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2016年9月下旬
山麓で毎年定点観察しているニホンミツバチ (Apis cerana japonica )の巣の周囲をキイロスズメバチ (Vespa simillima xanthoptera )のワーカー♀が単独でホバリングしながら狩りのチャンスを伺っていました。
ミツバチは巣口の周辺に集まり、振身威嚇で対抗しています。
毎年繰り返されるこの攻防は過去に記事にしているので、今回は割愛。
ミツバチのワーカー♀を狩る瞬間は撮り損ねてしまいましたが、獲物を抱えて飛び去るキイロスズメバチを追うと、近くに止まり直してくれました。 針葉樹(カラマツ? ヒマラヤスギ?)の大木の幹を覆うツタ の葉先に止まったキイロスズメバチ♀は、後脚の爪先だけでぶら下がって食肉加工を始めました。
大顎で噛みほぐして粗挽きの肉団子を作り終えると巣に持ち帰りました。
下の古い写真は、ススキの葉にぶら下がり、狩ったばかりのミツバチで肉団子を作っているキイロスズメバチ♀です。
ミツバチを狩った直後の食肉加工中はいつもこんな体勢です。
11年後の今回、ようやく動画で記録することが出来ました。
@ススキ葉:2005年10月中旬
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2017年6月下旬
街路樹として植栽されたソヨゴ の雄株で地味な花が咲いていました。
雄花の盛りは過ぎているものの、小さな黒い狩蜂が訪花していました。
体節がごつごつと節くれだっていて、腹部に黄色のストライプが一本あります。
吸蜜目的ではなく、獲物を探索しているようです。
花上で獲物(ミツバチ♀?)の胸背を噛んで仕留めると、葉に移動して身繕いを始めました。
獲物を抱えると馬乗りに跨っています。
最初は探餌飛行していたのに、毒針で獲物に麻酔する瞬間をしっかり撮れなかったのは残念無念…。
最後は獲物を抱えて巣へ飛び去りました。
スナップショット写真を見直すと、この狩蜂はナミツチスガリ ♀(Cerceris hortivaga )またはその仲間だと思われます。
だとすると獲物はコハナバチの一種でしょう。
こんな平地の街中(中心街)に単独性狩蜂がいるとは驚きです。
意外に自然が残っているのでしょう。
今までナミツチスガリとは山道でしか出会ったことがないのです。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
ソヨゴ雄花
ソヨゴ雄株の花
ちなみに、同じ通りの20mぐらい離れた地点にソヨゴ雌株の花も咲いていました。
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ソヨゴの雌花で吸蜜するクロマルハナバチ♀
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2017年6月上旬
満開に咲いたエゴノキ の花は千客万来。
様々なハナバチが訪花しています。
その獲物を狩るために、コガタスズメバチ (Vespa analis insularis )のワーカー♀がホバリングで探餌飛翔しています。
花で採餌しているトラマルハナバチ (Bombus diversus diversus )のワーカー♀の背後から襲いかかりましたが、トラマルハナバチは素早く飛んで逃げました。
二回目にアタックした標的は、後脚の花粉籠に橙色の花粉団子を付けたキムネクマバチ ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans )でした。
クマバチは花から転げ落ちるように緊急逃避し、難を逃れました。
ハナバチ類の方が飛翔能力は上手(敏捷)のようで、スズメバチの狩りは失敗続きです。
後半は1/4倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:27〜)
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2017年6月中旬
街中で道端を歩いていたハクセキレイ ♀(Motacilla alba lugens )が自発的に側溝へ出入りしていました。
側溝内の水深は浅く、ハクセキレイ♀はアメンボ、ボウフラ、蚊などの昆虫をせっせと捕食しているようです。
この水路は冬になると融雪溝として使われるもので、ヒトが落ちないように鉄格子で蓋をしています。
ハクセキレイは舗装路から側溝に戻る際になんと三角跳びを披露してくれました。
ブロック塀に飛び蹴りしてから、直下(側溝の縁)に着地したのです。
ハクセキレイのバードウォッチングで久しぶりに興奮した出来事でした。
都市鳥らしい暮らしぶりですね。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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2017年5月下旬・早朝
始業前の工場の敷地内で舗装路の脇に猫の額ほどの狭い植え込みがあります。
2羽のスズメ (Passer montanus )が早朝から争っていたのですが、私が撮り始める前に1羽は先に逃げてしまいました。
残ったスズメは、植え込みで見つけたイモムシを横の舗装路で喋んでいます。
親鳥が幼鳥に巣外給餌していたのかと一瞬思ったのですが、この個体は頬班が黒いので成鳥ですね。
初めに見た小競り合いは、成鳥同士が獲物を奪い合っていたのでしょう。
朝食を済ませたスズメは、道端の芝生に移動してから飛び去りました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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2017年6月上旬
家庭菜園でハクセキレイ ♀(Motacilla alba lugens )を見つけました。
土を耕したものの作物は未だ何も生えていない畑を忙しなく走り回って土を啄んでいます。
それだけでなく、ときどき飛び上がって空中を飛んでいる虫を直接捕食しています。
華麗に舞う素早い動きに感嘆しました。
ハイスピード動画に撮れたら面白そうですけど、動きが予測不能なので難しそうです。
(セキレイ科は)しばしば空中でも虫を捕らえる。長い尾はこのときにバランスをとるのに役立つ。 (『色と大きさでわかる野鳥観察図鑑』p135より引用)
捕らえた虫を嘴に貯めていないので、雛に給餌するためではなく自分の食餌なのでしょう。
(未だ繁殖に参加しない若鳥なのかもしれません。)
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雛のために橋で虫を捕食するハクセキレイ♀(野鳥)
畑だけでなく、ときどき横の舗装路にも移動して昆虫を捕食しています。
途中でときどき羽繕いしました。
最後はチュチュチュン♪と鳴きながら民家の向こうへ(田んぼの方へ)飛び去りました。
藤田祐樹『ハトはなぜ首を振って歩くのか(岩波科学ライブラリー)』を読んでいて、ハクセキレイについて意外な事実を知りました。
セキレイ類をしばらく観察していると、たしかに尾羽をピョコピョコと上下に振っている。これはたいへん目立つ行動だ。セキレイのことを英語でワッグテイル(wagtail)というが、ワッグは振るという意味で、テイルは尾である。すなわち、英語ではセキレイは「尾振り」と呼ばれているわけだ。(中略)セキレイは歩くときには尾を振りません。首を振って歩きます。 (p104-105より引用)
実際のところ、セキレイは歩くときには尾を振らない。立ち止まっているときに振るのである。そして、歩くときには、ハトと同じように首を振って歩いている。 セキレイはしばらく歩き、立ち止まっては尾を振り、また歩きといった動作を繰り返す。尾を振る印象があまりに強すぎるのと、歩いている途中で頻繁に立ち止まるので、つい歩きながら尾を振ると思ってしまうのだろう。 (p105より)
セグロセキレイを観察し、セキレイの尾振りは、天敵を警戒している時に頻繁に行なわれることを明らかにした。捕食者に対して、自分は気づいていることを伝えるメッセージだというのだ。(中略)ハクセキレイは、採食しているときにより頻繁に尾を振っていたこと、さらに、採食中でも、餌をついばんでいるときよりも、頭をあげて左右をキョロキョロして周囲を警戒しているときのほうが、頻繁に尾を振っていた ことがわかったのだ。(p106より)
今回の映像を見直しても、確かにその通りでした。
身近な普通種の鳥の行動を観察するだけでも面白い科学のネタは転がっているのだと感銘を受けた本です。
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2017年5月下旬
街中を流れる川の岸辺で何かを採食していたハシボソガラス (Corvus corone )がこちらに向かって飛んで来ました。
嘴に何か細長い獲物を咥えています。
ミミズかな?
近くの民家の赤いトタン屋根に着地すると、貯食せずにその場で肉を引きちぎって食べ始めました。
屋根の雪止めに隠れてよく見えなかったのが残念。
食後は屋根から飛び去りました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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2017年5月下旬
郊外の住宅地で砂利を敷いた庭にスズメ (Passer montanus )が居ました。
頬班が黒い成鳥で、何か食べ物を地面の砂利に何度も落としては啄んでいます。
獲物は小型の甲虫かと思ったのですが、植物の種子ですかね?
後日に観察した、スズメが虫を捕らえた直後に暴れる獲物を殺す行動と似ているので、前者だと思います。
虫を咥えたままピョンピョン跳んで物陰に隠れてしまったため、そのまま自分で食べたのか、それとも巣に持ち帰って雛に給餌したのか、不明です。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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2017年5月下旬・午後18:15頃(日の入り時刻は午後18:52)
夕方の河川敷を歩いていると、橋でハクセキレイ ♀(Motacilla alba lugens )を見つけました。
橋の欄干の外、コンクリートの縁に沿って歩きながら昆虫をせっせと捕らえていました。
横の車道を車が走っても全く気にしていません。
獲物はイモムシではなく、川に多いユスリカやガガンボ類(成虫)のようです。
自分の食欲を満たすためにその場で捕食するのではなく、嘴に獲物を何匹も溜め込んでいるということは、巣で待つ雛鳥のために採餌しているのです。
初めは嘴に何も咥えてなかったのに、次々と虫を捕まえて、最後は大漁です。
団子状の虫の塊をどうやって落とさずに、次の獲物を捕獲できるのか、不思議ですね。
飛び上がって空中で捕虫する妙技も披露してくれました。
途中で橋脚の基礎部分に飛び降りました。
てっきり橋脚に巣があるのかと思いきや、再び欄干へ戻って虫捕りを続けています。
橋の袂まで歩いて戻り、最後は巣へ飛び去りました。
土手を越えて住宅地へ向かったようです。
いつかハクセキレイの営巣地を突き止めたいものです。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
【追記】
宮崎学『野生動物の首をしめるゴミ (かわりゆく環境 日本生き物レポート)』を読むと、似た事例が書いてありました。
ハクセキレイの行動を追っていてわかったのだが、この野鳥は、日中、自動販売機や人家の玄関先など、夜間に照明のともるようなところで、えさとなる虫たちを捕まえていることをよく目にする(中略)。 これは、夜、明かりに集まる虫たちは、夜間の照明によってホルモンの調整がおかしくなって、昼間、その場所に動かないでとどまっていることが多いためなのである。その虫たちをハクセキレイはさがしだして捕まえているわけである。 (p103より引用)
確かに、夜になると橋を照らす外灯に大量の虫が川から誘引されますから、昼間は死んだ虫や休んでいる虫が橋の上に散乱しているのでしょう。
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2017年5月下旬
川の堤防の歩道でガードレールの柵にホオジロ ♂(Emberiza cioides )が止まっていました。
口元をよく見ると、嘴に2匹の黄色っぽいイモムシ(幼虫)を咥えています。
巣で待つ雛鳥に給餌する途中なのでしょう。
獲物を咥えながら鳴いていて驚きました♪(地鳴き? 警戒声?) さすがにこの状況でリップシンクロは確認できないものの、この個体の鳴き声で間違いありません。
尾羽根を神経質そうに上下に動かしています。
最後は右から来た歩行者に驚いて、住宅地ではなく川の方へ飛んで逃げました。
実は土手のどこか近くに巣がありそうです。
もしかするとヒトに巣の位置を悟られたくないため、私に見られている間は帰巣しないのかもしれません。
ホオジロの繁殖期の育雛行動を見たのは初めてです。
次は巣を発見したいものです。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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2017年5月中旬・午後18:37
だだっ広い公園の端っこでムクドリ(Sturnus cineraceus ) の群れが芝生を啄んで虫を捕食していました。
仲間に獲物を取られないように、1羽が奥の舗装路へ逃げて行きました。
育雛中の親鳥なら、雛に給餌するため虫を飲み込まず咥えたまま採食するはずです。
巣立った幼鳥や若鳥の群れなのですかね?
しかし餌乞い行動はしませんでした。
この公園は木が少ないものの池も掘られていて、ムクドリにはお気に入りの採餌場なのかもしれません。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。(実際はもっと薄暗い)
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2016年6月中旬・早朝6:38
溜池の岸辺の階段でハクセキレイ ♀(Motacilla alba lugens )が走り回り、虫を捕食していました。
羽の色がとても薄い個体ですね。
白変種なのかな?
最後は溜池の水面すれすれを飛び、対岸へ姿を消しました。
セキレイ類に特有の波状飛翔を披露してくれました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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2017年1月上旬・お昼前
街中を流れる川を見て歩くと、更にもう1羽のダイサギ (Ardea alba )の独特な捕食行動が成功するシーンを観察できました。
この個体も川の水(冷たい雪解け水)に浸かりながら岸に沿ってギクシャクと歩いています。
これは足で川底を掻いたり足踏みしたりして、隠れている魚を追い出そうとしているのです。
同じ日に3羽連続で(a, c, e)同様の探餌行動を見れたので、決して病的な神経症状(歩行異常)でも珍しい行動でもないと納得しました。
▼関連記事
・足踏みで川魚を追い出し捕食するダイサギa(冬の野鳥)
・川で足踏みしながら魚を探し回るダイサギc(冬の野鳥)
藤田祐樹『ハトはなぜ首を振って歩くのか(岩波科学ライブラリー)』によると、
コサギという鳥は、採食時に片脚を水中で震わせて小動物を追い、逃げ出したところを捕食する行動をよく行う。しかし、広く鳥全体を見れば、こうした脚振りの運動は例外的な動作である。(p108より引用)
草にすっかり覆われたコンクリート護岸沿いに下流へゆっくり歩きながら真剣な目つきで魚影を探しています。
一歩ずつ川底を踏み締めた足をガクガクと上下に揺らしています。
しばらくすると左岸を上流に向かって引き返し始めました。(@0:50)
釣りをやらない私には分からないのですけど、ダイサギの行動を見ていると「魚は川の中央部よりも岸辺近くに(多く)潜んで居る」というのは釣り人の常識なのですかね?
それとも川の中央部から魚を追い出しても左右の川岸の物陰に逃げ込んでしまい、漁の効率が悪いのかもしれません。
サッカー選手のサイドバックと同じ発想だったりして。(サッカーのポジションの一つで、常にサイドラインを背負いつつ攻守に上下動する)
獲物探索を一休みして軽く羽繕い。(@5:03)
私が立っている上流の橋の方へダイサギeはどんどん近づいてきます。
橋を通る車やヒトなんか全く気にせず漁に集中しています。
突然ダイサギが羽ばたいて下流へ少し飛びました。(@7:57)
逃げた魚を追いかけて嘴を一閃し、見事に仕留めました。
苦労してようやく捕らえた細長い小魚を旨そうに丸呑みしました。
食後も嘴を水でゆすいでから貪欲に探餌行動を再開しました。
魚を飲み込む。
この日は午前中に川の短い流域を見て歩いただけで、のべ5羽(a~e)のダイサギを観察できて大収穫でした♪
それに対してアオサギは1羽も見かけませんでした。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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↑【おまけの映像】 ※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
実は漁に成功する前にも、同一個体eの探餌行動を長々と撮影しています。(ブログ限定で公開します。)
冒頭で川の中でバランスを崩し転びかけたハプニングが滑稽でした。
猿も木から落ちる。ダイサギも川でこける。
翼を広げて転倒を回避
私が疲れて撮影を中断したら、この直後に魚を捕食したシーンを撮り損ねてしまいました。
失態を取り返そうとむきになって辛抱強く長撮りした結果、冒頭で紹介した漁の成功シーンをものにできたのです♪
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2017年4月中旬
私が川沿いの道を歩いていると、上流から飛んで来た大型の鳥とすれ違いました。
一瞬アオサギかと思いきや、見たことのない真っ黒な鳥で、震撼しました。
予定を急遽変更し、慌てて後を追いました。
黒い鳥の正体はクロサギではなくカワウ (Phalacrocorax carbo )でした。
こんな街中を流れる川で初見の水鳥と出会えて、久々に大興奮。
カワウは川に着水すると、橋の下で潜水漁を始めました。(映像はここから)
早春の川は大量の雪解け水で流れが早く、カワウは潜っている間に下流へどんどん流されてしまいます。
私も必死で追いかけます。
どうやら漁場として橋の下を好んで選んでいるような印象を受けました。
橋の下付近は水深が比較的深くて(淵)、獲物の魚が多いのでしょうか?
水中で魚を捕らえると丸呑みにするのですが、次回はこの「鵜呑み」にするシーンをしっかり撮りたいものです。
やがて潜水漁を中断して川の中洲に上陸しました。
カワウの特徴である腰の白斑を確認できました。
かなり目立ちますね。
カルガモが居る中洲を横断するとカワウは再び入水し、潜水を再開。
最後は川から飛び立つと、橋の下をくぐり下流へ去りました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
参考:山形県におけるカワウの飛来状況 2004(PDF )
【追記】
藤田祐樹『ハトはなぜ首を振って歩くのか(岩波科学ライブラリー)』によると、
水中で魚を捕らえるカワウでは、水中での視力は、人間の水中での裸眼視力とたいして変わらないという。水中でさほど視力がよくないとすれば、どうやって彼らは魚を認識して捕食するのだろう? ひとつの可能性としては、近くだけで見ていることが考えられる。(p100 より引用)
中川雄三『水辺の番人 カワウ (月刊たくさんのふしぎ2017年11月号) 』によると、
・カワウは目がよく見え、にごった水のなかでも獲物を探すことができます。「鵜の目鷹の目 」という言葉もあるほどです。 (p12より引用)
・成長とともに鼻の穴が完全にふさがるなど、潜水に適したからだ をもっていて、水に潜る能力は水鳥のなかでも群を抜いています。 (p17より引用)
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2017年4月中旬
湿地帯の根雪は溶けたものの、一面のヨシ原は未だ枯れた状態です。
未だ落葉した状態の樹上に1羽の猛禽類が止まっていました。(後にノスリと判明)
梢から辺りをキョロキョロ見回し、原野に潜む獲物を眼光鋭く探していました。
近くの線路を列車が通っても慣れっこなようで、逃げませんでした。
梢の細い枝先でなぜかバランスを崩して慌てたように羽を広げた際に、翼の下面が見えてノスリ (Buteo japonicus )と判明しました。
横向きになると、風を受けて翼の羽毛が少し逆立つ様子がよく見えます。
ノスリが急に羽ばたいて原野に飛び降りました。
慌ててカメラを三脚から外したのですが、枯れたヨシ原で保護色のノスリを見つけるのに手間取りました。
おそらく狩りには失敗し、獲物(野ネズミ)に逃げられたようです。
私を警戒したノスリは飛び去ってしまいました。
ノスリは首が後ろまで回るのですね。
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2016年11月中旬
山麓の農村部で廃屋の庭に植えられたカキノキ の樹幹にハシボソガラス (Corvus corone )が止まっていました。
下の枝には柿の実が沢山なっているのに、このカラスは果実を採食していません。
すっかり落葉した枝に興味を示しているようで、謎の行動が気になりました。
樹皮を毟り取って食べている?
枝の内部に潜む虫を穿り出して捕食している?
柿の実を味見してみたら未熟で、「渋い渋い!」と嘴を枝に擦り付けたり口直ししている?
手前で揺れるススキの穂が目障りですね。
撮影アングルを変えたかったのですが、結構近くで撮り始めたので私が下手に動くとカラスはすぐ逃げてしまうだろうと判断し、我慢して撮り続けました。
最後に飛び立つ瞬間をスロー再生してみると、何かオレンジ色(茶色?)の物体を嘴に咥えていました。
結局は柿の実を食べていたのかな?
よく見えずモヤモヤが残りますけど、気になることは一応なんでも記録しておきます。
たまたま瞬膜が閉じて白目になった瞬間
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2016年10月中旬
夕方の河川敷でハクセキレイ ♀(Motacilla alba lugens )が虫を捕食していました。
草を嘴で掻き分けたり啄んだりして虫を探します。
(この河川敷は芝生ではありませんが、ときどき草が刈られて綺麗に整備されています。)
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2017年1月上旬
街中を流れる川を見て歩くと、更にもう1羽のダイサギ (Ardea alba )が岸に沿ってゆっくり歩きながら獲物を探していました。
この個体も冷たい水に浸かりながら足で川底を掻いたり足踏みしたりして、隠れている魚を追い出そうとしています。
同じ日に続けざまに見れたので、別に珍しい行動ではないと私にもようやく分かりました。
しかしダイサギが必死で探しても魚はなかなか見つかりません。(そもそも魚の数が少ないのでしょう)
長い足を上下にガクガクと揺らしながら岸沿いを少しずつ下流へ向かって歩いてきたのに、途中でなぜか上流へ引き返し始めました。
撮影している私を恐れて引き返しただけかもしれませんが、ダイサギの群れが1羽ずつ川の決まった流域(区画)を縄張りとして点々と棲み分けしている印象を受けました。
つづく→川で縄張り争いの小競り合い
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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2017年1月上旬
街中を流れる川で冬鳥のダイサギ (Ardea alba )が冷たい水に浸かり、餌となる魚を探していました。
川岸近くに佇み、細かく足踏みしながら川面を見つめています。
やがて少しずつ上流へ向かって歩き始めました。
川の中に入ると嘴を素早く突き刺し、魚獲りに成功!(@2:15)
種類は不明ですが、そこそこ大きな細長い魚でした。
その場で獲物を飲み込むと、嘴を川の水で何度もゆすぎました。(水飲みではないと思います。)
岸辺へ戻ると、未だ満ち足りないダイサギは探餌行動を再開。
一休みすると羽繕いしました。(@3:30)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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↑【おまけの映像】 ※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
実は漁に成功する前にも、この個体の行動を長々と撮影していました。(ブログ限定で公開します。)
ダイサギが踏みしめた脚を上下に揺すりながら川を歩く行動を私はそれまで見たことがなかったため、初めは怪我や病気なのかと心配しました。
素人目には、歩行がかなりぎこちなくて常に膝がガクガクと笑っているように見えました。
さすがに水鳥(しかも冬鳥)が寒さに震えているとは思わなかったものの、老化や水銀中毒、パーキンソン病の振戦などを疑いました。
ところが、飛び立った同一個体を更にしつこく追跡すると、川から出た陸上では足の貧乏ゆすりは見られなくなりました。(映像公開予定)
また、別個体のダイサギも同じく川で漁をする際にやっていました(映像公開予定)。
したがって、病的な症状ではなくて、川底の砂利を掻いたり振動を与えて魚を追い出すための正常な採食戦略だと分かりました。
一方、以前に観察したダイサギはこの行動をやらずに川魚を捕食していました。
学習が関与する個体差なのか、それとも川底の状況に応じて柔軟に使い分ける行動なのでしょう。
▼関連記事(足踏みによる追い出しをせず)
・川で小魚を捕食するダイサギ(冬の野鳥)
・冬の川で漁をするダイサギ【野鳥】
意気揚々と帰ってから調べてみると、本にしっかり記述してありました。
『科学のアルバム:シラサギの森』p30-31によると、
・とらえたエサは、ほとんどまるのみにする。水の中にじっと立って、しんぼう強くさかなの動くのをまってくばしをくりだす。いったんにがすと、さかながかくれていそうな場所を、がさがさと足でふみつけてえものをおい出す。 人間のドジョウすくいとおなじだ。 ・シラサギは、エサとりにりっぱなうでまえをみせます。長い足と、長いくちばしをじょうずにつかって、えものをみごとにとらえます。水の底で、長い足をうごかして、さかなをおいだしてはとらえたりします。
予備知識や先入観なしにフィールドで観察し、自力で先人と同じ結論に達したので満足です。(ささやかな喜び)