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2018/12/11

ヨモギの花と葉を食べるマメハンミョウ



2018年9月上旬
▼前回の記事(実際の撮影順序は逆です)
毒虫マメハンミョウをニホンアマガエルは捕食するか?

田園地帯の用水路と農道に挟まれたヨモギの群落で2匹のマメハンミョウEpicauta gorhami)を見つけました。
歩いて茎を昇り降りしたり、花や葉に口を付けて食べたりしているようです。
立ち止まって身繕いしている個体もいました。

この日は風が吹いて、虫撮りには悪条件でした。
ヨモギが絶え間なく揺れ続けるので、マメハンミョウの口元にズームインしたくてもできず、摂食行動をじっくり観察できませんでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


マメハンミョウ@ヨモギ訪花+摂食
マメハンミョウ@ヨモギ訪花+摂食
マメハンミョウ@ヨモギ葉+摂食

2018/12/06

ホソバセダカモクメ(蛾)の幼虫がアキノノゲシの種子を食べる際のトレンチ行動



2018年9月上旬

田園地帯の農道沿いに咲いたアキノノゲシの群落で丸々と太ったホソバセダカモクメCucullia fraterna)の幼虫を2頭見つけました。
アキノノゲシはホソバセダカモクメ幼虫の食草として知られているので、この組み合わせは不思議ではありません。
しかし今回の幼虫は2頭とも葉ではなく実を食害していました。
この記事では左側の個体bに注目します。

アキノノゲシの花が散ると、実が膨らんで種子と冠毛が作られます。
ホソバセダカモクメの幼虫は、その実につながる柄を数センチに渡ってかじり、傷をつけていました。
しかし先端の実を切り落とさないように、柄の表面だけを注意深く甘噛みしています。
やがて傷つけられた細い柄が萎れて折り曲がると、ホソバセダカモクメ幼虫は実の中の種子を食べ始めました。

ホソバセダカモクメ幼虫の種子食は2年前から気になっていたテーマなので、ようやく決定的な証拠映像が撮れて感無量です。

▼関連記事(2年前の撮影)
ホソバセダカモクメ(蛾)の幼虫はアキノノゲシの綿毛を食べる?

このように食べ方を工夫する様子がとても興味深く思いました。
わざわざ手間暇かけてでも種子を食べるということは、単純にアキノノゲシの葉を食べるよりも種子の方が栄養価が高いのでしょう。
幼虫が育って体重が増すと細い柄に掴まれなくなり、実を食べるためには柄をかじって萎れさせる必要があるのでしょうか?

ところでアキノノゲシと言えば、植物体を傷つけると白い乳液を分泌することが有名です。
これは草食動物に対する忌避物質を含んでいるのだそうです。

福田晴夫、高橋真弓『蝶の生態と観察』という本の「第5章:幼虫の食物と摂食行動」に似たような習性が書いてあったのを思い出しました。

 食痕をつけるときに、傷口から乳液や蜜が分泌されるような植物に対しては、葉脈にかみ傷をつけて葉先をしおらせるように下垂させてから摂食する習性が見られる。たとえば、イヌビワ――イシガケチョウ、キジョラン――アサギマダラ、ネムノキ――キチョウ、などからミドリシジミ類まで似たような習性が広く認められる。しかし、この問題はなぜか深く研究されたことがない。(p95より引用)


こうした摂食前行動は蝶類に限らず他の昆虫でも知られています。
私は未見ですけど例えば、クロウリハムシの成虫が有名です。

摂食の際、まず、葉を円形に傷つけ、円形の中の葉を食べる。これを「トレンチ行動」という。植物が出す防御物質(苦味や粘性がある)の流入を遮断する効果があると考えられている (昆虫エクスプローラのサイトより引用)

 クロウリハムシは、ウリの葉を円形に傷つけていく。それから、その円の中の葉を食べる。この奇妙な習性は、先に周りを傷つけておくことで、植物が出す防御物質や苦い汁液の流入を止めていると考えられている。円の傷の中の葉っぱは、きっと食べやすくておいしくなるのだろう。(石井誠『昆虫のすごい瞬間図鑑:一度は見ておきたい!公園や雑木林で探せる命の躍動シーン』p178より引用)


俄然興味が沸いてきた私は、この問題を自分なりに少し追求してみることにしました。
ホソバセダカモクメ幼虫とアキノノゲシを採集して飼育しようか迷ったのですが、この時期は忙しくて余力がありませんでした。
飼育下でもう一度同じトレンチ行動をするかどうか追試するとともに微速度撮影で記録したいところです。

(もう1匹の幼虫も同じ食べ方をしていたので、再現性は大丈夫そうです。)
しかしアキノノゲシを切り花にして花瓶に活けるのでは茎の切り口から乳液が流出してしまい、幼虫のトレンチ行動が再現しなくなりそうです。※


※ 乳液が流出した後の実を与えたら幼虫がトレンチ行動をしなくなり、更にその状態で実や柄に乳液を予め塗っておくとトレンチ行動がまた見られるようになれば、かなり強力な証明になりそうです。(机上の空論)
アキノノゲシの株を根ごと掘り採って鉢植えにするか、種子から鉢植えで育てる必要があるとなると、実験の準備が大変そうです。
また、ホソバセダカモクメ幼虫がアキノノゲシの葉を食べる前にも乳液対策のトレンチ行動をするのかどうか、知りたいところです。

幼虫を飼育する前に出来ることとして、まずはアキノノゲシの柄を萎れさせない状態で実を傷つけると乳液を分泌するか実験してみましょう。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→もう一頭の幼虫もトレンチ行動



【参考文献】
竹内将俊, & 田村正人. (1993). ウリキンウワバ幼虫のウリ科寄主植物上でのトレンチ行動. 日本応用動物昆虫学会誌, 37(4), 221-226. 
(Google Scholarで検索すると全文PDFが無料で読めます。)

ウリ科植物を材料にした実験結果を読んでみると、今後の参考になりました。

・野外の自然状態の葉に対し,茎を切って水差し状態にした無傷の葉ではトレンチ率は低かった。
師管液の量は野外状態の葉で多く,また茎を切って水差し状態にした無傷の葉では切断からの放置時間が長いほど少なかった。
・自然状態の葉へ幼虫を放すと,最初の数分間はトレンチなしで摂食し,その後トレンチ行動に移るのが一般的であった。
・トレンチ行動を詳細に観察すると,ウワバ幼虫は,まず主要な葉脈に傷をつけ師管液を外に排出させた後,円状に溝をつけることが多く,また口器を掃除する行動を見せた。口器に多少の粘性物質が付着しても,最初に葉脈を傷つけることで多量の師管液の排出が行われるなら,サークルはつけやすく,その後の摂食は容易になろう。 



【追記】
ホソバセダカモクメ幼虫がオニノゲシの葉を食べていたときには、傷口から滲む白い乳液を気にしていませんでした。
トレンチ行動もしていませんでした。
▼関連記事(8年前の撮影) 
オニノゲシの葉を食すホソバセダカモクメ(蛾)幼虫
ホソバセダカモクメ(蛾)幼虫b@アキノノゲシ実柄噛り
ホソバセダカモクメ(蛾)幼虫b@アキノノゲシ実柄噛り
ホソバセダカモクメ(蛾)幼虫b@アキノノゲシ種子食

2018/12/03

熟柿を食べて鳴く♪ハシボソガラス(冬の野鳥)



2017年12月上旬

民家の庭に植えられたカキノキはもう完全に落葉していて、枝に実った果実も熟して渋が抜けたようです。
ハシボソガラスCorvus corone)が樹冠に止まり、鳴いてから熟柿を啄みました。
最後はどこかに飛び去りました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ハシボソガラス(野鳥)@カキノキ樹冠+熟柿採食

2018/11/25

川の護岸で枯草をむしり餌を探す雪国のハシボソガラス(冬の野鳥)



2018年1月上旬

街中を流れる川で3羽のハシボソガラスCorvus corone)が冷たい川に入っていました。
コンクリート護岸の所々に雪が積もっています。
除雪で川に捨てられた雪塊です。
1羽のカラスがその雪塊に飛び乗り、嘴で雪を掻き分けて壁際を探っています。
残る2羽は、護岸の隙間に生えて枯れた草の辺りを必死で調べたり嘴でグイグイと枯れ草をむしったりして餌を探しています。
護岸に生えた苔(地衣類?)を嘴で毟り取ったり、コンクリートブロックの護岸の継ぎ目の土をほじくったりする個体もいます。
枯れ草やコケそのものを食べているのではなく、おそらくその奥に潜んで越冬中の虫やカエルなどを必死で探しているのでしょう。

雪国の野鳥は厳冬期に日々の餌を探すのは大変そうです。
いっそのこと暖かい地方へ渡って冬を越せば良いのにと思うのですが、ハシボソガラスは留鳥として冬も居残り逞しく生きています。

厳冬期に同じ川でカワガラスが水中に潜って貝などの小動物を捕食していたのですけど、陸のカラスにはそんな芸当はできません。
▼関連記事
潜水漁で川虫を捕食するカワガラス(冬の野鳥)
真冬の川に潜って小魚を捕食するカワガラス(冬の野鳥)
カワガラス:厳冬期の潜水漁(冬の野鳥)

最後に1羽がフワリと飛んで対岸へ渡りました。
実は堤防の上の道にもう1羽が居ました。
おそらく、この4羽が家族群なのでしょう。


ハシボソガラス3(冬の野鳥)@川:護岸草むしり+探餌
ハシボソガラス2(冬の野鳥)@川:護岸草むしり+探餌
ハシボソガラス(冬の野鳥)@川:護岸草むしり+探餌


2018/11/24

ドバトの求愛行動(野鳥)



2018年8月中旬・午後15:02〜15:06

公園に集まるカワラバト(=ドバト;Columba livia)の群れの中に、ナンパ(求愛)している♂が居ました。
地上で餌を啄んでいる♀を♂が必死で追い回しています。
なんとか♀の前に回り込むと、精一杯膨らませた鳩胸を見せつけます。
一緒に見ている観客のお姉さんの解説が的を射ていますね。
このペアの体格は一見すると♂>♀ですが、♂が体を膨らませているからそう見えるだけなのかな?

ようやく♀が興味を示してくれると♂は立ち止まり、首を曲げて自分で羽繕いを始めました。
これも首元の美しい羽毛を♀に誇示しているのでしょう。
羽毛を逆立てたり身震いしたりもして、デートの前に身だしなみを整えています。

♀は♂を意識しつつも地上採食を続けています。
砂利道を離れて木の下に来ると、遂に♀が♂の前で静止しました。
♀の方から♂に歩み寄り、キスをせがみました。
熱烈なキスが始まりました(ビリング)。
互いに嘴を噛み合いながら首を上下に動かし、全身を震わせています。
一旦離れると♀が食後のように嘴を動かしていることから、おそらく求愛のキスは♂から口移しでピジョンミルクを求愛給餌してもらっているのでしょう。

平凡社『日本動物大百科4鳥類II』によれば、

ヒナの食物であるピジョンミルクは、哺乳類とは異なり雌雄ともに分泌し、♂もヒナへの給餌を行なう。(p23より引用)

その間、♂は羽繕いで美しい羽毛を♀に誇示します。
再び♀の方からキスをせがみ、♀が♂の首に嘴でちょっと触れたように見えました。(♀が焦っただけ? 対他羽繕い?)
♂が嘴を開くとその中に♀が嘴を突っ込みました。

せっかく熱いキスを交わして♀♂ペアが盛り上がっているのに、別のライバル♂が2羽も乱入し、自らの首を誇示する求愛行動を始めました。
♀は♂の品定めをするでしょうか?
初めの♂はさり気なく♀をガードし、ライバル♂を追い払いました。
♀を巡り♂同士で激しい喧嘩にならなかったのが意外でした。

恋敵♂が居なくなった後で、♂は求愛(首の誇示)からやり直し
かなり紳士的で慎重な振る舞いですけど、なかなか交尾しないので、見ている私は焦れったくなります。
ところが通行人の誰かがドバトの群れを驚かせてしまったようで、鳩は一斉に飛び立ちました。
交尾まで見届けられず、残念無念。
それでもドバトの求愛を間近でじっくり観察できたのは収穫でした。

▼関連記事
ドバト♀♂の求愛・交尾(野鳥)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ドバト(野鳥)@公園+求愛♂→♀
ドバト(野鳥)@公園+求愛♂→♀
ドバト(野鳥)@公園+求愛キス
ドバト(野鳥)@公園+求愛キス
ドバト(野鳥)@公園+求愛キス

2018/10/13

クリの樹皮を噛り幹を登るキマワリ



2018年7月下旬

農村部のクリ(栗)の大木でキマワリPlesiophthalmus nigrocyaneus)が幹に取り付いて樹皮をかじっていました。
やがて太い幹をどんどん登り降りし始めました。
あちこちで立ち止まっては樹皮を味見しています。
キマワリの性別判定法も産卵習性も知らないのですが、もしかするとこの個体は樹皮に穿孔してから産卵する♀なのかな?と妄想しました。
最後は蟻と出くわしてビックリ

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


▼関連記事
ミズナラの幹を徘徊するキマワリ


キマワリ@クリ幹+樹皮噛り
キマワリ@クリ幹+樹皮噛り

クリ実(未熟イガ)

2018/10/10

ニガナ?の茎を蹴倒して種子を食べるカワラヒワ(野鳥)



2018年7月下旬

民家の庭の片隅で種子食性のカワラヒワCarduelis sinica)がキク科の雑草の種子を食べていました。

画面の奥にはヒメジョオンの花の群落が見えます。
その手前で花が散った後の雑草(ヒメジョオンよりも背が高い)の種子をカワラヒワは集中的に食べています。
ひょろりとまっすぐ伸びた細い茎を足で押さえつけて倒伏させ、細長い種子を地面で喋んでいます。
地面から茎に跳びついて足で器用に蹴倒す技には感心させられました。
この植物の茎はあまりに細くて華奢なので、カワラヒワが茎に掴まりながら実を食べようとしても体重が支えきれず茎が折れてしまうでしょう。
種子に白い綿毛(冠毛)が見えるので、キク科ですね。
採食シーンをよく見ると、綿毛の部分は捨てて種子だけ食べているようにも見えます。
後半は茂みの奥で採食するようになり、撮影終了。

この日は望遠レンズを持ってきておらず、遠目からではカワラヒワが採食した草の種類が良く分かりません。
花が散った後でキク科の雑草をきっちり見分けるのは難しいかもしれません。
なんとなくニガナではないかと思うのですけど、どうでしょうか?
園芸植物や外来種だとすると、私にはお手上げです。
今思うと、私もこの種子を少し採取して家で栽培すれば、種類を同定できたはずですね。
そこまでやる発想も根性もありませんでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


カワラヒワ(野鳥)@ニガナ?種子採食
カワラヒワ(野鳥)@ニガナ?種子採食
カワラヒワ(野鳥)@ニガナ?種子採食

ニガナ?種子@群落

2018/09/27

柳の葉を舐めるヒメスズメバチ♀



2018年7月中旬

湿地帯に生えた柳(種名不詳)の灌木でヒメスズメバチ♂(Vespa ducalis)のワーカー♀が飛び回っていました。
獲物を探索する探餌飛翔かと思いきや、ときどき葉の表面を舐めていました。
すぐに飛び去ってしまったので、後半は1/10倍速のスローモーションでリプレイ。

この湿地帯で私がこれまで柳の葉を舐める行動を観察した昆虫を列挙すると、クロマルハナバチコガタスズメバチモンスズメバチセグロアシナガバチスズバチハグロケバエです。

アブラムシの排泄した甘露が葉に付着しているか、それとも柳には花外蜜腺があるのか、どちらかだと思うのですが、どうやったら真相を突き止められるのか分からないでいます。
近くにアブラムシのコロニーが見つからないのです。
甘い樹液が葉に滴り落ちた可能性も考えてみましたが、それなら独特の発酵臭がするはずですし、スズメバチは幹から樹液が滲むスポットを直接目指すはずです。
とりあえず、この柳の種類をご存知の方は教えて下さい。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/09/19

ハシボソガラスが川の中洲で採食後に電線で脱糞(野鳥)



2018年4月中旬

街中を流れる川の、草が生えた小さな中洲でハシボソガラスCorvus corone)が歩き回っていました。
水際の泥の中で何かを見つけて食べたようですが、手前の雑草に隠れてしまい、気になるメニューは不明です。
川の水を飲んでいるのではありません。
ハトと違ってカラスは頭を下げたまま水をゴクゴク飲むことが出来ないからです。

やがて飛び立つとコンクリートの岸壁を軽有してから近くの電柱、電線へと次々に移動しました。
最後は電線から脱糞(@3:06)しましたが、電柱の陰に隠れて、あまりよく見えません。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/09/12

採食中に小競り合いするハシボソガラス幼鳥(野鳥)



2018年6月中旬

▼前回の記事
幼鳥の餌乞い♪を聞き流すハシボソガラスの親鳥(野鳥)

芝生と灌木が生えた緑地でハシボソガラスCorvus corone)の親子連れが地上採食していました。
2羽の幼鳥に注目します。

何か食べている幼鳥にもう一羽の幼鳥が近寄ると、食物を奪われまいと小競り合いが勃発。
このとき鳴いた嘴の中が赤いので、幼鳥と分かります。
結局餌を横取りされてしまった個体がトコトコと歩いてどんどんこちらに近寄って来ました。
手前のハコネウツギの木の下で採食している親鳥のもとへ行こうとしています。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ハシボソガラス(野鳥)幼鳥2@探餌採食+小競り合い♪

2018/09/10

幼鳥の餌乞い♪を聞き流すハシボソガラスの親鳥(野鳥)



2018年6月中旬

カラスが鳴き騒ぐ声がうるさいので私が振り返ると、歩道と駐車場に挟まれた帯状の緑地でハシボソガラスCorvus corone)の親子が居ました。

ハコネウツギ(別名ベニウツギ)の生垣の木陰で採食していた親鳥に対して幼鳥が餌をせがんでいました。(餌乞い)
親鳥に無視された幼鳥はトコトコと走り去ります。
向こうにもう一羽の親鳥がいるのかな?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→採食中に小競り合いするハシボソガラス幼鳥(野鳥)


ハシボソガラス(野鳥)親鳥+幼鳥@餌乞い♪無視

2018/09/08

ハシブトガラスの河原での活動あれこれ【ハイスピード動画:野鳥】



2018年6月下旬

河原に居たハシブトガラスCorvus macrorhynchos)を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみたら、色々な行動が記録できました。

シーン1:

岸辺で川の水を飲んでいました。
一口ずつ水を嘴ですくい上げて、喉に流し込みます。

シーン2:

飲水後に岩の上に白い糞をポトリと排泄しました(@0:28)。
鳥類の糞の場合、白いのは実際には尿なのだそうです。
水を飲んだり水浴したりする川を排泄物で汚しても平気なのは、賢いカラスにしては衛生観念が無いですね。
他の個体もやっていました。

シーン3:

岩から岩へ連続で跳躍(@0:34)。
ピョンピョン跳んで、近くで採食していたハシボソガラスCorvus corone)に近づくと、争奪戦にはならずハシボソガラスは慌てて逃げて行きました。

以前は逆にハシボソがハシブトの餌を横取りしていたので、餌場における二種の力関係はどちらが強いのか、よく分からなくなりました。

▼関連記事
河原で採食していたハシブトガラスの餌を横取りするハシボソガラス(野鳥)


シーン4:

川の中の岩に乗って足元に嘴を差し込み、何か白い物を食べています。
気になるメニューは不明です。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/09/06

糞で汚れた部位を除けて食草を食べるキアゲハ終齢幼虫【10倍速映像】



▼前回の記事
フェンネルの葉を食べるキアゲハの終齢幼虫


キアゲハの飼育記録(2018年)#2


2018年7月上旬・午前00:24〜00:42(室温27.6℃、湿度63%)

フェンネル(=ウイキョウ)の群落から採集してきたキアゲハPapilio machaon hippocrates)終齢幼虫3頭の飼育を始めました。
食草は同じセリ科でも葉が巨大で近所から大量に調達できる雑草のオオハナウドに切り替えました。
急な食草転換もキアゲハ幼虫は素直に受け入れてくれました。

3頭の成長段階は微妙に異なり、最も育った終齢幼虫aが蛹化準備のために食欲を失い、下痢便を大量に排泄しました。
その下痢便で下の葉が汚れました。
そこで食事をしていた別個体bは一体どうするでしょうか?
食草の汚染箇所をハサミでトリミングしてやろうか迷いましたが、面白そうなので過保護なことはせずに成り行きを見守ることにしました。

このような事態は自然界でもたまにありそうです。
微速度撮影で記録したので、10倍速の早回し映像をご覧下さい。

終齢幼虫bはオオハナウドの葉にベットリと付着した黒い糞を少しかじったものの、すぐに味覚で不味いと気づいたようです。
周囲のきれいな部分をギリギリまで食べて不潔な部分を残し、葉片を切り離して下に捨てました。
実に見事な対応能力です。
レストランのクレーム客とは大違いで、大人の対応ですね。
育ち盛り食べ盛りの終齢幼虫bはオオハナウドの葉を蚕食しながら自らも脱糞しました。(@0:17)
その後は、食べかけた葉を完食する前になぜか茎を登り上の葉に移動してしまいました。


つづく→#3:蛹化前に蠕動するキアゲハ前蛹【10倍速映像】


切り落とされたキアゲハ終齢幼虫の糞付きオオハナウド葉片:表@方眼紙
切り落とされたキアゲハ終齢幼虫の糞付きオオハナウド葉片:裏@方眼紙

2018/09/03

河原で採食していたハシブトガラスの餌を横取りするハシボソガラス(野鳥)



2018年6月下旬

河原の水際の岩の間で1羽のハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が何か食物を啄んでいます。
そこへ2羽のハシボソガラスCorvus corone)が飛来し、餌を横取りしてしまいました。

採食メニューが何だったのか気になります。
餌の争奪戦にならなかったのが意外でした。
ハシブトガラスは多勢に無勢で勝ち目がないと判断したのか、それとも満腹したのでしょうか?
種間の力関係は意外にもハシブトガラス<ハシボソガラスなのかな? 
もしかして、後から来た2羽はハシブトガラスの幼鳥だったりしますかね?
親子だとしたら餌を譲ったのも頷けます。
しかし、幼鳥が親鳥に餌をねだる行動(餌乞い)は見られませんでした。
私は未だハシブトガラスの幼鳥が見分けられず、いつも悩みます。

あっさりと横に退いたハシブトガラスは石の上にジャーっと大量の液状便を排泄して(@0:46)、飛び去りました。
抗議の脱糞というよりも、飛び立ち前の軽量化でしょう。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ハシブトガラスvsハシボソガラス2(野鳥)@川岸+採食

2018/09/02

フェンネルの葉を食べるキアゲハの終齢幼虫



キアゲハの飼育記録(2018年)#1


2018年7月上旬

民家の裏庭に植えられたセリ科フェンネル(=ウイキョウ)の群落でキアゲハPapilio machaon hippocrates)の終齢幼虫を計4頭も見つけました。

その内の3頭は茎などでじっと休んでいましたが、残りの1匹が極細の葉を食害していました。
葉柄の先にしがみつき、わずかに残った細い葉を器用に食べています。
キアゲハ幼虫の居る周囲の葉は食い荒らされてほとんど丸坊主の状態でした。
もしもこの家庭菜園でフェンネルをハーブとして育てているのなら、キアゲハ幼虫は害虫ということになります。

フェンネルの黄色い花も咲いていましたが、キアゲハの幼虫は花を食べてはいませんでした。
(与えれば食べるのかな?)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

撮影後に3頭のキアゲハ終齢幼虫を採集して持ち帰り、飼うことにしました。
5年前に飼育したときには、寄生蜂のせいでキアゲハ成虫の羽化には至りませんでした。

▼関連まとめ記事
キアゲハの飼育記録シリーズ:2013年
やり残した宿題を5年ぶりに再挑戦します。

つづく→#2:糞で汚れた部位を除けて食草を食べるキアゲハ終齢幼虫【10倍速映像】


キアゲハ終齢幼虫a@フェンネル茎+休息
キアゲハ終齢幼虫b@フェンネル茎+休息
キアゲハ終齢幼虫c@フェンネル茎+休息
キアゲハ終齢幼虫d@フェンネル葉+蚕食
キアゲハ終齢幼虫d@フェンネル葉+蚕食

2018/08/30

堤防の流木で遊ぶハシボソガラス幼鳥の兄弟(野鳥)



2018年6月下旬・午後18:05

夕方に河原の堤防でハシボソガラスCorvus corone)の親鳥に幼鳥2羽がつきまとって餌を催促していました。(餌乞い♪)
ところが親鳥は知らんぷり。

給餌してもらえなかった幼鳥は仕方なく、コンクリートブロックの斜面(護岸)に転がっていた流木で遊び始めました。
1羽の幼鳥がまたごうとした流木を偶然に蹴飛ばしてしまい、斜面を転がったことが遊びのきっかけでした。(@0:43)
兄弟(姉妹)の幼鳥2羽が流木を嘴で咥え、軽く引っ張り合って遊びます。
護岸の上部に残った親鳥(成鳥)はこの遊びに参加しないで幼鳥の様子を見守っています。
幼鳥につつかれる度に流木は斜面をどんどん転がり落ちていきます。
物を嘴で啄んだりほじくったりする際は転がらないように足で押さえつける必要があることを幼鳥は学ぶ必要がありますね。
とうとう流木は砂利だらけの地面(河原)にまで到達しました。
転がらなくなった流木に飽きると、近くに落ちていた小枝を拾い上げたり、雑草をむしったりと、カラスの幼鳥は好奇心旺盛で元気いっぱいです。
カラスの遊びを見ているとヒトの幼児の遊びとほとんど変わらぬ知性(精神年齢?)を感じて、いつも微笑ましく思います。

※ 実際は日没前でもっと薄暗いのですが、動画編集時に自動色調補正を施しています。


ハシボソガラス幼鳥2(野鳥)@堤防コンクリートブロック斜面+流木遊び
ハシボソガラス幼鳥2(野鳥)@堤防コンクリートブロック斜面+流木遊び+採食

2018/08/28

ハシボソガラスが川岸で脱糞、採食、飲水(野鳥)



2018年6月下旬

河原でハシボソガラスCorvus corone)が水際の岩の上で白っぽい軟便を排泄しました。
そのまま川岸を下流の方へ歩き、何か餌をついばみました。
最後は川の水を飲んでいます。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/08/22

カワラヒワの幼鳥を伴った親鳥♂がオオキンケイギクの実を採食し脱糞(野鳥)



2018年7月上旬

家庭菜園の隅の花壇でオオキンケイギクの花が散った後で実をつけていました。
その群落で細い茎に器用に掴まりカワラヒワCarduelis sinica)の成鳥♂が実を喋んで採食していました。
羽の黄緑色が濃いので♂と判明。(『フィールドのための野鳥図鑑:野山の鳥』p132-133より)
太い嘴で実を毟り取るように食べています。


親鳥が食事の合間に白い固形糞をポトリと排泄しました。(@3:25)
種子食性の鳥に食べられると草の種子は消化されてしまい、種子散布にはならないのかな?
実際にカワラヒワの糞を採集して未消化の種子が含まれているかどうか、いつか調べてみたいものです。

親鳥の背後にもう一羽が飛来しました。(@1:30)
しかしとても臆病で、オオキンケイギクの茂みの陰に隠れたままです。
カワラヒワ成鳥に比べて地味な鳥なので、初めは一瞬スズメかと思ったくらいです。
頭部や背中が地味な茶褐色をした個体です。
謎の鳥が少し羽ばたいて移動した際に、黄色い羽が見えました。
採食している親鳥の傍らでカワラヒワの幼鳥(巣立ち雛)がずっと餌乞い♪していたと後に判明します。
ときどきヒヨヒヨ♪という鳴き声が聞こえますが、この幼鳥が発していたようです。
幼鳥が見様見真似で自力でも採食しているかどうか、結局、見えませんでした。
もしかすると幼鳥は未だオオキンケイギクの細い茎に飛びついて止まる芸当が出来ないのかもしれません。

私がそっと横にずれて、幼鳥も撮ろうとしたら、親子の2羽が飛んで逃げてしまいました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


つづく→幼鳥に巣外給餌



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カワラヒワ(野鳥)親鳥@オオキンケイギク実採食
カワラヒワ(野鳥)親鳥@オオキンケイギク実採食
カワラヒワ(野鳥)親鳥@オオキンケイギク実採食
カワラヒワ(野鳥)親鳥@オオキンケイギク実採食
カワラヒワ(野鳥)親鳥@オオキンケイギク実採食
カワラヒワ(野鳥)親鳥+幼鳥@オオキンケイギク実採食

オオキンケイギク花+実・全景
オオキンケイギク花+実

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