスは慌ててその場を離れて歩き去ります。 
普段は厚かましいカラスが餌場で弱気になっている様子を見るのは珍しいです。 
明らかに多勢に無勢なので、諦めているようです。 
結局カラスは居心地が悪くなって飛び立ち、白鳥の数が少ない区画に移動しました。 

もしかして、少数のコハクチョウが雪解け田んぼに飛来し始めた初期にはハシボソガラスの方が優勢で、白鳥を追い払ったりしていたのでしょうか?
餌場となる雪解け田んぼはあまりにも広大なので、とても縄張り防衛できないのかもしれません。
 

2023/10/02

散歩に来た飼いイヌから一斉に離れて危険を回避するコハクチョウの採食群【冬の野鳥:4K動画】

 

2023年3月下旬・午後16:30頃・晴れ 

夕方の雪解け田んぼで集団採食するコハクチョウCygnus columbianus bewickii)を動画撮影していたら、 群れが一斉に雪田を歩いて右に移動し始めました。 
畦道を乗り越えて隣の雪田に移動する個体もいます。 

初め私は大移動の理由が分からなかったのですが、飼い犬(秋田犬? 柴犬?)を散歩に連れてきた中年男性♂が奥の農道を左から歩いて来ました。 (@1:13〜)
ヒトとイエイヌCanis lupus familiaris)に対する警戒・回避行動だと、ようやく合点がいきました。 
リードに繋がれている犬は白鳥に襲いかかる心配はないと知っているのか、コハクチョウの採食群は一斉に飛んで逃げることはありませんでした。 
その場で伸び上がりながら羽ばたいている個体は、いつでも飛び立てるように準備しているのかな?(それとも虚勢を張る誇示行動?)
コハクチョウがイヌに対して意外に図太いというよりも、採食している手前の雪田エリアと飼い犬が散歩する奥の農道は、映像で見る遠近感よりも実際はだいぶ離れているようです。 

もしリードに繋がれていないイエイヌや野生のホンドギツネが近づいてきたら、コハクチョウの警戒・回避行動はどう変化するのか、興味があります。 


2023/10/01

早春の河川敷を駆け回り虫を次々に捕食するツグミ(冬の野鳥)

 

2023年3月下旬・午後15:40頃・晴れ 

根雪が完全に溶けて枯れ草に覆われた河川敷でツグミTurdus eunomus)が採食していました。 
緑の若草があちこちに生えかけています。 

冬鳥のツグミはしばらく立ち止まって辺りをキョロキョロ見回してから急に走り出し、あちこちの地面を啄んでいます。 
前傾姿勢になって小走りの移動を断続的に繰り返すことから、明らかに種子食の行動ではありません。 
おそらく越冬明けの昆虫や徘徊性クモ類が動き回るのを見つけて捕食しているのでしょう。 
今回のツグミは落ち葉めくりの探餌行動を一度もやりませんでした。 




ニセアカシアの河畔林の方へどんどん遠ざかります。

2023/09/29

近くを走る列車が警笛を鳴らしても平然と採食を続けるコハクチョウの群れ(冬の野鳥)

 

2023年3月下旬・午前10:40頃・晴れ 

ほとんど雪解けした郊外の田んぼでコハクチョウCygnus columbianus bewickii)の群れがのんびり採食しています。
この餌場は段々畑のようになっていて、私が立っている位置よりも奥に向かって少しずつ高くなっています。 
コハクチョウの採食行動を観察するには肝心の口元が手前の畦道に隠れてしまうことが多く、この餌場はいまいちです。 

残念に思って撮影を打ち切ろうとしたら、すぐ近くのローカル線路を列車が通りかかりました。 
コハクチョウの群れは驚いて一斉に飛び立つのではないかと期待して、動画を撮り続けながら少しズームアウトしました。(壮観な飛び立ちが撮れるはず!) 
左から近づいてくる列車が警笛を鳴らしたのは、線路の真横の道に立ってカメラを構えている私を見た運転手が「厄介な撮り鉄」と誤解したのかもしれません。 

ところが、大音量でヒュー♪と警笛を鳴らしてもガタンゴトン♪と轟音を立てて横を通り過ぎても、コハクチョウたちは全く気にしないで採食や羽繕いを続けました。 
怯えて飛び去るどころか、首を上げて列車をちらっと見ただけでした。 
白鳥は越冬地日本での生活にすっかり慣れているようです。 
決まった線路を走るだけの列車に恐怖を感じない(意外に図太い)ことが分かりました。
白鳥は飛び立つ前に長い助走が必要なので、よほどの理由が無ければ地上から飛び立つのが億劫なのかもしれません。

2023/09/28

早春の刈田で採食するキジ♀の群れの上空をトビが飛ぶと…(野鳥)

 

前回の記事(1.5ヶ月前の撮影):▶ 白銀の雪原を歩くキジ♀3羽の群れ(冬の野鳥)


2023年3月下旬・午前8:40頃・晴れ 

残雪が完全に消えた刈田をキジ♀(Phasianus versicolor)の群れが歩き回っていました。 
地味な羽根色は見事な保護色で、枯野で立ち止まると見失いそうになります。 
私に対する警戒を解くと、刈田を歩きながら地面を啄んで採食し始めました。 
落ち穂拾いをしているのでしょうか?


しばらくすると、キジ♀は刈田に隣接する土手を慎重に登り、用水路のコンクリート護岸の縁まで出て来ました。 
そして次々に飛び立つと、幅3m弱の用水路を飛び越えて隣の刈田に移動しました。 
群れの規模が分からなかったのですが、少なくとも5羽のキジ♀が飛んで横切りました。 
飛んだ行き先を見失ってしまいました。 

キジ♀が飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:09〜) 
足を深く屈めてジャンプしながら力強く羽ばたいて飛び立ちます。 
最後の個体はコンクリート護岸を助走しながら飛び立ちました。 
離陸後は足を体に引き付けて空気抵抗を減らしています。 

もしかすると、しつこくカメラを向けて撮影する私を警戒して逃げたのかと思ったのですが、田園地帯の上空を見上げるとトビMilvus migrans)が黙って(鳴かずに)帆翔していました。 

※ トビの飛翔シーンでは、翼の下面の斑紋が見分けられるように逆光補正を施しました。 

トビの食性は主に死肉食(スカベンジャー)とされていますから、キジ♀がトビに襲われる心配はないはずです。 
それでもキジ♀は上空に飛来した猛禽を警戒して、開けた刈田から物陰に逃げ込んだ可能性もありそうです。 
田畑の農作物を鳥の食害から守るための防鳥グッズの一つとして、最近タカに擬態した凧が市販されています。


関連記事(4、5年前の撮影)▶ 


これが宣伝通りの防鳥効果があるのであれば、今回のキジ♀も上空を飛ぶトビの姿を見て逃げ出しても不思議ではありません。
しかし映像を見る限り、キジは上空を見上げず、警戒声も発しませんでした。 
「キジも鳴かずば打たれまい。」 

 一方、キジ♂は♀と行動を共にせず、刈田のどこかでケンケーン♪と鳴く声だけ聞こえました。 
午前中からよく晴れて、地面から陽炎が立ち昇っています。 

※ 用水路の幅を測定すること。 


【追記】
鳥の音声言語を研究している鈴木俊貴氏によると、シジュウカラは天敵のタカが飛来すると「鷹だ警戒しろ!」と警戒声を発するのに、トビが飛来しても平気なのだそうです。
つまり被捕食者の小鳥は猛禽類の中でも種を見分けて適切に反応しているらしい。
キジの場合はどうなんでしょう?


↑参考動画:【タカは怖いがトンビは平気】動物言語学者あるあるが狭すぎるwww by ゆる言語学ラジオ

トビ(野鳥)@帆翔(逆光補正)

2023/09/26

午後の雪解け田んぼで採食、飲水、排便、羽繕いするコハクチョウの大群【冬の野鳥:4K動画】

 

2023年3月下旬・午後15:20〜16:15頃・晴れ 

雪解けが進む広大な田んぼにコハクチョウCygnus columbianus bewickii)の大群が集まって採食しています。 
今回は三脚を立てて最高画質の4K動画で撮影してみました。 
大群が刈田のあちこちに散開しているため、どの個体を撮るか目移りしてしまいます。 
よく晴れた午後で、地面が露出した田んぼから陽炎が立ち昇っています。 
採食中の白鳥にどれだけ近づけるか、どれだけ警戒心が強いか分からなかったので、初めは物陰から隠し撮りしました。 
周りに仲間が多ければコハクチョウは結構図太いことが分かり、後半は慎重に近づいて撮影できました。 

採食中のコハクチョウは、刈田を歩き回りながら頭を下げて嘴を藁や泥の中に突っ込んで掻き分けています。 
おそらく水中の藻や微生物、稲(イネ)の落ち穂などを嘴で濾し取りながら食べているようです。(落ち穂拾い) 
藁や泥そのものを食べている訳ではありません。 
ときどき雪解け水を嘴ですくって頭を高く上げながら喉に流し込み、水を飲んでいます。 

採食しながら泥水状の液状便を勢い良く排泄しました。(@0:31〜) 
川や湖沼で塒入りする白鳥の群れにヒトが大量に給餌すると、食べ残しの餌や白鳥の糞で水質が急激に悪化(富栄養化)する問題が生じます。 
最近では鳥インフルエンザの蔓延を防ぐためにも、白鳥への給餌を禁止する地域が増えました。 
刈田で勝手に飲み食いする白鳥がその場で排泄する分には、そのまま田んぼの肥料となって好都合です。 

これだけ至近距離から白鳥の採餌行動を観察できて感激です。 
早春の陽光で煌めく水面の反射がコハクチョウの腹面に写り、嘴から水が滴り落ちます。 
食事の合間にのんびり羽繕いしています。 
黒い水かきのある足でザクザク、ペタペタと残雪を横断し、畦道を乗り越えて隣の雪解け田んぼへ移動します。 

※ 映像素材の順番を適当に入れ替えました。 

2023/09/23

空中投下でクルミの殻を割って食べるハシボソガラス(野鳥)

 

2023年3月中旬・午後14:15頃・晴れ 

胡桃の実を咥えたハシボソガラスCorvus corone)が市街地の電線に止まっていました。 
てっきりいつものようにオニグルミの堅果だと思ったのですが、後に現場近くでカシグルミ(=テウチグルミ)の庭木を見つけたので、その落果を拾ってきたのかもしれません。 

カラスは少量の固形糞をピュっと排泄した直後に電線から飛び立つと、空中でクルミを離して下の駐車場に落としました。 
後を追うようにカラスもふわりと駐車場に舞い降ります。 
脱糞およびクルミ空中投下の瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 

舗装された駐車場に投げ落とした衝撃でクルミの硬い殻が見事に割れました。 
割れたクルミ堅果を足で押さえつけながら、美味しい中身(子葉)を嘴でほじくって食べています。 
ハシボソガラスが地上で止まっている細い金属パイプは、雪国に特有の消雪パイプです。 
消雪パイプに並んだ穴からシャワーのように散水して、駐車場や車道に積もった雪を融かすのです。 

車道にわざとクルミ堅果を置いて車に踏ませて殻を割ってもらうという有名なクルミ割り行動を残念ながら当地のカラスはなぜかほとんどやりません。
車を利用する方法に比べて投げ落とし(空中投下)によるクルミ割り行動は簡単そうですが、意外に難しくて奥が深いのです。 
落としたクルミが大きく転がって見失うことがあるからです。 


クルミの紛失をどう防ぐかがカラスの知恵の見せ所です。 
クルミに与える衝撃を増そうとしてあまり高い位置から投下すると、跳ね返った後に勢い余って遠くまで転がってしまうかもしれません。 
落下中に風にあおられて、狙いを付けた場所にクルミが落ちないかもしれません。
かと言って低い位置から投げ落とすと打撃が不十分になり、何度も何度も繰り返さないといけなくなります。 
クルミを投下する高さの加減が難しいのです。 

私が7年前に観察した事例では、雨水を排水するためにわずかに傾斜のついた駐車場にクルミを投下していました。 
広い駐車場の中央部に排水溝があり、外側がすり鉢状に少し高くなっていたのです。 
ここにクルミを投げ落とせば、駐車場の外にクルミが転がり出る前に止まります。 

今回の事例でも、駐車場に埋設された消雪パイプのおかげで、投げ落としたクルミが駐車場の外に転がり出るのを阻止していました。 
くるみ割りをする場所としてこの駐車場を選んだのは偶然かもしれませんが、学習(試行錯誤)の成果だとしても驚きません。 

割れ残ったクルミの殻の半分を嘴で咥えると、ハシボソガラスはどこかに飛び去りました。 
もっと落ち着いて食事ができる場所に移動したのでしょう。 
食べ残しのクルミを持って飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

投げ落としによるカラスのクルミ割り行動は、ヒトが大規模に舗装するようになってから発達したのでしょうか?
アスファルトやコンクリートが発明される前にもカラスは岩山や河原などで岩の上にクルミを投下して割っていたのかな?
動物の行動は化石に残らないので、誰か気づいたヒトが書き残さない限り「無かったこと」にされてしまいます。(記録の重要性)
逆に、クルミを地面に置いて空中から重い石を投げ落として割る方法(道具使用)が進化しなかったのは、身体的なパワー不足と思われます。
それから、地面に放置したクルミを仲間に盗まれてしまいそうです。

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