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2018/08/26

ケヤキ樹上の巣で雛に給餌するハシボソガラス(野鳥)



2018年5月下旬
▼前回の記事
ケヤキ樹上の巣で親鳥を待つハシボソガラスの雛(野鳥)

街中の公園にそびえ立つケヤキ高木に作られたハシボソガラスCorvus corone)の巣には少なくとも2羽の雛が育っていました。
巣の周囲の枝にはケヤキの葉が青々と茂っています。

やがて在巣の雛が羽ばたいて餌乞いを始めました。
鳴かずに黙って餌乞いしたのが珍しいと思いました。
雛の翼の下面が未だ羽根が生え揃っていなくて、白い羽軸が見えます。
そこへ1羽の親鳥が帰巣し、餌乞いしていた1羽の雛に口移しで給餌しました。

巣の真下から見上げている私の存在に親鳥が気づいたのでしょうか。
急にガー!と大声で鳴きました。
カラスの親鳥は食餌後の雛が巣内で排泄した糞を外へ捨てに行く習性(排糞行動)があるのですが、今回は雛の脱糞を待たずに巣を離れました。

巣がある公園の向かいには某大型店のビルが建っています。
外壁の鉄骨に親鳥が止まり、左右の翼を同時に持ち上げながら私を睨みつけ、ガーガー♪鳴いて威嚇してきます。
凄い剣幕で鳴き騒ぐ口の中が黒いのは成鳥(親鳥)の証です。(カラスの幼鳥だと赤い)

鉄骨から威嚇♪した親鳥は、給餌→出巣した個体とは限りません。
もう一羽の親鳥が近くで雛を見守っていたのかもしれません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


シリーズ完。
この営巣地での定点観察記録はこれで終わります。
隣接するビルの上層階からハシボソガラスの巣を観察できる場所があれば良かったのですけど、残念ながら公園に面した壁に窓はありませんでした。

逆に言うと、ヒトに上から覗かれる心配が無いからこそ、親鳥はここに営巣したのでしょう。

ハシボソガラス(野鳥)雛@巣:ケヤキ樹上+餌乞い
ハシボソガラス(野鳥)@鉄骨+威嚇♪

2018/08/16

ナミテントウ黒色型二紋型:羽化直後の徘徊と身繕い




ナミテントウの飼育記録#13


2018年5月下旬

▼前回の記事
ナミテントウ黒色型二紋型の羽化【10倍速映像】

蛹から抜け出したばかりのナミテントウHarmonia axyridis)の新成虫Rが台紙(ボール紙)の上をウロウロと歩き回っています。

ナミテントウの成虫は同じ種類でも背中の模様にバリエーションがあり、メンデルの法則に従うことが知られています。
この個体Rはどうでしょうか?
この時点で鮮やかな黄色をした鞘翅(前翅)に薄っすらと斑紋が浮かび上がって見えます。
したがって、シンプルな二紋型と分かりました。

これから羽化の後半の過程として、後翅を伸ばし、前翅(鞘翅)が色づくはずです。
(後翅の翅芽が伸び切り固まっていない状態では、未だ飛べません。)
落ち着いて翅を伸ばせるように棒を差し出したら登ってくれました。
棒の側面で上向きに静止し、身繕いを始めました。
鞘翅の表面は未だ張りがありません(接写すると凸凹していてシワシワ)。

つづく→#14:ナミテントウの羽化後半:後翅伸展と黒色型二紋型の斑紋形成【100倍速映像】


2018/08/12

池で水浴びするカルガモの群れ(野鳥)



2017年10月下旬・午後14:29

平地の溜池に4羽のカルガモAnas zonorhyncha)が群れていました。
水面を泳ぎ回りながら水浴びを始めました。
激しく羽ばたき、頭をザブンと水中に漬け、身震いして水を切ります。
その後は念入りに羽繕いします。

カルガモによる池での水浴シーンは初見です。

▼関連記事(6年前に山中の池で撮影)
カルガモ群れの水浴と羽繕い【野鳥】


※ 動画編集時に自動色調補正。

ハイスピード動画でも撮りたかったのですが、撮影モードを切り替えたときにはもうカルガモの水浴は終わっていました。
ちなみに、このとき近くからカワセミらしき鳴き声が聞こえたのですけど、姿は見つけられませんでした。


カルガモ(野鳥)群れ@溜池+水浴

2018/08/09

ハシボソガラスの巣立ち雛(幼鳥)がニセアカシアの枝で羽繕い、羽ばたき練習、脱糞(野鳥)



2018年5月下旬


▼前回の記事
給餌後に雛の糞をニセアカシア樹上の巣から外に捨てに行くハシボソガラス(野鳥)

定点観察の間隔が空いて20日ぶりになってしまいました。
河畔林のニセアカシア(別名ハリエンジュ)の白い花が満開に咲いて、独特の強い芳香が辺りに漂い、むせ返りそうです。
枝には花だけでなく葉も茂り、樹上に作られた巣がすっかり隠されて正確な位置が全く分からなくなってしまいました。
家を出る間際に過去の動画で巣の位置を復習してから来るべきでした。

巣があるはずのニセアカシア河畔林の手前の枝に一羽のハシボソガラスCorvus corone)幼鳥が止まっていました。
どうやら私が観察していた巣から最後に巣立ったばかりの幼鳥のようです。
嘴の中が赤いのがカラス幼鳥の特徴です。

親鳥が通って巣外給餌してくれるはずですが、それまで幼鳥は暇そうに待っています。
ときどき危なっかしい足取りで横枝を歩き回るものの、あまり移動しません。
暇潰しで花や枝をつつくこともありましたが、いくら好奇心旺盛なカラスの幼鳥とは言え、さすがにニセアカシアの花を食べることはありませんでした。

冒頭で、ハシボソガラス幼鳥は羽繕いしています。
続いてその場でバサバサと羽ばたきの練習をしました。(@0:40)
(枝上でバランスを崩しただけかも?)

やがて枝上で少し身を屈めると、白い糞を排泄しました。(@1:15)
私に見られていることを警戒して隠れたいのか、危なっかしい足取りで横枝を伝い歩きしています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→観察者を警戒したハシボソガラス親鳥から巣外給餌のお預けを食う巣立ち雛(野鳥)


ハシボソガラス(野鳥)巣立ち雛@ニセアカシア枝

2018/08/07

「カラスの行水」は短くない: 川で水浴びするハシボソガラスの群れ【HD動画&ハイスピード動画:野鳥】



2018年6月下旬・17:08〜17:45・気温25℃(@17:06)


▼関連記事
「カラスの行水」は短くない: 川で水浴びするハシブトガラスの群れ#1【HD動画&ハイスピード動画:野鳥】

暑かった午後の河原も気温が少し下がり、過ごしやすくなりました。
ハシブトガラスと入れ替わるようにハシボソガラスCorvus corone)の群れが続々と集まり、川で水浴していました。
「カラスの行水」と言えば、短い水浴(入浴)を表す有名な慣用句です。
しかし、実際の水浴行動は決して短時間ではなくて、何度も念入りに行うことが分かりました。


水浴シーンを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@4:11〜)

今回観察したハシボソガラスの行水の作法は次の通りで、ハシブトガラスとの違いは特に見出せませんでした。
川岸近くの浅い所に歩いて入ると、水面に嘴を差し込んで首を左右に激しく回し、顔を濡らします。
次は、それと同時に翼を水面に強く叩きつけるようになり、バシャバシャと水を跳ね上げて体を濡らします。
全身を濡らしたいのならもっと川の深い所に入って行ってザブンと水に潜れば手っ取り早いと思うのですが、カワガラスのように泳いだり(潜水)はしませんでした。


カラスは水鳥ではないので、お腹が水に浸る程度の水深までしか入りません。 (中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』p16より引用)


水浴が一段落するとピョンと跳んで近くの岩に上がり、大きく身震いして羽から水を切り、濡れた羽根を嘴で手入れします。
(飲水→)水浴→身震い、水切り→羽繕いと順番にやる行動が1セットらしく、このルーチンを何度も繰り返していました。
せっかく羽繕いまでしたのに、どうして再び水浴するのか、ちょっと不思議です。

スーパースローの最後に登場する個体は、水浴後に水切りしただけで羽繕いをせずに飛び去りました。

余談ですが、

濡烏(ぬれがらす・濡れ烏)とは、女性の髪の色彩を形容する言葉。また、その髪のもつ黒の色名。
日本人女性の理想美であり、もっと一般的には烏羽色、濡れ羽色、烏の濡れ羽色とも言う。青みを帯びた黒を指す。(wikipediaより引用)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

2羽が仲良く並んで行水しているシーン(@3:43〜4:10)は、もしかするとハシブトの幼鳥だったりしますかね?
普通種なのにカラスの近縁二種を見分けるのがときどき自信がなくなるのが困りものです。


ハシボソガラス(野鳥)@川+水浴
ハシボソガラス(野鳥)@川+水浴

2018/07/26

池の畔で白いキノコ?を採食するハシボソガラス(野鳥)



2018年6月上旬

池の畔で一羽のハシボソガラスCorvus corone)が地面の落ち葉を嘴でめくって(掻き分けて)います。
初めは貯食行動かと思ったのですが、どうやら採食中のようです。
何か白くて薄いものを食べました。
なんとなく、これはキノコですかね?
麩菓子や煎餅など、池の鯉に与える餌なのかもしれない、と想像したりもしました。
撮影後に対岸に渡って採食メニューの正体を突き止めるつもりでいたら、別の被写体が気になってしまい、すっかり忘れてしまいました。

食後もハシボソガラスは池の岸を歩き回り、探餌行動を続けます。
捨てられたお菓子の空き袋のゴミを見つけると、嘴で摘み上げました。
包装には「こいのぼーろ」と書いてあります。
赤い鯉のぼりのイラストが印刷されていることから、5月の端午の節句辺りに売り出された季節限定の菓子なのでしょう。
中身は入っていないことに気づいたカラスはそのゴミをすぐに捨てました。



その後、ハシボソガラスは地面の草で嘴を拭い、羽繕いを始めました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ハシボソガラス(野鳥)@池畔+白キノコ?採食
ハシボソガラス(野鳥)@池畔+白キノコ?採食
ハシボソガラス(野鳥)@池畔+ゴミ拾い:菓子袋

2018/07/25

キジ♂が畦道で羽繕いし、耕された田んぼを歩いて採食(野鳥)



2018年5月中旬
▼前回の記事
田起こし後の畦道で縄張り宣言の母衣打ち♪を繰り返すキジ♂(野鳥)

動画を撮り続けていると、近くの線路(単線)にローカル列車が通りかかりました。
この辺りを縄張りとするキジ♂a(Phasianus versicolor)は慣れているようで、ガタンゴトンという列車の騒音を聞いても逃げ出したりしませんでした。
こちらをじっと見すえています。


▼関連記事(1年前に別の地域で撮影)
列車の通過音に驚いて逃げるキジ♂(野鳥)

ようやく落ち着くと、羽繕いを開始。
やがて畦道から降りると、耕された田んぼを歩きながら横の畦を啄んで何かを採食しました。
すぐに畦道へ登り直すと、別個体♂bが居る隣の縄張りを見張りました。
そのまま農道をゆっくり歩き去ります。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→隣の縄張りのキジ♂b


キジ♂α(野鳥)@田んぼ畦道+羽繕い
キジ♂α(野鳥)@田んぼ畦道+羽繕い

2018/07/23

川岸で採食、羽繕いするカワラヒワのペア(野鳥)



2018年5月上旬・午後16:38

川岸に2羽のカワラヒワCarduelis sinica)が飛来しました。
水際の湿地(水たまりの近く)に来たので、夕方の水浴びまたは飲水するかと期待して動画を撮り始めたものの、予想が外れました。
私のことを警戒しているのかもしれません。

一羽は枯れ茎に止まって羽繕いしています。
もう一羽は地面を喋んで餌を探しています。
最後は相次いで飛び立ち、河原の土手の方へ逃げて行きました。
行動を共にしているということは、つがいなのかな?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


カワラヒワ2(野鳥)@川岸+採食

2018/07/15

ヒゲナガハナバチの一種:♂同士の誤認求愛



2018年5月上旬


▼前回の記事
カキドオシの花蜜を吸うヒゲナガハナバチの一種♂

川の堤防に咲いたカキドオシの群落でこの日に見かけたヒゲナガハナバチの仲間は触角の長い雄蜂♂ばかりで、触角の短い♀の姿を見かけませんでした。
♀が未だ羽化する前に♂が活動を始め、交尾相手の♀を待ち伏せしているのでしょう。(雄性先熟)

一匹の♂αが吸蜜しながら腹部を身繕いしていると、そこへ(おそらく同種の)別個体♂βが背後から飛来して軽く飛びつきました。
すぐに離れて少し離れた別の花に着陸し、吸蜜を始めました。
餌場(蜜源)からライバル♂を追い出す縄張り争いではないようなので、おそらく♀と誤認して交尾しかけたのでしょう。

スーパースローで撮影していれば、一瞬の出会いで何か面白いことが行われていたのかどうか突き止められたかもしれません。

その後、二匹の雄蜂は花上で念入りに化粧をしています。
とても長い口吻を伸縮させ、前脚で拭いました。
このぐらい舌が長ければ、カキドオシの漏斗状の花筒の奥にある蜜腺から吸蜜するのは容易でしょう。
カキドオシに正当訪花して吸蜜するハナバチ類は長い舌が必要なのです。

上の個体♂βが先に花から飛び立ちました。
下に居た個体♂αに再び誤認求愛してから飛び去りました。
今回もすぐに離れましたが、♂αは何か交尾拒否(抗議)のシグナルを発したのかな?

蜂を同定するため撮影後に持っていたビニール袋を被せて採集しようとしたものの、逃げられてしまいました…。



2018/07/14

ダニに体外寄生されたクロマルハナバチ創設女王が林床で身繕い



2018年5月上旬・午後14:52

河畔林の林床で越冬明けのクロマルハナバチBombus ignitus)の創設女王を見つけました。
てっきり営巣地を探索しているのかと思い、追跡するつもりで動画を撮り始めました。
林床を覆うように育ち始めたカキドオシの群落も未だ丈が低く、花も一部が咲き始めたばかりです。

ところが予想に反してクロマルハナバチ創設女王は地中の穴には潜り込まず、ニセアカシア(別名ハリエンジュ)灌木の根際に立ち止まって身繕いを始めました。
背中を足で頻りに掻いています。
後脚の花粉籠は空荷なので、幼虫のための採餌活動もしていないようです。
その後脚をよく見ると、多数の赤っぽいダニがびっしり付着していました(体外寄生)。
ダニのせいでクロマルハナバチ女王は痒みを感じて身繕いばかりしているのかな?
この寄生ダニに注目して接写するべきでしたが、やや薄暗い現場では気づきませんでした。

『マルハナバチの謎〈下巻〉 (ハリフマンの昆虫ウオッチング・社会性昆虫記)』によれば、

越冬したマルハナバチの女王バチの体が小さな褐色の点で一面におおわれていることがあります。これが<まるはなばちやどりダニ>です。このダニは毛の色もまったくわからなくなるほどマルハナバチにたかります。やがて働きバチがかえるとダニは働きバチに移り、巣の底にもうごめくようになります。(p46より引用)



この本は旧ソ連の昆虫学者が書いた原著を翻訳したもので、<まるはなばちやどりダニ>の正式名称や学名は不明です。
吸血性のダニなのだとすると、寄主は体力を消耗して営巣活動やコロニーの繁殖力に悪影響を及ぼすのではないでしょうか?


▼関連記事(10年前の秋に撮影)
クロマルハナバチ♀と寄生ダニ
ちなみに私が見つけた二例とも、寄主は不活発な状態でした。


クロマルハナバチ創設女王:ダニ寄生@林床+身繕い

2018/07/13

カキドオシの花粉を舐めるヒゲナガハナアブ♂



2018年5月上旬

川の堤防(土手)に咲いたカキドオシの群落で見慣れないハナアブが訪花していました。
蜂にベーツ擬態しているようです。
左右の複眼が中央で接しているので♂ですね。
帰ってから調べててみると、どうやらヒゲナガハナアブ♂(Chrysotoxum shirakii)らしい。
私は特に触角が長いとは思わないのですが、ハナアブにしたら長いのでしょうか?

飛来した甲虫(コメツキムシの一種?)に驚いてカキドオシの花から飛び立つと、すぐ近くの花に着陸。
口吻を伸ばして、カキドオシ唇形花の下唇にこぼれた花粉を舐めています。
やがて、上唇に隠された雄しべの葯を直接舐めるようになりました。

しかし明らかに吸蜜はしていません。
花蜜を舐めるには花筒の奥底まで潜り込む必要があります。
舌が短いので蜜腺まではとても届かないでしょう。

訪花中にヒゲナガハナアブ♂は腹端から小さな白い糞をポトリと排泄しました。(@1:21)
食事の合間に身繕いして、体に付いた花粉を落とします。


ヒゲナガハナアブ♂?@カキドオシ訪花
ヒゲナガハナアブ♂?@カキドオシ訪花
ヒゲナガハナアブ♂?@カキドオシ訪花

2018/07/11

カキドオシの花蜜を吸うヒゲナガハナバチの一種♂



2018年5月上旬

川沿いの日当たりの良い土手に咲いたカキドオシの大群落でヒゲナガハナバチの一種♂が何匹も活動していました。

花筒の入り口から頭を突っ込んで花蜜を吸っています(正当訪花)。
吸蜜後に顔を出すと体毛が白い花粉で汚れていました。
雄蜂はその場で身繕いして花粉を軽く落とすと、次の花へ飛んで行きました。

一方で、カキドオシの葉に止まってじっと休んでいる個体もいます。

この仲間の蜂の種類を正確に同定するには採集して翅脈などを精査する必要があるのですが、残念ながら逃げられてしまいました。
映像の前後半に登場するのは別個体です。
したがって、別種である可能性も否定できません。


ヒゲナガハナバチsp♂@カキドオシ訪花吸蜜
ヒゲナガハナバチsp♂@カキドオシ訪花吸蜜
ヒゲナガハナバチsp♂@カキドオシ葉

2018/07/04

川岸で水浴びするヒヨドリとハクセキレイ♂(野鳥)



2018年4月下旬・午後16:11〜16:14

川の水際でヒヨドリHypsipetes amaurotis)が水浴びをしていました。
軽く行水しただけで岸に生えた柳の灌木へ素早く逃げ込んでしまいます。
しばらくするとまたヒヨドリが水浴をそそくさと済ませてすぐに柳の灌木へ逃げ込む、という行動を繰り返しています。
ヒヨドリの群れが居るのか、それとも同一個体が水浴行動を繰り返しているのか、よく分かりませんでした。
少なくとも2羽のヒヨドリが居ることは間違いなく、つがいなのかもしれません。
水浴後のヒヨドリは柳の灌木で羽繕いしています。
ヒヨドリの騒々しい鳴き声♪が聞こえてきます。

画面の奥でハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)が水浴していたら、ヒヨドリが追い払いに来ました。
水浴場にも縄張りがあるのですかね?
ハクセキレイ♂は川岸で身震いし羽の水気を切ると、飛び去りました。

ハクセキレイと比べると水浴中のヒヨドリは警戒心が異常に強い印象を受けました。

このとき私は離れた橋の上から望遠レンズで撮影しています。
川のどこにヒヨドリが飛び込んで水浴するのか予想できず、ズームインした時にはもう川から居なくなっています。
水浴中にトビなどの猛禽類に襲われたことがあるのかな?
ヒヨドリのつがいが近くの柳の灌木で営巣しているのか?と想像したものの、定かではありません。
親鳥が何度も川で羽毛を濡らして帰巣し、喉が渇いた雛に水を飲ませているとしたら興味深いのですが、私の妄想に過ぎません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

4年前に同じ川で撮影したときも、ヒヨドリは忙しなく川に飛び込んで短い行水をしていました。

▼関連記事
川で水浴びするヒヨドリの群れ(野鳥)
もしかするとヒヨドリは水浴の作法が他の種類の鳥とは異なるのかもしれません。
短い時間で入浴や水浴びを済ませることを「カラスの行水」と言いますが、カラスの方がヒヨドリよりも時間をかけてじっくり水浴します。


ヒヨドリ(野鳥)@川岸+水浴

2018/06/27

エゴノキの花で採餌するヒゲナガハナバチの仲間♀?



2017年6月上旬

農業用水路沿いで満開に咲いたエゴノキで、ちょっと見慣れないハナバチの仲間が何匹も訪花していました。

後脚の花粉籠に橙色の花粉団子を付けています。
花の手前で見事なホバリング(停空飛翔)を披露してくれましたが、その際に長い舌が見えました。
吸蜜後、花にぶら下がりつつ身繕いしている個体がいました。

胸背に白い花粉の塊が付着している個体もいました。
エゴノキの花粉とは違うようですが、その植物の正体が気になります。

ハチを採集できなかったので名前ははっきり分かりませんでした。
なんとなくハイイロヒゲナガハナバチ♀などの仲間ではないかと思います。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/06/20

タラノキの葉裏で初期巣を増築するキボシアシナガバチ創設女王



2016年6月上旬


▼前回の記事
初期巣にアリ避けを塗布するキボシアシナガバチ創設女王

同じ日に撮った続きです。
巣材を持ち帰ったキボシアシナガバチPolistes nipponensis)の創設女王が帰巣したシーンは撮り損ねてしまいました。
育房の壁に新しい巣材を付け足して薄く伸ばしています。
巣盤が真っ白に見えるので、何を巣材にしているのか気になります。

初期巣の拡張を終えた女王蜂は身繕い。
次は育房全体を点検しながら巣盤の下面に腹部腹面を擦り付けてアリ避け物質を念入りに塗り付けました。
巣盤の上面に登ると、一休み。



2018/06/13

越冬中のツマグロオオヨコバイ成虫を室内で見つけた!



2018年2月上旬

深夜、台所の天井隅に色鮮やかな(黄緑色の)1匹のツマグロオオヨコバイBothrogonia ferruginea)が止まっていました。

ツマグロオオヨコバイはありふれた昆虫ですが、成虫で冬越しするとは知りませんでした。
極寒の屋外から暖かい室内に迷い込んだのか、それとも室内のどこかで休眠越冬中に目覚めてしまって天井隅に移動してきたのかもしれません。
室温を測るべきだったのに、忘れてしまいました。

ビデオカメラで撮りながらツマグロオオヨコバイの体に箸の先で触れると反射的に擬死落下したので、生きていることが分かりました。
床に落ちた後はどこに紛れ込んだのか、見失ってしまいました。
(受け皿を用意しておけばよかった…。)


3日後の午後、同じ台所の窓際で緩慢に徘徊していたツマグロオオヨコバイを発見。
おそらく同一個体だと思います。
(それとも台所のどこかで集団越冬しているのか?!)
採取して1mm方眼紙に載せると、ゆっくり歩き回りました。

静止すると、前脚で触角を交互に擦りました。
この化粧(身繕い)の様子がなんとも可愛らしいですね。
近くに置いてあった黄色のプラスチックケースに登ったところを指で触れると、翅を広げジャンプ(跳躍)しながら飛び立ちました。
このときの室温は25℃。

真冬の雪国で生きた昆虫(しかも成虫)に出会えたのは、ささやかな喜びでした。


【追記】
ツマグロオオヨコバイは成虫で越冬する。葉っぱの裏側などをのぞくと、冬に群れになって寒さをしのいでいる様子が観察できる。(p49より引用)

そこに掲載されている生態写真がとても見事で説得力がありました。 

ここ雪国でも常緑植物の葉裏に集団越冬しているのでしょうか?

私は未だ見つけたことがありません。

凍死を免れたとしても、厳しい冬の間に腹を空かせた鳥に捕食されてしまうのではないかと思ってしまいます。





ツマグロオオヨコバイ越冬@天井
ツマグロオオヨコバイ越冬@天井
ツマグロオオヨコバイ越冬@方眼紙

2018/06/11

衰退したヒメスズメバチのコロニー



柳の根際に営巣したヒメスズメバチの記録#6



前回の記事#5


2017年9月中旬・午後15:45〜15:50

4日ぶりの昼間に様子を見に来てみると、コロニー活動の衰えを感じます。
巣に出入りするハチの数が激減していました。
巣を壊されたという理由だけでなく、時期的にコロニーの解散が間近なのかもしれません。

ヒメスズメバチ♀(Vespa ducalis)がワーカーなのか新女王なのか見分けられないのが、もどかしいところです。
今思うと、長いピンセットを使って巣前庭に1円玉をそっと置けばよかったですね。
大きさの比較対象となり、居残っている蜂を採寸できたことでしょう。

巣前庭で2匹の♀α、βが日光浴しながらのんびり化粧(身繕い)していました。
巣を背後にした2匹は別々の方角を向いています。
奥の巣穴から3匹目の♀γが前庭に歩いて現れ、飛び去りました。

しばらくすると突然、巣穴の上部から出巣しようと4匹目の♀δが前庭に滑落しました。
日光浴中に突然ぶつかってこられた♀個体は反射的に反撃しても良さそうなものなのに、喧嘩にはなりませんでした。
(やはりワーカーよりも性格が穏健な新女王なのかな?)
落ちてきた個体♀δはそのまま前庭を少し歩いてからから羽ばたいて出巣しました。
次は巣穴の右奥から更に5匹目の♀εが歩いて出て来て、同様に出巣。
前庭に居残った♀α、βのうち左側の個体が身繕い。
門衛として巣を守っているつもりなのか、触角は油断なく動かしています。

恐れ知らずのオツネントンボが飛来し、巣口に上から垂れ下がっていた柳?の細根に止まりました。
コロニーに勢いがある時期なら追い払うか獲物として狩る瞬間が見れたかもしれませんが、前庭で油を売っているヒメスズメバチからは死角になって見えないようです。
このオツネントンボは虎口で休んでも狩られることなく、いつの間にか飛び去りました。

蝿(ニクバエの一種)が一匹、巣前庭に止まっても、ヒメスズメバチは無関心でした。
私がハエに気を取られている間に、一匹の♀(?)が帰巣し、巣穴の右奥に姿を消しました。



つづく→#7



2018/06/08

八木式アンテナで相互羽繕いするハシボソガラスのつがい(冬の野鳥)



2018年1月中旬

民家の屋根でハシボソガラスCorvus corone)が八木・宇田アンテナと呼ばれる旧式のテレビアンテナに止まって翼を休めていました。
初めは一羽が妙な姿勢で止まっているように見えたのですが、途中から一羽が向きを変えてくれたおかげで、並んでいる2羽が重なって見えていたと判明。
仲睦まじく嘴で相互羽繕い(対他羽繕い)していたので、おそらく♀♂のつがいなのでしょう。
隣の個体の頭部付近の羽毛を嘴で逆撫でるように優しく撫でていました。
羽繕いされた個体はお返しすることなく、2羽はアンテナ上で少し離れてしまいました。

地デジに移行するとともにパラボラアンテナばかりになって早7年、昔懐かしい八木式アンテナが屋根に設置したままの民家は珍しいですね。
アンテナに対して今回のカラスは特に悪戯していませんでした。

参考:テレビアンテナの天敵とは?(アンテナ工事業社のサイトより引用↓)


従来の八木式アンテナ   魚の骨状のアンテナは   カラスや ハトが 非常に   とまりやすく  嘴による損傷  フンによる腐食  飛び立つときの  衝撃による  素子の破損・・・・・耐用年数が短くなる  最大の原因です

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ハシボソガラス2(野鳥)@八木式アンテナ

2018/05/30

川の水を飲み羽繕いするコハクチョウのペア(冬の野鳥)



2016年11月上旬・午後15:39〜16:09(日の入り時刻は16:35)

川面に浮かぶ2羽のコハクチョウCygnus columbianus bewickii)を撮影。
塒入りが始まる時間には未だ早いようで、川にはこの2羽しかいませんでした。
元々は岸辺に近い浅瀬に居たのですが、私が撮り始めると警戒して川の中央部に移動しました。
長い首を曲げて丹念に羽繕いしています。

岩波科学ライブラリー:藤田祐樹『ハトはなぜ首を振って歩くのか』によれば、

鳥の世界では(中略)首の骨の数が種によって異なっている。12個~13個が一般的だが、ハクチョウでは23個もある。これだけ首が多いと、首をかなり自由自在に動かすことができる。
 鳥たちの首がどれほどよく動くのかは、羽づくろいの様子を見ればわかる。彼らは、首をぐいっと曲げて、くちばしを尾の付け根にある皮脂腺までもっていき、そこから分泌される油をくちばしにつけ、さらに体中の羽毛にぬりつつ羽根の乱れを整える。首が長くて本当によく動くから、尾の付け根にもくちばしがとどくし、全身の羽毛を整えることができるのだ。 (p54-55より引用)


この2羽はつがいなのか、付かず離れず川面を移動しています。
互いの行動をすぐに真似するのは番が親愛の情を示しているのか、微笑ましく思いました。
西日を浴びた白鳥の姿は美しく、なかなか絵になりますね(フォトジェニック)。
カルガモの群れがコハクチョウの近くに来て水浴を始めても、互いに無関心でした。

日陰の岸辺近くに来ると、コハクチョウは川の水を飲み始めました。(@3:50〜)
嘴で川の水を救うと頭を挙げて喉に水を流し込んでいます。
それまでにも嘴を水面に浸すことはありましたが、水を飲んではいませんでした。
体を掻いた時に黒い足が見えました。

※ 日陰のシーンのみ自動色調補正を施しています。(@3.51-5.29, 7.12-8.56)



2018/05/08

アキノノゲシの花蜜を舐めるオオハナアブ♀



2017年10月下旬

稲刈りが済んだ刈田の畦道に咲いたアキノノゲシの群落でオオハナアブ♀(Phytomia zonata)が訪花していました。
左右の複眼がやや離れているので♀ですね。
伸ばした口吻で花蜜や花粉を舐めています。
少し飛んで隣の株へ移動すると、食事の合間に身繕いして体に付着した花粉を落として(食べて)います。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


オオハナアブ♀@アキノノゲシ訪花吸蜜
オオハナアブ♀@アキノノゲシ訪花吸蜜

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