2020年10月中旬・午後13:50頃・晴れ
この組み合わせは初見です。
口吻を伸ばして吸蜜しながら、閉じた翅を互いにゆっくり擦り合わせています(自己擬態行動)。
吸蜜後は少し飛んで手前のクズの葉表に移動しました。
翅を半開きにして日光浴しながら交尾相手の♀を待ち伏せしているのでしょう。
(♀に翅表の青を誇示?)
…と思いきや、クズの蔓を伝い歩きして死角に隠れてしまいました。
つづく→ウラナミシジミ♂の日光浴
▼関連記事(8年前の撮影)
化粧するフタガタハラブトハナアブ♀
本種などが含まれるPhashinaeヒラタヤドリバエ亜科は,主にカメムシに寄生します.Shima(2006)のヤドリバエの寄主目録には,クサギカメムシとチャバネアオカメムシが記録されています.なお,備考に本種は寄主の腹部に卵を粘着させると書かれています.
ハエsp@ベニバナボロギク訪花吸蜜? |
・(シマヘビの)幼蛇は体色が淡黄色。縦縞はないか不鮮明で、赤褐色の横縞が入る。
・危険を感じると尾を激しく振るわせ、地面を叩いて威嚇する。 (wikipediaより引用)
▼関連記事(1年前の撮影)
カキドオシの花粉を舐めるヒゲナガハナアブ♂
サッポロヒゲナガハナアブ♀@オカワカメ訪花吸蜜 |
サッポロヒゲナガハナアブ♀@アカザカズラ訪花吸蜜 |
アカザカズラ(オカワカメ)花穂@ブロック塀 |
アカザカズラ(オカワカメ)花穂+葉+蔓@ブロック塀 |
アカザカズラ(オカワカメ)花穂@ブロック塀・全景 |
アカザカズラ(オカワカメ)蕾@ブロック塀 |
アカザカズラ(オカワカメ)蕾@ブロック塀・全景 |
トラフシジミ春型@イタドリ訪花吸蜜 |
母蝶は食草の新芽・つぼみ・花などに1個ずつ産卵する。(p196より引用)
ツバメシジミ♀@イネ科葉 |
ツバメシジミ♀@イネ科穂 |
ツバメシジミ♀@イネ科穂 |
▼前回の記事(2ヶ月前の8月中旬に撮影)
尾状突起を破損したウラナミシジミの飛び立ち【HD動画&ハイスピード動画】
ウラナミシジミ類などの後翅には、糸のような尾状突起がある。このつけ根には赤斑や黒点などがあり、翅を閉じてとまると、ある種の昆虫の頭部に見えるのかもしれない。後翅をすり合わせるようにして動かすと、1対の尾状突起は、ちょうど昆虫の触角のように動くので、捕食者が偽の「頭部」を攻撃すると、蝶はそれを与えて反対側に飛び、難をのがれることになる。この場合、尾状突起の先端が白色となりめだちやすいことは注目される。 (p104より引用)
(ウラナミシジミの)後翅の後端には黒い斑点が2つあり、2つの斑点の間には細い尾状突起が突き出ている。この黒い斑点と尾状突起は複眼と触角に似ていて、頭部に似た模様をもつことで身体の方向や頭部の位置について敵の目をあざむいていると考えられている。(wikipediaより引用)
ウラナミシジミ♀:翅裏@セイタカアワダチソウ蕾 |
ウラナミシジミ♀:下面@セイタカアワダチソウ葉+日光浴 |
▼関連記事カキドオシの花粉を舐めるヒゲナガハナアブ♂
サッポロヒゲナガハナアブ♀:背面@ニラ訪花吸蜜 |
サッポロヒゲナガハナアブ♀:背面@ニラ訪花吸蜜 |
サッポロヒゲナガハナアブ♀:側面@ニラ訪花吸蜜 |
サッポロヒゲナガハナアブ♀:顔@ニラ訪花吸蜜 |
サッポロヒゲナガハナアブ♀:側面@ニラ訪花吸蜜 |
▼前回の記事(8月中旬)
水田を鳥害から守る鳥追いカイト(フクロウ型の凧)
(イネの)登熟期の被害はスズメ、ハト、カルガモによるものですが、スズメによるものがもっとも大きく、重要です。(中略)広く開けた水田地帯では、それほど大きな被害を受けることは少ないようです。しかし、人家の近くや電線の下、樹木の近くなどの水田では大きな被害が発生します。これらの場所では、スズメの逃げ場が確保されているからだと思われます。(p190より引用)
スズメの被害は、登熟した穀類の種子ばかりでなく、田んぼや畑に播種された種子にも発生します。
登熟:穀物や豆類の種子が次第に発育・肥大して、炭水化物や蛋白質が集積されること。(p60より引用)
鳥追いカイト梟(フクロウ:野鳥)@水田 |
鳥追いカイト梟(フクロウ:野鳥)@水田 |
外国では、凧が鳥を追い払うためによく用いられています。(中略)アドバルーンの下に凧をぶら下げて、畑の上に揚げるという試みもなされています。これは、上空を旋回するワシタカをまねたものと考えることができるかもしれません。(中略)私たちは、ダイズを加害するキジバトに対して凧(ゲイラカイト)の効果を調べたことがあります。その結果は、マネキンよりは劣るものの、相当高い効果が得られました。(p150-151より引用)
▼関連記事(9年前の撮影)飛び立ちのハイスピード動画など、もっとじっくり撮るべきでしたね。
ミズイロオナガシジミ
ウスイロオナガシジミ:翅裏@ハルニレ?葉上 |
ウスイロオナガシジミ:翅表@ハルニレ?葉上 |
♂なので毒針はもちませんが、腹端に刺が3本生えていて捕まえるとこれでチクチク刺してくるのだそうです。
今度見つけたら試してみよう。
▼関連記事
竹筒トラップに寄生したエゾクロツリアブ?の羽化
ツチバチの雄バチの標本を見ると、尻の先端にとがったものが三本も見えるではないか。(中略)改めてツチバチの♂を見ると、どれも必ずにせの針(一本ではなく三本というところが面白い)がある。♀は本物をもっているから、ちゃんと針はひっこめることができる。雄バチのものは尻先の突起物でひっこめることはできない。つまり、♂の尻先の突起物は毒針の擬態なのだが、鋭くとがっているので、尻を曲げて押し付けられると、かなり痛いのだ。これで痛いと思ってあわてて放り出すとすれば、単なる擬態よりも効果的だから、「ベイツ型擬態」というより「ミュラー型擬態」に近いことになる。(p74より引用)
私の知る限り、擬態に関する本でこの問題を取り上げたのは大谷氏だけで、貴重な記述です。
しかし私の実体験では、(少なくともキンケハラナガツチバチにおいて)雄蜂♂の3本棘に刺されても痛くないと断言できます。
ツチバチの捕食者が鳥類や哺乳類の場合、羽毛や毛皮に覆われた体表を貫いて突き刺して痛みを与えることはまず無理だろうと思います。
他のツチバチ類の雄蜂♂でもいずれ試してみるつもりです。
更に、ツチバチ♂を生き餌として鳥や動物に与えてみて、3本棘による痛みで忌避するかどうか、実験で確かめることが必要です。