2018/09/19
ハシボソガラスが川の中洲で採食後に電線で脱糞(野鳥)
2018年4月中旬
街中を流れる川の、草が生えた小さな中洲でハシボソガラス(Corvus corone)が歩き回っていました。
水際の泥の中で何かを見つけて食べたようですが、手前の雑草に隠れてしまい、気になるメニューは不明です。
川の水を飲んでいるのではありません。
ハトと違ってカラスは頭を下げたまま水をゴクゴク飲むことが出来ないからです。
やがて飛び立つとコンクリートの岸壁を軽有してから近くの電柱、電線へと次々に移動しました。
最後は電線から脱糞(@3:06)しましたが、電柱の陰に隠れて、あまりよく見えません。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2018/09/15
川の水で喉を潤すハシボソガラス【HD動画&ハイスピード動画】(野鳥)
2018年6月下旬
河原の岸でハシボソガラス(Corvus corone)が何度も水を飲んでいました。
なんとなくこの個体は水浴したいのにカメラを警戒して川岸をウロウロしているような印象を受けました。
別個体のハシボソガラスが同様に川の水を飲む様子を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:10〜)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
ハシボソガラス(野鳥)@川岸+飲水 |
2018/09/14
コムクドリの家族群が脱糞し電線から飛び去る(野鳥)
2018年6月下旬・午後15:35〜15:39
郊外の住宅地の屋根に設置された昔懐かしい八木式アンテナにコムクドリ♀(Sturnus philippensis)が止まっていました。
少し飛んで近くの電線に止まり直し、またどこかへ飛び去りました。
私がその場でカメラを横にパンすると、巣立ち雛と思われる2羽の幼鳥abが電線に並んでいました。
見かけは♀と似ていますが、嘴の色が薄いのでおそらく幼鳥でしょう。
親鳥に巣外給餌してもらうのを待っているのかな?
案の定、少し離れた電線にもう一羽、親鳥♀が居て、幼鳥を見守っていました。
『自然散策が楽しくなる! 見わけ・聞きわけ 野鳥図鑑』でコムクドリを参照すると、
・コムクドリはくちばしと足が黒色。ムクドリは橙色で見分けがつく。
・成鳥♂の顔の茶色の斑の入り方は個体変異がある。
・成鳥♀は頭からの上面が灰褐色となる。
・幼鳥のくちばしの色は成鳥より淡くなっている。(p116より引用)
幼鳥の1羽aが鳴きながら♪電線から飛び立ちました。
電線に残った幼鳥bが黒っぽい粒状の糞をポトリと排泄しました(@1:53)。
すると親鳥♀も幼鳥bを誘うように飛び去りました。
幼鳥bも慌てて後を追うように飛んで行きます。
近くの電線に止まり直していた親鳥♀が、黒っぽい粒状の糞と液状便を続けざまに排泄しました(@2:26)。
足元の電線に嘴を擦り付けてから飛び去り、そしてコムクドリの家族群は一羽も居なくなりました。
この間、親鳥♂の姿を見かけませんでした。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
実は同じ日の夕方(約3時間後)にもここでコムクドリ♀と出会っています。
この辺りを縄張りとする同一個体かもしれません。
ちなみに、同じ頃に観察したコムクドリの営巣地とは全く違う場所で撮影しました。
つづく→夕方の電線で鳴きながら♪羽繕いするコムクドリ♀(野鳥)
コムクドリ♀(野鳥)@八木式アンテナ |
コムクドリ幼鳥2(野鳥)@電線 |
コムクドリ♀(野鳥)@電線 |
2018/09/12
採食中に小競り合いするハシボソガラス幼鳥(野鳥)
2018年6月中旬
▼前回の記事
幼鳥の餌乞い♪を聞き流すハシボソガラスの親鳥(野鳥)
芝生と灌木が生えた緑地でハシボソガラス(Corvus corone)の親子連れが地上採食していました。
2羽の幼鳥に注目します。
何か食べている幼鳥にもう一羽の幼鳥が近寄ると、食物を奪われまいと小競り合いが勃発。
このとき鳴いた嘴の中が赤いので、幼鳥と分かります。
結局餌を横取りされてしまった個体がトコトコと歩いてどんどんこちらに近寄って来ました。
手前のハコネウツギの木の下で採食している親鳥のもとへ行こうとしています。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
ハシボソガラス(野鳥)幼鳥2@探餌採食+小競り合い♪ |
2018/09/11
夕方の電線で脱糞・羽繕いするモズ♂(野鳥)
2018年7月上旬・夕方18:11〜18:14
川に近い住宅地に囲まれた原っぱが固定式のソーラーパネルを敷き詰めた発電施設になっていました。
その電線にモズ♂(Lanius bucephalus)が止まって眼下の原っぱを見下ろしています。
夕日を浴びて良い感じ。
いつものように尾羽を上下に振りながら、油断なく辺りをキョロキョロ見渡しています。
原っぱで餌となる昆虫を探しているのかもしれません。
電線でピョンと跳んで方向転換しました。
やがて、丸い固形の糞をポトリと排泄。(@0:45)
嘴で羽繕いを始め、足で頭?を掻きました。
撮影中の私はなんとなく、巣立ったばかりの幼鳥ではないかと勝手に思い込んでいました。
じきに親鳥が戻ってきて幼鳥に巣外給餌するのでは?と期待して長撮りしたのですが、空振りに終わりました。
最後は飛び去ったので(撮り損ねた)、幼鳥ではなかったようです。
モズ♂(野鳥)@電線 |
モズ♂(野鳥)@電線 |
2018/09/10
幼鳥の餌乞い♪を聞き流すハシボソガラスの親鳥(野鳥)
2018年6月中旬
カラスが鳴き騒ぐ声がうるさいので私が振り返ると、歩道と駐車場に挟まれた帯状の緑地でハシボソガラス(Corvus corone)の親子が居ました。
ハコネウツギ(別名ベニウツギ)の生垣の木陰で採食していた親鳥に対して幼鳥が餌をせがんでいました。(餌乞い)
親鳥に無視された幼鳥はトコトコと走り去ります。
向こうにもう一羽の親鳥がいるのかな?
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
つづく→採食中に小競り合いするハシボソガラス幼鳥(野鳥)
ハシボソガラス(野鳥)親鳥+幼鳥@餌乞い♪無視 |
2018/09/09
夕方の電線で鳴きながら♪羽繕いするコムクドリ♀(野鳥)
2018年6月下旬
郊外の住宅地でコムクドリ♀(Sturnus philippensis)が電線に止まって鳴いていました。
夕方の逆光で見えにくいのですが、羽毛が毛羽立っているのは、夕方の水浴を済ませた後なのか、それとも幼鳥の換羽期なのですかね?
ジャー、チョッ♪と繰り返し鳴いています。
最後のチョッ♪は、舌打ちのような音です。
これは私に対する警戒声なのでしょうか?
巣立ち雛がが親鳥を呼んでいるのかな?
首を傾げては私を見下ろし、鳴きながら羽繕いしています。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
実は同じ日の午後(約3時間前)にもここでコムクドリの家族群と出会っています。
この辺りを縄張りとする同一個体かもしれません。
つづく→コムクドリの家族群が脱糞し電線から飛び去る(野鳥
コムクドリ♀(野鳥)@電線♪ |
2018/09/08
ハシブトガラスの河原での活動あれこれ【ハイスピード動画:野鳥】
2018年6月下旬
河原に居たハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみたら、色々な行動が記録できました。
シーン1:
岸辺で川の水を飲んでいました。一口ずつ水を嘴ですくい上げて、喉に流し込みます。
シーン2:
飲水後に岩の上に白い糞をポトリと排泄しました(@0:28)。鳥類の糞の場合、白いのは実際には尿なのだそうです。
水を飲んだり水浴したりする川を排泄物で汚しても平気なのは、賢いカラスにしては衛生観念が無いですね。
他の個体もやっていました。
シーン3:
岩から岩へ連続で跳躍(@0:34)。ピョンピョン跳んで、近くで採食していたハシボソガラス(Corvus corone)に近づくと、争奪戦にはならずハシボソガラスは慌てて逃げて行きました。
以前は逆にハシボソがハシブトの餌を横取りしていたので、餌場における二種の力関係はどちらが強いのか、よく分からなくなりました。
▼関連記事
河原で採食していたハシブトガラスの餌を横取りするハシボソガラス(野鳥)
シーン4:
川の中の岩に乗って足元に嘴を差し込み、何か白い物を食べています。気になるメニューは不明です。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2018/09/07
ハンノキ樹上から飛び立つトビ(野鳥)
2018年3月下旬
▼前回の記事
ハンノキ樹上でトビとハシボソガラスの神経戦(野鳥)
ハシボソガラス(Corvus corone)が居なくなった後で、トビ(Milvus migrans)が休んでいるハンノキにそっと近づいてみました。
強い春風に吹かれて大きく揺れている枝でトビは辺りをキョロキョロと見渡しています。
やがて急に右へ飛び立ちました。
慌てて流し撮りするとトビは力強く羽ばたいて水平に飛び、農地(田畑)を取り囲む防風林のスギの梢に止まりました。
カラスにモビングされたからではなく、私にしつこく撮られていることに嫌気が差したのでしょう。
自発的に飛んで止まり木を移動しました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
トビ(野鳥)@ハンノキ樹上・全景 |
トビ(野鳥)@ハンノキ樹上 |
2018/09/06
ハンノキ樹上でトビとハシボソガラスの神経戦(野鳥)
2018年3月下旬
▼前回の記事
縄張り意識の強い早春のハシボソガラスに怒られた(野鳥)
防風林に囲まれた農地(残雪に覆われた田畑)の上空を帆翔していたトビ(Milvus migrans)がハンノキの大木に止まりました。
落葉した枝には実がなっています。
この辺りを縄張りとするハシボソガラス(Corvus corone)が1羽、先程からハンノキの樹上に止まっていて、トビはその下の枝に陣取りました。
先客のハシボソガラスは天敵のトビを見下ろしながら嘴を足元の枝に激しく擦り付けています。
これは欲求不満の現れ(転移行動)なのでしょうか?
やがてカラスは飛び上がって少し上の枝に移動しました。(@0:45)
トビから離れるようにハンノキの梢で上へ上へと移動します。
しばらくすると、樹上のハシボソガラスがお辞儀しながら鳴き始めました。(@2:35)
下の農地で採食している
しかし私が撮影している横の用水路を雪解け水が流れていて、その水音のせいで遠くのカラスの鳴き声がほとんど聞き取れません。
やがて意を決したように、ハンノキ樹上のカラスが枝を下へ下へと少しずつ飛び降り始めました。(@3:24)
ようやく勇気を出して、恐る恐るトビに心理的圧力をかけているように見えました。
カラスが尾羽根を扇のようにパッパっと開閉しているのは、緊張の現れでしょうか。
素人考えでは喧嘩の際に上に位置した方が精神的にも優位に立てるはずなのに、トビは頭上のカラスには全く構わず、辺りの農地を悠然と見回しています。
トビの尾羽根には特徴的な三角の切れ込みがあります。
なぜこのハシボソガラスはもっとしっかりモビング(擬攻撃)して天敵の猛禽類を縄張りから追い払わないのでしょうか?
未だ経験の浅い若鳥で、トビに立ち向かって行く自信や勇気が無いのかな?
繁殖期が始まったばかりの早春は、縄張り意識が希薄なのでしょうか?
意気地なしの♂は♀にもてないだろう、と余計な心配をしてしまいます。
もう少し季節が進んだ4月下旬には、カラスが鳴き騒いで近隣の仲間を呼び寄せ、樹上のトビを共同で追い払う激しいモビング行動を見ています。
▼関連記事
樹上のトビを激しく襲うカラス混群【HD動画&ハイスピード動画】(野鳥)
急に樹上のハシボソガラスが枝から飛び降りて急降下し、姿を見失ってしまいました。(@6:37)
雪解けして土が露出した畑で何か植物質の餌を見つけて食べているのは
うるさいカラスが居なくなっても、トビは相変わらずハンノキ樹上で休んでいました。
今回のモビングは中途半端で消極的な心理戦・神経戦で終わり、トビの貫禄勝ちといった印象です。
通年観察していると、トビもこの辺りを縄張りとしているようで(防風林のどこかに営巣?)、顔馴染みのカラスとの攻防戦を日々繰り返していました。
今回そもそも、ハシボソガラスが止まっているハンノキにトビがわざわざ飛来したのも、カラスに心理的な圧力を掛けて存在感を示し、追い払おうとしていたのかもしれません。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
つづく→ハンノキ樹上から飛び立つトビ(野鳥)
トビ(野鳥)vsハシボソガラス@ハンノキ樹上+心理戦 |
2018/09/05
縄張り意識の強い早春のハシボソガラスに怒られた(野鳥)
2018年3月下旬
季節を戻して早春の観察記録です。
未だ残雪に覆われた広大な畑で採食していたハシボソガラス(Corvus corone)の
(映像はここから。)
【追記】:秋に現場を再訪し、樹種はオニグルミと判明しました。
カラスはオニグルミの枝から樹冠へ飛び上がって移動しました。
止まり木で尾羽根を何度もパッパッと開閉しているのは何を意味するボディランゲージなのでしょう?(誇示行動?)
私の方を向いてお辞儀しながらガーガー♪鳴き騒ぎました。
やがて飛び立つと私の頭上を旋回します。
空中から私に糞を落としてくるのではないかと用心しながら撮り続けると、ハシボソガラスは近くに立つハンノキ高木の枝に止まり直しました。
再び飛び降りると、縄張りを旋回飛翔しながら鳴き♪、初めに居たクルミの樹冠に戻りました。
私に対するモビング(擬攻撃)行動なのかな?
そろそろ繁殖期が始まる頃ですから、縄張りを守っているのでしょう。
近くに巣を作ろうとしているのかもしれません。
カラスがもっと怒ると木の枝を折って威嚇するのですが、今回そこまではしませんでした。
▼関連記事
木の枝を折って威嚇するハシブトガラス【野鳥】
私がカメラを左にパンすると、猛禽類のトビ(Milvus migrans)が農耕地(田畑)の上空を帆翔していました。
羽ばたきと滑翔を交互に繰り返しています。
私に対して示威飛行するぐらいなら、なぜハシボソガラスは天敵のトビを迎撃・モビングして縄張りから追い払わないのか、不思議でなりません。
未だ経験の浅い若鳥でトビに立ち向かって行く自信や勇気が無いのかな?と想像したりしました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
この処理の副作用で、青空を背景にトビが帆翔するシーンの一部が勝手に暗転されてしまいました。
いつの間にかハシボソガラスはクルミの梢から農地の奥にそびえ立つハンノキ喬木まで飛んで行き、枝に止まりました。
つづく→ハンノキ樹上でトビとハシボソガラスの神経戦(野鳥)
ハシボソガラス(野鳥)@ハンノキ樹上 |
2018/09/04
雛に虫や木の実を給餌し糞を巣外に捨てるコムクドリ♀(野鳥)
2018年6月中旬・午後16:24〜16:35
▼前回の記事
カエデ樹洞の巣に通って雛に給餌するコムクドリ♂(野鳥)
採餌から帰ってきたコムクドリ(Sturnus philippensis)の親鳥♀が営巣木の近くの電線に止まりました。
コムクドリの成鳥は頬の色の有無で性別が見分けられるので、観察しやすくて助かります。
嘴に咥えていた獲物はカメムシでした。
臭気を発して身を守るカメムシの作戦はコムクドリ♀に対して効き目がなかったようです。
親鳥♀がジーッ♪と繰り返し鳴き続けているのは、私に対する警戒声なのでしょう。
巣で待つ雛に「ただいま、今帰るよ」と帰巣を知らせているのかな?
獲物を咥えながらでも鳴けるようです。(もしかして、鳴いているのは近くで見張る別個体の親鳥♂?)
電線からカエデ(イロハモミジ?)老木の枝を伝い下りて樹洞に近づくと、巣内から餌乞いする雛の騒々しい鳴き声が聞こえてきます。
給餌を済ませた親鳥♀は出巣すると再びすぐ横の電線に止まりました
ジーッ♪と警戒声を発した後、ジジジ♪と鳴きながら白っぽい糞のカプセルを口から吐き出しました。(@0:58)
豆のように見えたのですが、これはおそらく雛鳥が排泄した糞を捨てたのでしょう。(排糞行動)※ペリットを吐き出した可能性は?
コムクドリ♀はすぐに次の採餌へ飛んで行きました。
次に帰巣したとき、親鳥♀は何か虫を運んできたようです。
親鳥♀がカエデの横枝を伝って樹洞に飛び込む決定的瞬間が横から撮れて、ようやく巣の位置が判明しました。
巣内で雛の餌乞い♪が賑やかに聞こえてきます。
巣がある樹洞を正面から狙って撮りたくても、親鳥の警戒心が強くて下手に近づけない上に、カエデの木が生えている私有地に勝手に入る訳にはいきません。
少し離れた公道から撮るとなると、どうしてもアングルは限定されてしまいます。
その次に帰巣した親鳥♀は、嘴に何か赤くて丸い木の実を咥えてきました。
コムクドリはソメイヨシノなど桜の赤い果実を好んで雛に与えることが知られているので(‡追記参照)、おそらくそれでしょう。
電線から電線へ飛び移り、辺りの様子を見ながら少しずつ巣に接近します。
帰巣のタイミングを伺いながら、親鳥♀は脱糞しました(@2:13)。
給餌に通う親鳥の性別によって動画やブログ記事を分けましたが、実際には交互に巣へ通って(♂→♀→♂→♀→♀)給餌していました。
巣に出入りする前後にジュー、ジュー♪と警戒声を発し続けているのは、しつこく撮影する私に対してだけでなく、近所をうろついている飼い猫も警戒しているようです。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
コムクドリ営巣地のプライバシー保護のため周囲に一部モザイクをかけました。
つづく→
‡【追記】
山本明『コムクドリの子育てとサクラの実』によると、
・木の幹や枝にある穴を「うろ」といいます。コムクドリは、木のうろに巣をつくる鳥です(上越鳥の会『雪国上越の鳥を見つめて』p21-24より引用)
・ヒナが巣立った後の巣箱の中には、サクラの種子がたくさん残されていました。コムクドリはヒナも親もサクラのような実を食べると、外側の柔らかい部分(果肉)だけを消化して、内側の堅い部分(種子=たね)は30分以内に吐き出します。
・コムクドリは虫などもよく食べますが、雑食性の鳥であることが確認されました。
【追記2】
藤岡正博、中村和雄『鳥害の防ぎ方』によると、毒のある果実の一例としてソメイヨシノ(バラ科)が挙げられていて驚きました。
実は6月頃に熟すが、青酸配糖体(アミグダリン)を含む。完熟すると毒が消えるのか、ムクドリなどには相当食べられている。(中略)ソメイヨシノの果実を食べて死ぬムクドリ(ほとんどが、その年生まれの若鳥)もよくあります。 (p164より引用)
【追記3】
吉川徹朗『フィールドの生物学25:揺れうごく鳥と樹々のつながり』を読むと、毒性の有無は簡単に決めつけられないと知りました。
アミグダリンという有毒物質はある種の液果に含まれている。これは哺乳類に対して有害であるが、北米のヒメレンジャクという鳥はなぜかその液果をたくさん食べる。採餌実験をおこなった研究では、ヒメレンジャクはアミグダリンを忌避せず、大量に摂取しても何も影響が見られなかったという。この事例が示すように、植物の毒素への感受性は動物の分類群によって大きく異なる可能性があり、鳥に対する影響を人間や哺乳類に対する毒性だけからは判断できない部分もある。(中略)毒に対する生き物の耐性はまだまだわからないことだらけだ (p207-208より引用)
【追記4】
ブルーバックス・シリーズの本『植物たちの戦争:病原体との5億年サバイバルレース』を読んでいたら、物騒なアミグダリンには植物が身を守る化学兵器という別の機能があることを知り、感動しました。
多くのバラ科植物に含まれる配糖体、アミグダリンは病原菌の侵入を受けると加水分解されて青酸を生じるポストインヒビチン(しぐま註:攻撃後に、簡単な化学変化を起こして合成される低分子の抗菌性物質)です。アミグダリンの場合、青酸が菌に毒性を示すと考えられています。(第3章「植物はどうやって病気から自らの身を守るのか」より引用)
コムクドリ♀(野鳥)@電線+餌運搬(カメムシ)
コムクドリ♀(野鳥)@カエデ樹上+餌運搬(桜の果実?) |
コムクドリ♀(野鳥)@電線+出巣排糞後 |
近くをうろつくイエネコ |
2018/09/03
河原で採食していたハシブトガラスの餌を横取りするハシボソガラス(野鳥)
2018年6月下旬
河原の水際の岩の間で1羽のハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)が何か食物を啄んでいます。
そこへ2羽のハシボソガラス(Corvus corone)が飛来し、餌を横取りしてしまいました。
採食メニューが何だったのか気になります。
餌の争奪戦にならなかったのが意外でした。
ハシブトガラスは多勢に無勢で勝ち目がないと判断したのか、それとも満腹したのでしょうか?
種間の力関係は意外にもハシブトガラス<ハシボソガラスなのかな?
もしかして、後から来た2羽はハシブトガラスの幼鳥だったりしますかね?
親子だとしたら餌を譲ったのも頷けます。
しかし、幼鳥が親鳥に餌をねだる行動(餌乞い)は見られませんでした。
私は未だハシブトガラスの幼鳥が見分けられず、いつも悩みます。
あっさりと横に退いたハシブトガラスは石の上にジャーっと大量の液状便を排泄して(@0:46)、飛び去りました。
抗議の脱糞というよりも、飛び立ち前の軽量化でしょう。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
ハシブトガラスvsハシボソガラス2(野鳥)@川岸+採食 |
2018/09/02
カエデ樹洞の巣に通って雛に給餌するコムクドリ♂(野鳥)
2018年6月中旬・午後16:22〜16:29
街中の庭木として植栽されたカエデ(イロハモミジ?)老木のてっぺんでコムクドリ♂(Sturnus philippensis)がジーッ♪と繰り返し鳴き続けていました。
嘴に何か獲物を咥えながらて警戒声を発しているので、近くに巣があるのだろうと予想しました。
カエデ老木の幹にはツタが絡みついていて、青葉が生い茂った枝には既に赤い翼果も実っていました。
通りに面した側とは逆に樹洞があり、どうやらコムクドリはその中で営巣しているようです。
周囲の安全を確認してから少しずつ枝を下りて帰巣します。
親鳥♂が巣に近づくと樹洞の中から雛鳥が餌乞い♪する鳴き声が賑やかに聞こえてきます。
給餌後も親鳥♂がしばらく営巣木に留まって警戒声を発していました。
私に対してだけでなく、近所をうろついている飼い猫を警戒しているようです。
巣を離れた親鳥♂は近くの電線に一旦止まって一休みしてから、採餌場へと飛び去りました。
コムクドリの繁殖習性について復習すると、
主に樹洞やキツツキ類の古巣に営巣するが、人家の屋根の隙間、石垣等に営巣したり、巣箱を利用したりもする。巣の中には枯葉や落ち葉を敷く。産卵期は5-7月で、卵数は4-6個、抱卵日数は8-11日、約14日で巣立ちを迎える。(wikipediaより引用)
5年前に一度だけコムクドリの給餌シーンを観察したことがあります。
▼関連記事(撮影:2013年6月下旬@民家の軒下の壁に開いた穴で営巣)
虫を雛に給餌する♪コムクドリ♀(野鳥)
つづく→雛に虫や木の実を給餌し糞を巣外に捨てるコムクドリ♀(野鳥)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
巣がある樹洞を狙って撮りたくても、親鳥の警戒心が強くて下手に近づけない上にカエデの木が生えている私有地に勝手に入る訳にはいきません。
少し離れた公道から撮れるアングルは限定されてしまいます。
コムクドリ営巣地のプライバシー保護のために一部モザイクをかけました。
コムクドリ(野鳥)営巣木:カエデ樹洞・全景 |
コムクドリ(野鳥)営巣木:イロハモミジ |
コムクドリ♂(野鳥)@電線:雛給餌後 |
2018/09/01
ハシボソガラスの幼鳥が電線で兄弟喧嘩?(野鳥)
2018年6月中旬
電線に並んでいた4羽のハシボソガラス(Corvus corone)がふざけたようにガーガー♪と嗄れ声で鳴き騒いでいます。
横歩きで隣の個体ににじり寄り、嘴で軽くつつき合うのをきっかけに小競り合いが勃発しました。
少し飛び立って上の電線に避難。
電線を横歩きして、足元の
途中でビクッとしたのは、電線に直接触れてしまった嘴が感電したのかな?(@0:52)
(電線でバランスを崩しただけ?)
いつの間にか他の3羽は飛び去っていました。
好奇心旺盛な様子からなんとなく、この群れは巣立ち後の幼鳥のような気がします。
もろに逆光のために、嘴の中の色を確認できませんでした。
ハシボソガラス(野鳥)幼鳥?4@電線+喧嘩 |
なにやらフォトジェニック? |
2018/08/31
柵から飛び上がって空中で虫を捕食しようとするヒヨドリ(野鳥)
2018年7月上旬
川沿いの道端に設置されたフェンスのてっぺんにヒヨドリ(Hypsipetes amaurotis)が止まっていました。
急に飛び上がってはすぐに元の柵に着地、という行動を二度繰り返しました。
どうやら飛んでいる昆虫を空中で捕らえようとしているようです。
残念ながら映像ではフライキャッチの成否はいまいち不明です。
(獲物をすぐに食べてしまった可能性もありそうです)
カラスの鳴き声♪がするので見上げると、頭上のサクラの横枝でハシボソガラスがガーガー♪鳴いています。
3度目に飛び立ったヒヨドリも上の木の枝に身を隠してしまいました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
夕方でやや薄暗い上に、望遠レンズで遠くのフェンスに対して正面ではなく斜めから撮っているために、カメラのAFピント合わせが間に合いませんでした。
もう少し引きの絵で撮ればよかったですね。
ヒヨドリ(野鳥)@柵 |
2018/08/30
堤防の流木で遊ぶハシボソガラス幼鳥の兄弟(野鳥)
2018年6月下旬・午後18:05
夕方に河原の堤防でハシボソガラス(Corvus corone)の親鳥に幼鳥2羽がつきまとって餌を催促していました。(餌乞い♪)
ところが親鳥は知らんぷり。
給餌してもらえなかった幼鳥は仕方なく、コンクリートブロックの斜面(護岸)に転がっていた流木で遊び始めました。
1羽の幼鳥がまたごうとした流木を偶然に蹴飛ばしてしまい、斜面を転がったことが遊びのきっかけでした。(@0:43)
兄弟(姉妹)の幼鳥2羽が流木を嘴で咥え、軽く引っ張り合って遊びます。
護岸の上部に残った親鳥(成鳥)はこの遊びに参加しないで幼鳥の様子を見守っています。
幼鳥につつかれる度に流木は斜面をどんどん転がり落ちていきます。
物を嘴で啄んだりほじくったりする際は転がらないように足で押さえつける必要があることを幼鳥は学ぶ必要がありますね。
とうとう流木は砂利だらけの地面(河原)にまで到達しました。
転がらなくなった流木に飽きると、近くに落ちていた小枝を拾い上げたり、雑草をむしったりと、カラスの幼鳥は好奇心旺盛で元気いっぱいです。
カラスの遊びを見ているとヒトの幼児の遊びとほとんど変わらぬ知性(精神年齢?)を感じて、いつも微笑ましく思います。
※ 実際は日没前でもっと薄暗いのですが、動画編集時に自動色調補正を施しています。
ハシボソガラス幼鳥2(野鳥)@堤防コンクリートブロック斜面+流木遊び |
ハシボソガラス幼鳥2(野鳥)@堤防コンクリートブロック斜面+流木遊び+採食 |
2018/08/29
用水路の岸から飛ぶノスリの羽ばたき(野鳥)
2018年7月上旬
山麓を流れる農業用水路の中から猛禽類が岸に飛び上がりました。
気づかずに近づいて来る私を警戒したのでしょう。
もしかすると、それまで水路の中で水浴びしたり水を飲んだりしていたのかもしれませんが、撮り損ねて残念でした。
黒っぽい鳥なので、遠目からでは初めカラスかと勘違いしました。
セキレイ類の群れがなぜか猛禽類を恐れずにコンクリートの護岸と水辺を飛んで往復しています。
(ハクセキレイか、それともキセキレイか、遠くて見分けられません。)
慌てて望遠レンズを装着すると(@0:28〜)、猛禽類は用水路の護岸で用心深く辺りをキョロキョロ見回し足で顔を掻きました。
その間にキセキレイ?の小群は飛び去りました。
猛禽類が身を屈めて地面を蹴ると力強く羽ばたいて幅〜250cmの水路を飛び越え対岸へ移動しました。(@1:05)
このとき翼の下面の斑紋からノスリ(Buteo japonicus)とようやく判明しました。
地上に降りているノスリを見るのは珍しいです。
しばらくこちらを見ていたノスリが再び飛び上がり、用水路沿いに生えたアカマツの横枝に止まり直し、身を隠してしまいました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
飛翔シーンだけ1/5倍速のスローモーションに加工してみたら、なかなかドラマチックな映像になりました。
ノスリ(野鳥)@用水路岸+飛翔 |
ノスリ(野鳥)@用水路岸 |
2018/08/28
ハシボソガラスが川岸で脱糞、採食、飲水(野鳥)
2018年6月下旬
河原でハシボソガラス(Corvus corone)が水際の岩の上で白っぽい軟便を排泄しました。
そのまま川岸を下流の方へ歩き、何か餌をついばみました。
最後は川の水を飲んでいます。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2018/08/26
ケヤキ樹上の巣で雛に給餌するハシボソガラス(野鳥)
2018年5月下旬
▼前回の記事
ケヤキ樹上の巣で親鳥を待つハシボソガラスの雛(野鳥)
街中の公園にそびえ立つケヤキ高木に作られたハシボソガラス(Corvus corone)の巣には少なくとも2羽の雛が育っていました。
巣の周囲の枝にはケヤキの葉が青々と茂っています。
やがて在巣の雛が羽ばたいて餌乞いを始めました。
鳴かずに黙って餌乞いしたのが珍しいと思いました。
雛の翼の下面が未だ羽根が生え揃っていなくて、白い羽軸が見えます。
そこへ1羽の親鳥が帰巣し、餌乞いしていた1羽の雛に口移しで給餌しました。
巣の真下から見上げている私の存在に親鳥が気づいたのでしょうか。
急にガー!と大声で鳴きました。
カラスの親鳥は食餌後の雛が巣内で排泄した糞を外へ捨てに行く習性(排糞行動)があるのですが、今回は雛の脱糞を待たずに巣を離れました。
巣がある公園の向かいには某大型店のビルが建っています。
外壁の鉄骨に親鳥が止まり、左右の翼を同時に持ち上げながら私を睨みつけ、ガーガー♪鳴いて威嚇してきます。
凄い剣幕で鳴き騒ぐ口の中が黒いのは成鳥(親鳥)の証です。(カラスの幼鳥だと赤い)
鉄骨から威嚇♪した親鳥は、給餌→出巣した個体とは限りません。
もう一羽の親鳥が近くで雛を見守っていたのかもしれません。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
シリーズ完。
この営巣地での定点観察記録はこれで終わります。
隣接するビルの上層階からハシボソガラスの巣を観察できる場所があれば良かったのですけど、残念ながら公園に面した壁に窓はありませんでした。
逆に言うと、ヒトに上から覗かれる心配が無いからこそ、親鳥はここに営巣したのでしょう。
ハシボソガラス(野鳥)雛@巣:ケヤキ樹上+餌乞い |
ハシボソガラス(野鳥)@鉄骨+威嚇♪ |
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