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2020/10/20

ヤマカガシを怒らせるとシュー、シュー♪鳴く

 

2020年7月下旬・午後15:50頃・くもり
▼前回の記事 
暗渠に逃げ込んだヤマカガシとにらめっこ
こんな機会は滅多に無いので、ヤマカガシを少し挑発して反応を見てみましょう。 
危険な毒蛇ですから、噛まれないよう細心の注意が必要です。 
思案した末に、カメラを取り付けた三脚を伸ばして、ヤマカガシRhabdophis tigrinus)が潜む排水溝のトンネルにカメラをそっと差し込んでみました。 
スマートな自撮り棒や一脚があれば良かったのですが、ごつい三脚で代用しました。 
(本来はこういう時こそGoProの出番なのでしょうね。)

正面から私を見据えていたヤマカガシは、カメラを近づけると顔をゆっくりと引っ込めながら舌を出し入れしました。 
鎌首の頸部を膨らませて、エラが張っているように見えます。 
これは威嚇の体勢なのでしょう。 
シュー♪という溜息のような音を発しましたが、威嚇にしてはとても静かな音です。 
鼻の穴や口から息を吐いている音なのでしょうか? 
「シュッ、シュッ、シュー♪」とか「シュッ、シュッ♪」「シュー、シュー♪」などと鳴き声?にはバリエーションがあります。 
鳴く合間に舌を高速で激しく出し入れして、周囲の様子を油断なく窺っています。 
ヤマカガシがそんな鳴き声?を出すとは知らなかったので、新たな発見です。 
wikipediaや手元の爬虫類図鑑にもそのような記載はありませんでした。 

※ 動画編集時に音声を正規化して、音量を強制的に上げています。 

 ヤマカガシは頭部をトンネルの奥に引っ込めているのに、尻尾は入口付近に残したままでした。(頭隠して尻隠さず) 
動画を撮りながらヤマカガシの尻尾を私が小枝でつついた途端に、反撃してきました。 
怒ってカメラに噛みつくかな?と少し心配だったのですが、襲いかかる素振り(ブラフ攻撃)だけでした。 
マムシと異なり、ヤマカガシには哺乳類の体温を感じるピット器官がありません。 
「シュー♪」という威嚇音が激しくなります。 
もう一度ヤマカガシの尻尾を繰り返しつついても、攻撃性が弱いことを実感しました。 
今度は頭部上面を見せつけるような姿勢になり、横目でこちらを睨んでいます。 
上半身を精一杯に膨らませているようです。 

 最後はトンネルの奥へと蛇行して逃げて行きました。 
私は蛇を捕獲をするスキルが無いので、ここまでにしておきます。

 
(ヤマカガシは)危険が迫るとコブラのように頭を持ち上げ、頸部を平たくし、頭を揺すったりし、この頸腺を目立たせることで威嚇する[3]。また、それでも相手が怯まない場合、仰向けになり擬死行動を行う[3]。それでも相手が怯まない場合は噛みついたり、相手に毒腺のある頸部をすりつける[3]。性質は一般に大人しいとされているが、中には非常に攻撃的な個体もいるため、注意が必要である。(wikipediaより引用)
私が今回観察できたのは、威嚇の第一段階だったようです。 
擬死行動を見るには、ヤマカガシをもっと追い詰めたり刺激したりして怖がらせないといけないのですね。 
こんな危ない真似するヒトはいないと思いますが、くれぐれも自己責任でお願いします。 

参考サイト:蛇覚書 ヤマカガシ



ヤマカガシの威嚇音?を声紋解析してみる?

2020/10/17

暗渠に逃げ込んだヤマカガシとにらめっこ

 

2020年7月下旬・午後15:30頃・くもり 

里山の峠道を私が歩いていると、ヤマカガシRhabdophis tigrinus)が山林の獣道から蛇行しながら暗渠に慌てて逃げ込みました。 
山側から流れる沢の水を谷側の山林に流すための排水路ですが、この日は水路の底は乾いていました。 
よくあるコンクリート三面張りの狭い排水路(幅40cm、深さ20cm)で、底には大量の落ち葉が堆積しています。 
実は全く同じ排水路にアナグマが潜り込むのを数ヶ月前に撮影しました。 
野生動物にとって格好の緊急避難所なのでしょう。
▼関連記事(51日前の撮影) 
野生ニホンアナグマの探餌行動と本家「穴熊戦法」
舗装路を横断するように埋設された水路を金網状の蓋(アルミ・メッシュ)が塞いでいます。
上から見下ろすと、金網の隙間から蛇行するヤマカガシの姿が見えました。 
ときどき黒っぽい舌を高速で出し入れして、周囲の様子を窺っています。  

暗渠の入り口にそっと回り込んで奥を見てみましょう。 
ヤマカガシは毒蛇なので噛まれないよう注意が必要です。  
とぐろを巻いたヤマカガシの全身をしっかり拝むことが出来ました。 
トンネルの入口付近で上半身は方向転換し、顔は油断なく私の方を向いています。 
私を見つめる蛇は瞬きをしないので表情がなく、ちょっと不気味です。 
正面から対峙すると、高速ベロをあまりやらなくなってしまいました。 
ストロボを焚いて写真撮影してもヤマカガシは無反応でした。  

私が再び上から金網越しに蛇を見下ろし、目障りな落ち葉を取り除くと、ヤマカガシは警戒して頻繁に高速ベロを繰り返すようになりました。 
蛇行で暗渠の奥へ奥へと逃げ込むも、下半身は入口付近に残したままです。(頭隠して尻隠さず) 

もし私が暗渠の出入り口2箇所を塞いでしまえば、ヤマカガシは完全に檻に囚われた状態になります。 
こんな機会は滅多に無いので、ヤマカガシで撮れるテーマは他に無いか、頭を絞って考えてみました。 

2020/07/20

池の落枝に登って日光浴するミシシッピアカミミガメ



2020年5月上旬・午後12:35頃

池の岸から大きく張り出したナラガシワ?の枝の一部が折れて、落枝(倒木?)が池の中に突き刺さっています。
その落枝の先に池のミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans)がよじ登り、単独で日光浴していました。
春になってからこの池で亀を見たのは今季初めてです。
首をゆっくりと縮め、こちらを向いてくれました。
瞬きしています。
池の水は早くも緑色に濁り、水質があまりきれいではなさそうです。(富栄養化?)

三脚でカメラを固定してから撮るべきでしたね。
横着な私は手持ちカメラで済ませてしまいました。

次は、池を泳いで落枝に辿り着いた亀が木登りするシーンを動画に撮ってみたいものです。







↓【おまけの動画:後日談】



2020年6月中旬・午後14:55頃

約40日後、同じ場所でまたミシシッピアカミミガメが甲羅干ししていました。
同一個体のお気に入りの場所なのでしょうか?
池畔の樹々の葉が生い茂り、その下は木陰となって日当たりがいまいち良くないはずなのに、なぜ亀が好んで来るのか不思議です。
この池には他に亀の上陸地点があまり無いのかもしれません。
落枝から急にずり落ちそうになって焦るミシシッピアカミミガメが可愛らしかったです。

この日は偏光フィルターをカメラのレンズに初めて装着して色々と試し撮りしていました。
水面からの光の乱反射を抑える効果を期待したのに、対岸から亀にズームインすると急に焦点が合わなくなり焦りました。
動画でも写真でも同じ症状です。
広角側にズームアウトすると復活します。
せっかく買ったのに不良品か?と落胆。
帰宅してからネット検索してみると、望遠レンズと偏光フィルターは相性が悪いことを知りました。
CPLフィルターの特性で仕方がないのだそうです。

残念な映像になってしまいましたが、個人的な記録としては大事なので、ブログ限定で公開しておきます。




2020/04/17

ニホンカナヘビ:日光浴からの逃走



2019年10月下旬・午前11:30頃・晴れ

河川敷の舗装された歩道でニホンカナヘビTakydromus tachydromoides)が日光浴していました。
尻尾に自切した跡のない無傷の個体です。

私が近づいても逃げません。
真上から背側を見下ろすと、胸部側面や喉がヒクヒクと動いているのは心臓の拍動や呼吸運動でしょうか。
私がゆっくりとしゃがみ、人差し指で胸の辺りにそっと触れると、カナヘビは慌てて身を翻してから走り去り、どこかに隠れました。
逃走シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。


ニホンカナヘビ@日光浴


2020/02/20

シマヘビ幼蛇の威嚇



2019年9月下旬・午後14:00・晴れ

川沿いのコンクリート護岸の上にじっと横たわっているヘビを発見。
一瞬、マムシと見間違えて焦りましたが、よく見るとシマヘビElaphe quadrivirgata)の幼蛇でした。
おそらく幼蛇の期間は毒蛇にベーツ擬態しているのでしょう。

舌も出し入れしていない静止状態で日光浴しています。
私が近づいても身動きしないので、死骸なのかと疑い始めました。
拾った棒で幼蛇の胴体の中央部に軽く触れると、鎌首をもたげて棒に向き直りました。
舌を素早く出し入れして、周囲の空気の匂いを嗅いでいます。

尾端を左右に細かく震わせているのは威嚇行動なのだそうです。
このときガラガラヘビのような威嚇音を発したかどうか気になりますが、川の水音で聞きとれませんでした。

再び棒で体に触れると、噛み付いて反撃したりせずに慌てて逃げ出しました。
蛇行する体表の模様が「まだらの紐」のようで美しいですね。
舌を出し入れしながら、コンクリート護岸の段差を難なく乗り越えると、草むらに姿を消しました。


・(シマヘビの)幼蛇は体色が淡黄色。縦縞はないか不鮮明で、赤褐色の横縞が入る。
・危険を感じると尾を激しく振るわせ、地面を叩いて威嚇する。 (wikipediaより引用)


2020/02/01

池の岩場でのんびり休むクサガメ♀♂とカルガモの群れ(野鳥)



2019年9月上旬・午後15:25頃


▼前回の記事
池の岩場に集まる生き物の営み【10倍速映像】亀・鯉・鴨

定点観察している蓮池の岩場で、この日はクサガメMauremys reevesii)の♀2匹と♂1匹が甲羅干ししていました。

別の岩には点々と計4羽のカルガモAnas zonorhyncha)が休んでいました。
全て成鳥です。
幼鳥の羽根がようやく生え揃って一人前になったのでしょうか。
今季ここで育った幼鳥を含む家族群だと思うのですが、足環を付けないと個体識別できません。

今季の定点観察記録は以上です。(亀の終見日)
その後は岩場で亀の姿を見かけなくなりました。
後半にミシシッピアカミミガメを見かけなくなったのは、外来種として駆除されたのかな?
亀をただ漫然と眺めていても目の付け所が分からず退屈なので、もう少し亀の生態や行動について勉強(予習)する必要を感じました。


クサガメ♂1♀2@蓮池:岩場+甲羅干し

2020/01/23

池の岩場に集まる生き物の営み【10倍速映像】亀・鯉・鴨



2019年8月下旬・午後13:57〜14:32


▼前回の記事
岩場でクサガメ♀の甲羅に乗る♂


蓮池の岩場で甲羅干しに来る亀(カメ類)の離合集散を微速度撮影で35分間記録してみました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
今回の撮影目的のためには晴れて欲しいのですが、雲がときどき太陽を遮り風が適度に吹いてくれたおかげで、暑くても過ごしやすい天気でした。(晴れときどき曇り)

大きなミシシッピアカミミガメが一番活発に岩場への上陸・入水・遊泳を繰り返していました。
クサガメMauremys reevesii)の大型♀が居る平らな岩に巨大なミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans)が右から上陸すると、先客のクサガメ♀が(遠慮して?)向きを換えました。(@0:43)
そのミシシッピアカミミガメもしばらくすると水中に戻ってしまいました。(@1:20)
他のカメを強引に押しのけてまで日当り良好の岩場を強奪することはありませんでした。
激しい争いにはならず、今のところ亀は平和主義者という印象です。

1羽のカルガモAnas zonorhyncha)が周囲の蓮池を泳ぎ回り、空いていた岩に一度だけ上陸しました。
少し休んだだけですぐに池に戻りました。
亀との諍いや岩場の争奪戦は全くありませんでした。

池の水中には多数のコイ(鯉;Cyprinus carpio)が活発に泳ぎ回っています。


この日初めて非接触式型の赤外線温度計を使ってみたら、岸からでも簡単に測定できて大活躍しました。
微速度撮影を終了する間際に温度を測定すると、
池の水温は約22℃。
日向にある平らな岩の表面温度は27.9℃。
日向にある細い岩は22.8℃。
ハスの葉は22.7℃。
水面に浮かんだミシシッピアカミミガメの甲羅は21.4℃でした。
明るい日向だと測定地点を示す赤いレーザーポイントが見えにくいことが分かりました。
赤外線レーザーを1点に長く当て続けると熱くなるので、亀の甲羅には長く当てないように注意しました。




これは以前からやってみたかった撮影テーマです。
亀のスローライフを知るには微速度撮影に限ります。
今後はもっと長時間の微速度撮影(インターバル撮影)に挑戦してみたいのですが、炎天下でカメラがオーバーヒートしないように、何か対策を考えないといけません。(日傘を持参?)


つづく→池の岩場でのんびり休むクサガメ♀♂とカルガモの群れ(野鳥)


2020/01/16

岩場でクサガメ♀の甲羅に乗る♂



2019年8月下旬・午後13:40頃


▼前回の記事
クサガメ♂の岩登り


蓮池の岩場でクサガメMauremys reevesii)♂成体が隣の大型の♀(※)の甲羅に前足を掛けて横からのしかかろうとしていました。
(※ クサガメは♂よりも♀の方が大型になるのだそうです。)
上に乗った♂は喉をヒクヒクさせています。
やがて上の♂が向きを変え、互いに前後逆方向になりました。
交尾目当てのマウントではないことがはっきりしました。
クサガメの交尾は水中で行なうのだそうです。
まさか別個体の甲羅と認識せずに、ただの大きな岩だと思って登ろうとしているのかな?

1年前にもここで同様のシーンを見ています。

そのときは、♀の上に乗った♂だけがちゃっかり日光を浴びていました。
▼関連記事
クサガメ:親亀の上に子亀を乗せて?


岩が幾つも並んでいる中でも亀の甲羅干しに適した岩というのは、実は限られています。
しかし亀が日光浴をするために岩の争奪戦をしている様子を私は見たことはありません。
「親亀の上に子亀」状態になれば、後から来た個体も日光を浴びることが可能になります。
逆に、下になってしまった大型♀は、どうして怒ったり上の♂を振り落としたりしないのでしょうか?
全く気にする様子もなく寛容でした。
ヒトの世界で日照権の侵害は民事訴訟になったりします。
このとき2頭が居る岩は、平らで広いものの周囲に繁茂するハスの葉に遮られて日陰になっていました。

手前にある尾根のように細くて狭い岩は日当たりが良く、別の若い小型のクサガメaが跨って甲羅干しをしていました。
更にもう1匹の若い小型の個体bが、手前にある別の狭い岩(日当り良好)に上陸しました。
この個体は、甲羅が苔むしたような緑色でした。

気づけば岩場に計5匹の亀が大集合していました。
その内訳は、大型のミシシッピアカミミガメ×1、クサガメ♂成体×1、小型の若いクサガメ×2、大型のクサガメ♀×1でした。
日光に対して各個体の体の向きはバラバラでした。



つづく→池の岩場に集まる生き物の営み【10倍速映像】亀・鯉・鴨


クサガメ♀♂@蓮池:岩場+乗り上げマウント
クサガメ:若い個体a@蓮池:岩場+甲羅干し
クサガメ:若い個体a@蓮池:岩場+甲羅干し
クサガメ:若い個体b@蓮池:岩場+甲羅干し

2020/01/13

クサガメ♂の岩登り



2019年8月下旬・午後13:44〜13:54


▼前回の記事
甲羅干しの場所が取れず泳いで探し回る巨大ミシシッピアカミミガメ

蓮池の岩場に集まった亀の中から1頭のクサガメMauremys reevesii)に注目します。
体格は小ぶりながらも全身が黒い(黄色い模様が消失)ので、♂成体です。
日当たりの良い岩を見つけて池から上陸したものの、その岩は尾根のように狭く尖っているので、見るからに居心地が悪そうです。
甲羅干ししながら瞬きしたり、長い首を甲羅に出し入れしたり、喉をヒクヒクさせたりする様子が可愛らしく思えてきます。

やがて居心地の悪い岩の上で向きを変えると、隣の大きな岩の斜面をよじ登り始めました。
その岩は日当り良好で広いものの、傾斜が急過ぎるのが難点です。
平らな一枚岩の急斜面を手足の爪を使ってよじ登り、なんとか頂上に到達しました。
斜めの岩からずり落ちそうになりつつ必死で踏ん張り、横にトラバースしています。
更に隣の平らな岩にようやく移動しました。
今度の岩は水平で面積も広いのですが、日陰になっています。
しかも巨大なクサガメ(おそらく♀成体)が先客として居座っていました。
同じ岩に乗っても特に争いは起こらず、平和にルームシェアするようです。

岩場の中でも亀の甲羅干しに適しているかどうか、それぞれの岩の評価(日照条件、面積、傾斜、先客の有無など)は一長一短で、亀は場所取りに苦労していることがよく分かりました。
今回注目したクサガメ♂が苦労して♀の居る岩まで移動したのは、もしかすると求愛の意図が多少あったのかもしれません。
ただしクサガメの求愛・交尾は水中で行われるそうです。



・(クサガメの)オスの成体は虹彩も含めた全身が黒化(メラニスティック)し[6]、斑紋が消失する[5][4]。メスも成長に伴い体色が暗くなるが、斑紋が消失することはまれ[4]。
・オスは水中でメスの吻端に頭部や前肢を擦りよせるような行動で求愛し、メスが動きを止めオスを受け入れると交尾する[7]。 (wikipediaより引用)


つづく→岩場でクサガメ♀の甲羅に乗る♂



クサガメ♂γ@蓮池:岩場-1
クサガメ♂γ@蓮池:岩場-2
クサガメ♂γ+♀@蓮池:岩場-3

2020/01/03

甲羅干しの場所が取れず泳いで探し回る巨大ミシシッピアカミミガメ



2019年8月下旬・午後午後13:40頃

これまで蓮池の岩場を占領していたカルガモ親子が居なくなり、再び亀が甲羅干しのために集まるようになりました。
カルガモ幼鳥が完全に独り立ち(親離れ)したのかな?

1匹の巨大なミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans)が岩場の周囲で活発に泳ぎ回り、上陸を試みてはまた水中に戻るという謎の行動を繰り返していました。
警戒心が強いのか、あるいは半身浴が好きなのかと初めは思ったのですが、どうやら甲羅干しに適した岩が見つからなくて困っているようです。

ミシシッピアカミミガメの他には大小様々なクサガメMauremys reevesii)がそれぞれの岩に陣取っていました。
空いている岩は日陰で日光浴ができないか、あるいは大きなミシシッピアカミミガメにとって狭過ぎたり傾斜が急過ぎたりして上陸できないのでしょう。
このミシシッピアカミミガメは最も巨体なのに平和主義者のようで、他のクサガメを強引に押しのけたり割り込んだりしてお気に入りの岩場を強奪することはありませんでした。

小型のクサガメの中には大型の個体の甲羅にちゃっかり乗っている個体もいました。
一方で、ミシシッピアカミミガメは別の亀の背中に乗って日照権を奪うこともありませんでした。
甲羅干しに適した岩場は争わずに(陣取り合戦なしで)早い者順に埋まっていくのでしょうか。

ミシシッピアカミミガメは池の中を泳ぎ回る鯉の存在もちょっと迷惑そうです。(鯉に遠慮している印象)


池の畔にライブカメラを設置して亀の動向を生中継したり、早回し映像を作れたら面白そうです。


つづく→クサガメ♂の岩登り


ミシシッピアカミミガメ@蓮池→岩場上陸
ミシシッピアカミミガメ@蓮池→岩場上陸
ミシシッピアカミミガメ@蓮池→岩場上陸

2019/12/25

真夏にカルガモとクサガメが集う池の岩場(野鳥)



2019年8月中旬・午後12:35頃

定点観察している蓮池の岩場にこの日は2羽のカルガモAnas zonorhyncha)が乗って念入りに羽繕いしていました。
羽繕いの後は片足を持ち上げて同側の顔を掻いたりしています。
翼や首、脚をグィーっと伸ばすストレッチ運動も行いました。
素人目には成鳥に見えますが、ようやく幼鳥の羽が生え揃ったのかな?

別の岩に1頭のクサガメMauremys reevesii)が乗って甲羅干ししていました。
岩場をカルガモに占領されているせいで、他の亀は上陸できないのでしょうか?
カルガモが岩場から亀を追い払う攻撃的な占有行動を見たことはありませんが、平和主義の亀は遠慮しているのかもしれません。

この日のクサガメは甲羅だけ日光浴しており、頭部はハスの葉陰に隠れている点が興味深く思いました。
これはたまたまでしょうか?
亀も日射病にならないよう気をつけているのかな?
昨年も同様の体勢になっているクサガメを見ています。

▼関連記事(1年前の撮影)
甲羅干し中の日射病に気をつけるクサガメ?♂

長時間の微速度撮影で記録すれば、亀が頭部への直射日光を避けようとして岩場で少しずつ位置を変えているかどうか、分かるはずです。



つづく→夜も岸から池の幼鳥を見守るカルガモ親鳥(野鳥)

クサガメ@蓮池:岩場+甲羅干し
クサガメ@蓮池:岩場+甲羅干し・全景
カルガモ2(野鳥)@蓮池:岩場+羽繕い+ストレッチ運動

2019/11/12

池の岩場に集まるカルガモの親子と亀(野鳥)



2019年7月中旬



▼前回の記事
ミシシッピアカミミガメとクサガメの甲羅干しと入水

約15分後に戻ってみると、カルガモAnas zonorhyncha)の家族群が岩場を取り囲むように集まり、賑やかになっていました。
どの個体に注目して動画に撮るべきか目移りしてしまいます。
親鳥1羽(おそらく母親♀?)が岩に乗り、羽繕いしたり頭を足で掻いたりしています。
その間にわんぱく盛りの幼鳥たち(計4羽の巣立ち雛)は元気に蓮池を遊泳し、自分で採食しています。
水浴びしようとする幼鳥を、黒い大きなコイ(鯉;Cyprinus carpio)が水中で邪魔をしています。


池の水面を泳ぎ回っている幼鳥が、大きな蓮の葉に乗ろうとすると、体重を支え切れず水没しそうになります。
水面に浮いている蓮の葉には乗れないことをカルガモ幼鳥は身を持って体験・学習しているのでしょう。

水かきの付いた足で岩場に上陸しようと奮闘している幼鳥もいます。
ツルツル滑る狭い岩の上でバランスを取るのに苦労した挙句、池に戻ってしまいました。
もう一度挑戦して危なっかしい足取りでなんとか岩に乗れました。
身震いして水気を切り、親鳥の真似をして羽繕いを始めます。

子ガモが可愛らしいので、岩場の横の岸には私も含め多くの観客が集まってきます。
このカルガモ家族はやけに人馴れしていて全く逃げません。
もしかすると池の鯉やカルガモにときどき給餌するヒトがいて、餌付けされているのかもしれません。
カルガモの幼鳥は巣立った後もしばらくは飛べないので、ネコやカラス、猛禽類などの天敵に襲われる危険があります。
なるべくヒトの近くに居れば安全だ(守ってもらえる)という計算がカルガモ親鳥にはありそうです。

一方、15分前に池の中に逃げ込んだクサガメMauremys reevesii)はいつの間にか岩場に戻っていて、ミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans)と並んで甲羅干しを再開していました。

池の岩場でカルガモと2種類の亀は互いに寛容でした。
お気に入りの岩場を独り占めしたり相手を追い払ったりするような占有行動は全く見られませんでした。

もしも岩場が更に混雑したら喧嘩になるでしょうか?

カルガモ幼鳥2(野鳥)+コイ(鯉)@池:岩場
カルガモ幼鳥(野鳥)@蓮池:岩場
カルガモ幼鳥(野鳥)@蓮池+遊泳
ミシシッピアカミミガメ(手前)+クサガメ(奥)@池:岩場+甲羅干し

2019/10/25

ミシシッピアカミミガメとクサガメの甲羅干しと入水



2019年7月中旬・晴れた午後

蓮池の岩場でミシシッピアカミミガメ♂(Trachemys scripta elegans)とクサガメ♂(Mauremys reevesii)が1匹ずつ並んで日光浴していました。
同じ方角(西)を向いている2匹の体格は、ミシシッピアカミミガメ>クサガメ。
アカミミガメ♂の脇腹が呼吸の度に伸縮しています。

クサガメは臆病なのか、急に慌てて向きを変え、水中に逃げ込みました。
大きなハスの葉の下に隠れてしまい、池を泳ぎ去る姿は撮れませんでした。
非常時にこんな素早い動きができるとは、亀を少し見直しました。
一方、大柄なアカミミガメはのんびり無反応でした。



つづく→池の岩場に集まるカルガモの親子と亀(野鳥)

ミシシッピアカミミガメ+クサガメ@池:岩場+甲羅干し
ミシシッピアカミミガメ+クサガメ@池:岩場+甲羅干し

2019/09/01

橋の下の草地を蛇行するアオダイショウ



2019年6月中旬

橋の下の地面にアオダイショウElaphe climacophora)を見つけました。
赤い舌をチロチロと出し入れしながら草地を蛇行しています。
初めは川に向かっていたので泳ぐのかと期待したのですけど、途中で引き返してしまいました。
横の川で釣りをしている人は、背後の蛇には気づいていません。


アオダイショウ@橋の下:草地・全景
アオダイショウ:頭部@橋の下:草地
アオダイショウ@橋の下:草地
アオダイショウ@橋の下:草地

2019/08/24

ミシシッピアカミミガメ♂2頭が並んで甲羅干し



2019年5月中旬・午後12:15頃

池には小さな蓮の葉がようやく水面に出てき始めました。
いつもの岩場で大小2匹のミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans)が日光浴していました。
快晴で絶好の甲羅干し日和です。
平らな岩で2匹は同じ方向を向いて並んでいます。
気持ちよさそうに瞬きしたり、たまに首を引っ込めたりするだけで、あまり動きがありません。
水面からの照り返しが眩しそうです。

後ろから見ると、尻尾の上の部分の甲羅にV字型の切れ込みがあるので、共に♂ですかね?


ミシシッピアカミミガメ2:側面@蓮池:岩場+甲羅干し
ミシシッピアカミミガメ2:正面?@蓮池:岩場+甲羅干し
ミシシッピアカミミガメ2:後方@蓮池:岩場+甲羅干し

2019/07/27

クサガメが池の岩場で甲羅干し



2019年5月上旬

よく晴れた午後なのに、池の岩場には珍しく一匹のクサガメMauremys reevesii)しか来ていませんでした。
日光浴中の亀は、首を伸ばしてゆっくりと辺りを見渡したり、瞬きしたり、のんびり過ごしています。

池には未だ全くハスが伸びてきていません。
冬眠明けのクサガメは早春の池で何を食べているのですかね?
岩場の近くを黒い鯉が泳いでいます。


クサガメ@蓮池:岩+甲羅干し
クサガメ:側面@蓮池:岩+甲羅干し
クサガメ:顔@蓮池:岩+甲羅干し

2019/07/13

池で泳ぎ潜るミシシッピアカミミガメ



2019年5月中旬

蓮池の水面にハスの小さな若葉がようやく開き始めました。
いつも亀が甲羅干ししている岩場には珍しく1匹も居ませんでした。
その代わり、1匹のミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans)が水面下を泳いでいました。
少し潜ると緑藻で濁った水で姿が見えなくなるものの、息継ぎのためすぐに浮上します。
水面に顔を出した際に、赤耳の模様が見えたのでミシシッピアカミミガメと分かりました。

やがてハスの葉が池の全面を覆い尽くしてしまうと、こんなに伸び伸びと泳ぐことはできなくなります。

フィールドでアカミミガメの遊泳シーンを観察したのはこれが三度目です。

▼関連記事
ミシシッピアカミミガメの甲羅干しと潜水(約2年前の撮影)
池から岩に上陸して日光浴するミシシッピアカミミガメ♂(約1年前の撮影)


ミシシッピアカミミガメ@蓮池:遊泳
ミシシッピアカミミガメ@蓮池:遊泳

2019/06/30

池の岩場で甲羅干しする6匹のミシシッピアカミミガメ



2019年4月下旬

池の岩場で多数のミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans)♂が折り重なるように日光浴していました。
岩の上で各自がバラバラの方向を向いていて、太陽光に対して向きを揃えてはいませんでした。
別個体に甲羅の上に乗られてしまっては甲羅干しの意味が薄れるはずですが(日光泥棒、日照権の侵害!)、怒って振り落とすことはないようです。
数えてみると大小様々の個体が6匹も集まって居て、私が見た中で過去最多です。
前肢の爪が長い♂ばかりのようです。
瞬きしたりゆっくりと首や手足を伸縮させたりしています。

蓮池には未だハスが全く育っていません。


ミシシッピアカミミガメ6群れ@蓮池:岩+甲羅干し
ミシシッピアカミミガメ6群れ@蓮池:岩+甲羅干し
ミシシッピアカミミガメ6群れ@蓮池:岩+甲羅干し

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