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2023/09/26

笹藪の溜め糞場へ排便に通う早春のホンドタヌキはよく鳴く♪【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年3月中旬〜下旬 

河畔林で笹薮に囲まれた溜め糞場rpに単独またはペアで通ってくるホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の記録です。 
林床の残雪が溶けると、根雪に埋もれていた常緑の笹薮が次々と再び立ち上がり、トレイルカメラの視界を遮りつつあります。 
笹の草丈がヒトの身長より高く伸びそうです。


シーン1:3/17・午後20:27・気温2℃・(@0:00〜) 
♀♂ペアと思われる2頭が同時に溜め糞場rpに来ていました。 
1頭が溜め糞の匂いを嗅いだものの、結局は2頭共に排便しないで右へ立ち去りました。 


シーン2:3/17・午後21:38・気温2℃・(@1:01〜) 
珍しく左の笹薮を通り抜けてタヌキが登場しました。 
溜め糞場rpの匂いを嗅ぎ、風の匂いを嗅ぎ、大木の幹の根元の匂いを嗅ぎ回っています。 
私の(ヒト特有の)体臭の残り香を気にしているのでしょうか? 
今回もタヌキは排便しませんでした。 


シーン3:3/19・午後14:03・気温18℃・(@1:37〜) 
明るい日中に撮れた現場の様子です。 
晴れた日は笹薮の風揺れにより、自動センサーカメラの誤作動が頻発します。 


シーン4:3/22・午後18:53・気温12℃・(@1:41〜) 
右から登場したタヌキが溜め糞場rpに跨ると、南東を向いて排便しました。 
早春の夜蛾が闇夜を飛来し、画面を横切りました。 
そのとき右から後続のパートナーがやって来ました。(@2:07〜) 
先行個体と入れ替わり、北東を向いて脱糞開始。 
手前に生えたササの葉でタヌキの肛門が隠れ、糞の状態は見えませんでした(大便から健康チェックできず)。 


シーン5:3/23・午後21:34・気温10℃・(@2:42〜) 
小雨が降る晩です。 
なぜかカメラの起動が遅れ、溜め糞場rpを素通りしたタヌキが右の笹薮に立ち去るところでした。 
タヌキの姿は見えなくなったものの、直後に近くからクゥーン♪と小声で甲高く鳴く声が聞こえました。 (@3:00〜) 


シーン6:3/24・午前4:48・気温8℃・(@3:04〜) 
約7時間15分後の未明にタヌキが右から登場。 
小雨が降り続いています。 
溜め糞rpの匂いをチェックしながら、クゥーン♪(またはヒューン♪)と甲高く鳴きました。(@3:08〜) 
その後、南東を向いて排便。 
脱糞後にも立ち去る間際に再び鳴きました。(@3:45〜) 
笹薮の林床を左手前に歩き去ってからも、また(カメラの背後で)鳴きました。 

この動画を初めて見たときの感想で「ネコのような鳴き声(ウニャー♪)」と野帳にメモしてあるのですが、ちょっとニュアンスが違いますよね。 
なんでそう聞こえたのか、自分でも謎です。
溜め糞場の周辺でよく鳴くのは、早春(繁殖期)だけの現象ではないかと考えています。 
他の季節ではタヌキの鳴き声を聞いたことがありません。


シーン7:3/26・午後21:57・気温5℃・(@4:02〜) 
カメラの起動が遅れ、溜め糞場rpを素通りしたタヌキが右の笹薮に隠れるところでした。 


※ 必要に応じて、動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工したり、音声を正規化して音量を強制的に上げたりしています。 




午後の雪解け田んぼで採食、飲水、排便、羽繕いするコハクチョウの大群【冬の野鳥:4K動画】

 

2023年3月下旬・午後15:20〜16:15頃・晴れ 

雪解けが進む広大な田んぼにコハクチョウCygnus columbianus bewickii)の大群が集まって採食しています。 
今回は三脚を立てて最高画質の4K動画で撮影してみました。 
大群が刈田のあちこちに散開しているため、どの個体を撮るか目移りしてしまいます。 
よく晴れた午後で、地面が露出した田んぼから陽炎が立ち昇っています。 
採食中の白鳥にどれだけ近づけるか、どれだけ警戒心が強いか分からなかったので、初めは物陰から隠し撮りしました。 
周りに仲間が多ければコハクチョウは結構図太いことが分かり、後半は慎重に近づいて撮影できました。 

採食中のコハクチョウは、刈田を歩き回りながら頭を下げて嘴を藁や泥の中に突っ込んで掻き分けています。 
おそらく水中の藻や微生物、稲(イネ)の落ち穂などを嘴で濾し取りながら食べているようです。(落ち穂拾い) 
藁や泥そのものを食べている訳ではありません。 
ときどき雪解け水を嘴ですくって頭を高く上げながら喉に流し込み、水を飲んでいます。 

採食しながら泥水状の液状便を勢い良く排泄しました。(@0:31〜) 
川や湖沼で塒入りする白鳥の群れにヒトが大量に給餌すると、食べ残しの餌や白鳥の糞で水質が急激に悪化(富栄養化)する問題が生じます。 
最近では鳥インフルエンザの蔓延を防ぐためにも、白鳥への給餌を禁止する地域が増えました。 
刈田で勝手に飲み食いする白鳥がその場で排泄する分には、そのまま田んぼの肥料となって好都合です。 

これだけ至近距離から白鳥の採餌行動を観察できて感激です。 
早春の陽光で煌めく水面の反射がコハクチョウの腹面に写り、嘴から水が滴り落ちます。 
食事の合間にのんびり羽繕いしています。 
黒い水かきのある足でザクザク、ペタペタと残雪を横断し、畦道を乗り越えて隣の雪解け田んぼへ移動します。 

※ 映像素材の順番を適当に入れ替えました。 

2023/09/23

空中投下でクルミの殻を割って食べるハシボソガラス(野鳥)

 

2023年3月中旬・午後14:15頃・晴れ 

胡桃の実を咥えたハシボソガラスCorvus corone)が市街地の電線に止まっていました。 
てっきりいつものようにオニグルミの堅果だと思ったのですが、後に現場近くでカシグルミ(=テウチグルミ)の庭木を見つけたので、その落果を拾ってきたのかもしれません。 

カラスは少量の固形糞をピュっと排泄した直後に電線から飛び立つと、空中でクルミを離して下の駐車場に落としました。 
後を追うようにカラスもふわりと駐車場に舞い降ります。 
脱糞およびクルミ空中投下の瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 

舗装された駐車場に投げ落とした衝撃でクルミの硬い殻が見事に割れました。 
割れたクルミ堅果を足で押さえつけながら、美味しい中身(子葉)を嘴でほじくって食べています。 
ハシボソガラスが地上で止まっている細い金属パイプは、雪国に特有の消雪パイプです。 
消雪パイプに並んだ穴からシャワーのように散水して、駐車場や車道に積もった雪を融かすのです。 

車道にわざとクルミ堅果を置いて車に踏ませて殻を割ってもらうという有名なクルミ割り行動を残念ながら当地のカラスはなぜかほとんどやりません。
車を利用する方法に比べて投げ落とし(空中投下)によるクルミ割り行動は簡単そうですが、意外に難しくて奥が深いのです。 
落としたクルミが大きく転がって見失うことがあるからです。 


クルミの紛失をどう防ぐかがカラスの知恵の見せ所です。 
クルミに与える衝撃を増そうとしてあまり高い位置から投下すると、跳ね返った後に勢い余って遠くまで転がってしまうかもしれません。 
落下中に風にあおられて、狙いを付けた場所にクルミが落ちないかもしれません。
かと言って低い位置から投げ落とすと打撃が不十分になり、何度も何度も繰り返さないといけなくなります。 
クルミを投下する高さの加減が難しいのです。 

私が7年前に観察した事例では、雨水を排水するためにわずかに傾斜のついた駐車場にクルミを投下していました。 
広い駐車場の中央部に排水溝があり、外側がすり鉢状に少し高くなっていたのです。 
ここにクルミを投げ落とせば、駐車場の外にクルミが転がり出る前に止まります。 

今回の事例でも、駐車場に埋設された消雪パイプのおかげで、投げ落としたクルミが駐車場の外に転がり出るのを阻止していました。 
くるみ割りをする場所としてこの駐車場を選んだのは偶然かもしれませんが、学習(試行錯誤)の成果だとしても驚きません。 

割れ残ったクルミの殻の半分を嘴で咥えると、ハシボソガラスはどこかに飛び去りました。 
もっと落ち着いて食事ができる場所に移動したのでしょう。 
食べ残しのクルミを持って飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

投げ落としによるカラスのクルミ割り行動は、ヒトが大規模に舗装するようになってから発達したのでしょうか?
アスファルトやコンクリートが発明される前にもカラスは岩山や河原などで岩の上にクルミを投下して割っていたのかな?
動物の行動は化石に残らないので、誰か気づいたヒトが書き残さない限り「無かったこと」にされてしまいます。(記録の重要性)
逆に、クルミを地面に置いて空中から重い石を投げ落として割る方法(道具使用)が進化しなかったのは、身体的なパワー不足と思われます。
それから、地面に放置したクルミを仲間に盗まれてしまいそうです。

2023/09/20

笹薮の溜め糞場でホンドタヌキの♀♂ペアとよそ者タヌキが出会うと…【トレイルカメラ】

 



2023年3月中旬・午前5:36頃・気温-2℃(日の出時刻は午前5:47) 

笹薮に囲まれた河畔林の溜め糞場rpに早朝からホンドタヌキNyctereutes viverrinus)aが排便に来ていました。 
珍しく東を向いて脱糞中です。 
日の出直前の河畔林はもうだいぶ明るく、トレイルカメラは自然光モードで起動しました。

右奥の雪原を別個体bが右からブラブラと歩いてやって来ました。 
少し遅れて左から別個体cが走って右に走って来たので、驚いたbは慌てて右に引き返し逃走。 
縄張り争いで侵入者を追い払ったようですが、タヌキの唸り声や鳴き声は聞き取れませんでした。 
そもそも溜め糞場は複数のタヌキが共有しているので、完全に排他的な縄張りではありません。 
たまたま同じ時刻に溜め糞場rpで鉢合わせしてしまったのでしょう。

溜め糞場rpで排便を済ませた個体aが、奥の残雪上で待っていたcに合流しました。 
しばらく並んで佇み右を眺めてから、ペアは一緒に右へ走り去りました。 
bは、嬉しげに(はしゃぐように)駆け出しました。 
近くの川でカラスが鳴いています♪ 

タヌキは一夫一妻制です。 
aとcが♀♂つがいを形成しており、単独行動のbは縄張り侵入者だったようです。 
あぶれ♂が既婚♀に横恋慕する三角関係だとしたら面白いですけど、もしかするとbはacペアの間に昨年生まれた子供なのかもしれません。 
繁殖期に入り子別れしたのかな?と思ったりするのですが、私の勝手な想像です。
素人目には、深刻な縄張り争いというよりも、タヌキの幼獣同士がふざけてやる追いかけっこ遊びにも似ていました。 

※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 



早春の餌場上空で旋回飛翔しながら脱糞するコハクチョウ(冬の野鳥)

 

2023年3月下旬・午前10:50頃・晴れ 

春になって広大な田んぼの雪が溶け始めると、コハクチョウCygnus columbianus bewickii)の大群が採餌のため朝から飛来するようになりました。 
家族単位なのか、小群に別れて続々と飛んできます。 
2羽で飛来したペアに注目して流し撮りしてみました。 
よく晴れた撮影日和で順光ですけど、被写体の白鳥が白飛び気味になってしまいました(露出オーバー)。 

雪解け田んぼの上空をぐるぐると旋回して安全な餌場を探しているようです。 
その途中で1羽が飛びながら白い液状便を撒き散らしました。(@1:02〜) 
脱糞シーンを1.5倍に拡大しながら1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
白鳥の脱糞シーンを見るのは初めてです。

右に左に旋回しながら少しずつ高度を下げたものの、結局は雪田に着陸してくれず、南に飛び去ってしまいました。 
餌場に先客の仲間が居ないと不安なようです。 
もしかすると、しつこくカメラを向ける私を警戒したのかもしれません。

2023/09/18

溜め糞場の近くで残雪に倒れた笹に排尿マーキングするホンドタヌキ♀【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年3月上旬 

笹薮に囲まれた河畔林の溜め糞場に残された最大級の溜め糞場rpを見張る監視カメラの記録映像です。 

シーン1:3/9・午後20:06・気温6℃・(@0:00〜) 
軽い吹雪が降る晩に、オニグルミ大木の背後から右へ回り込むようにホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が登場しました。 
残雪上に倒伏したササの匂いを嗅いでから、跨いで立ち止まりました。 
腰を落として排尿マーキングしたようです。(@0:03〜) 
排尿時に片足を上げるのではなく、腰を落としたので、この個体は♀と思われます。 
溜め糞場rpには立ち寄らずに、右手前に通り過ぎました。 





シーン2:3/10・午前3:41・気温0℃・(@0:14〜) 
3時間10分後に右から♀aがやって来ました。 
溜め糞場rpの匂いをチェックしただけで奥に立ち去ります。 
その途中で、残雪上に倒伏したササを跨ぎながら腰を落として小便を少量ひっかけました。 (@0:24〜)
排尿姿勢から、この個体も♀と分かります。 

♀aと入れ替わるように、右からパートナーの♂bが登場。 
溜め糞場rpには寄り道しないで、先行する♀aの後を追います。 
♀aが排尿マーキングしたばかりの笹の匂いを嗅ぎながら、小声でクゥーン♪と鳴きました。(@0:37〜) 
非常にかすかな鳴き声なので、ボリュームを上げてヘッドフォンを使わないと聞き取れないかもしれません。
尿の匂いで♀の発情状態をチェックしているのでしょう。 
タヌキも異性のフェロモンの匂いを嗅いだ際にフレーメン反応するのでしょうか?
ネット検索で調べると、イヌにもフレーメン反応があるらしいので、同じイヌ科のタヌキもやりそうです。
この後、♂bは残雪上に倒伏した笹を跨いで通り過ぎ、自分ではマーキングしませんでした。 


シーン1と2で同じ対象物に排尿マーキングした♀が同一個体なのか別個体なのか、とても重要なポイントです。 
しかし、私には未だ個体識別できません(見分けられません)。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工し、音声を正規化して音量を強制的に上げています。 



2023/09/17

雪山で見つけたニホンカモシカの立小便跡と糞粒【アニマルトラッキング・フィールドサイン】

 

2023年1月中旬・午後13:45頃・晴れ 

スノーシューを履いて雪深い里山に登っている途中で雪面にニホンカモシカCapricornis crispus)の新鮮な足跡を見つけたので、追跡開始。 
雪質が腐れ雪(湿雪)だと蹄の跡がくっきり残り、分かりやすいです。 
雪山でカモシカの溜め糞場を見つけるのが今季の目標です。 

やがてカモシカが立ち止まって(立ったまま)排尿した跡が雪面に黄色く残っていました。 
尿で自分の縄張りをマーキングする行動は様々な哺乳類で見られますが、そのようなマーキング時には少量しか排尿しません。 
それに対して今回のカモシカは、膀胱に貯まっていた尿を時間をかけて一気に放出したようです。 
温かい小便で雪が溶け、雪面に丸く穴が開いています。 

※ もしかして、私が雪面に立ち小便した跡を撮ったヤラセ映像だと思う人がいるかもしれません。
そうだとしたら、周囲の雪面に私の足跡が残るはずです。

カモシカの排尿姿勢には性差があるそうです。
雪面に残る尿の放出角度からカモシカの性別が見分けられるでしょうか?
ちなみに、ニホンカモシカのマーキングは尿ではなく、顔の眼下腺からの分泌物で行います。

15分後にはスギを植林した斜面でアカマツ林との境界付近にカモシカの新鮮な糞塊を見つけました。 
黒い糞粒の量はそれほど多くなく、排泄1回分のようです。 
カモシカの溜め糞場だとすれば雪の下に古い糞が大量に埋まっていることになりますが、そもそもカモシカがここに何度も通っている形跡がありません。 
縄張り巡回中に便意を催して、通りすがりに排便しただけでしょう。 

その後も足跡を追い続けると、いつの間にかカモシカの足跡が順行⇔逆行と頻繁に入れ替わるようになりました。 
雪山で体力の消耗を軽減するために自分の古い踏み跡の上を選んで歩いているのか、あるいはワンダリング(堂々巡り)しているようです。 
雪面の蹄跡を読み解くのが難しくなり、追跡を諦めました。 
おそらくカモシカはワンダリングで私の追跡をまいてから急斜面を登って行ったようです。 




2023/09/16

笹薮の溜め糞場に夜な夜な一緒に通って排便する3頭のホンドタヌキ家族【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年3月上旬〜中旬 

下草に笹薮の発達した河畔林でタヌキの溜め糞場rpを自動撮影カメラで見張っていると、2夜連続で3頭のホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が一緒に現れました。 

シーン1:3/10・午前4:59・気温1℃・(@0:00〜) 
未明に現れた先行個体aがまず溜め糞rpの匂いを嗅ぐと、南向きで排便を始めました。 
そこへ右から別個体bが登場。 
入れ替わるように溜め糞場rpで南西を向いて軟便を排泄しました。 
更に3頭目の個体cが右からやって来ました。 
溜め糞場rpでbと入れ替わる際にクゥーン♪を小声で甲高く鳴きました。 
cは溜め糞の匂いを嗅いだだけで、先行する2頭abの後を追います。 

親が幼獣を引率して縄張りを案内する場合を除き、3頭のタヌキが行動を共にして溜め糞場に来た様子が撮れたのは初めてかもしれません。 
この3頭はどういう関係性なのでしょう? 
なんとなく、♀♂つがいおよび前年に生まれた子供から成る親子の家族群ではないかという気がします。 
タヌキは基本的に一夫一妻制らしいので、♂2♀1の三角関係なら発情期には♀を巡って♂同士がもっと喧嘩するはずです。 
♂1♀2のハーレムなら三角関係でも(一時的に)平和に暮らせるのかな? 
若い三兄弟(または三姉妹)という可能性もあり得ますが、私にはタヌキの性別や年齢が見分けられません。
タヌキの♂は信楽焼の置物で見られるように、睾丸が大きく発達しているのでしょうか? 


シーン2:3/11・午前4:09・気温0℃・(@1:00〜) 
翌日も未明にやって来ました。 
右から登場した先行個体Aが溜め糞rpの匂いを嗅ぐと、南向きで排便。 
続けざまに別の2頭B、Cが右の暗闇から一緒に登場しました。 
溜め糞場rpの匂いをチェックしながら順番待ちをしている間、Bの背中をCが舐めました(甘噛み?)。 
対他毛繕いされたBはありがた迷惑そうな様子です。 
Aは脱糞後に溜め糞場rpを離れてから身震いしました。 
晴れているのに3頭とも次々と身震いするのは、なぜでしょう? 
Bは溜め糞場rpの匂いを嗅いだだけで立ち去りました。 
またもや小声で甲高くクゥーン♪と鳴く声が聞こえます。 
Cは北西を向いて排便しました。 
そこへ別個体D?(CやAが戻ってきたのかも?)が右から乱入しました。 
尻尾を高々と上げたまま四足でピョンピョン跳ねるようにCへ近づいて来ます。 
幼獣がはしゃいでいるのか、それとも繁殖期に特有の行動なのかな? 
Dは結局、排便せずに仲間と一緒に右へ立ち去りました。 

3〜4頭の家族群も溜め糞場rpに通っている可能性が出てきました。 
個体識別ができてないのに、どんどん難しい応用問題が出されるので、行動の解釈に困ってしまいます。 

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。



2023/09/15

早春の朝にカキノキ樹上で朗々とさえずる合間に脱糞するホオジロ♂【野鳥:4K動画】

 

2023年3月中旬・午前7:45頃・晴れ 

山麓の農村部で民家の庭に植栽されたカキノキの天辺に止まったホオジロ♂(Emberiza cioide)が美声で延々とさえずり続けています。 
柿の木は落葉したままで、冬芽は未だ芽吹いていません。 

初めは手持ちカメラで撮っていたのですが(映像公開予定?)、長々とカメラを向けても逃げません。 
そこで三脚を立ててカメラを固定し、高画質の4K動画で撮影してみました。 

囀りさえずりの途中で鳴き止むと尾羽根を軽く持ち上げ、少量の白い糞をポトリと排泄しました。(@0:41〜) 
用を足してスッキリしたホオジロ♂は囀りを再開したものの、節回しを1回歌っただけで、右下に飛び去りました。

2023/09/14

笹薮の溜め糞場で早春に並んで排便するホンドタヌキのペア【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年3月上旬・午後20:55・気温-1℃ 

河畔林で笹薮に囲まれた溜め糞場rpを自動撮影カメラで見張っていると、ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が2頭同時に現れました。 
私には性別を見分けられませんが、♀♂ペアだと思われます。 
(ちなみに、2時間15分前には単独個体が溜め糞場rpをチェックしに来ていました。)

動画の冒頭から1頭aが西を向いて排便中でした。 
便秘なのか、排便体勢のまま長引いています。 
右へ少しずれたので排便を諦めたのかと思いきや、左で待機していたパートナーbが待ち切れなくなったようで、ペアで仲良く並んで排便を始めました。 (bは南西を向いて排便。) 

bは脱糞しながら、なぜかaと溜め糞の間に強引に割り込みました。 
その結果、脱糞中のパートナーaの肛門が自分の右肩に触れているのに気にしません。 
たまたまかもしれませんが、初めて見る行動です。 
我々ヒトの感覚では不潔な異常性癖?に見えます。 
aがbの体に尻を擦り付けて積極的に匂い付けしたのではなく、bが自ら好んでaに匂い付けしてもらったように見えました。 
早春の発情期と関係あるとしたら、互いに匂い付けするアロマーキングで絆を強めているのかもしれません。 (深読みし過ぎかな?) 

a、bの順で排便を終えると、パートナーを待たずに右(奥)の残雪を横切って立ち去りました。 



2023/09/12

笹薮の溜め糞場で夜な夜な排便に通い鳴く♪早春のホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年3月上旬〜中旬 


河畔林の笹薮に残された溜め糞場rpに単独で通って来るホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の記録です。 

シーン1:3/3・午後18:39・気温0℃・(@0:00〜) 
自動撮影カメラを設置した当日の晩に早くもタヌキが現れました。 
登場シーンを撮り損ねましたが、オニグルミ大木の根元にある溜め糞rpをチェックしただけで右へ立ち去りました。 
早春の残雪は凍結していてタヌキの足は潜らず、足跡も残りません。 
オニグルミ大木の背後に回り込んでから左の笹薮を通り抜け、左下に姿を消しました。 
しばらくすると、行動を共にしているパートナーらしき別個体のタヌキが画面の右奥を左に移動しました。 
赤い丸に注目してください。(@0:33 白い目が光っているだけ) 


シーン2:3/6・午後22:31・気温0℃・(@0:44〜) 
3日後の晩に、河畔林の雪原を歩いて右からタヌキがやって来ました。 
溜め糞rpの匂いを嗅いでから、カメラ目線で(北向き)排便しました。 
脱糞中にクゥーン♪とかすかな鳴き声が聞こえます。(@1:16〜) 
画面に写っている個体の口の動きと鳴き声が同期しているかどうか(リップシンクロ)、はっきりしないので、近くで待っている別個体の鳴き声かもしれません。 
用を足したタヌキは右に立ち去りました。 


シーン3:3/6・午後22:33・気温6℃・(@1:29〜) 
1分半後に別個体が右から歩いて来たものの、溜め糞場rpの匂いを嗅いだだけで手前に立ち去りました。 
溜め糞場rpに軽く小便してマーキングしたようにも見えますが、定かではありません。 
タヌキが居なくなった直後に、甲高くクゥーン♪と2回続けて鳴く声が聞こえました。(@1:43〜) 
発情期のタヌキ♀♂が鳴き交わしているのでしょうか? 


シーン4:3/7・午後23:25・気温0℃・(@1:51〜) 
翌日も深夜にタヌキが現れました。 
右から溜め糞場rpに来て匂いを嗅ぐと、右へ引き返しました。 


シーン5:3/8・午前5:35・気温-3℃・(@2:18〜) 
翌日は夜明け前に登場。 (ちなみに、日の出時刻は午前5:59。) 
溜め糞場rpで北西を向いて排便すると、右上奥へと早足で立ち去りました。 


シーン6:3/8・午後20:34・気温4℃・(@3:05〜) 
15時間後の晩に現れた個体は、西向きで排便し、右に立ち去りました。 
小雪がちらついています。 


シーン7:3/10・午前0:30・気温2℃・(@3:36〜) 
深夜に溜め糞場rpに来て先客の糞の匂いをチェックすると、珍しく南向きで(肛門をカメラに向けて)軟便をボトボトと排泄しました。 
脱糞後のタヌキがカメラを振り返り、クゥーン♪と鳴いたようです。(@4:16〜) 
ただし、この個体の鳴き声かどうか定かではありません。 
(どうやらタヌキは腹話術のように口を閉じたまま鳴くようです。) 

北向きの風に乗って白いフワフワした物体がカメラに向かって降ってくるのは、雪だと思うのですが、もしかすると早春に特有の雪虫のような現象かもしれません。 


シーン8:3/11・午後18:53・気温7℃・(@4:36〜) 
溜め糞場rpに右からやって来たタヌキが、南向きで立派な一本糞を排泄しました。 
タヌキの健康状態も分かるのが溜め糞観察の特長です。 
個体識別ができるようになれば、もっと面白くなりそうです。 

その後タヌキは残雪を踏みしめながら、カメラに向かって真っ直ぐ歩き去りました。 
カメラの背後で小声で鳴きました♪(@5:20〜) 


シーン9:3/11・午後19:32・気温5℃・(@5:25〜) 
40分後に別個体と思われるタヌキが右から登場。 
オニグルミ大木の根元まで来てから少し引き返し、残雪の上でクゥーン♪と掠れ声で遠吠えしました。(@5:37〜) 
パートナーを呼んでいるのか、求愛の鳴き声なのか、初めて聞く鳴き声でした。 
オニグルミ大木の背後を左へ立ち去った後にも、かすかにクゥーン♪という甲高い鳴き声が聞こえました。 


シーン10:3/11・午後19:51・気温6℃・(@5:25〜) 
20分後、右奥の暗闇から白く光る目が現れました。 
溜め糞場rpにまっしぐらにやって来たのに、匂いを嗅いだだけでした。 
左の笹薮を通り抜け、オニグルミ大木の背後を回り込んで右奥に立ち去りました。 


シーン11:3/15・午前9:45・気温13℃・晴れ(@5:25〜) 
よく晴れた朝にたまたま撮れた現場の様子です。 
カラスが鳴き交わす声♪が聞こえます。 

林床の左半分は雪が完全に溶けました。 
右半分には残雪が広がっています。 
根雪に埋もれて倒伏していた笹薮が起き上がり、溜め糞場rpを隠すようになりました。 
昼間は笹薮が風に揺れてカメラの誤作動が頻発し、悩まされるようになりました。 

林床の下草に笹薮が発達しているということは、当地にニホンジカ(ホンシュウジカ)が生息していないことを物語っています。
カモシカと違ってニホンジカは深雪の中での移動や採食が苦手なため、冬季の主食である笹薮が雪の下に埋もれてしまう多雪地帯には進出できないのだそうです。
日本各地でニホンジカが増え過ぎた結果、山林の植生がシカの食害で荒廃してしまう話をよく耳にします。
雪国では冬の厄介者とされる大雪によって鹿から植生が守られていることになります。
もしもこれから地球温暖化が急速に進行して冬の降雪量が減ると、東北地方日本海側にも鹿が分布を広げてくるかもしれません。


シーン12:3/16・午前4:18・気温-2℃・(@7:09〜) 
未明に右から来て立ちすくんだタヌキがカメラ目線で警戒しています。 
起動したトレイルカメラの存在を警戒しているのか、なかなか溜め糞場rpに近づこうとしません。 
笹薮の茂みの陰で身震いすると、クゥーン♪と小声で鳴きました。(@7:42〜) 
ようやく警戒を解くと慎重に溜め糞場へと近づき、念入りに匂いを嗅いで回ります。 
残念ながら尻切れトンボで録画が打ち切られました。 


シーン13:3/17・午前2:39・気温3℃・(@8:09〜) 
翌日も未明(丑三つ時)にタヌキが登場。 
溜め糞場rpで南東を向いて排便を始めるときに小声でクゥーン♪と鳴きました。 
カメラの手前で勢い良く生育する笹薮のせいで、溜め糞場rpが隠されつつあります。 
溜め糞場の周囲に笹薮が生い茂っている方が、タヌキは安心するようです。 
用を足すと、右の雪原を歩き去りました。 


シーン14:3/17・午前5:38・気温2℃・(@8:54〜) 
3時間後、日の出直前にタヌキが再び登場。 (ちなみに、日の出時刻は午前05:45。) 
排便しないで溜め糞場rpを通り過ぎると、オニグルミ大木の下で立ち止まり、クゥーン♪と淋しげに鳴きました。 
残雪を横切って右上奥に歩き去りました。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施し、音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


3/3〜3/17の2週間、タヌキが排便時に向いていた方角をまとめてみました。 
西1回、南西2回、南4回、南東1回、東1回、北東0回、北1回、北西2回 
確かにイヌと同様に、タヌキも南北方向を向いて排便する傾向がありそうです。 





2023/09/10

残雪に覆われた河畔林の笹薮で最大のタヌキ溜め糞場を見つけた!

 

2023年3月上旬・午後12:30頃・晴れ 

川沿いに点在するホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場を3ヶ所(※上流から下流にwn➔rv➔bLの順)調べているのですが、どれも小規模です。
おまけに、季節によってはほとんど使われなくなったりします(季節消長)。 
この流域のどこかにメインの溜め糞場があるに違いないと思い、雪原に残るタヌキの足跡を辿ってみるなど、あの手この手で探しています。 

次の作戦として、河畔林がまとまった広さで残されている場所に目星をつけて、スノーシューを履いて踏査することにしました。 
すると予想通り、新たに最大規模の溜め糞場rpを発見しました。 
(他の溜め糞場との位置関係は、上流から順にwn➔rv➔bL➔rp。)
場所はオニグルミ大木の根元で、残雪の上です。 
落葉したオニグルミ樹上に見える常緑の葉は、ツルマサキという蔓植物の葉です。 
オニグルミの幹にはツルマサキやフジの蔓が巻き付いているのです。 

【追記】
大木の樹種をニセアカシアだと思い込んでいたのですが、オニグルミと分かったので訂正します。

周囲の林床には笹薮が発達しています。 
深い雪に埋もれていたササが早春の雪解けと共に再び立ち上がります。 

未だ気温が低く、食糞性の昆虫はハエ1匹さえも溜め糞場rpに来ていませんでした。 
糞を分解してくれる昆虫が休眠越冬中で居ない冬季には、糞が溜まる一方です。
溜め糞場はひたすら巨大化することになります。 

早速ここにトレイルカメラを設置して、タヌキが排便に通って来ることを確かめましょう。 
ここは比較的自然豊かな河畔林でヒトも立ち入らないので、タヌキの営巣地があるのではないか?という期待もあります。



2023/09/05

中州横の雪原の溜め糞場へ夜な夜な排便に通う雪国のホンドタヌキ♀♂【トレイルカメラ:暗視映像】




2023年2月中旬
中洲横の雪原でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場wnを自動撮影カメラで監視していると、三夜連続でタヌキが訪問していました。 

シーン1:2/11・午後22:10・(@0:00〜) 
単独行動しているタヌキが夜霧が立ち込める晩にニセアカシア立木の根元で雪に埋もれた溜め糞場wnに跨がり、奥を向いて(北向き)排便していました。 
横を向くと、霧の中でも、片目(右目)が白く爛々と光って見えます。 
その後タヌキは雪原を右上に(下流へ)立ち去りました。 


シーン2:2/11・午後22:23・(@0:42〜) 
12分後になぜかトレイルカメラが起動すると、霧が晴れていました。 
カメラ本体の発熱でレンズの結露が飛んだのかな? 
画面の左下の雪面に突如出現した新しい落枝によって監視カメラが誤作動したようです。 

溜め糞場wnの雪面にさきほどタヌキが排泄したばかりの新鮮な糞が黒々と見えます。 
ホカホカの糞が冷めるまで、雪面を溶かしながら糞は少し沈降していました。 


シーン3:2/12・午後23:17・(@0:49〜)
翌日の晴れた深夜、タヌキが♀♂ペアで登場しました。 
昼間は気温が上がって溶けるので、雪面がボコボコしています。 
先行する個体sが前回と同じく、ニセアカシア立木の根元にある雪上トイレに跨ると、右(北東)を向いて排便しました。 
用を足している最中に、パートナーの後続個体bが河畔林を歩いて左からやって来ました。(@1:15〜) 
後続個体bは溜め糞場wnには立ち寄らず、♀♂ペアと思われる2頭abが連れ立って右上(下流)に立ち去りました。 
放射冷却現象で雪面は固く凍結し、タヌキは足が雪面に潜ることなく楽々と歩くことができます。 


シーン3:2/13・午前2:39・(@1:25〜) 
約3時間20分後、日付が変わった未明にまたタヌキが来て、溜め糞場wnの匂いを嗅いでいました。 
前回のペアのうち排便しなかった方の個体が便意を催して戻って来たのか、あるいは単独行動の別個体かもしれません。 
(個体識別ができていません。)

やがて奥を向いて(北向き)排便を始めました。 
食料の乏しい冬はどうしても便秘になるらしく、コロコロとした丸く小さな糞が雪面に転がり落ちました。 
もしもその状態の丸い糞粒を冬のフィールドで見つけたら、ノウサギの糞と見分けがつくでしょうか?

その後は右上(下流)に立ち去りました。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 



2023/08/24

中州横の雪深い河畔林で排便の前後にクゥーン♪と鳴くホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

2023年1月中旬 

川沿いの河畔林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が残した溜め糞場を2箇所(bL、rv)見つけたので、今度は上流に向かって雪原の足跡を辿ってみました。
ニセアカシア灌木林を通って中州の横に出た地点で、新しい溜め糞場wnを発見。 
冬にしては大きな糞塊が雪面に残されていました。 
同じ左岸の上流から下流に向かって数百m間隔でwn➔rv➔bLの順で3つの溜め糞場が見つかったことになります。
こうやって雪原の足跡を辿って芋づる式に溜め糞場を見つけられるのは、雪国の特権かもしれません。
 
雪原に残る足跡と糞塊
15cm定規を並べて置く
糞の一つに大量の輪ゴムの束と緑色のビニール片が含まれていました。 
ヒトの残飯を漁る際に包装など消化できないゴミ(緑は寿司パックのバラン?)も一緒に誤食してしまったのでしょう。 
野生動物がプラスチックごみを誤食してしまう問題は深刻です。 




溜め糞場wnを監視するために、近くの川岸に立つオニグルミの幹にトレイルカメラを設置することにしました。 
昼間の河原は吹きさらしで強風による誤作動が多いので、夜間のみ監視するようにタイマー設定しました。(午後17:00〜午前6:00)

 

2023年1月中旬〜下旬 

シーン1:1/23・午後19:50・(@0:00〜) 

晴れた晩にタヌキが登場。 
古い足跡は新雪でほぼ埋もれていました。 
右から来たタヌキaが溜め糞場wnの雪面(サラサラの乾雪)を前足で浅く掘っていました。 
掘った穴に跨って排便を始めると、その後ろからペアのパートナーbが現れました。 
背後でおとなしくトイレの順番を待っています。 
脱糞の最後に尻尾を上下して糞切りしている際に、クゥーン♪と鳴き声が小さく聞こえましたが、どちらの個体が鳴いたのか不明です。(@0:19〜) 
先客のaが左下へ歩き去ると、新雪の雪原にはタヌキに特徴的な2列の足跡が残ります。 

後続の個体bはaが排泄したばかりの新鮮な糞の匂いを嗅いでから、溜め糞場wnに跨りました。 
このときにまたクゥーン♪(またはヒューン♪)と小声で鳴きました。(@0:34〜) 
ところが、便意を催さなかったのか便秘気味なのか、結局は排便せずに左へ歩き去りました。 

急にガリガリ♪と大きな物音がしたのは、先行する個体aがカメラを固定したオニグルミの幹を引っ掻いたのかもしれません。(@0:40〜) 
ちなみに、画面の左で落葉した藪から多数ぶら下がっているのは、クズの豆果です。 


シーン2:1/24・午後18:54・(@0:51〜) 
翌日の晴れた晩にもタヌキが登場。 
古い足跡は新雪に埋もれて消えていました。 
左から右へ、新雪の雪原を足早に歩き去りました。 
溜め糞場wnで立ち止まって匂いを嗅いだりせずに素通りしました。 


シーン3:1/20・午後23:19・(@0:59〜) 
動画を披露する順番が前後してしまいましたが、トレイルカメラを設置した当日の深夜にも実はホンドタヌキが来ていました。 
吹雪が降っているせいでレンズに雪が付着してしまい、画面の下半分が曇っています。 
画面の右上に現れた光る白い目が1つから2つになりました。 
昼間に私が歩き回った巨大な足跡を警戒しているようです。 
ようやく安全を確かめると、溜め糞場wnでしゃがんで排便開始。 
残念ながら、無念の尻切れトンボで録画は終わりました。 


シーン4:1/20・午後23:19・(@1:54〜) 
20分後にカメラが再び起動すると、吹雪がほぼ止んで、画面がクリアになっていました。 
カメラ本体の発熱により、レンズの結露が飛んだのかもしれません。 
タヌキは後ろ向きで(北向き)溜め糞場wnの雪面に排便していました。 
脱糞直後にクゥーン♪という鳴き声が聞こえました。(@2:05〜) 
最後は画面の奥のニセアカシア河畔林に立ち去りました。 




あちこちの溜め糞場に設置したトレイルカメラでタヌキの鳴き声が録音できるようになったのは、真冬になってからのことです。 
他の季節には全く鳴き声を聞いたことがなかったので、繁殖期の始まりと関わりがあるのでしょうか? 
食糧事情の厳しい厳冬期には便秘気味となり、排便がつらくて悲鳴を上げている可能性もありそうです。


※ 一部は動画編集時に自動色調補正を施し、音量を正規化して音量を上げています。 
演出のため順番を入れ替えました。 
視聴者の離脱防止の為、引きのある動画を先に見せています。 



2023/08/23

雪国の川で寒中水浴するヒヨドリの群れ【冬の野鳥:FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年1月下旬・午前11:40頃・くもり 

スノーシューを履いて川沿いの雪原を散策していると、対岸でヒヨドリHypsipetes amaurotis)の群れがやかましく鳴き交わしています。 
雪をかぶった岸辺の落葉灌木に集まり、私を警戒しながらも徐々に下へ下へ降りていきます。 
きっとこれから川面で水浴びを始めるだろうと予感があったので、動画を撮り続けます。 
近くで除雪作業しているブルドーザーが後退(バック)する度に発する警報ブザーがピーピー♪うるさくて興醒めです…。
 
1羽の個体が細い止まり木から川の中へポトリと脱糞しました(@0:35〜)。 
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧ください。 
直後に等倍速でリプレイ。 
普段見慣れた尿酸混じりの白っぽい液状便ではなく、黒っぽい固形の糞でした。 

やがて私の予想通り、ヒヨドリたちは冷たい川で寒中水浴を始めました。 
川岸の浅瀬に飛び込んで素早く行水すると、すぐに止まり木へ戻り、水気を切ります。 
ヒヨドリに特有の一連の短い水浴行動を何度も繰り返します。 
冬は水温が冷たいから1回の水浴時間が短い訳ではなくて、どの季節でもヒヨドリはこうなのです。 


関連記事(1、2、5、9年前の撮影)▶  


冬の川で激しく水飛沫を立てるヒヨドリの水浴シーンを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:03〜2:42) 
しかし残念ながら水浴は下火となり、ヒヨドリの群れは次々に飛び去ってしまいました。 
もっと早くからハイスピード動画モードに切り替えるべきでしたね。 
水浴の合間に止まり木から脱糞する様子もスーパースローで撮れていました。(@2:25〜) 
脱糞の際に尾羽根を持ち上げてなかったものの、この個体も黒っぽい固形糞を排泄し、川面から水飛沫が上がりました。

雪解け水が流れる川の水温を測りたくても、この日は温度計を持ってきていませんでした。
対岸の河畔林に設置されたトレイルカメラがほぼ同時間帯に記録した気温は5℃でした。  

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