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2019/09/14

巣箱で羽ばたき練習するハシブトガラスの雛鳥(野鳥)




送電塔#KN7に営巣したハシブトガラスの観察記録#18



▼前回の記事
ハシブトガラス親鳥が墓地で警戒(野鳥)

2019年6月中旬

ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の雛は巣箱から未だ巣立っていなくて一安心。
雛は2羽しか育っていません。
ここの巣では、なぜこれほど雛の生育が遅いのか不思議です。
同種のハシブトガラスでも、他の巣では全ての雛がとっくに巣立っています。
周囲の環境は自然豊かですから、餌が不足しているはずがありません。
親鳥が春に巣を作り直したのかな?

嘴の中が赤い雛が、留守番中に巣箱の中を活発に動き回っています。
1羽が自分で羽繕いしている間に、もう1羽が羽ばたき練習を始めました。
未だ飛翔筋の力が弱く、羽ばたくのも覚束ない様子です。

ようやく1羽の親鳥が戻って来て鉄骨に止まり、雛に呼びかけました。(@3:20)
親鳥の喉袋が膨らんでいるので、餌を運んできたはずです。
ところが育ち盛りの雛はなぜか親鳥に餌乞いしません。
珍しく空腹ではないようです。
親鳥は結局、給餌どころか巣箱にも入らずに、鳴きながら飛び去りました。
強風を利用して滑空旋回しながら右へ飛び降りました。
給餌を焦らして雛に巣立ちを促しているのかもしれませんが、それなら雛は腹を空かせて餌乞いするはずです。

つづく→#19:雛に給餌し巣箱の外に糞を捨てるハシブトガラスの親鳥♀♂(野鳥)


雛のために河川敷で幼虫を捕るハクセキレイ♂(野鳥)



2019年6月中旬

河川敷の草地でハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)が小走りで餌を探し回っています。
嘴には幼虫(イモムシ)を何匹も咥えているので、巣で待つ雛鳥に給餌するために採餌しているのでしょう。
芝生の根際などで次々と捕虫しています。

実は、すぐ横ではオオジシバリの実を食べ歩くカワラヒワ♂が居ました。
この2種は食性のニッチが全く違う(種子食と肉食)ので、出会っても喧嘩になりません。


ハクセキレイ♂(野鳥)@河川敷+捕虫運搬

2019/09/13

電線から飛び立つツバメ♂【HD動画&ハイスピード動画】(野鳥)



2019年6月中旬

川沿いの住宅地の電線にツバメHirundo rustica)が1羽止まっていました。
落ち着き無く辺りをキョロキョロ見回しています。

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:38〜)


ツバメ♂(野鳥)@電線

2019/09/12

昼間も巣に近い樹上で警戒声を発し偵察飛行を繰り返すノスリ親鳥♀♂(野鳥)



ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#12



▼前回の記事
柳樹上の巣で抱雛するノスリ親鳥(野鳥)

2019年6月上旬・午後12:38〜12:55

6日ぶりの定点観察です。
柳樹上のノスリButeo japonicus)の巣を望遠レンズで撮っても動きが無く、雛も親鳥も見当たりません。
雛が自分で体温調節できるほど育つと抱雛の必要が無くなって、親鳥は巣を離れてしまうのでしょう。
給餌のときしか観察できないことになります。
営巣木の周囲ではニセアカシアの白い花が風でハラハラと散っています。

ところが、親鳥は巣の近くに隠れて見張っていたようで、鋭くピーェ、ピーェ♪と繰り返し鳴き始めました。
これは6日前の早朝に観察した鳴き声と似ています。
私に気づいて警戒声♪を発しているのでしょうか?
ひたすら鳴き続けている親鳥がどこに居るのか、なかなか見つけられませんでした。

親鳥も雛も写っておらず面白くないので、ブログ限定で公開しておきます。

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


ノスリ(野鳥)巣:柳樹上



本題はここからです。
営巣木の近くで鳴いていた親鳥を遂に見つけました。
河畔林のニセアカシアの樹冠に止まっているのですが、手前の枝葉に隠れて顔が見えません。
ピーェ、ピーェ♪と甲高い声で繰り返し鳴いています。

警告を与えても私が退去しないので、痺れを切らしたのか、親鳥がついに飛び出しました。
翼の下面の斑紋がはっきり見えて、ノスリで間違いありません。
力強い羽ばたきと滑翔、旋回を繰り返しています。
左翼の風切羽が欠損した個体でした。(@0:35)
ピィー、ピィー♪と高音で鳴き続ながら私の周囲を飛び回ると、営巣木の近くに聳え立つポプラ高木の樹冠に着地しました。
お気に入りの止まり木であることが分かりました。
ポプラの樹上でも繰り返し鳴き続けています。
再び鳴きながら飛び出すと、河畔林の上空(営巣地の縄張り)をぐるっと偵察しています。
これは6日前の早朝に見たのと同じで、やはり威嚇の飛翔なのでしょう。

(夜明けに見た親鳥の行動は、縄張り宣言のために毎朝止まり木で鳴く囀りさえずり♪や誇示飛翔なのかと勘違いしていました。)

▼関連記事
夜明けに樹上で鳴き続け偵察飛翔を繰り返すノスリ親鳥(野鳥)

私を要注意人物とみなして、かなり警戒しているのかもしれません。
すぐにまた親鳥がポプラ大木に舞い戻って来ました。

鈍い私もさすがに親鳥の発するメッセージを察することができたので、営巣地から急いで遠ざかることにしました。
とりあえず死角(巣が見えない位置)に入ったのですが、ノスリ親鳥が偵察に飛んで来て、すぐに見つかってしまいました。(@2:00)
私の頭上を鳴きながら旋回・帆翔し、ときどき羽ばたいています。(威嚇飛翔?)
トビの鳴き声ピーヒョロロ♪とは異なり、ノスリの鳴き声には後半のヒョロロ♪がありません。

望遠レンズを外した方が空を飛ぶノスリを撮りやすいことに遅まきながら気づきました。
最後(@2:50〜)に登場した個体は、鳴かずに青空を静かに偵察飛翔しています。
左翼の風切羽が無傷なので、別個体の親鳥のようです。(@3:10)
残念ながら、私には未だ性別を見分けられません。

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

つづく→#13:立ち去る私を追いかけてニセアカシア樹上から鳴いて威嚇するノスリ親鳥(野鳥)


ノスリ親鳥(野鳥)@偵察飛翔
ノスリ親鳥(野鳥)@偵察飛翔

縄張り内の電柱支線で警戒声♪を発するモズのつがい♂♀(野鳥)



2019年6月中旬・午後12:23

田んぼに隣接する新興住宅地を私が通りかかると、民家の庭でモズ♀♂(Lanius bucephalus)が鳴き騒いでいました。
電柱から斜め下の地面にケーブルを伸ばして張力で支える支線に♀♂つがいが2羽並んで止まり、私に対してキチキチキチ…♪と鋭い警戒声を発しています。
鳴きながら長い尾羽根をくねらせています。

後半は過眼線が薄い♀に注目します。
私が撮り続けると、飛び去りました。

この近くに営巣しているペアなのかな?
実は、数年前にも同じ縄張りでモズを見ています。(ただし同一個体とは限りません)

▼関連記事(3年前の秋に撮影)
虫を解体・捕食するモズ♂(野鳥)

つづく→同じ日の夕方に再会。
夕方に再会したモズ♀が柳の灌木で警戒声♪を発し脱糞(野鳥)


モズ♀(野鳥)@電柱支線+警戒
モズ♂(野鳥)@電柱支線+警戒

2019/09/11

川で潜水漁の後に上流へ飛び去るカワウ(野鳥)



2019年6月中旬

川面を横切るように遊泳してきたカワウPhalacrocorax carbo hanedae)が流れの中央部で潜水しました。
次に川面のどこから浮上するか予測できないので、見失ってしまいました。

倒木には1羽のアオサギArdea cinerea jouyi)が止まっていて、葉陰(日陰)に隠れるように佇んでいます。

しばらくすると、おそらく同一個体と思われるカワウが川の下流から飛び立ちました。

さっきは不漁だったのか、漁場を変えるのでしょう。
倒木を飛び越え、高度を上げながらこちらに向かってまっしぐらに飛んで来ます。
カワウは川に架かる橋を飛び越え、そのまま上流へ飛び去りました。
少しずつ高度を下げていますが、河畔林の陰に入ってしまい、着水シーンまで見届けられませんでした。

80分後に撮ったラストシーンは別個体かもしれません。
川の上空を下流に向かって飛んで来たカワウが橋を越えたところで急降下し、おそらく川面に着水しました。


カワウ(野鳥)@飛翔

2019/09/10

ハシブトガラス親鳥が墓地で警戒(野鳥)



送電塔#KN7に営巣したハシブトガラスの観察記録#17



▼前回の記事
ハシブトガラス親鳥に餌をもらい巣箱で羽ばたき練習をする雛【10倍速映像】(野鳥)

2019年6月中旬

5日ぶりに様子を見に来たら、巣箱のある鉄塔で見張っていたハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の親鳥が目敏く私を見つけて滑空し、近くの墓地に舞い降りました。
墓石の上に乗って右足で顔を掻いています。
私を警戒してカーカー♪と鳴き始めた口の中が真っ黒なので、成鳥と分かります。
やがて鳴きながらこちらに向かって飛んで来ました。
威嚇するように私のほぼ頭上を飛び越えて行きました。


巣から充分に離れた位置で動かずに撮影するだけだよ、ということを親鳥に毎回アピールして早目に私の存在を知ってもらった方が撮影がスムーズに行くようです。
下手にブラインドに隠れようとしても、賢くて警戒心の強いハシブトガラスはすぐに見つけてしまい、「見つけたぞ! 怪しいぞ!」と大騒ぎされてしまうのです。
親鳥に挨拶を済ませたので、巣箱の撮影を始めます。

つづく→#18:巣箱で羽ばたき練習するハシブトガラスの雛鳥(野鳥)


ハシブトガラス親鳥(野鳥)@墓石

ソメイヨシノの実を食べに来た2羽のムクドリ(野鳥)



2019年6月中旬

赤い実がなっているソメイヨシノの樹上にムクドリSturnus cineraceus)が2羽(以上?)来ていました。
黒く熟した果実を食べに来たようですが、なかなか上手く撮れません。
羽繕いもしています。

隠し撮りを試みても警戒心が強く、すぐに鳴きながら逃げてしまいます。


ソメイヨシノ果実(下端中央に黒く熟した果実)

2019/09/09

柳樹上の巣で抱雛するノスリ親鳥(野鳥)




ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#11



▼前回の記事
早朝に営巣木の上空でノスリ親鳥を追い回すハシボソガラス(野鳥)

2019年5月下旬・午前10:56

早朝の観察をした同じ日。
6時間後の真っ昼間に再訪すると、柳樹上のノスリButeo japonicus)の巣には、いつの間にか親鳥が戻っていました。
幹と幹の間の隙間から見える片目がときどき瞬きしています。
ノスリの羽根は保護色でとても分かりにくく、実は撮影している間は親鳥の存在に気付きませんでした。
雛の姿は見えません。
タイトルに「抱雛」と書きましたが、巣内の雛を守るために親鳥が付き添っているだけかもしれません。

つづく→#12:昼間も巣に近い樹上で警戒声を発し偵察飛行を繰り返すノスリ親鳥♀♂(野鳥)


ノスリ親鳥(野鳥)@巣:ニセアカシア樹上+抱雛?

2019/09/08

散歩中のネコ♂を襲うハシボソガラス♀♂(野鳥)



2019年6月中旬

街なかを流れる川の対岸で2羽のハシボソガラスCorvus corone)が嗄れ声で鳴き騒いでいます。
何事かと思いきや、川沿いの道を歩いているイエネコFelis silvestris catus)を追いかけながらモビング(擬攻撃)していました。
一方、猫はうるさいカラスを相手にせず、平然と歩き続けます。
このネコは、股間に睾丸が見えたので雄猫♂と判明。
去勢された飼い猫ではないようです。
やがてネコが立ち止まって尻尾を上げると雑草の茂みに排尿し、縄張りをマーキングしました。

鳴きながら飛び上がって空中から代わる代わる襲いかかるハシボソガラスが遂にネコの背中を背後から蹴りつけました。
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
ネコはやられても全くカラスに反撃しようとしないのが意外でした。
老いた個体なのかな?
ひたすら迷惑そうにゆっくり歩き去ります。
ネコがようやく川岸を離れて大きな栗の木の下の茂みに逃げ込むと、カラスもそれ以上は深追いしませんでした。
ハシボソガラスにとっても顔馴染みのネコが日課で縄張りをパトロール(散歩)していたのでしょう。

天敵の猫を追い払って満足したハシボソガラスは逆の住宅地の方へ飛び去りました。
川沿いには携帯電話の基地局(電波塔)が建っていて、そのてっぺんにカラスの古巣があります。
今回のハシボソガラスがそこに営巣したつがいなのかどうか、定かではありません。
巣立った幼鳥が近くにいるのかもしれません。

※ 動画編集時に前半部だけ音声を正規化して音量を強制的に上げています。


中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』を読むと、カラスとネコの攻防について記述がありました。

猫の場合は違います。威嚇体勢になって低空飛行を仕掛けたり、蹴ったりして攻撃します。猫は犬と違ってジャンプ力もあり、木登りもできます。都会のカラスにとって、猫は天敵なのです。時々、猫をリードに付けて散歩している人がいます。するとカラスが大騒ぎを始めて、飼い主の周りに集まります。 (飼い猫に対するモビング:しぐま註) (p178より引用)
繁殖期のカラスに猫が近付こうものなら、何羽も集まってきて大騒ぎをして、猫の姿が見えなくなるまで追い回し、低空飛行をして命がけで蹴りを入れています。さすがに猫に蹴りを入れられるのはベテランの成鳥だけです。
同じカラスでも、ボソの場合、頭をブトのように膨らませて低空飛行をし、最高レベルの怒りを表しますが、蹴りを入れるほどの勇気はないようです。
たかが猫と思うかもしれませんが、機敏なジャンプ力と音を立てずに忍び寄れる肉球によって器用に獲物を捕食するため油断はできません。成鳥なら逃げ切れますが、巣立ったばかりの雛だと、猫が天敵だということも知らないので、あっという間に捕食されてしまいます。 (p180-181より引用)



下線部については、今回私が撮影した動画はささやかながら反例となりそうです。
おそらく各地域の個体群によってカラスの習性や性格も少しずつ変わっているのでしょう。

私のフィールドではハシボソガラスが優占種で、ハシブトガラスはあまり居ません。


ハシボソガラス♀♂(野鳥)@モビングvsネコ@散歩

道端の草地で幼鳥に巣外給餌するスズメの親鳥(野鳥)



2019年6月中旬

車が通りかかると、車道に迷い出ていたスズメPasser montanus)の幼鳥が慌てて路肩に避難しました。
頬斑が薄くて嘴の端が黄色いのがスズメの幼鳥(巣立ち雛)の特徴です。
飛来した親鳥の後を追いかけるように飛んで道を渡ると、桜並木の下草へ移動しました。

シロツメクサやイネ科植物などが生えている原っぱで親鳥は餌を探し歩いています。
縁石で待っている幼鳥がときどき翼を小刻みに震わせて餌乞いしました。

親鳥が草の根際に何か虫を見つけたようです。
すかさず駆け寄った幼鳥は、親鳥が獲物を何度もつついて殺している間に、その背後で餌乞いしつつ待っています。
ようやく親鳥が振り向くと、幼鳥に口移しで巣外給餌しました。
その後も原っぱで親鳥の後をピョンピョン跳んでつきまとう幼鳥が可愛らしいですね。
ヒトの目には猫の額ほどの狭い草地でも、スズメの背丈よりも高く生い茂っているので、その中を進む幼鳥にとっては大冒険でしょう。
親鳥が1羽の幼鳥にマンツーマンで甲斐甲斐しく巣外給餌していますが、一緒に巣立った他の幼鳥はどうしているのかな?

最後、スズメの親子は私を警戒して飛び去りました。
幼鳥もなんとか自力で飛べるようです。


スズメ(野鳥)幼鳥+親鳥@道端草地+巣外給餌

河川敷でブタナの種子を食べるカワラヒワ♂(野鳥)



2019年6月中旬

河川敷で満開に咲いたブタナの群落でカワラヒワ♂(Carduelis sinica)が種子を採食していました。
食べ方には色々あって

  1. 根際に落ちた種子を啄む。
  2. ブタナの背の高い茎を足で倒伏させたり嘴で引きずり倒したりしてから、てっぺんに付いた実を嘴で啄む。

ブタナの茎を足で倒伏させても、食べずに通り過ぎることもありました。
未だ花が咲いている状態で、種子が未熟なのでしょう。
河川敷には他にシロツメクサやヘラオオバコの花も咲いていますが、カワラヒワの好みではないようで、見向きもしません。

この季節の河川敷は、一面にブタナの黄色いお花畑が満開です。
殺風景な芝生に彩りを与えるために、(良かれと思って)ブタナの種子を人為的に混ぜて撒いているのだと思います。
あわよくばSNS映えを狙っているのかもしれません。

しかし園芸植物を単一栽培(monoculture)した大群落を見ても、私は極めて不自然で空々しく感じてしまい、貧困な生態系を個人的に好きになれません。

農作物で経済原理を追求すると単一栽培になるのは仕方がないことです。
しかし観光資源として、わざわざ地域の生物多様性を破壊してから外来植物を植えて一面の〇〇花畑を作る無神経さが理解できません。
日本各地で一面に咲き誇るラベンダー畑もヒマワリ畑もコスモス畑も嫌いです。
春に咲く桜と言えば日本中がソメイヨシノのクローンだらけになっているのも不気味です。


【追記】
この花の名前を長らくオオジシバリだと思い込んでいたのですが、外来種(帰化植物)のブタナと分かったので訂正しておきます。

カワラヒワ♂(野鳥)@河川敷+ブタナ種子採食
カワラヒワ♂(野鳥)@河川敷+ブタナ種子採食

2019/09/07

水田の畦道で羽繕いし飛び立つアオサギ【HD動画&ハイスピード動画】(野鳥)



2019年6月中旬

田植え後の水田でアオサギArdea cinerea jouyi)が羽繕いしていました。
後ろ姿ですけど、畦道に立って胸元の羽毛を嘴で整えています。
私が30分後に戻って来ると同一個体と思われるアオサギが畦道に片足立ちで佇んでいました。
飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に切り替えてみました。(@0:25〜)

私が少し近づいてからカメラを向けると、警戒心の強いアオサギはすぐに飛び立ちました。
左に飛び去る様子を流し撮りすると、アオサギは水田の上を低空で飛び越え、右旋回しながら高度を少し上げて行きます。
民家の屋根も飛び越えると最後は滑空して左に旋回して、民家の陰に消えました。
行き先には川の支流が流れています。


アオサギ(野鳥)@水田畦道+羽繕い

舗装路の窪みで採食するドバト(野鳥)



2019年6月中旬

車が行き交う舗装路の真ん中でカワラバト(=ドバト;Columba livia)がアスファルトの小さな窪みに執着して何度もついばんでいました。
横を車や自転車が通ると逃げ腰になるものの、すぐに食事を再開します。
センターラインの近くにいれば車に轢かれないことを知っているようです。

何を食べているのでしょうか?
撮影直後に穴を覗きに行ったものの、何も残っていませんでした。
風で飛ばされてきた草の種子が大量に溜まっていたのですかね?
公園などでときどき鳩に餌を与えるヒトがいますけど、さすがに車道の真ん中に餌を撒いたりはしないはずです。


ドバト(野鳥)@舗装路凹+採食

2019/09/06

早朝に営巣木の上空でノスリ親鳥を追い回すハシボソガラス(野鳥)




ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#10



▼前回の記事
夜明けに樹上で鳴き続け偵察飛翔を繰り返すノスリ親鳥(野鳥)

2019年5月下旬・午前4:45頃(日の出時刻は午前4:20)

柳樹上のノスリButeo japonicus)の巣を私が撮っている間に、左のポプラ樹間で親鳥がピィー、ピィー♪と甲高い声で鳴き続けています。
早朝の縄張り宣言なのでしょうか?
それに応えて巣内の雛が鳴くこともなく、全く動きがありませんでした。
ノスリ親鳥が鳴くリズムが急に崩れたので、何事かと思ってカメラを左に向けると、河畔林の上空でノスリ親鳥(左翼の風切羽が1枚抜け落ちた個体)とハシボソガラスCorvus corone)の空中戦が繰り広げられていました。
営巣木の周囲で縄張りの偵察飛翔を繰り返すノスリ親鳥がカラスを追い払おうとして返り討ちに遭ったようです。

情けなく悲鳴を上げて♪逃げるノスリをハシボソガラスがガーガー♪鳴きながらしつこく追いかけています。
この河畔林にはカラスの巣も幾つもありますから、ノスリとカラスは縄張り争いの緊張状態が続いているようです。
ノスリと出くわす度にカラスは擬攻撃(モビング)しています。
右に逃げたノスリは旋回して元のポプラ樹冠に戻り、一方カラスは深追いしてきませんでした。
その後もノスリはめげずにポプラ樹上でひたすら鳴き続けています♪(縄張り宣言?)。
しばらくすると再び右に飛び出し、一回りするとすぐに元のポプラ樹冠に引き返しました。
縄張りを誇示しながらの偵察飛行なのでしょうか?

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

つづく→#11:柳樹上の巣で抱雛するノスリ親鳥(野鳥)


二回目の繁殖のため巣穴を物色するムクドリ【HD動画&ハイスピード動画】(野鳥)



2019年6月中旬

街なかの車道に面した2階建ての某事務所の屋根裏の壁に丸い穴が開いています。
その穴に興味を示した1羽のムクドリSturnus cineraceus)が繰り返し訪れていました。
何のための穴なのか分かりませんが、左にもう一つある穴は塞がれていました。
電線やケーブルを屋内に引き込むための穴でもなさそうです。(煙突を通す穴だったのかな?)
穴の中から雛が餌乞いする鳴き声が聞こえないので、営巣中ではないようです。
どうやら営巣地を物色しているようですが、まさか、これから2回目の繁殖を行うのでしょうか?
確かムクドリの繁殖は年に1回のはずでは…?とうろ覚えだったの調べてみると、私の知識が間違っていました。
菅原光二・丸武志『カラー版自然と科学50:ムクドリ』によると、

・はんしょく期は3月から7月です。 (p7より引用)
つがいは、一年に二回はんしょくすることができます。後半には、前半に巣あなを手にいれることができなかったつがいもはんしょくしているようです。 (p20より引用)



平凡社『日本動物大百科4鳥類II』によれば、

ムクドリの第1回の繁殖は4月上旬から6月上旬までである。 (p162より引用。第2回目の繁殖期間の記述なし)



電線に止まったムクドリが巣穴の方を向いて、入巣のタイミングを慎重に見計らっていました。
背後でじっと見ている私に巣の位置を知られたくなくて警戒しているのかな?
電線を横歩きして巣穴の正面まで来ました。
初めのうち、私はてっきり雛に給餌するために帰巣する親鳥なのだろうと単純に予想していました。

しばらくすると、ムクドリは電線から緑のトタン屋根に跳び移りました。
次に下を何度も見ながら屋根の縁を横に歩き、巣穴の上まで移動しました。
遂に屋根から飛び降りるとし、丸くくり抜かれた巣口の縁に止まりました。(@1:04)
華麗なホバリング(停空飛翔)を、まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
真っ暗な穴の中を覗き込んで、じっくり物色しています。
ところが結局は穴の中に入らず、身を翻して飛び去りました。

一旦、電線に戻ったムクドリは、再びトタン屋根に飛んで移動しました。
なぜか穴に直接飛び込もうとはしないで、とても慎重に回り道をしています。
これは私の想像ですが、穴の中に古い鳥の巣があるのを見て、巣の持ち主が戻って来て怒られる(攻撃される)のをこの個体は恐れているのかもしれません。
ムクドリは慎重に時間をかけ、前回と同じ帰巣ルートで巣口の縁に止まりました。
華麗なホバリング(停飛)を、まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。(@4:06)
穴の奥を覗き込み、長々と逡巡してから、ようやく意を決したように穴の中に飛び込みました。(@6:01)

巣穴から飛び出す瞬間を240-fpsのハイスピード動画に切り替えて撮ってみました。(@6:05〜)
もし育雛中であれば、巣から飛び去る親鳥は雛の糞を嘴に咥えているはずです。(排糞行動)
しかし、ようやく穴の奥から顔を出したムクドリは、白い糞を咥えていませんでした。
穴の縁に足を掛けてから外に飛び立つまでに、なぜか長いこと躊躇していました。(編集でカット)
キョロキョロと周りを警戒しています。
最後は羽ばたきながらこちらに向かって飛んできて、私の頭上を飛び越えて行きました。

その後、この穴でムクドリが営巣したかどうか確認していません。
たまに通りかかっても、ムクドリの姿は見かけませんでした。


ムクドリ(野鳥)@電線
ムクドリ(野鳥)@電線・全景
ムクドリ(野鳥)@電線・全景 (左の穴には興味なし)
ムクドリ(野鳥)@屋根裏壁:巣穴物色

屋根裏の穴(左側)



2019/09/05

川の水深計の天辺で見張るモズ♂とヒヨドリ(野鳥)



2019年6月中旬

水害対策のための自動水深計と思われる装置が川の中に設置してありました。
川から垂直に立っている柱には小さなソーラーパネルが付属しているので、川の水位や水質などをリアルタイムで測定・記録・送信しているのでしょう。(水位テレメータ?)
その柱の天辺でモズ♂(Lanius bucephalus)が上流を向いて止まっていました。

昼下がりの強い日差しを浴びながら、辺りをキョロキョロ見回しています。
モズにしては珍しく尾羽根を上下に動かしておらず、真下に向けていました。
川岸のヨシ原ではでオオヨシキリ♂が頻りに鳴いています♪
モズ♂は首をねじって左肩を羽繕い。
急に振り返ると尾羽根を上下させ、右(下流)に飛び去りました。(@1:28)
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

その直後にヒヨドリHypsipetes amaurotis)が飛来し、モズと入れ替わるように水深計の天辺に陣取りました。


モズ♂(野鳥)@川:水深計柱天辺
ヒヨドリ(野鳥)@川:水深計柱天辺



2019/09/04

ハシブトガラス親鳥に餌をもらい巣箱で羽ばたき練習をする雛【10倍速映像】(野鳥)



送電塔#KN7に営巣したハシブトガラスの観察記録#16



▼前回の記事
巣箱がある送電塔から見張り緊急発進するハシブトガラス親鳥(野鳥)

2019年6月中旬・午後13:58〜15:28

ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の巣箱を微速度撮影で90分間監視してみました。
10倍速の早回し映像をノーカットでご覧下さい。
昼下がりの暑さで陽炎が立ち昇り、三脚でカメラを固定しているのに画面がゆらゆらと揺れているように見えます。

少なくとも2羽の雛が巣箱の中で動いています。
この時間帯は、親鳥による給餌の頻度が低いようです。
暑い昼下がりは餌となる昆虫の活動も下がりますから、親鳥があまり餌を獲れないのも当然でしょう。
あるいはもしかすると、巣立ちに備えて親鳥が雛への給餌量を意図的に抑えているのかな?

喉袋を餌で膨らませた親鳥がようやく右から帰巣しました。(@2:49)
在巣の雛鳥はすかさず伸び上がって翼を広げ、嘴を大きく開けて餌乞いします。
久しぶりに見る雛はもうすっかり大きく成長していて、幼鳥と呼べそうです。
給餌した親鳥は左へ飛び降りました。(@2:55)
食後に留守番している雛の1羽が巣内で大きく位置を変え、軽く羽ばたき練習をしました。(@3:00)

しばらく昼寝していた雛が目覚めると、巣箱の外枠から身を乗り出し下界を見下ろしています。(@5:10)
好奇心旺盛な雛は鉄骨に止まり羽繕い。
そのまま飛び降りるのかな?と見ている私はドキドキしましたが、結局巣立ちませんでした。

やがて右から飛来した親鳥が帰巣しました。(@5:43)
喉袋はぺしゃんこなので、空荷で採餌から戻って来たようです。
雛の餌乞いに応じて巣に入ったものの案の定、給餌しませんでした。
雛の背後に回り込み、雛が排泄した糞を咥えました。
今度は親鳥の喉袋が膨らんでいるのが分かります。
ゼラチン質で包まれた雛の糞を喉袋に入れて、巣の外に捨てに行きました(排糞行動)。(@5:49)

直後に雛がまた元気に羽ばたき練習を始めました。(@5:51)
再び巣箱の外枠から鉄骨へ移動したりと、活発に動き回っています。

平凡社『日本動物大百科4鳥類II』を紐解いてハシブトガラスの繁殖活動について調べると

巣は高木や送電線の鉄塔などの高所につくり、青緑色地に褐色斑のある卵を3〜5個産む。抱卵は♀により約20日間、育雛期間は30〜35日で、雌雄で行なう。巣立ち後はしばらく家族生活を送る。繁殖中の親鳥は攻撃性が強い。(p173より引用)


果たして巣立ちの瞬間を観察・撮影できるでしょうか?

つづく→#17:ハシブトガラス親鳥が墓地で警戒(野鳥)


ハシブトガラス(野鳥)巣箱@送電塔#KN7

軒下のオニグモ(蜘蛛)を狩るヒヨドリ(野鳥)



2019年6月中旬・くもり

街なかを流れる川沿いに建つコーポ2階の外廊下で奇妙なホバリングを繰り返すヒヨドリHypsipetes amaurotis)が気になりました。
私が急いでカメラを向けると、ヒヨドリは外廊下の手摺に止まって周囲の様子を伺っています。
その場で黒い糞をドロリと排泄し、手摺に付着しました。(@0:04)
普段は白い鳥の糞が黒いのは珍しく思いました。

急に飛び上がったヒヨドリが外廊下の天井付近で偵察のためにホバリング(停空飛翔)しました。
再び手摺から飛び上がり、今度は廊下の天井から何か黒い獲物を嘴で器用に捕食しました。
1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、獲物は天井板の目地に潜んでいた黒くて大きなクモでした。
おそらくオニグモAraneus ventricosus)でしょう。
手摺に舞い戻ったヒヨドリは、暴れるオニグモを手摺に軽く叩きつけて殺しました。
このときクモの歩脚が数本落ちました。
ヒヨドリは動かなくなったクモを咥え直し、鳴きながら意気揚々と飛び去りました。
丸々と太ったオニグモをその場で食べずに持ち去ったので、巣で腹を空かせて待っている雛に給餌するのでしょう。
近くの住宅地に巣があるようです。
私は未だヒヨドリの巣を見つけたことがありません。
ヒヨドリがオニグモの天敵になるとは予想外でした。
野鳥がクモを狩る決定的瞬間の証拠映像が撮れたのは、かなり嬉しかったです。

オニグモは夜行性で、昼間は網をたたんで物陰に隠れているのですが、隠れ方が甘かった個体は捕食者によって自然淘汰されてしまうのでしょう。

実は、ヒヨドリが採食時に停飛(ホバリング)するのはお手の物です。

▼関連記事(6年前の撮影)
干し柿を盗み食いするヒヨドリ【冬の野鳥:HD動画&ハイスピード動画】

ヒヨドリ(野鳥)@コーポ2F外廊下+停飛
ヒヨドリ(野鳥)@オニグモ(蜘蛛)捕食
ヒヨドリ(野鳥)@オニグモ(蜘蛛)捕食



2019/09/03

夜明けに樹上で鳴き続け偵察飛翔を繰り返すノスリ親鳥(野鳥)




ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#9



▼前回の記事
ノスリの巣:夜明け前後の様子(野鳥)

2019年5月下旬・午前4:08〜4:54(日の出時刻は午前4:20)

夜が明ける前に私がノスリButeo japonicus)の巣を撮っていると、近くで親鳥が鳴き始めました。
ピィーイ、ピィーイ♪と甲高い声でひたすら繰り返しています。
営巣木の柳から左に少し離れたところにポプラ(=セイヨウハコヤナギ)の大木が聳え立っています。
逆光でポプラ枝葉のシルエットしか見えませんが、その樹冠に望遠レンズを向けた途端に、そこから1羽のノスリが鳴きながら飛び出しました。
てっぺんよりも少し下の枝に止まっていたようです。

親鳥は巣内ではなく、近くのポプラ樹上で夜を過ごしたのでしょうか?
こちらに向かって一直線に飛んで来て、鳴きながら私の頭上を通過しました。
辺りを一回りした後でポプラ樹冠にバサバサと止まり直しました。

余談ですが、ポプラの樹間で何か昆虫が群飛していました。
蚊柱よりも大きな虫が飛び回っているのです。
ノスリ親鳥が貯食した獲物の死骸にハエが集ってるのでしょうか?
あるいはノスリ親鳥のねぐらにスズメバチの巣があったら面白いのですが、よく見ると鱗翅目が何頭も羽ばたいているようです。
もしかすると、美麗種として有名なゼフィルスの仲間かもしれません。
シルエットしか見えないのが残念です。
その後、あちこち移動するノスリの観察を続けると、河畔林の別の樹冠でも群飛している昆虫がいました。
この群飛をしっかり撮るには、対岸に渡って順光のアングルで狙う必要がありますね。

閑話休題。
ポプラ大木の天辺で鳴き続けるのは、朝の縄張り宣言(囀りさえずり)♪なのでしょうか?
川べりで暮らす野鳥たちも鳴き始め、素晴らしい朝のコーラスになりました。
私が聞き取れた鳴き声の野鳥を列挙すると、キジ♂、ホオジロ♂、ハシブトガラス、モズ、ヒヨドリ、ハシボソガラス、スズメなど。

ノスリが止まり木から何度も飛び出して私の頭上を飛び回るのは、不審者に対する威嚇や偵察飛行なのかな?
巣の方を向いて長時間撮り続ける私を警戒しているのかもしれません。
観察歴の浅い私には未だノスリの性別を見分けられません。
もしかするとポプラ樹上で鳴いたり飛び回るのは♂の陽動作戦で、その間に♀がこっそり帰巣したのかもしれません。
気になった私が途中で巣の様子をチェックしても、相変わらず親鳥は不在のようで雛の動きもありませんでした。
ここで営巣する♀♂つがいのうちの1羽は、左翼の風切羽が欠損していることが分かっています。
この特徴は逆光で飛んでいるシルエットだけでも容易に見わけることができて、個体識別に便利です。
私の頭上を飛び越えた際によく見ると、今回も左翼の羽が欠けた個体でした。(@6:12)
(途中で入れ替わっている可能性は?)

やがて止まり木から飛び出したノスリが、鳴きながら羽ばたきと滑翔(グライディング)を交互に繰り返し、水平に飛び回るようになりました。
気温が低い早朝は上昇気流が未だありませんから、大型猛禽類のノスリにとって鳴きながら飛び回るのは結構大変な労力のはずです。
それにも関わらず何度も繰り返すということは、何か目的があるはずです。
早朝に飛び回ってパトロールする範囲が縄張りなのでしょうか?
しかし、ノスリの縄張りがまさかこんなに狭いはずがない気がします。
カラスなどの野鳥が領空侵犯する度に追い払いに行っているのかもしれません。

やがて、画面の左下から太陽が昇り始めました。
すると野鳥のコーラスが終わり、辺りが静かになりました。

後半になると、営巣木(柳)のすぐ隣にひょろっと聳え立つニセアカシア(別名ハリエンジュ)高木の天辺に止まってひたすら鳴き続けていました。
油断なく辺りをキョロキョロ見回しています
最後にニセアカシアの枝から左に飛び立ち、お気に入りのポプラ樹冠に飛び込みました。

この時間帯に観察するのは初めてでしたが、ノスリ親鳥の早朝の行動パターンがだいぶ分かってきました。

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています


後々考えると、このとき私はノスリ親鳥を困らせていた(苛立たせていた)のかもしれません。
川を挟んで対岸に三脚を立てて長時間撮影(ブラインド未使用)している私を警戒して、親鳥が朝にやるルーチンが変わってしまった可能性が高いです。
言い訳になりますが、ノスリの鳴き声がバリエーションに乏しくて、素人の私にはその意味が正しく解釈できませんでした。
巣の近くで鳴き続けているのはノスリ♂が毎朝やってる囀りさえずり(縄張り宣言のモーニングコール)なのだろうか?と暢気に考えていたのです。
参考資料を読んで予習したときも、ノスリの営巣習性や鳴き声の意味について詳しい記録を見つけられませんでした。
後日になって別種の猛禽に関する専門書(§)を読み漁っていたら、もしかすると私が我流でやった初期の観察法がノスリの親鳥にストレスを与えていたのかもしれないと気付かされました。
(§ 特に氏原巨雄『オオタカ観察記』と宮崎学『鷲鷹ひとり旅』の2冊が非常に素晴らしく、観察ノウハウのバイブルとして今後の参考になりそうです。)


つづく→#10:早朝に営巣木の上空でノスリ親鳥を追い回すハシボソガラス(野鳥)


ノスリ(野鳥)♪@ニセアカシア樹冠
ノスリ(野鳥)♪@ニセアカシア樹冠・全景+日の出
ノスリ(野鳥)♪@ニセアカシア樹冠

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