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2014/11/17

夜にミズナラの樹液を吸うフクラスズメ(蛾)



2014年8月中旬

夜の雑木林で(19:30 pm)フクラスズメArcte coerula)がミズナラの樹液を吸いに来ていました。
ライトで照らしても動じません。
地味なようでよく見ると美しい、個人的に結構好きな夜蛾です。



夜のミズナラ樹液酒場に来たコクワガタ♂?



2014年8月中旬

深夜の雑木林で(23:02 pm)樹液が滲むミズナラの幹をクワガタムシが徘徊していました。
コクワガタ♂(Dorcus rectus)ですかね?
手に取って調べる前に幹を回り込んで隠れてしまいました。
この森にはカブトムシやクワガタムシの生息数が意外に少ないようでした。(時間帯の問題かな?)



2014/11/16

夜にミズナラの樹液を吸うムクゲコノハ(蛾)



2014年8月中旬

里山の雑木林で定点観察に通っているミズナラの樹液酒場に夜行ってみると(19:20 pm 〜 21:46 pm撮影)、後翅が美しい見慣れない蛾が口吻を伸ばして吸汁していました。
ムクゲコノハThyas juno)とは初対面で感激もひとしおでした。
後翅の派手な模様が目立ちますけど、威嚇用の眼状紋にしては中途半端な形です。
指で翅にそっと触れると直ちに飛んで逃げました。
同じ樹液酒場で何頭も見かけました。

ライトの光をあまり気にしないので、観察しやすい。(『樹液に集まる昆虫ハンドブック』p32より)
この点は本に書いてあった通りでした。

ちなみに本種の性別判定法は触角の形状ではなく、
前翅前縁基半がふくらんでいるようだと♂。性差は前翅の形や後翅内縁の毛に注目。
とのことで、写真を見るとどれも♂かな?


映像の飛んで逃げた個体が下の葉に落ちた。

夜のミズナラ樹液酒場に来たニホンアマガエル



2014年8月中旬

夜(19:25 pm)の雑木林でミズナラの樹液酒場にニホンアマガエルHyla japonica)が来ていました。
体色が深緑色の個体でした。
懐中電灯の光を嫌って身をすくませています。
樹液酒場に集まる夜行性の昆虫を捕食するため木に登ってきたのでしょう。
(ちなみに、同じ木で昼間に定点観察した時はアマガエルを見かけませんでした。)
喉をヒクヒクさせているものの、鳴き声は発していません。
録音されている蛙の合唱は近くの池から響いています。



夜にミズナラの樹液を吸うモンスズメバチ♀



2014年8月中旬

夜の雑木林で(22:06 pm)モンスズメバチVespa crabro flavofasciata)のワーカー♀がミズナラの樹液を吸汁していました。
懐中電灯で照らしても逃げませんでした。
本種は夜も採餌活動をすることは本で読んで知っていましたが、暗くても飛んで巣と餌場を往復できることが驚きです。
明るい昼間と異なり、他種のスズメバチ類は全く来ていません。
モンスズメバチの複眼や単眼には何か秘密があるのでしょうか?

ちなみに、この日の月齢は17.2。


2014/11/15

ミズナラの樹液を吸うヤマキマダラヒカゲ



2014年8月中旬

夕暮れ時(18:36 pm)に里山の雑木林でヤマキマダラヒカゲNeope niphonica)がミズナラの樹液を吸いに来ていました。
常に翅を閉じて幹に止まり、翅表を決して見せてくれません。※
最後は近くに居た蛾が飛び立ったせいで驚き、飛んで逃げました。
もう暗くなってきたので、補助照明として白色LEDのマグライトを使用。

※『樹液に集まる昆虫ハンドブック』p21によると、

止まるときは例外なく翅を閉じ、時おり開閉させるという行動もまったく見られない。

『札幌の昆虫』p290によると、ヤマキマダラヒカゲとサトキマダラヒカゲのちがいは
後翅裏面基部の3つの斑紋がヤマキマダラヒカゲではくの字形、サトキマダラヒカゲではゆるやかなくの字形になる。

『日本動物大百科9昆虫II』p53によると、
本州の中部以西の雑木林にすんでいるものはサトキマダラヒカゲで、深い山々や東北地方から北海道に多いものはヤマキマダラヒカゲという別の種だった。染色体の数が異なるらしい。


ミズナラの樹液を吸うシダクロスズメバチ♀



2014年8月中旬

里山の雑木林で樹液が滲むミズナラの幹をクロスズメバチの一種が来ていました。
ハエ(種名不詳)と陣取り合戦しているようで、代わる代わる飛来しては樹液を吸汁してます。



同定のため、1匹だけ採集しました。
白い眉斑の形状と頭楯の黒い斑紋が下縁に達していることからシダクロスズメバチVespula shidai)のワーカー♀と判明。


側面
背面
腹背
頭楯の黒い斑紋が下縁に接する
マーラー・スペースが狭い
胸部側面

2014/11/14

ミズナラの樹液酒場でハエと争うクロカタビロオサムシ?



2014年8月中旬

里山の雑木林で樹液が滲むミズナラの幹に大型の甲虫が来ていました。
オサムシの仲間だと思うのですが、良い図鑑も持っておらず私のよく知らない苦手分野です。

下を向いて幹に止まり、鋭い大顎で樹皮に齧り付いて樹液を舐めています。
樹液に近寄るしつこいハエ(種名不詳)を脚で蹴飛ばし牽制しています(占有行動)。
脚の届かない顔正面にハエは回り込み、盗み食いしています。
開いた大顎を誇示してハエを威嚇し、追い払うこともありました。
ところが図々しいハエはすぐに戻って来てしまいます。



撮影後にこの甲虫を採集しました。
捕獲した際に大顎で指を噛まれてしまいました。
驚いたことに消毒液クレゾールのような独特の異臭(薬品臭)を放ちました。
指に付いた強い匂いがしばらく取れません。
当てずっぽうですけど、クロカタビロオサムシCalosoma maximowiczi)ですかね?
全く自信がないので、どなたか名前が分かる方がいらっしゃいましたら教えて下さい。
写真家の海野和男氏のサイトで「樹液に来たクロカタビロオサムシ」と題した記事も見つけました。
樹上で蛾の幼虫などを捕食するらしい。



以下は標本写真。
体長〜28mm。



2014/11/13

ミズナラ樹液酒場でキイロスズメバチ♀がハエと小競り合い



2014年8月中旬

里山の雑木林でミズナラの樹液酒場にキイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が来ていました。
ときどき飛び立つもののすぐに同じスポットに舞い戻って来ます。
どうやら、周囲に集まるハエ(種名不詳)
を追い払おうとする占有行動のようです。
キイロスズメバチがちょっとでも居なくなると、待ち構えていたハエがすぐ樹液スポットに群がります。
キイロスズメバチも単独では餌場を効果的に防衛できていません。



ミズナラ樹液を吸いつつ排泄するムツボシベッコウハナアブ♂



2014年8月中旬

里山の雑木林で樹液が滲むミズナラの幹にムツボシベッコウハナアブ♂(Volucella nigropicta)も来ていました。
同じ樹液酒場で夕暮れ時に撮った♀を前回紹介しましたが、この個体は左右の複眼が中央で接しているので♂です。
「ムツボシベッコウハナアブは夜行性かも」という話があるようですけど、撮影時刻は真昼間の(〜13:30 pm)でした。
時間帯こそ違えども、同じ日に同じ樹液酒場でムツボシベッコウハナアブの雌雄共に観察できたことになります。
(ちょっと珍しい種類らしいのですが、ビギナーズ・ラックにしては上出来です♪)
映像冒頭では、とある樹液スポットでシダクロスズメバチ♀→ムツボシベッコウハナアブ♂→チャイロスズメバチ♀と目まぐるしく訪問客が入れ替わる様子が撮れました。
排便シーンもたまたま撮れていました。
口吻を伸ばして樹液を吸汁しながら、腹端から透明な液体をポタリと一滴排泄しました。(@1:48)






2014/11/12

早朝のミズナラ樹液酒場にクロヒカゲ



2014年8月中旬

早朝(6:16 am)の雑木林でクロヒカゲLethe diana)がミズナラの樹液酒場に来ていました。
翅を立てたまま樹液を吸汁し、翅裏しか見せてくれません。
飛来したハエ?クロスズメバチ?に驚いてすぐ飛び去ってしまいました。
最後は飛び立ちを1/4倍速のスローモーションでリプレイ。



2014/11/11

ミズナラの樹液を吸うコガタスズメバチ♀



2014年8月中旬

早朝(06:41 am)の雑木林でコガタスズメバチVespa analis insuralis)のワーカー♀がミズナラの樹液酒場に来ていました。
樹皮の穴に顔をつっこんで樹液を吸汁しています。
周りでベニシタバという蛾の仲間も樹液目当てに飛び回っています。



ミズナラの樹液を舐めるムツボシベッコウハナアブ♀



2014年8月中旬

里山の雑木林で定点観察しているミズナラの樹液酒場に夕方(18:15 pm)※、見慣れない虻が来ていました。
幹を歩き回り樹液スポットを探し当てると、美味しそうに舐め始めました。
これほど独特の斑紋なのに図鑑で見つかりません。
インターネットで調べ回り、ようやくムツボシベッコウハナアブ♀(Volucella nigropicta)かもしれないと名前が分かりました。
(参考サイト:標本写真解説。)
左右の複眼が離れているので、♀だと思います。

名前の通り、腹背に黒い斑点が6個並んでいます。
ちょっと珍しい種類らしいです。

※ 映像の画質が粗いのは、日が暮れて薄暗いせいです。
写真はストロボを焚かないと撮れないぐらいの暗さでした。
「スズキベッコウハナアブとムツボシベッコウハナアブは夜行性かも」と題した報文が双翅目談話会会誌『はなあぶ』No.15-1(2003年3月発行)に掲載されているらしく、読んでませんが興味深く思いました。

念の為に写真鑑定で問い合わせる?
未採集・未採寸。


▼実は同じ日の午後に♂も観察していました。
ミズナラ樹液を吸いつつ排泄するムツボシベッコウハナアブ♂



2014/11/10

2014/11/09

ミズナラの樹液を吸いつつ排泄するヒメスズメバチ♀



2014年8月中旬

里山の雑木林でミズナラの幹にヒメスズメバチ♀(Vespa ducalis pulchra)が下向きに止まっています。
体全体で大顎を樹皮に繰り返し打ち付けるように力一杯齧って樹液の滲出を促しているようです。
がっついて樹液を吸汁していた蜂が急に腹端を持ち上げたかと思うと、透明なおしっこをピュッと勢い良く排泄しました。(@0:13)
スズメバチの排泄物は大便と小便に分かれていないため、厳密には「おしっこ」と呼ぶのは問題があるかもしれません。
スズメバチは成虫になると固形物を摂取しない(できない)ので、大便にならないのです。

後半キイロスズメバチ♀(Vespa simillima xanthoptera)が樹液スポットに近づくも、ひと睨みするだけで追い払いました。(占有行動)
その後もキイロスズメバチは何度か未練がましく飛来するのですが、ヒメスズメバチが怖くて近づけません。
(樹液酒場での力関係は本で読んだ通り、ヒメスズメバチ>キイロスズメバチ。)

最後ヒメスズメバチは満腹したのか飛び立ちました。
隙を伺っていたキイロスズメバチが入れ替わるようにすかさず幹に着陸。



ミズナラ樹液酒場で身繕いするアカウシアブ♀



2014年8月中旬

里山の雑木林で樹液が滲むミズナラの幹で見つけたアカウシアブ♀(Tabanus chrysurus)。
撮り始めたら警戒してすぐに飛び立ってしまいました。
幹の陰に回りこむと、前脚の先を擦り合わせてお化粧。(口吻も拭っているようです。)
一瞬キイロスズメバチやモンスズメバチ等と見間違うほど見事なベイツ型擬態でした。



2014/11/04

ミズナラの樹液を吸うキバネセセリ♂



2014年8月中旬

夕方の雑木林で樹液が滲むミズナラの木をキバネセセリ♂(Bibasis aqulina)が訪れていました。
口吻を伸ばして樹液を吸汁してから飛び去りました。

『樹液に集まる昆虫ハンドブック』p21によると、

セセリチョウ科で樹液に来るものはめずらしいが、(中略)樹液は多くの食物選択肢のうちのひとつという印象である。



2014/11/03

ミズナラの樹液を吸うエルタテハ



2014年8月中旬

里山の雑木林で樹液が滲むミズナラの幹をエルタテハNymphalis vaualbum)が翅を開閉しながら歩いて下りて来ました。
樹液スポットを探り当てると、口吻を伸ばして吸汁しています。
食事中は翅を閉じたままで、色鮮やかな翅表を見せてくれなくなりました。
木肌模様の翅裏は背景の樹皮に対して保護色になっています。
トレードマークの白いL字紋がワンポイントでお洒落です。



2014/11/02

ミズナラの樹液を舐めるアオカナブン



2014年8月中旬

里山の雑木林で色鮮やかなアオカナブンRhomborrhina unicolor)をミズナラの樹液酒場で見つけました。(時刻は朝7:00前)
樹皮の割れ目に頭を突っ込んで一心不乱に樹液を舐めています。

その背後でベニシタバの一種(オニベニシタバかも?)も樹液を吸いに訪れました。
気配を感じたアオカナブンが後脚を持ち上げて牽制し、蛾を追い払いました。
図々しいベニシタバは幹を歩いて回り込むと、アオカナブンの前から赤い口吻を伸ばして吸汁を始めました。
アオカナブンは途中で顔を上げて前脚で樹液を拭いました。
化粧が済むと食餌を再開。

アオカナブンを接写してみると、後脚の根元に緑色の突起(鋭いトゲ?)が体の横に張り出していることに初めて気づきました。
これは喧嘩に使う武器なのかな?
この辺りではアオカナブンの生息密度が低いのか単独でも滅多に見られず、本種の闘争行動を観察したことが未だありません。
上記の蛾を追い払う行動では、このトゲを使っていないと思います。
それとも飛行を安定させる水平尾翼として役立つのでしょうか。



2014/11/01

夜にミズナラの樹液を吸うオニベニシタバ(蛾)



2014年8月上旬

夜の雑木林でオニベニシタバCatocala dula)がミズナラの樹液を吸いに来ていました。
伸ばした口吻を樹皮の割れ目に差し込んでいます。
半開きにした赤い後翅の黒紋がベニシタバとは異なります。




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