2014年8月上旬
▼前回の記事
ハグロトンボ♀の翅紋誇示
民家の庭でハグロトンボ♂(Calopteryx atrata)が何匹も集まっていました。
草木の葉っぱや地面に止まり、独特のリズムで翅を開閉しています。(縄張り争いの誇示行動)
飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
複数個体を撮影。
▼前回の記事
ハグロトンボ♀の翅紋誇示
ハグロトンボは、ふだん羽をとじてとまる。羽を開くのは、近づくなという縄張り争いの信号だ。確かにハグロトンボの生息密度が高い環境だったかもしれません。
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ハグロトンボ♂が翅を開閉
イトトンボの仲間は♀の産卵中♂が尾部付属器で♀の前胸を挟んで直立し、警護することが多いのですが、そのとき♂が鳥などに襲われ、残った腹端を前胸につけたままの♀を見かけることがあります。(p87より引用)
参考記事:「蛙を食すイオウイロハシリグモ♀」
クモの餌の食べ方は上顎の牙を獲物の体に突き刺して、毒液を注射して弱らせ、下顎で噛んで、口から消化液を注ぎ込んで、肉を溶かす。消化されてジュースのようになった肉を、胃に吸い込むのだそうだよ。(『観察の本6:クモたちの狩り(上)』p7より)つづく→「イシサワオニグモ♀(蜘蛛)の円網を霧吹きで可視化してみる」
体外消化が進むと獲物は原形を留めず黒変。
網の一端を折り曲げて簡単な住居を作り,昼間はその中に 潜む.
脚先で信号糸?に触れ、網の振動を感知できるように待機。 |
前回の記事はこちら→「網にかかったオオアオイトトンボ♀を捕帯でラッピングするイシサワオニグモ♀(蜘蛛)」網の中央(甑)で白昼堂々、食事をするのは目立ち過ぎて野鳥やクモバチなどの天敵に襲われる危険が高いのでしょう。
腹部の両肩に突起がある。 |
腹面中央に外雌器と垂体が見える。 |
体外消化が進むと獲物は原形を留めず黒変。 |
獲物を網に付けてやった直後 |
帰る頃にはもはや獲物は原形を留めない。 |
梱包ラッピング:ヨコ糸を切断して餌を運ぶ前に行われるラッピング。チョウやトンボなどの大きな(または長い)餌は、梱包しないと途中で網にからまり、網を壊してしまいます。こんなことにならないように、クモは糸を巻きつけて餌を小さな固まりにし、梱包します。
高速飛行のトンボは脚を折り畳んで空気抵抗を減らす。
オニヤンマが山道の上を飛びながら行ったり来たりするのは、時間も短いですし、範囲もはっきりしないので、縄張りの原始的なものと考えられています。
ギンヤンマの成虫は交尾後にオスとメスが連結したまま、あるいは、単独で水面に突き出た水草などに止まる。メスは腹部先端にある産卵管を植物の組織内に突き刺し、1粒ずつ産卵する。(wikipediaより)
交尾を終えたペアは連結態のまま水面に飛来し、浮葉植物の葉や浮いた枯死植物などに産卵する。♀単独での産卵も行う。 (p207より引用)
ギンヤンマ♂♀@連結産卵。♀♂ともに脚の体節が赤褐色 |
ギンヤンマ♂♀@連結産卵 |
基本的に、東北日本にはコサナエが、関西低地ではタベサナエ、オグマサナエ、フタスジサナエの3種が分布する。
上が♀です。 |
上が♂です。 |