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2018/08/05

花壇でシバザクラ等の花蜜を吸うナミアゲハ



2018年5月下旬

民家の花壇に咲いたシバザクラ(芝桜)の群落でナミアゲハPapilio xuthus)が忙しなく訪花していました。
吸蜜中も翅を絶えず羽ばたかせています。
蜜源植物は必ずしも一種類に固執せず、たまに浮気して近くに咲いていた紫色のアジュガ(=セイヨウキランソウ;シソ科)およびオレンジ色のヘメロカリス(ユリ科ではなくて、ススキノキ科ワスレナグサ属)の花でもちょっとだけ吸蜜することがありました。(この園芸植物の花の名前が分かりません。)



【追記】
YouTubeのコメント欄にて、横室稜さんより以下のようなありがたいご指摘を頂きました。
イモカタバミじゃなくてシバザクラですね。紫色の花はアジュガという花です。オレンジの花はヘメロカリスという花です。

花の名前を訂正しておきます。
園芸植物は苦手ですが、一つずつ地道に覚えるしかありませんね。
シバザクラは知っていたのに、イモカタバミと間違えるなんてお恥ずかしい…。
▼関連記事芝桜の花蜜を吸うキアゲハ

ナミアゲハ@花壇:シバザクラ訪花吸蜜
ナミアゲハ@花壇:アジュガ訪花吸蜜

2018/08/04

便秘に苦しむオビカレハ(蛾)幼虫はどう対処するか?



2018年5月中旬

里山を下山中、ミズナラの灌木に多数のオビカレハMalacosoma neustrium testaceum)の若齢幼虫が白い糸をテントのように張り巡らせた巣を見つけました。
通称「天幕毛虫」と呼ばれています。
巣の上で共同生活・徘徊している幼虫の群れを動画で記録してみると、ちょっと面白い排便シーンがたまたま撮れていました。

巣の一番左に居る個体が腹端から黒い糞を排泄し始めました。(@0:05〜)
ところが糞はいかにも乾いていて固そうで糞切りが悪く、「金魚の糞」のように肛門に付着したままです。
私のこれまでの飼育経験上、この症状は食草(食樹植物)の水分含有量が少ないときに見られ、葉に水を霧吹きしてやると回復します。
便秘に苦しむ幼虫がどうするかと思いきや、長い体をCの字に曲げ、なんと肛門から自分の糞を口で取り除き、巣の外へポイと捨てました! (@0:41)
私も色々なイモムシ・毛虫を飼育観察してきましたが、これまで見たことがない行動に驚きました!!
「すげー。毛虫もこんな頭の良い?行動ができるんだ!」

例えば金魚は脊椎動物なのに、切れない糞を自分で始末することが出来ないから「金魚の糞」状態になるのです。
幼虫は肛門付近の違和感を自覚していることになります。
密生した体毛の触覚なのかな?
腹端を巣や枝に擦り付けて糞を落としても良さそうなのに、そのような行動はしませんでした。
天幕毛虫の巣をよく見ると、多数の幼虫が排泄した黒い糞が幾つも白い絹糸で巣に編み込まれていました。


ところで、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、オビカレハ幼虫の巣の左上に一匹の怪しげなハエがずっと居座っています。
一体何が目的なのでしょう?

つづく→オビカレハ(蛾)若齢幼虫に産卵する寄生ハエ♀

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/07/26

ウワミズザクラの花蜜を吸うアカタテハにサカハチチョウが誤認求愛?



2018年5月中旬

里山で満開に咲いたウワミズザクラに越冬明けのアカタテハVanessa indica)も訪花していました。
木漏れ日を浴びつつ翅を半開きにして吸蜜しています。
意外にもこの組み合わせは初見でした。

突然そこへ春型のサカハチチョウAraschnia burejana)が二度も飛来し、ぶつかりそうなぐらい近寄って来ました。(@0:29、1:57)
初回のアタックはアカタテハの正面から、二回目は背後から迫ってホバリング(停空飛翔)したものの、(誤認と気づいて?)サカハチチョウはすぐに飛び去りました。
突撃(アタック)されたアカタテハの反応は、迷惑そうに少し飛んで近くの花穂へ移動しただけでした。
この謎の行動は、サカハチチョウ♂がアカタテハを交尾相手の♀だと誤認した求愛行動なのでしょうか?
ウワミズザクラの花は辺りに大量に咲いているので、蜜源を巡る占有行動(縄張り争い)とは考えにくいと思います。
同じタテハチョウ科ですけど、大きさも違いますし(アカタテハ>サカハチチョウ)、我々ヒトの目には二種の翅の模様は全く異なって見えます。

一体どうして誤認求愛したのか、理解に苦しみます。
サカハチチョウ♀♂間の正常な求愛・交尾行動を未だ観察していないのに、異種間の誤認求愛という難しい応用問題をいきなり与えられてしまいました。
私にはサカハチチョウの性別が見分けられない、という問題もあります。

2年前には同じくウワミズザクラの花で吸蜜中のサカハチチョウ春型に対して同種の別個体が飛来して、至近距離で短時間ホバリング(停空飛翔)しました。
花上の個体が翅をしっかり閉じて交尾拒否すると、諦めてすぐに飛び去りました。
これが求愛行動だったのかどうかも私には分かりませんが、観察例を地道に積み重ねて少しずつ謎解きするしかありません。

▼関連記事(2年前の撮影)
ウワミズザクラの花蜜を吸うサカハチチョウ春型


アカタテハ@ウワミズザクラ訪花吸蜜
アカタテハ@ウワミズザクラ訪花吸蜜
アカタテハ@ウワミズザクラ訪花吸蜜←サカハチチョウ@誤認求愛

2018/07/22

ウワミズザクラの花蜜を吸うイカリモンガ(蛾)



2018年5月中旬

里山の山腹に育ったウワミズザクラの大木が満開の花を咲かせていました。
そこへイカリモンガPterodecta felderi)という昼行性の蛾が訪花していました。
翅をしっかり閉じて吸蜜しています。
私がカメラを向けて撮り始めたら、何かに驚いてすぐに飛び立ってしまいました。
初めて見る組み合わせだったのに、残念!


イカリモンガ(蛾)@ウワミズザクラ訪花吸蜜

2018/07/10

クロハネシロヒゲナガ♂(蛾)の飛び立ち



2018年5月上旬

河畔林の林床に咲いたカキドオシの群落でクロハネシロヒゲナガ♂(Nemophora albiantennella)が花に乗って休んでいました。
吸蜜中ではなく、花筒の外側に静止しているだけです。
本種の成虫は口吻が退化しているのかもしれません。
白くてとても長い触角を持っています。
左の触角がグニャグニャ曲がっているのは、羽化不全個体なのかな?
空気抵抗が左右不均等になり飛びにくいのではないかと予想しました。

飛び立つと飛翔中も長くて白い触角がフワフワと揺れて非常に目立ちます。
しかし私の予想に反して、飛翔に支障を来してはいないようです。

(片方の触角を切除したら、どうなるでしょう?)
今度はノイバラ?の葉に止まりました。


クロハネシロヒゲナガ♂(蛾)@カキドオシ花
クロハネシロヒゲナガ♂(蛾)@ノイバラ?葉

2018/07/02

砂地で吸水するキアゲハ♂



2018年5月上旬

前日の雨が上がり、晴れました。
道端でキアゲハ♂(Papilio machaon hippocrates)が落ち着きなく低空で飛び回っていました。
やがてガードレールのすぐ脇に砂で盛土をした路肩に降り立ちました。
やや風がやや強いのですが、キアゲハ♂は翅を開いたまま口吻を伸ばすと、前日の雨で湿った砂から吸水し始めました。
ついでにミネラルを摂取しているのでしょう。
もしかすると吸水しながら余分な水分を排尿していたかもしれません。
しかし今回は腹端を見せてくれなかったので、オシッコしている証拠映像が撮れませんでした。
すぐ横の車道をひっきりなしに車が通ってもキアゲハは気にせず、あちこち場所を微妙に変えながら夢中になって吸水していました。

この空き地は、町工場が最近取り壊されて更地になったのです。


キアゲハ♂@砂地+吸水
キアゲハ♂@砂地+吸水

2018/06/26

ツリフネソウに訪花するクロホウジャク?(蛾)の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2017年8月下旬・午後17:00頃

山麓の湿地帯に咲いたツリフネソウの群落で夕方近くにスズメガの一種が複数個体(少なくとも2頭以上)訪花していました。
花から花へとにかく忙しなく飛び回り、ホバリング(停空飛翔)しながら、ゼンマイのように巻かれた長い口吻を距の奥に差し込んで吸蜜しています。

後半は240-fpsのハイスピード動画に切り替えて、この激しい羽ばたきを撮ってみました。(@0:13〜)
1/8倍速のスーパースロー映像で見ても羽ばたきが速過ぎて、翅の斑紋などの特徴が見分けられません。

蛾を同定するためにストロボを焚いて翅の動きを止めた写真を撮りたかったのですが、やや遠くてストロボの光が届かないかな?と躊躇していたら蛾は逃げてしまいました。
近づくには長靴を履いてぬかるんだ湿地帯に踏み込まないといけないのですけど、この日は普通の靴でした。
おそらくクロホウジャクMacroglossum saga)ではないかと思うものの、定かではありません。
私の撮影スタイルは行動を記録するための動画中心なので、どのぐらい粘って動画を撮ったら写真に切り替えるか、という咄嗟の判断が遅れると虫に逃げられ悔しい思いをすることが多いのです。

同じ場所で後日、同じ被写体の撮影に再チャレンジしました。
同定用の写真とHD動画は撮れたものの、今度はハイスピード動画を撮る前に逃げられてしまいました。
どれか一つ撮るなら比較的容易いのですが、三つ全て撮るのはなかなか難しいのです。


▼関連記事
ツリフネソウの花で吸蜜ホバリングするクロホウジャク(蛾)

スズメガ類はツリフネソウに正当訪花するのですが、送粉者ではりません。
スズメガ類は細長い口吻を伸ばして手を汚さずに(雄しべの葯に全く触れずに)花蜜を効率的に吸えるので、花の受粉には全く寄与しません。
ツリフネソウにしてみれば、困った泥棒(盗蜜者)なのです。


田中肇『花と昆虫:不思議なだましあい発見記』によれば、

ツリフネソウの花をねらう泥棒は多く、花の正面から蜜や花粉をねらう昆虫もいる。(中略)スズメガ類はヘリコプターのように飛びながら花のまえの空中に静止し、3cm以上もある長い口を花の奥にさしこんで蜜を吸う。筒はその口よりは浅いので、ガの頭や体は雄しべや雌しべに触れない。もし口が触れることがあっても、細い口につく花粉はわずかだし、ついた花粉が針のように細い雌しべの先につく確率はたいへん低いと考えられる。このガも、ツリフネソウにくる泥棒なのだ。 (p140より引用)


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
実際はもう少し薄暗い条件でした。


2018/06/23

早春に台所で発生したノシメマダラメイガ(蛾)成虫



2018年3月上旬・午後19:12

夜のキッチンに入って点灯すると、天井付近をノシメマダラメイガPlodia interpunctella)成虫が飛び回り、ようやく物陰(食器棚の上)に止まりました。
貯穀害虫として悪名高いノシメマダラメイガは、幼虫のステージで冬越しすることが知られています。
ここは北国(雪国)なので、冬は活動せずに休眠越冬するのです。
成虫を見かけるのは、今季初でした。
今年は春の到来が早く気温が高いので、例年よりも早く季節外れに室内で成虫が羽化したのかもしれません。
(映像はここから)

食器棚の外側に止まっていました。
生きている証拠に、指先でそっと体に触れると準備運動なしにいきなり飛び立ちました。
しばらく飛び回ってから台所の天井に再び止まりました。
このときの室温は20.2℃、湿度34%。

画質がいまいちのハンディカムで撮ったので、蛍光灯の照明がちらついて写ってしまいました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/06/14

夕暮れにセイタカアワダチソウの花で吸蜜するキクキンウワバ(蛾)



2016年10月上旬・午後17:28〜17:31

郊外の住宅地の道端に咲いたセイタカアワダチソウの群落で、日没後に2頭の蛾が訪花していました。
吸蜜中も羽ばたきを続けていますが、脚を花に掛けているのでホバリング(停空飛翔)ではありません。
ちなみに、この日の日の入り時刻は午後17:13。

同定するために動画だけでなくストロボを焚いて写真に撮ったものの、ピントがしっかり合う前に逃げられてしまいました。
おそらく3年前にも撮影したキクキンウワバThysanoplusia intermixta)だと思うのですが、どうでしょうか。

前回も撮影時刻は夕暮れでした。


▼関連記事
セイタカアワダチソウの花蜜を吸うキクキンウワバ(蛾)

キクキンウワバ?2(蛾)@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜
キクキンウワバ?2(蛾)@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜

2018/06/06

イラガ(蛾)の繭を割る名手アカゲラ♂(冬の野鳥)♪



2018年2月上旬・午前11:58〜12:08


▼前回の記事
ソメイヨシノの幹をつつくアカゲラ♂♪【HD動画&ハイスピード動画】(冬の野鳥)


小雪がちらつく正午頃、庭木のソメイヨシノに来ていたアカゲラ♂(Dendrocopos major)がキョッ、キョッ♪と鳴きながら細い枝を下から上へ登り始めました。

冬芽の付いた小枝の途中にイラガMonema flavescens)の繭を見つけ、嘴で早速つつき始めました。
シュウ酸カルシウムの硬くて厚い殻で守られたイラガ繭をつつく合間にもキョッ、キョッ♪と鳴き続けています。
桜の小枝にしがみつき逆さまにぶら下がっているアクロバチックな体勢ではなかなか力が入りません。
数年前の冬にも、割れずに諦めたりひどく苦労して割っていたアカゲラを観察しています。

▼関連記事
イラガの繭を割って食べるアカゲラ【冬の野鳥】
アカゲラ♀がイラガ(蛾)の繭を砕いて採食【冬の野鳥】

秋にイラガ幼虫が細い枝先に繭を作るのも、越冬中に啄木鳥に捕食されないための対策ではないかと私は考えています。

「細い枝先でイラガ繭はなかなか割れないぞ」と思いつつ見ていると、このアカゲラ♂個体は驚くべき技巧者でした。
小枝からイラガ繭を丸ごと器用に取り外すと、咥えて下に飛び降りました。
幹に移動して、安定した足場のある所で硬い繭をじっくり砕き、中で越冬していた前蛹を食べたようです。(幹の陰で死角)

食べ終わると、味を占めたアカゲラ♂は再びピョンピョンと跳ねるように木登りして枝先で次の餌を探します。
すぐに新しいイラガ繭をつつき始めました。
逆さまになって小枝にぶら下がる体勢になると、アカゲラ♂の下腹全体が真っ赤でとてもよく目立ちます。
今回も、繭と小枝の接着面を何度かつついてから咥えてねじる動きを繰り返しています。
小枝から剥がした繭を咥えて飛び降りました。
先程と同様に、幹に移動して硬い繭を割り始めました。
残念ながら死角でよく見えませんが、何度か繭を咥え直して、幹に置く場所や繭の向きを変えている様子。
いつの間にか、嘴に咥えていた繭が無くなっていました。
叩き割った繭の中身(前蛹)を食べ終えて、殻は捨てたのでしょう。
もしかして採取したイラガ繭を幹の隙間にでも埋め込んで貯食していたらとても面白いのですが、その現場を見た訳ではないので、今のところ私の妄想です。

再び鳴きながら木登りを始めました。
小枝の先に作られた3個目のイラガ繭を目ざとく見つけると、早速つつき始めます。
今度は斜めにぶら下がる体勢で、逆さまにぶら下がるよりも作業が楽そうです。
案の定、今回はすぐに繭が割れて穴が開きました。
その場で緑色の前蛹をぺろっとたいらげました。

幹に戻り探索を再開。
水平に伸びた小枝の先に2個並んで作られたイラガ繭の一つをつつき始めました。
逆さまにぶら下がる体勢になっても、もう手慣れたものです。
繭に開けた小さな穴から緑色の前蛹をひきずり出すと、少しずつ捕食しました。
食べ終えると更に枝先へ移動し、すぐ隣にあるもう一つのイラガ繭をつつき始めました。
逆さまにぶら下がる体勢でバランスを保つのも苦労しています。
自分が枝先でくるくる向きを変えて繭をつつくアングルを確保すると、手際よくイラガ繭を小枝から剥がしました。
採取した繭を咥えて飛び降りました。
近くの木の幹に移動して安定した足場でイラガ繭を壊して中身を食べるようです。

それにしても、桜の庭木にこれほど多くのイラガ繭が作られていたとは私も気づきませんでした。
アカゲラは冬の間に害虫駆除してくれる優秀な作業員ですね。

冬になるとアカゲラによるイラガ繭の捕食行動を何年も観察してきましたが、今回の♂個体の採食法は最も洗練されていました。
アカゲラが硬いイラガ繭を2段階で捕食するやり方は初めて見ました。
細い小枝に作られたイラガ繭にその場で穴を開けるのが難しければ、繭を丸ごと慎重に剥がし取ります。
足場の安定した幹に運んで行くと繭を足で固定し、嘴で割って中身を食べるのです。
これを何度も繰り返していました。
繭の採取と破壊の工程を分けてしまうのです。
発想は単純ですが、すごい発明です。
まるでコロンブスの卵(目から鱗)でした。
この♂個体が長年の経験を積んで学習し、自分で編み出したのでしょう。
もし啄木鳥の全個体がこの採食法を身につけてしまうと、越冬中のイラガ繭は全滅の危機に瀕しそうです。
そうなるといずれまたイラガ個体群の中で新たな対抗策を編み出す個体が登場して、巧妙で鉄壁な防御が進化するでしょう。
手始めに、小枝への接着面を更に強化するはずです。
食う食われるの軍拡競争はもはや、最強の矛と最強の盾による単純な強度任せの対決には留まらなくなっているのです。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


つづく→細い枝先からイラガ(蛾)繭を剥がして持ち去るアカゲラ♂(冬の野鳥)


アカゲラ♂(冬の野鳥)@ソメイヨシノ樹上+イラガ(蛾)繭破壊捕食
アカゲラ♂(冬の野鳥)@ソメイヨシノ樹上+イラガ(蛾)繭破壊捕食
アカゲラ♂(冬の野鳥)@ソメイヨシノ樹上+イラガ(蛾)繭破壊捕食
アカゲラ♂(冬の野鳥)@ソメイヨシノ樹上+イラガ(蛾)繭破壊捕食

2018/05/10

セイタカアワダチソウの花蜜を吸うモンシロチョウ



2017年10月下旬

稲刈りの済んだ田んぼの畦道に咲いたセイタカアワダチソウの群落でモンシロチョウPieris rapae)が訪花していました。
翅を半開きにして熱心に吸蜜しています。



2018/05/06

セイタカアワダチソウを訪花するイチジクキンウワバ(蛾)の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2017年10月下旬

平地の農道沿いに咲いたセイタカアワダチソウの群落でイチジクキンウワバChrysodeixis eriosoma)が訪花していました。
半開きの翅を細かく震わせながら吸蜜しています。
吸蜜中はいつも花穂に足を掛けているので、ホバリング(停空飛翔)ではありません。
秋晴れの午後で気温は決して低くないはずですが、常に飛び立つ前の準備運動(アイドリング)をする必要があるのでしょう。

後半は花から花へ飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。(@1:16〜)
スローモーションにすると見応えある飛翔シーンだけでなく、口吻の素早い抜き差しがよく分かります。
花から口吻を引き抜くと、ゼンマイのようにくるっと丸まります。
ところで、後脚の腿節に毛が密生しているのは何か意味があるのでしょうか?
吸蜜中にブラシのような毛束に花粉が付着して次の花に授粉しやすいような体の作りになっているのかもしれません。(送粉者)

ストロボを焚いて同一個体を連写してみると、私にもなんとかイチジクキンウワバと写真同定できました。

参考サイト:類似種ミツモンキンウワバとの見分け方(by蛾LOVEさん)
吸蜜に夢中だったようで、HD動画だけでなくハイスピード動画、同定用の静止画と全て撮らせてくれて、最高の被写体でした。
ちなみに、インターネットで調べものをしていて「へーっ」と思ったのは、イチジクキンウワバという和名について。

幼虫は特定の食草をもたず, ゴボウなど圃場の作物につくことも多い. 和名は古い国外の食草の記録に由来すると思われ, 本種の食性を正しく表したものではない. (「Digital Moths of Japan」サイトより引用)


イチジクキンウワバ(蛾)@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜
イチジクキンウワバ(蛾)@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜
イチジクキンウワバ(蛾)@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜
イチジクキンウワバ(蛾)@セイタカアワダチソウ訪花+飛翔
イチジクキンウワバ(蛾)翅裏@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜

2018/05/05

オオハナウドの花蜜を吸うシロシタヨトウ(蛾)



2016年6月上旬

山麓の田園地帯(休耕田)の用水路沿いに咲いたオオハナウドの群落で地味な蛾が訪花していました。
伸ばした口吻を動かして盛んに吸蜜しています。
ヤガ科だとは思うものの、翅の損傷がかなり激しい個体なので、同定するのはとても無理だろうと諦めていました。
いつもお世話になっている新・蛾像掲示板に駄目元で投稿して問い合わせたところ、「シロシタヨトウSarcopolia illoba)では?」との回答を頂きました。
確かに後翅が白っぽく(シロシタ)、前翅に目立つ黒点がありますね。
こんなボロボロの翅でも見分けられるとは、達人の眼力は凄いです。
お陰様でお蔵入りしていたネタがようやく日の目を見ました。
成虫で越冬した生き残り個体なのか?と思うぐらいボロボロですが、シロシタヨトウは年2化で、越冬ステージは蛹だそうです。(wikipediaおよびdmothより)



2018/05/03

セイタカアワダチソウの花で吸蜜するイカリモンガ(蛾)



2017年10月下旬

農道沿いに咲いたセイタカアワダチソウの群落で昼行性のイカリモンガPterodecta felderi)が訪花していました。
多数のハナアブ類に混じり、吸蜜しています。
イカリモンガはいつものように翅をしっかり閉じたまま花序を歩いて少しずつ移動しながら花蜜を吸って回ります。
複数個体(2頭a,c)を撮影。

この組み合わせは2年前にも撮影していますが、あのときは夕方だったので訪花と言っても夜に備えて休んでいただけのようでした。
今回は秋晴れの午後という好条件で、イカリモンガが口吻を伸ばして吸蜜する様子をしっかり動画に記録することが出来ました。
むしろ強い逆光に苦労しました。


イカリモンガb(蛾)@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜
イカリモンガb(蛾)@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜。逆光のため日中シンクロでストロボ撮影

2018/05/02

キャットミントの花で吸蜜ホバリングするホシヒメホウジャク(蛾)



2017年10月上旬・午後17:30〜17:33(日の入り時刻は午後17:19)

日没後、民家の庭に咲いたキャットミントの群落で
ホシヒメホウジャクNeogurelca himachala sangaica )が3頭も訪花していました。
忙しなくホバリング(停空飛翔)しながら花から花へ飛び回っています。
吸蜜中も激しい羽ばたきを止めません。
この花壇をときどき定点観察しているのですけど、明るい昼間に訪花しているホシヒメホウジャクを見たことはありません。
本種は日没を待って薄暗くなると活動を始める習性(好暮性)があるのでしょう。
昼間はどこで寝ているのですかね?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
薄暮で実際はもっと薄暗かったです。

動画撮影の後は、ストロボを焚いて同定用の写真を撮りました。
(写真に撮れたのは胸背が禿げた1頭だけなので、別種が混じっていた可能性も否定できません。)


ホシヒメホウジャク(蛾)@キャットミント訪花+ホバリング吸蜜
ホシヒメホウジャク(蛾)@キャットミント訪花+ホバリング吸蜜
ホシヒメホウジャク(蛾)@キャットミント訪花+ホバリング吸蜜
ホシヒメホウジャク(蛾)@キャットミント訪花+ホバリング吸蜜

2018/04/30

セイタカアワダチソウの花蜜を吸うヒメアカタテハ



2017年10月下旬

セイタカアワダチソウの群落でヒメアカタテハVanessa cardui)が訪花していました。
この組み合わせは意外にも初見です。
翅をほぼ全開または半開きにして秋の日差しを浴びながら(日光浴)、吸蜜しています。
同じ日に2頭a,bを撮影。

様々なハエやハナアブ類も多数来ていました。


ヒメアカタテハa@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜
ヒメアカタテハa@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜
ヒメアカタテハa@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜

2018/04/27

セイタカアワダチソウの花蜜を吸うオオバコヤガ(蛾)



2017年10月下旬

農道沿いに咲いたセイタカアワダチソウの群落で地味な蛾が訪花していました。
近くで吸蜜していたハナアブ(種名不詳)がバランスを崩して大きく動いたせいで、驚いた蛾が転がり落ちるように飛び立ちました。

同一個体を追いかけて、吸蜜シーンの撮影を続けます。
側面からのアングルだと口吻の動きがよく分かります。
花序の上を歩き回りながら口吻と触角を激しく動かし、かなりがっついて吸蜜していました。

同定してもらうために写真を撮ったら、おそらくストロボの閃光に驚いたのでしょう。
セイタカアワダチソウの花から少し飛んで近くの葉に移動しました。
やがて翅を細かく震わせて本格的に飛び立つ前の準備運動を始めました。
残念ながら飛び立つ瞬間は撮り損ねてしまいました。
どうやらこの蛾は暖かい昼間でも急には飛び立てず、準備運動で体温を上げる必要がある種類のようです。
(気温を測るべきでしたね…)

さて、問題はこの蛾の名前です。
ヤガ科だと思うものの、それ以上は私には分かりませんでした。
いつもお世話になっている「新・蛾像掲示板」に投稿して問い合わせたところ、ニセタマナヤガも候補に挙がったのですが、川北和倫さんよりオオバコヤガDiarsia canescens)ではないかとご教示を頂きました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


オオバコヤガ?(蛾)@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜
フラッシュを焚かない方が翅の模様がよく写りました。(色調補正後)
オオバコヤガ?(蛾)@セイタカアワダチソウ葉(色調補正後)

2018/04/22

翅を閉じたまま日光浴するキタキチョウ



2016年11月中旬

民家の庭でキタキチョウEurema mandarina)がカキノキの落ち葉に乗って休んでいました。
キタキチョウはいつも翅をしっかり閉じて止まる習性があり、翅を開いている姿を見たことがありません。
今回も閉じた翅の面を太陽に向けて日光浴しているようです。

動きがないと動画ブログの意味がありません。
私が撮りながら近づくとキタキチョウはすぐに飛び立ち、庭を飛び回りました。



2018/04/20

コナラの葉に止まって休むヒメキマダラヒカゲ



2017年9月中旬・午後16:20頃

山麓の林縁を歩いていたら1頭の蝶が飛んで逃げ、雑木林のコナラの葉に止まり直しました。
帰宅後に図鑑で調べてみると初見のヒメキマダラヒカゲZophoessa callipteris)でした。

風で揺れる葉に乗り、翅を閉じた姿勢でじっとしています。
画質がやや粗いのは薄暗い林縁で、しかも日没前に撮ったために光量不足なのです。
手前の枝にはコナラの未熟なドングリ(堅果)が実っています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ヒメキマダラヒカゲ@コナラ葉

2018/04/17

オオハンゴンソウの花蜜を吸うミドリヒョウモン♂



2017年9月中旬

空き地に咲き乱れるオオハンゴンソウの群落でミドリヒョウモン♂(Argynnis paphia)が訪花していました。
半開きにした翅を緩やかに上下しながら吸蜜しています。
後翅が左右対称に破損しているのは、野鳥によるビークマーク(捕食痕)なのでしょう。
命からがら逃げ延びた勇者です。


【追記】
この花はハチミツソウではなくてオオハンゴンソウでした。
遅まきながら訂正します。




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