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2023/11/09

スギ防風林の溜め糞場で仲良く同時に排便するホンドタヌキ♀♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年4月中旬

平地のスギ防風林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が残したと思われる巨大な溜め糞場wbcを見つけました。
早速、トレイルカメラを設置して監視してみましょう。
タヌキが南北方向を向いて排便すると予想し、横からローアングルで(地上からの高さ〜70cm)狙うことにしました。
カメラの電池を節約するため、夜間のみ(午後17:30〜午前6:00)撮影するようにタイマー設定しました。





採寸代わりに並べて置いた熊よけスプレーの長さは20cm


方位磁針を並べて置く




シーン0:4/14・午後16:23・(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 
溜め糞は画面の中央に黒々と写っています。 
スギの大木が画面右端に立っています。 
現場はスギ植林地の端で、画面の奥には雑木林が広がって見えます。

周囲の林床に多数の不燃ごみ(発泡スチロール、プラスチックなど)が散乱していて目障りです。
誰かが不法投棄しているのか、あるいはタヌキが周囲の農地や人家から持ち帰るのかもしれません。
タヌキが誤飲すると有害なので、少しずつゴミ拾いして持ち帰ることにします。


シーン1:4/14・午後18:37・気温14℃(@0:05〜)日の入り時刻は午後18:16。 
カメラを設置した当日の晩に早速タヌキaが登場。 
左から登場したタヌキが溜め糞wbcの匂いを嗅いでいました。 
溜め糞にまたがると、ほぼカメラ目線で排便。 
用を足すと、獣道に沿って左下隅へ立ち去りました。 
入れ替わるように、つがいのパートナーbが背後の雑木林からやって来ました。 
先行する個体aが振り返ってパートナーを見守っています。 
bが左から回り込んで溜め糞wbcに来ると匂いを嗅ぎ、跨ったところで1分間の録画が終わってしまいました。 

続けてカメラが起動したときには、溜め糞wbcの右奥で立ち止まって落葉の匂いを嗅いでいました。 
そのまま獣道を通って右に立ち去りました。 


シーン2:4/15・午前4:59・気温7℃・(@1:22〜)日の出時刻は午前5:02。 
翌日の日の出直前にタヌキが現れました。 
溜め糞場の匂いを嗅いだものの、5時間前にアナグマがスクワットマーキングした匂い付けには無反応でした。 



そのまま溜め糞wbcに跨ると軟便をダラダラと排泄し、左に立ち去りました。 


シーン3:4/16・午前4:36・気温10℃・(@2:00〜) 
翌日は小雨が降る未明に♀♂ペアでやって来ました。 
まずは先行個体aが右から登場。 
aが溜め糞wbcに後ろ向きに跨って排便している間、右奥に後続個体bの目が白く光って見えます。 
aが身震いしてから左に立ち去ると、入れ違いにbが溜め糞場に来ました。
bがカメラを向いて脱糞している間に尻切れトンボで録画が打ち切られました。 

続けてカメラが起動すると、bは溜め糞wbcから左に少し離れた地点で身震いしてから、左下に立ち去りました。 

小声でキュキュキュ♪と頻りに鳴いているように聞こえますがタヌキとは無関係で、カメラが発する電子ノイズでした。 
タヌキが居なくなってしばらくしてからも、キュキュキュ♪と聞こえるからです。 


シーン4:4/16・午後18:34・気温11℃・(@3:18〜)日の入り時刻は午後18:18。 
同じ日の日没後に再び2頭のペアが連れ立って左から(縦列で)登場。 

♀♂ペアが珍しく同時に排便しました。 
便意が我慢できず、順番待ちをする余裕がなかったようです。 
 2頭は尻を突き合わせ、90°違う方向を向いて脱糞。 
互いの大便が体に付着しないのか、余計なお節介ながら心配になります。 

先に用を足した個体は身震いしてから右に立ち去りました。 
遅れた個体も慌てて右に駆け去りました。 
カメラの存在に気づいて警戒したのかな? 

タヌキの♀♂ペアが溜め糞場で同時に排便するのは珍しいです。 
一緒に来ても順番を待って代わる代わる排便するのが普通です。 



シーン5:4/17・午前4:41・気温5℃・(@4:18〜)日の出時刻は午前4:59。 
翌日は小雨が降る夜明け前に先行個体aが手前(カメラの真下)から登場。 
溜め糞wbcに跨ると、斜め右を向いて排便し、左に立ち去りました。 
その間、左下隅のスギ幼木の枝葉の陰に後続個体bが待機していました。(順番待ち) 
入れ替わりでbが軟便をニュルニュルと排泄したところで、録画が打ち切られました。 

続けてトレイルカメラが起動すると、bは左に立ち去るところでした。 
この地点はタヌキのペアが続けて登場することが多く、録画時間が1分間では短いので2分間に延長すべきかもしれません。 



シーン6:4/17・午後18:58・気温4℃・(@5:27〜) 
同じ日の晩に奥から先行個体aが登場。 
溜め糞wbcに跨ってカメラ目線になりました。 

このとき選挙カーが近くの道を通り過ぎ、候補者名をやかましく連呼していました。 
「気味の悪い変な鳴き声だな〜」と嫌がっているかと思いきや、里で暮らすタヌキは慣れているのか、けたたましい人工の騒音を気にしていません。 

左下隅のスギ枝葉の陰から後続個体bが颯爽と登場して、パートナーaと溜め糞場wbcで合流しました。 
2頭abが溜め糞wbに仲良く並んで(同じ向きで)排便を始めました。 

先行個体aが先に用を済ませると、右に駆けて行きました。 
bも同じく右に走り、後を追いかけます。 


シーン7:4/18・午前3:56・気温3℃・(@6:23〜) 
翌日も未明に2頭のタヌキが左から続けざまに登場。 
溜め糞場wbcで♀♂ペアが尻を突き合わせて同時に排便しました。 
互いに100°ぐらい開いた角度で別々の方向を向いて脱糞。 

横並びで2頭が一緒に左下へ立ち去りました。 
監視カメラの存在を気にしているのか、風の匂いを嗅ぐような仕草を通りすがりにしました。 

連れションならぬ、連れ糞することが多い仲良しのペアですね。 
実はタヌキの営巣地(巣穴)がすぐ近くにあることが後に判明します。(映像公開予定)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 

2023/11/06

笹薮の溜め糞場で朝活(早朝排便)するホンドタヌキ【トレイルカメラ】

 



2023年4月中旬 

笹薮が生い茂る河畔林でオニグルミ大木の下にある大きな溜め糞場rpに通うホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の記録です。 
珍しく続けて早朝に来たシーンをまとめてみました。
これまで夜行性だったのに、生活リズムや巡回ルートを変更したのでしょうか? 


シーン1:4/12・午前5:34・(@0:00〜)日の出時刻は5:06。 
明るい早朝に左から登場したタヌキが、溜め糞rpの匂いを嗅いでから頭を上げ、右を見ながらヒューン♪と甲高く鳴きました。 
パートナーを呼んでいるのでしょうか?
北西を向いて排便しながら身震いしました。
 (糞切りをする尻尾の動きをしなかったので、脱糞しなかったかもしれません。) 
左下に立ち去りました。 
近くでウグイス♂が繰り返しさえずっています♪。 


シーン2:4/13・午前5:02・(@0:31〜)日の出時刻は5:05。 
翌日の日の出直前に左から来たタヌキは、溜め糞rpの匂いを嗅いだだけで左の笹薮に分け入りました。 
途中で立ち止まり、痒い体を足で掻いています。 

草丈の高い笹薮をタヌキが歩き回っても笹はほとんど揺れませんし、ザワザワと物音も立てることもありません。 
ということは、笹薮の中に歩きやすい獣道ができているのでしょう。 


シーン3:4/14・午前4:54・(@0:49〜)日の出時刻は5:03。 
次の日も日の出直前の薄明に右からタヌキが溜め糞場rpに現れ、南東を向いて排便していました。 
用を足すと左下に立ち去りました。 


シーン4:4/17・午前5:12・(@1:17〜)日の出時刻は4:59。 
3日後の明るい早朝に、タヌキaが右から登場。 
溜め糞rpの匂いを嗅ぐと、南東向きで脱糞。 
手前に茂った笹の葉がタヌキの肛門をうまいこと隠してしまい、大便の状態を確認できませんでした。 

先行個体aが左に立ち去ると、入れ替わるように後続のパートナーbが右の笹薮から登場。 
トイレの近くでおとなしく順番待ちしていたようです。 

近くで笹薮が揺れるガサッという物音に一瞬たじろぎました。 
警戒を解くと溜め糞rpの匂いを嗅ぎました。 
タヌキbは排泄せずにオニグルミ大木の左に回り込み、笹薮の奥に姿を消しました。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 



2023/10/29

夏羽に換羽中のノビタキ♂(春の野鳥)止まり木からの飛翔および排便

 

2023年4月中旬・午前10:40頃・晴れ

平地に広がる刈田の横で、冬芽から若葉が芽吹き始めた落葉灌木の天辺にノビタキ♂(Saxicola torquata)が止まっていました。 
樹種はおそらくオニグルミだと思います。 
当地で見られるノビタキは、渡りの途中で春と秋に立ち寄るだけの旅鳥です。 

この個体は冬羽から夏羽への生え変わり(換羽)が未だ不完全で、黒色が薄いです。 
バードリサーチニュースの生態図鑑でノビタキについて調べると、
冬羽から夏羽への移行は,換羽ではなく摩耗によることが知られるが,一部は換羽している可能性もある .
関連記事(2年前の同時期に撮影)▶ 夏羽のノビタキ♂を見つけた!(野鳥)


樹冠の止まり木から止まり木へ少し飛んで移動してから、少量の白い糞をポトリと排泄しました。 
その糞はオニグルミ灌木の幹に付着したので、種子散布は失敗です。 
最後は右下へ羽ばたかずに飛び降りました。 
脱糞および飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:35〜) 

2023/10/24

笹薮の溜め糞場で鳴かずに脱糞する春のホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年4月上旬〜中旬 

笹薮の繁茂する河畔林で大きな溜め糞場rpに通って来るホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の記録です。 
前回と違って今回は同じ時期でも鳴かないシーンだけをまとめています。 
単純に動画の長さを比べても、鳴かない方が多いです。
タヌキの個体識別ができていませんが、仮説として単独個体は溜め糞場で鳴かないのかもしれません。 
つまり♀♂ペアで来ると春の溜め糞場でよく鳴き交わす、という仮説を立てました。
ところが以下に示すように、すぐに反例が出てきてしまいます。 (逆も成り立たず)
やはり便秘による苦悶の鳴き声だったのかなぁ…?



シーン0:4/6・午後15:30・(@0:00〜) 
明るい日中に偶々撮れた現場の様子です。 
オニグルミ大木の下にある溜め糞がよく見えるように、手前の笹を少しだけ(最小限に)刈り取りました。 
笹の草丈がこれ以上伸びるようなら、溜め糞場rpの真上にトレイルカメラを設置し直して見下ろすアングルで監視した方が良さそうです。 


シーン1:4/7・午前4:08・(@0:05〜) 
未明に自動センサーカメラが起動すると、大木の左に回り込んで奥の笹薮に消えるタヌキaの後ろ姿が写っていました。 
その直後に別個体bが左下から登場し、溜め糞場rpで南東を向いたまま立ち止まりました。 
尻尾の動きから排便はしていません。 
その代わりに、排尿マーキングしたような気がします。(気のせい?) 
排尿時に片足を上げなかったので♀のようです。 
その間、先行個体(パートナーの♂?)は左奥の笹薮で待っていました。 
タヌキのペアは連れ立って左奥に消えました。 


シーン2:4/7・午後18:22・(@0:31〜) 
同じ日の晩には雨が降っていました。
タヌキが溜め糞場rpで南を向いて雨天排便中でした。 
大便の状態は健康そうです。 
新たに追加された固形糞が溜め糞の山から転がり落ちています。 
用を足したタヌキは右の笹薮に(西へ)立ち去りました。 


シーン3:4/8・午後18:30・(@1:05〜) 
翌日の晩には雨が止んでいました。 
左から来たタヌキが溜め糞場rpに跨ると南向きで排便し、右に歩き去りました。 


シーン4:4/8・午後18:38・(@1:53〜)
7分後。 
溜め糞場rpで排便した個体が右に立ち去る途中で立ち止まり、後脚を伸ばしました。 
排便姿勢を続けて痺れた足をストレッチ運動しているのかな? 

続けて脇腹を右後脚で何度も掻いてから、右へ立ち去りました。 
春になると吸血性ダニの活動も活発になり、タヌキはあちこち痒くなるのかもしれません。 


シーン5:4/10・午後18:39・(@2:14〜) 
2日後の晩に来たタヌキは溜め糞rpに南向きで跨がり、排便を済ますと右へ。
排便ルーチンが決まっているのは、おそらく同一個体なのでしょう。 


シーン6:4/11・午前4:43・(@2:50〜) 
翌日の未明に登場したタヌキは南向きで溜め糞rpに排便すると、大木の右横を通って笹薮の奥へ。 


シーン7:4/11・午前4:47・(@3:39〜) 
3分後、行動を共にするパートナーが左から溜め糞場rpに来ていました。 
溜め糞の匂いを嗅いでから、南西を向いて排便し、右奥へ。 


シーン8:4/11・午後18:31・(@4:16〜) 
昼間寝ていたタヌキが、同じ日の日没後に左から登場。 
溜め糞場で南西を向いて排便し、右へ。 
やや硬そうな糞でした。 


シーン9:4/14・午前4:32・(@5:06〜) 
3日後の未明に右から溜め糞場rpにやって来たタヌキが、南向きでボトボトと脱糞。 
今回は柔らかめの大便でした。 
用を足すと振り返って珍しく自分の糞の匂いを嗅ぎ、カメラ目線になりました。 
残念ながらカメラの電池が消耗していて、タヌキが立ち去る前に撮影が打ち切られました。 


シーン10:4/15・午前3:41・(@5:40〜) 
翌日の未明には♀♂ペアのタヌキが一緒に来ていました。 
カメラの起動が遅れ、1頭が大木の右横を素早くすり抜けて奥の笹薮に立ち去るところでした。 
入れ替わるように、右の笹薮から後続個体が登場。 
溜め糞場rpで立ちどまったものの、風の匂いを嗅いだだけで排便せず、身を翻して先行個体の後を追いました。 


シーン11:4/15・午前3:50・(@5:56〜) 
約9分後に左から来たタヌキが溜め糞rpの左下手前で佇み、頻りに匂いを嗅いでいます。 
南西を向いて排便体勢になったところで、撮影が打ち切り(尻切れトンボ)。 
約30秒後にトレイルカメラが再起動したときには、排便を済ませたタヌキが左下の笹薮に戻るところでした。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。 



春山で出会ったホオジロ♀とカシラダカ♂夏羽の混群(冬の野鳥)

 

2023年4月上旬・午後12:35頃・晴れ 

春の里山で私が下山していると、雪解けが進む林道上で採食していたらしい野鳥が警戒して道端の落葉灌木に逃げ込みました。 
カメラでズームインしてみると、ホオジロ♀(Emberiza cioide)でした。 
止まり木(絡み合った蔓)から辺りを油断なく見回しています。 
周囲でミーミーミー♪と鳴いているのはヤマガラの警戒声ですかね?(姿は未確認) 
他にも様々な鳥の鳴き声が聞こえますが、修行不足の私には種類などを聞き分けられず残念。 
もしかすると後述するカシラダカ♂の囀りさえずりだったのかな?
(カシラダカの)地鳴きは「チッ、チッ」。越冬期の後期では日本でも囀りを聴くことができる。ホオジロやアオジ等より早口で複雑な囀りである。囀りを日本語で表記するのは簡単ではない。(wikipediaより引用)

止まり木上のホオジロ♀は 尾羽根を軽く持ち上げて少量の糞をぽとりと排泄しました。(@0:10〜) 
ときどきチチチ♪と鳴いています。(警戒の地鳴き) 
全身の羽毛を膨らませて身震いしました。(@0:45〜) 
急に左へ飛ぶと、落葉灌木の横枝に止まり直しました。 
ここまでは退屈かもしれませんが、これ以降ちょっと面白くなります。 

ホオジロ♀が止まり木から慌てて飛び去ると、 入れ替わるようにカシラダカ♂(Emberiza rustica)が右下から素早く飛来して横枝に止まりました。(@1:05〜) 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:08〜) 
秋に渡来した冬鳥のカシラダカ♂が春になって夏羽に生え変わった、と季節の変わり目でややこしい状況です。 
逃げたホオジロ♀は少し右の横枝に止まり直していました。 
留鳥のホオジロと冬鳥のカシラダカは同属なので、混群を形成することがあるそうです。 
実際に一緒にいるところを見たのはこれが初めてでした。 
しかし、今回カシラダカ♂の登場シーンは素人目にはホオジロ♀に対して敵対的でした。(止まり木から追い払った?) 
目立たないホオジロ♀の存在に気づかずにカシラダカ♂が藪に飛び込んだだけかもしれません。
あるいは誤認求愛しそうになったのでしょうか?
春になって繁殖期が始まっても同属で混群を形成したままだと、異種間で誤認求愛のトラブルが起こりそうな気がします。
近縁種の混群と生殖隔離は相容れないと思うのですが、繁殖期前の冬季限定なら上手く行くのでしょう。

カシラダカ♂は鳴きながら嘴を足元の止まり木で拭い、白い糞をポトリと排便しました。(@1:45〜) 
枝から枝へピョンピョン跳んで移動するカシラダカ♂を、見失ってしまいました。 

その一方、ホオジロ♀は止まり木からしばらく動きません。 
それでもしつこく撮り続けると、少し飛んで右の枝先に止まり直しました。 
次は枯草に覆われた地面に飛び降りたようですが、保護色でホオジロ♀を見失いました。 
最後に2羽の脱糞シーンと飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@3:36〜)

この2羽だけでなく、周囲にはもっと多数の個体が居ました。
混群の活動を記録するためにはもっと広角で全体を撮った方が良いのかもしれませんが、鳥の個体レベルの行動に興味があって同定に自信のない私は、なるべくズームインしたくなってしまいます。 
山林の日陰や窪地には未だ残雪が多いです。

2023/10/17

笹藪の溜め糞場で排便の前後に鳴き声♪を発する春のホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年4月上旬〜中旬

笹薮に覆われた河畔林で溜め糞場rpに夜な夜な通うホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の記録です。 
単独で現れ、鳴いたシーンだけをまとめてみました。 


シーン1:4/7・午後18:41・(@0:00〜) 
激しい雨が降る夜に右からタヌキが登場しました。 
排便姿勢で向きを変えつつ、小声で甲高くクゥーンクゥーン♪と鳴きました。 
便秘のタヌキが排便痛に苦しむ鳴き声なのかも?と思ったりもしますが、他の季節では溜め糞場で鳴くタヌキを撮れてないので、繁殖期に関係した行動なのでしょう。 
いずれにせよ、季節が進行すると溜め糞場に通うタヌキは鳴かなくなると予想されます。

結局、今回は排便しなかったようです。
身震いして濡れた毛皮の水気を切ってから、左下に立ち去りました。 
死角の笹薮でもクゥーン♪と鳴き声を発しました。 


シーン2:4/7・午後18:45・(@0:26〜) 
3分後に再びタヌキが溜め糞場rpに来ていました。 
さっきの個体が便意を催して戻って来た可能性もありますけど、別個体が代わる代わる登場したと考える方が自然でしょう。 
右を向いた(西向き)排便体勢でクゥーン♪と甲高く鳴きました。 

雨で濡れた毛皮の水気を身震いで振り落としました。
この溜め糞場はオニグルミ大木の真下にありますが、若葉が芽吹く前の落葉樹なので、雨宿りになりません。 

健康そうな黒い固形糞をモリモリと排泄しました。 
最後に肛門を締めて糞切りしながらヒューン♪と甲高く鳴きました。 

その後は大木の右に回り込んで奥に姿を消しました。 


シーン3:4/8・午後18:36・(@1:23〜) 
翌日の晩には大雨が収まっていて、タヌキが左からやって来ました。 
溜め糞場rpに南向きでポロポロと脱糞すると、糞切りしながらヒューン♪と小声で鳴きました。 
近くで順番待ちしている別個体(パートナー)が発した鳴き声という可能性もありそうです。 
声紋解析したら鳴き声だけで個体識別できるかな〜? 


シーン4:4/12・午前5:34・(@2:24〜) 
4日後の明るい早朝にタヌキが左から溜め糞場rpに来ていました。 
ちなみに、日の出時刻は午前5:06。 
溜め糞rpの匂いを嗅いでから頭を上げ、右を見ながらヒューン♪と甲高く鳴きました。 
北西を向いた排便姿勢で身震いしました。 
糞切りをする際に特有の尻尾の動きが見られなかったので、排便しなかったかもしれません。 
左下に立ち去り、ウグイス♂(Horornis diphone)がさえずる笹薮に分け入りました。 


シーン5:4/14・午後22:57・(@2:55〜) 
2日後の晩遅くに右から登場した個体は、溜め糞rpの匂いを嗅ぎながらクゥーン♪と小声で鳴きました。 
南向きで溜め糞に跨ると、排便しながら再びクゥーン♪と鳴く声が聞こえました。 
後ろ姿で肛門が見えるアングルなのに、便秘なのか排泄されてないようです。 
オニグルミ大木の左に広がる笹薮の奥に入っていきました。 

溜め糞rpを実況見分した際に血痕や血便を見たことがないので、タヌキは切れ痔になるほどの便秘に苦しんではいないはずです。 
野生動物は便秘になっても、笹の葉など繊維質の多い植物を食べて自力で直すのではないでしょうか?
思いついても、証拠となる映像を撮るのがまた大変そうです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工し、音声を正規化して音量を強制的に上げています。 



2023/10/14

春の夜に遊歩道の溜め糞場に通って排便するホンドタヌキのペア【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年4月上旬

スギを植林した里山で遊歩道にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が残した溜め糞場opを自動撮影カメラで監視した記録です。 


シーン0:4/3・午後13:37・(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の状況です。 
斜面を見上げるアングルになっています。 


シーン1:4/7・午前0:13・(@0:05〜) 
深夜にホンドタヌキの♀♂ペアと思われる2頭が登場しました。 
1頭aが画面中央にある溜め糞opに右向きに跨り、健康そうな大便をモリモリと大量に排泄しています。 
後続個体bは、斜面上の別な溜め糞の匂いを嗅いでから、トイレの順番待ちをしています。 
先に用を足した個体aが右に立ち去ると、待っていたbが全く同じ地点に跨って右向きで排便開始。 
一本糞を出すと、先導個体aを追いかけるように遊歩道を辿って右へ立ち去りました。 


シーン2:4/7・午後23:27・(@1:04〜) 
翌日の深夜はみぞれのような雨が降っています。 
画面の赤丸2箇所に注目してください。 
2頭のタヌキが緩斜面の遊歩道を左から1列縦隊で登って来ました。 
今回は溜め糞の匂いを通りすがりに一瞬嗅いだだけで、素通りしました。 


シーン3:4/8・午後22:02・(@1:22〜) 
翌日の晩遅くにもタヌキと思われる中型の動物が奥の斜面をうろついていました(赤丸)。
暗視映像をMP4でエンコードし直すと、分かりにくくなってしまいました。

つづく→


2023/10/11

笹藪の溜め糞場でストレッチするホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年4月上旬 

下草に笹薮が生い茂る河畔林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場rpを監視している自動センサーカメラが撮った動画の記録です。 


シーン1:4/1・午後20:06・気温8℃・(@0:00〜) 
近くの小川に架かった天然の丸木橋を渡ったタヌキが直後に溜め糞場rpに来るかと期待したのですが、そんな単純な巡回経路ではないようです。 

晩に右手前の笹藪から登場した単独のタヌキが、溜め糞場rpの手前で立ち止まって体を右後足でボリボリ掻いていました。 
溜め糞rpの匂いを嗅いでから跨がり、北東を向いて(ほぼカメラ目線)で排便しました。 
用を足すと、左下隅に姿を消しました。 


シーン2:4/2・午後18:43・気温9℃・(@0:56〜) 
翌日は晩早くにオニグルミ大木の右から登場しました。 
溜め糞rpをチェックせずに、右の笹薮に立ち去りました。 


シーン3:4/2・午後18:46・(@1:20〜) 
約2分後に別個体が現れました。 
さっきの個体と行動を共にしているパートナー(♀♂つがい)なのでしょう。 

溜め糞場rpの右横で体を前後に伸ばしてストレッチ運動をしていました。 
ずんぐりむっくりしたタヌキがこんなに伸びるのか!という驚きがありました。 
タヌキはほぼ夜行性ですから、もしかすると寝起きなのかもしれません。 

さっきの個体と同じく、溜め糞rpの匂いも嗅がずに、右の笹薮へ。 


シーン4:4/4・午後18:40・気温15℃・(@1:34〜) 
2日後も晩早くにタヌキがやって来ました。 
溜め糞rpをチェックせずに右の笹薮へ。 


シーン5:4/5・午前5:34・気温1℃・(@1:44〜) 
日の出時刻は午前5:17。 
夜が明けて明るくなった早朝にたまたま撮れた動画です。 
山盛りになった溜め糞場rpが黒々と見えます。 


シーン6:4/5・午後18:44・気温16℃・(@1:49〜) 
日の入り時刻は午後18:08。 
日没後の早い時刻に来たタヌキが、溜め糞場rpの右奥の笹薮に佇んでいました。 
遠くの大通りを走る選挙カーの騒音がやかましいので、不安そうに様子をうかがっています。
今回も溜め糞rpを素通りして右へ。 



2023/10/10

溜め糞場で排尿するニホンカモシカ♂【トレイルカメラ】

 



2023年4月上旬・午後17:10頃・気温12℃・(日没時刻は午後18:08) 

里山でカモシカの溜め糞場srを自動撮影カメラで見張っています。
夕方に左から登場したニホンカモシカ♂(Capricornis crispus)がスギの木の左下で立ち止まると、腰をやや落として小便を排泄しました! 
排尿姿勢から♂と判明。 
尿を前方に放出しています。 
カモシカの性別を外見で見分けることは非常に困難で、唯一彼らの交尾行動や授乳および排尿体勢で性差が出ます。

ニホンカモシカは尿を少量ずつ噴射して縄張りをマーキングするのではなく、膀胱に溜まった尿を一気に排泄します。
その代わりにカモシカは、眼下腺を擦り付けることで縄張り宣言のマーキングをします。
おしっこしながら舌をペロペロと出し入れしている行動が気になります。 
眼下腺マーキングの直後にも見られるのですが、自分の尿の匂いに対してフレーメン反応しているのでしょうか? 
すっきり満足した感情表現なのかな?
顔をカメラに向けているので、ついでに排便したかどうか、不明です。 
トレイルカメラでニホンカモシカの排尿シーンを撮れたのは、これが初めてです。 

その後はスギ大木の背後を通って、右にトボトボと立ち去りました。 
残雪の上を歩かず、地面が露出したスギ林床を選んで歩いているようです。 

画面の右端で雪崩谷の手前に来ると、立ち止まって何かしています。
おそらくスギの木の匂いを嗅いだりしているのでしょう。 
後に現場検証すると、渓谷を埋め尽くした雪崩の上に動物の足跡など渡河の形跡は見つからなかったことから、この時期のカモシカはスノーブリッジ崩落の危険を感じて雪崩谷を渡るのを忌避したようです。



2023/10/06

早春の笹薮で夜に餌を探し回る冬毛のニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年3月上旬および下旬

シーン1:3/3・午後12:25・(@0:00〜) 
残雪に覆われた河畔林を探索していると、笹藪の横にニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)の丸い糞粒が多数転がっていました。 
どうやら常緑のササ(種名不詳)およびツルマサキの葉を食べ漁りながら雪面に排便したようです。 
細い朽木が雪原に倒れた結果、それに巻き付いていた常緑の蔓植物(ツルマサキ)も共倒れになり、雪面にツルマサキの赤い実や緑の葉が散乱しています。 
ノウサギはこれが気に入って食べに来ていたのでしょう。(食痕?) 

ニホンノウサギが夜な夜な同じ場所に通って食事をするのなら、トレイルカメラを設置して撮影してみたいものです。 
まさかノウサギも決まった場所に溜め糞するのでしょうか?
実はこの直後にすぐ近くでタヌキの溜め糞場rpを見つけました。 




そこで予定を変更して、トレイルカメラで溜め糞場rpと横の笹薮を同時に監視することにしました。 
ノウサギの採食行動を撮るにはカメラのアングルをもう少し左に向けたいのですけど、少ない台数のトレイルカメラでなんとかやりくり(妥協)するしかありません。 


シーン2:3/24・午後22:45・気温5℃(@0:58〜) 
ちょうど3週間後の深夜にようやくニホンノウサギの姿が写りました。 
林床の残雪が完全に溶けた早春でも純白の冬毛のままで、逆に目立ちます。 

林床の匂いを嗅ぎながら、ゆっくり慎重に1歩ずつ移動しています。 
カメラに尻を向けたときもあったのですが、脱糞したかどうか不明です。 
タヌキの溜め糞場rpには興味を示さず、立ち寄ることもありませんでした。 



2023/10/04

春雨の降る日中に笹藪の溜め糞場で排便するホンドタヌキのペア【トレイルカメラ】

 



2023年3月下旬 

笹薮の生い茂る河畔林でタヌキの溜め糞場rpを自動撮影カメラで定点監視しています。 


シーン1:3/26・午後14:50・雨天・気温8℃(@0:00〜) 
雨が降る午後に1頭のホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が右から登場しました。 
夜行性のタヌキが明るい日中に溜め糞場に来るのは珍しいです。 
北東を向いて排便すると、ブルブル身震いして濡れた毛皮の水気を切ってから左手前に立ち去りました。 
雨天の昼間に脱糞するタヌキは初見です。 


シーン2:3/26・午後14:54・気温9℃(@0:36〜) 
3分後に2頭目の個体が溜め糞場rpにやって来ました。 
おそらく♀♂つがいのパートナーが相次いでやって来たのでしょう。 
登場経路(右から)も、排便する向き(北東)も先行個体と同じでした。 
左手前に立ち去る間際に立ち止まって身震いする行動まで同じで、まるで再放送のようでした。 

明るい昼間ならタヌキの顔つきから個体識別できるでしょうか? 


シーン3:3/31・午後13:15・晴れ
5日後に現場入りしてトレイルカメラの電池を交換しました。 
林床の残雪は完全に無くなり、周囲に生い茂る笹藪の草丈は最大で約170cmにも伸びていました。 
カメラの視界を遮って撮影の邪魔になりそうな笹だけ最小限に刈りました。 
あまり環境を改変しすぎると、タヌキが警戒して溜め糞場rpに近寄らなくなってしまいそうです。 

大量の溜め糞はほとんど古くて乾いた糞でした。 
ズームインしても、食糞性の昆虫は全く(ハエ1匹さえ)来ていません。 

最後に引きの絵で状況説明したつもりが、せっかちな私の悪い癖でカメラを振り回すスピードが早過ぎました。 
酔いそうな映像だったので、1/2倍速のスローモーションに加工しました。 








2023/10/02

遊歩道の溜め糞場で2回排尿マーキングするホンドタヌキ♀【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年3月下旬・午後22:35 

スギ植林地を通る遊歩道に残された溜め糞場opを自動撮影カメラで監視しています。 
ある晩、ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が単独で画面の下から登場。 
斜面を歩いて登る途中で立ち止まり、腰を屈めました。(@0:01〜) 
後ろ向きの映像ですけど、おそらく♀が尿で縄張りをマーキングしたのでしょう。 
♂なら排尿の際に片足を上げたはずです。 
つまり排尿姿勢でタヌキの性別を見分けられるのです。

次に遊歩道まで登ると、そこにある溜め糞opでも横向きで排尿マーキングしました。 (@0:14〜)
縄張りをマーキングするために、タヌキは自由自在に少量ずつ排尿できるようです。
今は繁殖期ですから、次に通りかかる♂は♀の小便の匂いを嗅いで発情の状態をチェックするのかもしれません。 




今回の♀個体は便意を催さなかったらしく、遊歩道を左に下りて行きました。 



2023/09/30

遊歩道の溜め糞場で鳴きながら♪排便するホンドタヌキ♀♂と匂いを嗅ぐだけで逃げる独身個体【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年3月下旬 

昨年の年末に山麓近くのスギ植林地でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が残したと思われる溜め糞場opを新たに見つけました。 
本当にタヌキが通っているのか確かめるために、トレイルカメラを設置してみました。 
限られた台数のトレイルカメラで複数のプロジェクトをなんとか遣り繰りしているのですが、ようやくカメラ1台をこっちに調達することができました。 







シーン0:3/24・午後14:44 
明るい昼間に撮れた現場の様子です。 
斜面を下から見上げるアングルです。 
画面の左上に太い丸太がゴロゴロと並べてあります。 
丸太から右に細長い落枝が横に伸びています。 
そこは左から右に向かって緩やかに登る遊歩道になっていて、木製の階段がわざわざ整備されています。 
遊歩道の端に溜め糞場opがあります(画面には写っていません)。 


シーン1:3/30・午後20:20(@0:05〜) 
斜面をゆっくり登って来たタヌキが遊歩道に達し、溜め糞場opの匂いを嗅ぎました。 
そのまま右向き(北向き)に跨って排便開始。 
便秘気味なのか、途中でくるりと方向転換し、左向き(南向き)になりました。 
ようやく少量の糞をポロポロと排泄。 
脱糞しながら小声で2回ほどクゥーン♪と鳴きました。(@0:11〜) 
※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

どの溜め糞場でもホンドタヌキは早春限定で排便の前後によく鳴いています。 
夜に行動を共にする♀♂ペア間のコンタクト・コール♪(繁殖期の鳴き交わし)なのでしょうか? 
それとも食糧事情の厳しい冬から春にかけては便秘になり、切れ痔で肛門が痛くて悲鳴を上げているだけかな?と無粋で身も蓋もない対立仮説を考えてみました。 

用を足した個体が遊歩道を左に立ち去るのと入れ替わりで、パートナーが右下から登場しました。 
同じ溜め糞opに右向き(北向き)で跨がったところで、1分間の録画時間が終了してしまい、残念でした。 


シーン2:3/30・午後21:08(@1:06〜) 
50分後に再びタヌキが写りました。 
スギ山林の斜面を下から登ると、遊歩道上に残された新鮮な溜め糞opの匂いを嗅いだだけで、排便せずに立ち去りました。 
さっき排便した♀♂つがいとは逆方向に(右へ)そそくさと逃げて行きました。 
今回の個体は、よそ者の独身タヌキ(縄張り侵入者)なのかもしれません。 



2023/09/27

雪山でニホンカモシカの溜め糞場を発見!

 

2023年3月下旬・午後12:25頃・晴れ 

この冬の目標は、ニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞場を見つけることです。 
雪山に登る度に足跡を辿ってみたのですが、一度限りの脱糞跡しか見つかりませんでした。 




里はもう雪がほとんど溶けて早春ですが、入山すると未だ残雪が深いです。 
雪崩に埋もれた渓谷を監視するトレイルカメラの様子を見に来たら、隣接するスギの植林地で大量のカモシカの糞を雪面に見つけました。 
これまで気づかなかったということは、溶けた雪の下からカモシカの古い糞が現れたのでしょうか? 

ザラメ状の雪面にはスギの落葉落枝が散乱しています。 
カモシカの足跡は不明瞭でした。 
スギの木の下で少しずつ位置をずらしながら、カモシカは少なくとも3〜4回は排便していました。
冬は糞虫やハエなどの分解者が全く活動しないので、野生動物が排泄した糞は溜まる一方です。
ニホンカモシカの新鮮な糞粒はつやつやした真っ黒ではなく、緑色がかっています。 
ユキツバキやエゾユズリハなど何か常緑樹の灌木の葉を食べた後なのでしょう。 
古い糞粒は褐色(茶色)になります。 
採寸代わりに、熊よけスプレー(長さ20cm)をそれぞれの溜め糞の横に並べて置きました。 

カモシカが本当に排便しに通ってくるかどうか確認するために、早速ここにトレイルカメラを設置してみましょう。
ニホンカモシカは基本的に群れを作らず単独で暮らしています。
タヌキのように複数個体が溜め糞場srを共有しているのか、それとも同一個体が繰り返し使っているのか、という点にとりわけ興味があります。 
雪崩谷が危険で渡れなくなったので、立ち往生したカモシカが縄張りの境界に排便するようになったのかもしれません。


関連記事(1、2ヶ月前の撮影)▶ 


もしかすると、カモシカはここで寝ている(ねぐら)かもしれない、という可能性も考えられます。  
カモシカの排泄行動は、小便する様子を実際に観察したことがあります。 
排便シーンが未見なので、なんとか自動センサーカメラで撮影してみたいものです。 



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