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2019/09/27

キササゲを訪花するオオフタオビドロバチ♂



2019年6月下旬

民家の裏庭でキササゲの木に咲いた黄色い花の周りをオオフタオビドロバチ♂(Anterhynchium flavomarginatum)が飛び回っていました。

吸蜜シーンを撮り損ねてしまったものの、胸背に薄い黄色の花粉がべっとり付着しています。
キササゲの花の手前でホバリングするも、着陸せずに忙しなく飛び去りました。

顔色が見えませんけど、触角の先端が鈎状に曲がっているので、♂ではないかと思います。(自信なし)
雄蜂♂が探雌飛翔しているのかもしれません。
(もし♀だとすると、獲物のイモムシを探している可能性もあります。)

1/5倍速のスローモーションでリプレイすると、ちょっと面白いシーンがとらえられていました。
停空飛翔中に花後の若い実(細長い緑色)の茶色い先端部に頭をゴツンとぶつけ、腹立ちまぎれに(?)もう一度頭突きをお見舞いしてから飛び去りました。


オオフタオビドロバチ♂+胸背:花粉@キササゲ訪花

2019/09/25

イタドリの花を舐めるヤドリバエ科Calozenillia tamara



2019年6月下旬

平地の川沿いの原っぱに咲いたイタドリの群落で見慣れないハエが訪花していました。
透明な翅は根元だけ黒くなっています。
腹部は黒、胸部は灰色(?)で剛毛が生えています。

口吻を伸縮させて花蜜および花粉を舐めていました。
少し飛んで隣の株の花穂に移動すると、吸蜜を続けます。
私が撮影を止めて採集しようと殺気を出したら、飛んで逃げてしまいました。

なかなか格好良いハエで気に入りました。
いつもお世話になっている掲示板「一寸のハエにも五分の大和魂・改」で問い合わせたところ、ヤドリバエ科で未だ和名の無いCalozenillia tamaraの可能性が高い、と茨城@市毛さんからご教示いただきました。
寄主は未知のようです。

「吾輩はCalozenillia tamaraである。和名はまだ無い。」


ヤドリバエ科Calozenillia tamara@イタドリ訪花吸蜜
ヤドリバエ科Calozenillia tamara@イタドリ訪花吸蜜

2019/09/24

マメガキの花で採餌するクマバチ♀



2019年6月下旬

民家の庭木として植栽されたマメガキで多数のキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。
忙しなく飛び回り、撮影に難儀しました。

マメガキは雌雄異株らしく、濃桃色の花は雄花なのだそうです。
(参考:山渓ハンディ図鑑5『樹に咲く花:合弁花・単子葉・裸子植物』p188)


雄花に訪花しているのに、クマバチ♀の後脚の花粉籠は空荷なので、吸蜜に専念しているようです。
花粉はもうハナバチ類が採り尽くした後なのかもしれません。


クマバチ♀@マメガキ訪花採餌
クマバチ♀@マメガキ訪花採餌

マメガキ花
マメガキ花

2019/09/23

イタドリの花蜜を吸うルリシジミ♂



2019年6月下旬

堤防の道端に咲いたイタドリの群落でルリシジミ♂(Celastrina argiolus)が訪花していました。
翅をしっかり閉じたまま、伸ばした口吻で吸蜜しています。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、翅表が青いので♂とようやく判明しました。

冒頭で別個体♂が飛来するも、誤認求愛せずに通り過ぎました。
吸蜜中の♂個体に気づかなかったのでしょうか?

吸蜜中にしっかり閉じた翅をときどき擦り合わせている行動が興味深く思いました。
シジミチョウ科でよく見られる行動ですが、ルリシジミに尾状突起は無いので、鳥などの捕食者に急所である頭部の向きを惑わせるための自己擬態ではありません。
ルリシジミの尾状突起が退化した後の痕跡行動なのでしょうか?
それとも自己擬態が進化してくる前の前適応の行動なのかな?
進化の順番を知りたいものです。


ルリシジミ♂@イタドリ訪花吸蜜

キササゲの花蜜を吸い飛び回るオオハキリバチ♂【HD動画&ハイスピード動画】



2019年6月下旬

民家の庭で立派に育ったキササゲの大木が黄色い花を満開に咲かせていました。
親木の下で実生から育った多数の幼木も花が満開です。
梅雨の時期に花が咲くらしい。
花を嗅いでみると、とても良い芳香がしました。

オオハキリバチMegachile sculpturalis)の雄蜂♂が多数飛び回り、訪花していました。
正当訪花で潜り込んで吸蜜すると、顔が雄しべや雌しべに接触して花の授粉を助けます。
そのため、オオハキリバチ♂の顔に白い花粉がべっとり付着しています。
胸背が花粉で汚れることはないようです。

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:42〜)
次の花に飛んでいる間も口吻を伸ばしたままのことがありました。


オオハキリバチ♂@キササゲ訪花
オオハキリバチ♂@キササゲ訪花吸蜜
オオハキリバチ♂@キササゲ訪花吸蜜
オオハキリバチ♂@キササゲ訪花

キササゲ花
キササゲ花
キササゲ花+前年の蒴果
キササゲ幼木・幹
キササゲ・幹

2019/09/22

クララの花で採餌するトラマルハナバチ♀



2019年6月下旬

川沿いの土手の下に咲いたクララの群落でトラマルハナバチBombus diversus diversus)のワーカー♀が訪花していました。
正当訪花を繰り返し、長い舌を伸ばして吸蜜しています。
後脚の花粉籠に褐色の花粉団子を付けていました。


トラマルハナバチ♀@クララ訪花採餌
トラマルハナバチ♀@クララ訪花採餌
クララ花
クララ花
クララ花・全景

2019/09/19

キリンソウの花で採餌するセイヨウミツバチ♀



2019年6月中旬

堤防に咲いたキリンソウの群落でセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。
吸蜜中の蜜蜂をよく見ると、後脚の花粉籠に橙色の花粉団子を少量付けています。


セイヨウミツバチ♀@キリンソウ訪花採餌

2019/09/17

2頭の♂に求愛されたヒメシジミ♀の交尾拒否行動



2019年6月中旬・午後15:41

川の堤防に咲いたキリンソウの群落でヒメシジミ♀(Plebejus argus micrargus)が訪花していました。
翅を半開きにしたまま吸蜜している♀を撮っていると、後方より同種の♂aが飛来しました。(@0:15)
♂aは♀のすぐ近くの花上に翅を広げて止まりました。

♀は翅を軽く震わせながら♂に向き直り、♂と正面から顔を見合わせてお見合いする格好になりました。
これは、♂に背後を取らせないため(マウント回避)に♀がやる交尾拒否行動の一つなのかもしれません。
ヒメシジミ♀♂は触角で互いに触れ合っています。
この間も♀は口吻を伸ばして吸蜜を続け、一方の♂は口吻を伸ばしていません。
この♂aの求愛行動は、かなり紳士的ですね。
翅を広げて美しい青色の翅表を♀にアピール(誇示)しているだけです。

そこへもう1頭のヒメシジミ♂bが左から飛来しました。(@0:41)
ライバル♂aが居るので諦めて飛び去ったかと思いきや、すぐにまた左から飛来しました。
ここから先は、多数の蝶が入り乱れてちょっとした狂乱状態になりました。
1/5倍速のスローモーションによるリプレイをご覧下さい。(@1:19〜)

ヒメシジミ♂bは♀の斜め右後ろの花に止まり、すかさず腹端を曲げて伸ばし♀との交尾を試みます。
先を越されそうになった♂aが慌てて♀の翅にしがみついて邪魔をします(交尾干渉)。
そのまま♂aも♀の左側から近づき、腹端を曲げて交尾を試みました。
花上の♀が翅を小刻みに素早く開閉して羽ばたき、腹端を持ち上げ交尾拒否の姿勢になりました。
お邪魔虫のヒメウラナミジャノメ♀♂(Ypthima argus)が乱入してきました。
ヒメシジミ♀は明瞭な交尾拒否姿勢のまま吸蜜を続けています。(色気より食い気)
♂aの方が先に飛び去りました。
♀に振られた2頭のヒメシジミ♂abは諦め切れないのか、近くのススキの葉や枯草に止まって待機しています。

ヒメシジミは翅の色から性別の判定が容易なので、配偶行動を観察するのが面白い蝶です。

▼関連記事
ヒメシジミ♂の求愛と♀の拒絶 @2014年6月中旬
ヒメシジミの求愛飛翔、交尾拒否など @2013年6月中旬
ヒメシジミの求愛拒否@シロツメクサ花【ハイスピード動画&HD動画】 @2014年6月下旬(♀@半開きの翅を小刻みに震わせ&腹端を上げてる)
ヒメシジミの婚活(♀1♂3)@ウツギ花 @2014年6月中旬




ヒメシジミ♀@キリンソウ訪花吸蜜
ヒメシジミ♂@キリンソウ訪花吸蜜
ヒメシジミ♀@キリンソウ訪花吸蜜+交尾拒否+♂ab@求愛誇示
ヒメシジミ♀@キリンソウ訪花吸蜜+♂a@ススキ葉
ヒメシジミ♀@キリンソウ訪花吸蜜+♂a@ススキ葉

2019/09/14

ハシドイの花で採餌するセイヨウミツバチ♀



2019年6月中旬

公園に数本植栽されたハシドイの木に白い花が満開に咲いていました。(花が散る間際で萎れかけのようでした。)
セイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠は空荷で、吸蜜に専念しているようです。


ハシドイ花
ハシドイ花
ハシドイ花・全景
ハシドイ花+幹
ハシドイ葉

セイヨウミツバチ♀@ハシドイ訪花採餌

2019/09/13

コウリンタンポポの花蜜を吸うモンキチョウ♂



2019年6月中旬

河川敷でオオジシバリの黄色い花の大群落に混じって濃いオレンジ色の花が咲いていました。
調べてみると、コウリンタンポポという名前の帰化植物なのだそうです。

そこにモンキチョウ♂(Colias erate poliographus)が訪花していました。
花から花へ飛び回り、翅をしっかり閉じて吸蜜しています。

周囲に大量に咲いているオオジシバリおよびシロツメクサにの花にはなぜか見向きもしませんでした。


コウリンタンポポ花
コウリンタンポポ花
コウリンタンポポ花+葉
コウリンタンポポ花+葉

モンキチョウ♂@コウリンタンポポ訪花吸蜜

2019/09/07

キンギンボクの花で集粉するスミゾメハキリバチ♀



2019年6月中旬

川べりの護岸付近に咲いたキンギンボク(別名ヒョウタンボク)の群落でムナカタハキリバチ(別名スミゾメハキリバチ)♀(Megachile willughbiella sumizome)が忙しなく訪花していました。

一瞬クロマルハナバチ♀と見間違えそうになりましたが、腹部下面にオレンジ色のスコパ(集粉毛)が見えるので、ハキリバチ科の♀と分かります。

訪花シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、ムナカタハキリバチ♀は毎回花の雄しべにしがみついています。
飛翔筋の運動で雄しべの葯に振動を与え、落ちてくる(降り注ぐ)花粉を集めているようです。
この採餌法を振動集粉と言います。
このとき黒い舌を伸ばしても蜜腺には届いていないようなので(@1:40)、吸蜜はせずに集粉(花粉集め)に専念しているようです。


スミゾメハキリバチ♀@キンギンボク訪花

2019/09/05

キリンソウの花蜜を吸うベニシジミ春型



2019年6月中旬

川沿いの堤防に咲いたキリンソウの群落でベニシジミLycaena phlaeas daimio)が訪花していました。
翅を半開きのままで吸蜜しています。
隣の花へ歩いて移動することもあります。
最後は飛び立ちました。


ベニシジミ春型@キリンソウ訪花吸蜜



2019/09/03

キンギンボクの花で採餌するクマバチ♀



2019年6月中旬

川沿いで見慣れない灌木に咲いた白い花にキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。
花から花へ忙しなく飛び回り、正当訪花を繰り返し吸蜜しています。(※追記参照)
腹背は黄色い花粉で汚れているものの、後脚の花粉籠は空荷でした。


※ 【追記】
映像を見直すと、正当訪花ではなく穿孔盗蜜しているようです。


▼関連記事(1年後に撮り直し)
キンギンボクの花で穿孔盗蜜するクマバチ♀

クマバチ♀@キンギンボク訪花採餌
クマバチ♀@キンギンボク訪花採餌

さて、気になるのはこの植物の名前です。
川沿いのコンクリート・ブロックの護岸を覆うように低く繁茂したり、隣接する河畔林でニセアカシアやタニウツギなどの木々に絡みつく蔓植物のようにも見えます。
外来植物の群落なのかと思いきや、キンギンボク(別名ヒョウタンボク)と教えてもらいました。


キンギンボク(ヒョウタンボク)花
キンギンボク(ヒョウタンボク)花
キンギンボク(ヒョウタンボク)花・全景:コンクリート護岸
キンギンボク(ヒョウタンボク)花・全景:河畔林(ニセアカシア)
キンギンボク(ヒョウタンボク)花・全景:河畔林(ニセアカシア)
キンギンボク(ヒョウタンボク)花・全景:河畔林(タニウツギ)

2019/08/30

キリンソウの花蜜を舐めるセスジナガハリバエ



2019年6月中旬

川沿いの民家の花壇に咲いたキリンソウの群落で見慣れない金色のハエが訪花していました。
腹背に走る黒い縦縞が目立ちます。
外見を蜂に似せたベーツ型擬態なのかな?(少なくとも私は一瞬、騙されました。)

花から花へ歩き回りながらかなり長時間、吸蜜していました。
花粉も一緒に舐めているのかもしれません。
ときどき飛び立つと、隣の群落へ移動して吸蜜を続けます。
横向きになると、口吻を伸縮する動きがよく分かります。
川沿いということもあって風が強く、最後は突風に吹き飛ばされるように飛んで居なくなりました。

撮影後に採集するつもりだったのに残念でした。
気を取り直してインターネットで調べてみると、ヤドリバエ科のセスジナガハリバエDexia flavipes)と判明しました。
甲虫のコフキコガネ属の幼虫に寄生して育つのだそうです。

ニクバエの一種およびクロヤマアリのワーカー♀もキリンソウに訪花していました。
黒いニクバエの一種は両脚を擦り合わせて身繕いしていましたが、蟻が近寄ったら素早く避けました。


セスジナガハリバエ:背面@キリンソウ訪花吸蜜
セスジナガハリバエ:背面@キリンソウ訪花吸蜜
セスジナガハリバエ:側面@キリンソウ訪花吸蜜

キリンソウ花・全景


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