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2019/10/07

ベニシジミを追い払いクサフジの花蜜を吸うスジグロシロチョウの仲間



2019年6月下旬

堤防に咲いたクサフジの群落でベニシジミLycaena phlaeas daimio)が吸蜜していました。
そこへ飛来したスジグロシロチョウPieris melete)またはヤマトスジグロシロチョウPieris nesis)が嫌がらせのようにベニシジミを翅で花からはたき落としました。
ベニシジミよりもスジグロシロチョウの方が大型ですから、ひとたまりもありません。
不意に襲われたベニシジミは反撃せずに飛び去りました。
すぐに舞い戻ってきたスジグロシロチョウが、横取りしたクサフジの花で吸蜜を始めました。

これは餌場を独り占めしようとする占有行動なのでしょうか?
堤防一帯には他にも蜜源の花がいくらでも咲いているのに、わざわざベニシジミを追い払う(異種間攻撃)のは不思議に思いました。

二種の出会いおよび飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:36〜)


スジグロシロチョウsp@クサフジ訪花吸蜜

2019/10/06

イタドリに訪花するトンボエダシャク♀♂(蛾)の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2019年6月下旬

川沿いの原っぱに咲いたイタドリの群落でトンボエダシャク♀♂(Cystidia stratonice stratonice)が何頭も訪花していました。
半開きの翅をゆるやかに開閉させながら花穂を歩き回り、吸蜜しています。

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:05〜)

腹部が細長くて腹端に黒い毛束(ヘアペンシル)がある個体が♂です。(@0:37〜2:04, 2:22〜2:40)
腹部が太い個体が♀です。(@0:00〜0:35, 2:05〜2:21)


つづく→イタドリの花畑で探雌飛翔するトンボエダシャク♂(蛾)と誤認求愛


トンボエダシャク♀(蛾)@イタドリ訪花吸蜜
トンボエダシャク♂(蛾)@イタドリ訪花吸蜜



電線や電柱で鳴き続け♪脱糞するコムクドリ♀(野鳥)



2019年6月下旬

橋の近くの住宅地でコムクドリ♀(Sturnus philippensis)が電線に止まりギー、チョッ♪と耳障りな声で何度も鳴いていました。
ときどき翼を軽く持ち上げながら嘴を開けて鳴いているのは幼鳥の餌乞いの仕草なのかな?と思い撮り始めました。
だとすれば、やがて親鳥が飛来して幼鳥に巣外給餌するかもしれません。
それとも親鳥♀が♂からの求愛給餌を求めているのでしょうか?
電線で鳴きながら粒状の固形糞を2粒排便しました。(@0:19)
その直後に飛び立つと車道を飛び越え、私の真上の電柱へ止まり直しました。
どうやら私に対する警戒声のような気がしてきました。
私は一旦少し離れてから望遠で狙うことにしました。

その電柱の天辺でコムクドリ♀は辺りを見回しながら、相変わらずギャー、ヂョッ♪と繰り返し鳴き続けています。
おそらくこの近くに巣があり、通りかかかった私を警戒しているのでしょう。
ジャー♪と喉を振り絞って鳴くときに翼を軽く震わせ、次に舌打ちのようにヂョッ♪と短く発声します。
逆光気味で分かりにくいのですけど、嘴の端が黄色くないので、幼鳥ではなく成鳥♀だと思います。

※ 車の交通量が多くて肝心の鳴き声が聞き取りにくいので、動画編集時に音声を正規化して音量を上げています。


コムクドリ♀(野鳥)@電柱天辺♪
コムクドリ♀(野鳥)@電柱天辺・全景

2019/10/05

キスを交わして怒りを鎮めるハシブトガラス親鳥♀♂(野鳥)




送電塔#KN7に営巣したハシブトガラスの観察記録#21



▼前回の記事
巣箱で育雛するハシブトガラス親鳥♀♂の活動【10倍速映像】

2019年6月下旬

8日ぶりの定点観察で営巣地に向かう途中、橋の袂でハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の親鳥♀♂が待ち構えていました。
私はしつこく巣箱を覗きに来る要注意人物として、すっかり顔を覚えられてしまったようです。
1羽は橋の上の車道を照らす外灯の支柱の天辺に止まり、私を見下ろしてカーカー♪(「この橋渡るべからず」)と鳴いています。
(このとき近くの送電塔#KN7の巣箱に親鳥の姿は無いことを確認しました。)

電線に止まっていた別個体αが飛び立つと、怒って鳴きながら私の頭上を飛び越えて、少し離れた電柱の天辺に止まり直しました。
つがいのもう1羽βが私の真上の電線に止まり、嗄れ声で警戒声♪を発し続けています。
今日は特に機嫌が悪いのか、下手したら私の頭上に糞をかけてきそうなぐらい険悪な雰囲気です。
嘴の中が黒いので成鳥と分かります。(巣立った幼鳥ではありません)

やがて同じ電柱の天辺のケーブルに親鳥♀♂が並びました。
ここから意外にもハシブトガラスの♀♂つがいは人目も憚らずいちゃつき始めました。(@1:41〜)
仲睦まじく何度もキスを交わしています。
もしかすると口移しで餌を吐き戻して求愛給餌をしたのかもしれませんが、このアングルではよく見えません。
キスの直後は尾羽根を上下に震わせています。
これは嬉しい興奮を表す感情表現のようです。


▼関連記事(今回と同じペアによるキス)
ハシブトガラス♀♂つがいの愛情表現:キスと相互羽繕い(野鳥)

鳴く際は喉袋が膨らみ、鳴き止むと凹むので、中に食物は貯めていないようです。
最後はカーカー♪鳴きながら相次いで左に飛び立ちました。



つづく→#22:雛が巣立った後に空の巣箱を調べに戻るハシブトガラス親鳥(野鳥)【10倍速映像】


ハシブトガラス♀♂(野鳥)@電柱+キス:求愛給餌
ハシブトガラス(野鳥)@外灯天辺♪


2019/10/04

夕方のキジ♂の諸活動(野鳥)



2019年6月下旬・午後18:15〜18:20

▼前回の記事
桜の木の下で採食・羽繕いするキジ♂(野鳥)

望遠で撮影していたキジ♂(Phasianus versicolor)が木陰に移動して見失ってしまいました。
しばらく辺りを探すと、少し離れた木の下に佇み、ひと気のないテニスコートを見つめているキジの後ろ姿を発見。
薄暗い上に逆光でシルエットしか見えませんでした。
撮影中は羽の色が分からず、なんとなく地味な♀のようにも見えました。

やがて、キジはその場で羽繕いを始めました。
足で体を掻いたり身震いしたりもしています。
やがて土手に沿って歩き始め、あちこちで地面や草むらを喋んで採食しています。
移動するキジを撮り続けると、明るいところに出てきたところでようやく♂と判明しました。
おそらく前回の記事に登場したキジ♂と同一個体でしょう。

最後は堤防上の道を羽ばたいて飛び越え、滑空して河原の藪へ逃げ込みました。
飛び立つ瞬間を撮り損ねたのが残念です。
飛翔シーンを1/5倍速のスローモーションでまずご覧下さい。
私がしつこく撮り続けたせいで嫌になったのか、それとも自転車の通行人が横の道を通りかかったので驚いて飛んだのかもしれません。
珍しく、飛んでいる時も鳴きませんでした。

前回の記事も含めて計16分間長撮りしたのに、この♂個体はケンケーン♪という母衣打ち♪を一度もせずにひっそりと暮らしていました。
繁殖期が終わり縄張り宣言をする必要が無くなったのでしょうか。
「鳴かず飛ばず」という言葉が頭をよぎったところで、飛んで行きました。「飛ぶのかよ!」

キジは夜になると樹上に塒入りするのではないかと推測しているのですけど、逃げられてしまい塒入りを見届けられませんでした。

実は同一個体と思われる♂を冬にもこの近くで観察しています。
この辺りを縄張りとしているのでしょう。

▼関連記事(半年前の12月に撮影)
走り去るキジ♂【冬の野鳥】

キジ♂(野鳥)@木の下

離陸に失敗して墜落するオオハキリバチ♂【ハイスピード動画】




2019年6月下旬

オオハキリバチ♂(Megachile sculpturalis)が庭木のキササゲの葉に乗って念入りに身繕いしています。
飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみたら、笑えるNGシーンが撮れてしまいました。
離陸直後に葉の上で転び、もんどり打って葉から転げ落ちました。
よく見ると爪先が葉に引っかかって飛び立てずバランスを崩したようです。
白い顔が雄蜂♂の特徴です。


2019/10/03

公園樹に塒入りするムクドリの大群:後編(野鳥)



2019年6月中旬・午後18:54〜19:16(日の入り時刻は19:03)・気温約25℃


▼前回の記事
公園樹に塒入りするムクドリの大群:中編(野鳥)

無事に塒入りしたと思ったら、ムクドリSturnus cineraceus)の大群がなぜか一斉に飛び出しました。
ムクドリの群れはほぼ同じ方角(東)へ飛び去りました。
誰か通行人が樹上のムクドリを驚かせたのか、それともムクドリが自発的に飛び立ったのか、不明です。
これは私の勝手な妄想ですが、塒内での場所取りに破れた個体が一計を案じて嘘の警戒声♪を発し、群れを飛び立たせて御破算にしたとしたら面白いですね。

どうやら就塒前の華麗な群飛をやり直すようです。
残念ながらここは周囲がビルで囲まれた街なかの公園なので空を見渡せず、ムクドリの大規模な群飛を堪能できません。

辺りがだいぶ暗くなってきました。
私が公園でじっと待っていると、初めに就塒前集合していた桜の大木(おそらくソメイヨシノ)にムクドリの群れが少しずつ戻って来ました。
樹上で賑やかに鳴き交わしています。

やがて、ムクドリの群れは桜の大木から右の木々へ流出を始めました。
これ以降は、先程見たのと同じ順番で就塒行動が繰り返されていています。
公園の外周に植栽された並木(桜、ドイツトウヒ、ヤマボウシ、トウカエデ)に分散して塒入りしています。
遅れて公園に飛来した群れは、2本の桜の木の両方に飛び込んでいます。
メインの塒らしい桜の樹冠に吸い込まれる様子が圧巻です!

ヤマボウシの樹上に塒入りした少数派のムクドリにズームインしてみました。(@1:49)
暗くても白い花がよく目立ちます。

日没時刻を過ぎても塒内のムクドリはまだ落ち着かず、騒々しく鳴き交わしながら公園樹の枝から枝へ飛び回っていました。


※ 実際はもっと薄暗いのですが、動画編集時に彩度を少し上げています。



▼関連記事(6日前の撮影)
交差点の電柱から飛んでムクドリの集団塒に戻るノスリ(野鳥)

この日は公園周辺にノスリの姿を見かけませんでした。
公園樹に毎夕塒入りするムクドリの大群を狙って猛禽が狩りを行うのかと期待して見に来たのですが、予想が外れました。
ハヤブサ類とは異なり、ノスリが飛んでいるムクドリを狩るのは無理でしょう。






観察の結果、ムクドリの集団就塒は次のように行われるようです。

  1. 塒の森の上空に飛来した群れは、まずは仲間(同種の先客)の鳴き声に引き寄せられ、集団塒に接近する。
  2. 先客が陣取る樹上で空いたスペースに着陸する。
  3. 塒内で場所が気に入らなければ、改めて少し飛んで移動。

ヒメジョオンを訪花するメスグロヒョウモン♀の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2019年6月下旬

河川敷の草原に咲いたヒメジョオンの群落でメスグロヒョウモン♀(Damora sagana)が訪花していました。
意外にもこの組み合わせは初見でした。
翅を開閉しながら吸蜜しています。

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:10〜)


▼関連記事(6年前の撮影)
ハルジオンの花蜜を吸うメスグロヒョウモン♀


メスグロヒョウモン♀:翅表@ヒメジョオン訪花吸蜜
メスグロヒョウモン♀:翅裏@ヒメジョオン訪花吸蜜



2019/10/02

公園樹に塒入りするムクドリの大群:中編(野鳥)



2019年6月中旬・午後18:41〜18:52(日の入り時刻は19:03)
▼前回の記事
公園樹に塒入りするムクドリの大群:前編【HD動画&ハイスピード動画】(野鳥)

せっかく桜(おそらくソメイヨシノ:画面左)の樹冠に集結したのに、ムクドリSturnus cineraceus)の大群は賑やかに鳴きながら、右に隣接する公園樹(ドイツトウヒ、ヤマボウシ、桜、トウカエデ)へと流れるように移動し始めました。
公園の外周に育ったこちらの並木がムクドリ集団塒の本命でした。
左の桜の木には就塒前集合して塒の安全を確認していただけなのでしょう。

遅れて公園に飛来した群れは、左にある桜の木(就塒前集合の場所)ではなく、右の公園樹に直接降下着陸しています。
枝葉の茂った樹冠に続々と着陸しています。
圧巻の集団就塒です。

樹種は同じ桜(ソメイヨシノ?)でも、初めに就塒前集合した木よりも繁華街の交差点に近いために、ムクドリにとってはねぐらとして安全に感じるのでしょう。
しかし群れの流れに逆行して左の桜の木へ飛んで移動する天邪鬼の個体も少数ながら居ました。

桜の木だけでなく、更にその右隣の公園樹(トウカエデ)にもムクドリが続々と飛び込んでいます。(@3:28、4:44、6:43)
しばらくは落ち着かないようで、トウカエデから左隣りの桜に移動し直す個体も多数見られました。
メインの集団塒になっている桜の樹冠にズームインすると、ムクドリの大群が枝に鈴なりに並んでいました。

トウカエデの右隣に立つケヤキの木はなぜかムクドリに人気がなくて、塒としては選ばれませんでした。
雛が巣立ったばかりのハシボソガラスの古巣がケヤキの樹冠に架けられているせいでしょうか?
(ただしこの時間帯は、公園内にカラスの姿はありませんでした。)

あるいは単に、ケヤキの木は人通りの多い大通りの交差点から離れてしまうためかもしれません。

針葉樹ドイツトウヒ(別名オウシュウトウヒ)の樹上に止まった個体群にもズームインしてみます。(@5:24)

ドイツトウヒの右隣りの桜樹上(メインの集団塒)に塒入りしたムクドリの群れの中に、コムクドリ♂(Sturnus philippensis)が1羽紛れ込んでいるのを発見しました。(@6:20〜6:30)
数ではムクドリが圧倒的に多いのですが、コムクドリとの混群で集団就塒していることが分かりました。
もっとしっかり探せば、コムクドリをもっと多く見つけられたかもしれません。
(ムクドリ大群の狂乱に圧倒され、公園樹林のどこに注目して撮るべきか目移りしてしまいました。)
この桜の木は集団塒として毎晩使われているようで、桜の葉の多くが鳥の糞で白く汚れています。
桜の枝にはムクドリが好きな赤い実がなっていたので、夜食に啄むことがあるのかもしれません。

集団塒となった公園樹でまずは上部の枝から順に埋まっていくようです。
遅れて下の枝に止まった個体は、隙を見て上の空いた枝に飛び移っていました。


※ 夕暮れ時に撮った薄暗い映像なので、動画編集時に彩度を少し上げています。

つづく→後編


ムクドリ(野鳥)群れ@集団塒:トウカエデ:公園
ムクドリ(野鳥)群れ@集団塒:ドイツトウヒ:公園
ムクドリ(野鳥)群れ@集団塒:ヤマボウシ:公園


マメガキの花で探餌飛翔するコガタスズメバチ♀を追い払うクマバチ♀



2019年6月下旬

民家の庭木として植栽されたマメガキの雄株で
コガタスズメバチVespa analis insularis)のワーカー♀も花の周囲を飛び回っていました。
花蜜が目当てではなく、訪花するハナバチ類を獲物として狩ろうとしているようです。
目が回りそうなぐらい忙しなく飛び回るので、まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。

最後は、キムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)とコガタスズメバチ♀が軽い空中戦になりました。(@1:50)
クマバチを狩りに来たコガタスズメバチを、強気のクマバチが逆に追い払っています。



つづく→マメガキに訪花する獲物を狩り肉団子を作るコガタスズメバチ♀

2019/10/01

公園樹に塒入りするムクドリの大群:前編【HD動画&ハイスピード動画】(野鳥)



2019年6月中旬・午後18:30〜18:41(日の入り時刻は19:03)


▼前回の記事
公園の街路樹に騒々しく♪塒入りしたムクドリの大群(野鳥)

6日後の夕方に街なかの公園を再訪しました。
現場に向かう途中でムクドリSturnus cineraceus)による就塒前の群飛(murmuration)が既に始まっていました。(撮り損ね)
公園の敷地の外周に様々な樹木が植栽されていて、街中なのにちょっとした森のようになっています。
ここを目指して近隣からムクドリの大群が次々に飛来します。

公園の敷地の角に植栽された桜(おそらくソメイヨシノ)の大木に、ムクドリの群れが続々と飛び込んでいます。
(実は、就塒前集合であることが後に判明します。)
葉が生い茂った桜の樹上では果実が赤く色づいていました。
塒で桜の実を採食しているのかもしれませんが、薄暗くて確認できませんでした。
ムクドリの集団就塒をあちこちで何度も観察していますが、今回は過去最大級の大群で感動しました。
凄まじくうるさい鳴き声♪が公園に響き渡ります。

桜の木にムクドリの大群が次から次へと吸い込まれるように着陸する様子を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@3:32〜)

桜の大木の右隣りに見える針葉樹はドイツトウヒ(別名オウシュウトウヒ)です。
少数のムクドリがドイツトウヒに移動したり桜の木に戻ったりしています。

※ 夕暮れ時に撮った薄暗い映像なので、動画編集時に彩度を少し上げています。
長くなるので、大群の合間に少数のムクドリが飛来したシーンはカットしてあります。

つづく→中編


ムクドリ(野鳥)群れ@集団塒:桜:公園


畑の土を舐めるウラギンヒョウモン♂



2019年6月下旬

家庭菜園を飛び回っていたウラギンヒョウモン♂(Fabriciana adippe)が畑に着陸して頻りに土を舐めていました。
翅をしっかり閉じて口吻を伸ばし、一心不乱に土を舐めています。
土に含まれるミネラルやナトリウムイオンなどを摂取しているのでしょう。
畑をあちこち移動しながら土を舐め続けていますが、必ずしも泥のように水気をたっぷり含んだ土を舐めている訳ではありません。
乾いた土塊も舐めています。
セセリチョウの仲間とは異なり、排尿して土を湿らせてはいません。
飛び立っても一回りしてからまた畑に舞い戻り、ミネラル摂取に励みます。
半開きの翅を開閉してくれた際に、翅表の斑紋および♂の性標が確認でききました。


▼関連記事(5年前の撮影でも♂でした。)
混群で土を舐めるミドリヒョウモン♂とウラギンヒョウモン♂


ウラギンヒョウモン♂は路上で吸水も行う。(フィールドガイド『日本のチョウ』p200より)



最後は畑から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@4:10〜)


ウラギンヒョウモン♂@畑+土舐め:ミネラル摂取
ウラギンヒョウモン♂@畑+土舐め:ミネラル摂取


2019/09/30

川の中州でミミズを捕食するハクセキレイ♂(野鳥)



2019年6月下旬

街なかを流れる川でハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)が浅瀬を歩き回って餌を探していました。

上流に少し飛んで中州へ移動すると、水際の泥からミミズを見つけて捕食しました。
暴れるミミズをその場で飲み込むと、地面の枯れ草の茎で嘴を拭いました。

川から飛び出すと、コンクリート護岸の途中に一旦着陸。
壁面を徘徊していた黒い虫(クモ?)を見つけると、背伸びをしながら素早く捕食しました。
すぐにまた飛び上がって護岸を越え、対岸の路上に姿を消しました。
2回目の獲物はその場で飲み込まずに嘴で咥えたまま運んだようにも見えました。(自信なし)
だとすると、雛に給餌するための餌取りに切り替えたことになります。


ハクセキレイ♂(野鳥)@川+探餌

2019/09/29

キオビツチバチ♂を襲うナミツチスガリの謎



2019年6月下旬

道端の草むらでキオビツチバチ♂(Scolia oculata)がススキの葉に乗って化粧していました。
そこへナミツチスガリ♀(Cerceris hortivaga)が飛来すると、背後から突然襲いかかりました。
キオビツチバチ♂の胸背に飛びついた勢いで、2匹とも葉から転がり落ちました。
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。

不意をつかれたキオビツチバチ♀は無事で、すぐ下のススキの葉で身繕いを続けていました。
もんどり打って転げ落ちる際に、背中にしがみついたツチスガリ♀を振り落としたようです。
獲物を誤認したことに気付いたナミツチスガリ♀は既に飛び去っていました。

キオビツチバチ♂は左右の後脚で腹部側面を頻りに擦っています。
もしかして、ツチスガリ♀に一瞬で毒針を刺されたのでしょうか?
しかし結局キオビツチバチ♂は何事もなかったかのように飛び去ったので、毒液で麻酔されてはいないようです。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

圧倒的な体格差があるのに飛びついて狩りを試みるとは、ナミツチスガリ♀はなんと無謀なファイターでしょう。
しかも、本来ならばナミツチスガリ♀は小型のハナバチ類を狩るはずです。
ツチスガリが獲物を狩る様子は未見ですけど、こんな感じなのかな?
私にはツチスガリの性別を外見で見分けられないのですが、交尾相手と誤認した雄蜂♂である可能性もありそうです。
どちらにしても、そそっかしい狩蜂ですね。

本気で狩る気はなくて、ふざけて(茶目っ気を出して)後ろからワッ!と脅かしただけだとしたら面白いですね。
(さすがに昆虫でそれは無いでしょう。)



【おまけの動画】
インドの国立公園で撮影された、ナマケグマの背後から忍び寄って脅かす若いトラ。
狩りの練習?

不意をつかれた熊の慌てっぷりが見ものです。

キオビツチバチ♂@ススキ葉vsナミツチスガリ♀狩り未遂
キオビツチバチ♂@ススキ葉+身繕い

水路から飛んで逃げるイソシギ(野鳥)



2019年6月下旬・午後18:25

川の本流に注ぐ浅い水路の方から夕方に鳥の美しい鳴き声がするのでそっと近づくと、イソシギActitis hypoleucos)が餌を探していました。

ちょっと珍しい水鳥なのに、私に気づくとすぐに飛び去ってしまい、残念でした。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
水路の奥に居たもう1羽も連鎖的に飛び立ち、川の下流に向かって飛び去りました。
空き缶などのゴミで汚れた水路は見苦しく、お恥ずかしい限りです。

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を上げています。
スズメの鳴き声の他に、イソシギが飛び去る際に発した甲高い美声がかすかに聞こえます。


イソシギ(野鳥)@水路+探餌

イタドリの花で吸蜜するトラフシジミ春型【HD動画&ハイスピード動画】



2019年6月下旬

平地の川沿いの原っぱに咲いたイタドリの群落でトラフシジミRapala arata)春型が訪花していました。
翅をしっかり閉じて吸蜜しています。

閉じた後翅を互いに擦り合わせ、尾状突起を触角のように動かしています。
鳥などの捕食者に急所の頭部を狙われないように偽の頭部を体の後方にも作って惑わせているのです。(自己擬態)
黒い尾状突起の先端は白くて目立ちます。
ところが自己擬態のモデルとなった本物の触角は全体が黒でした。
必ずしも完全に体の前後が対称に見えなくても、尾状突起が触角っぽく見えればそれで良いのでしょう。

翅表を撮るために飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:40〜)
ところがトラフシジミは吸蜜に夢中で、物を投げつけてもなかなか飛んでくれません。
仕方がないのでイタドリの葉を掴んで揺すり、強引に飛び立たせました。
羽ばたいた瞬間に垣間見た翅表はメタリックブルーでした。(天気が曇りなので映像では藍色に見えます)
トラフシジミの翅表を見たのは初めてかもしれません。
更に1/4倍速のスローモーションでリプレイしても、性標の有無は見分けられませんでした。


ちなみにセマダラコガネAnomala orientalis)およびクロヤマアリFormica japonica)♀も一緒にイタドリで訪花していました。


トラフシジミ春型@イタドリ訪花吸蜜

2019/09/28

ヒメジョオンの花から食後に飛び立つシロテンハナムグリ



2019年6月下旬

川沿いの堤防に咲いたヒメジョオンの群落でシロテンハナムグリ(Protaetia orientalis submarumorea)が訪花していました。

意外にも、この組み合わせは初見です。
筒状花(管状花)の花粉を食べるだけでなく、舌状花の花弁も舐めて花粉を食べています。
隣の頭花へ歩いて移動しました。

最後は後翅だけを広げて飛び立ちました。
飛翔シーンをまず1/10倍速のスローモーションでご覧下さい。
鞘翅(前翅)は閉じたままで飛びます。

この日は他にも多数の個体が飛び回っているのを見かけました。


シロテンハナムグリ@ヒメジョオン訪花+花粉摂食

2019/09/26

ソバカスキバガ(蛾)の飛翔力は弱い?



2019年6月下旬

公園の地面にかなり地味なミクロ蛾が止まっていたので、暇潰しにハンディカムの動画で記録しました。
左前翅の前縁が一部欠けています。
調べてみると、キバガ科のソバカスキバガGelechia acanthopis)と名前が分かりました。

補助照明の白色LED点灯しても、この蛾は動じませんでした。
静止蛾を撮っても動画ブログのネタにはならないので、飛び立たせてみましょう。
指先で触れると少しだけ飛んで逃げます。
しかし飛翔力(持久力)は弱いようで、短距離しか飛べません。
私が何度も繰り返し触れると、今度は走って逃げるようになりました。
立ち止まった場所に対して翅の紋様がしっかり保護色になっています。
もし動かなければ絶対に見つけられないでしょう。

もしかすると、交尾相手の探索など自発的に長距離を飛び回る前には入念な準備運動をして体温をあげてから飛び立つのかもしれません。
(小蛾では聞いたことがないですけど。)


2019/09/25

地上で休み餌乞いするツバメの幼鳥(野鳥)



2019年6月中旬
▼前回の記事
ツバメの高速低空飛翔【ハイスピード動画】(野鳥)

ひと気のない公園でツバメHirundo rustica)が群れで低く飛び回っていましたが、1羽が地上に着陸しました。
日当たりの良い舗装路に座り、辺りをキョロキョロ見回しています。
嘴の端が黄色っぽく、頭上を飛び回るツバメに対して餌乞いしたので、幼鳥と分かりました。
おそらく巣立ったばかりの幼鳥(巣立ち雛)で、未だ自力で餌を捕れないのかもしれません。
親鳥が巣外給餌に通って来ることを期待して、少し離れた所から見守りました。
ところが、しばらくすると自発的に飛び去ってしまいました。
怪我をした個体ではないことが分かって一安心。
そもそもツバメは地上を歩いたり走ったりすることは苦手です。
公園内を少し飛び回っただけで、再び着陸してしまいました。
巣立ったばかりの雛は、飛行練習しても疲れやすいのでしょう。

もう1羽のツバメβが飛来し、路上に座っていた幼鳥αの左横に着陸しました。
この個体βも幼鳥のようで、αは餌乞いしませんでした。
各々が羽繕いしています。
βが飛び去った後、スズメが餌を探しながらαの横を通り過ぎても、互いに無関心でした。

幼鳥が餌乞いしても親鳥が給餌に来なかったのは、私を警戒していたのかな?

※ 要所要所で1/5倍速のスローモーションに加工しました。


ツバメ幼鳥(野鳥)@公園:歩道+休息
ツバメ幼鳥(野鳥)@公園:歩道+休息

2019/09/24

川の水を飲むムクドリ(野鳥)



2019年6月下旬

街なかを流れる川でムクドリSturnus cineraceus)が川岸から歩いて入水し、浅瀬の水を嘴で1回だけすくって飲みました。

その後は下流へ飛び去り、川沿いの電線に止まりました。



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