2011/02/13
手ぶれ補正のデジタル処理
高倍率のマクロ動画を撮影すると手ぶれが一層目立つようになります。
カメラ側の光学手ぶれ補正でもカバーできなくなり、映像を見直すと酔いそうになります。
かといってフィールドでは咄嗟に三脚などを用意する暇もなかなかありません。
そこで動画の揺れを除去するデジタル処理の出番です。
動画編集ソフトVirtualDubでDeshakerフィルターを施してみると見違えるほど映像が安定しました。
ただし私の非力なPCではエンコードに従来の何倍も時間がかかるのが難点です。
三脚取り付けにもたついて撮影チャンスを逃すよりも、手ぶれのひどい映像でも取り合えず撮っておけば後でデジタル補正できることが分かり、気が楽になりました。
Avisynthを使えば動画素材を二つ並べて披露できることが分かったので、今回はその習作です。
Avisynthは上級者向けのような気がして敬遠していたのですけど、サンプル・スクリプトを参考にしたら簡単に出来ました。
全て無料ソフトなのが味噌です♪
是非一度お試し下さい。
2011/02/12
手ぶれ補正のデジタル処理3:風対策として
手ぶれのひどい動画をデジタル修正するのに動画編集ソフトVirtualDub(無料)の専用フィルターDeshakerを愛用しています。
手ぶれだけでなく、例えば虫のマクロ撮影で被写体が風で激しく揺れている映像に対してもかなり有効なことが分かりました。
このサンプルはカメラを一脚で軽く固定して撮りましたが、風に悩まされオリジナル映像を見ると酔いそうになります。
デジタル処理による安定化効果は一目瞭然、本当に凄いです。
Deshaker処理の都合により、シーンの変わり目で1秒間暗転しますが、後でこの部分を編集でカットすれば完成です。
日本語で使い方を解説しているブログはこちら。
2011/02/09
炭酸ガスで虫に麻酔をかけてみる
2009年5月上旬
前年のフィールドワーク(定点観察)でアシナガバチを個体標識する必要に迫られました。
単独営巣期の女王蜂は穏健でなんとかマーキング出来たものの、ワーカーは怖くて手を出せませんでした。
捕獲した虫を一時的に麻酔できれば安全かつ容易にマーキングできるでしょう※。
※ 参考図書:『アシナガバチ一億年のドラマ:カリバチの社会はいかに進化したか』 北海道大学図書刊行会 p97
色々と調べ回って、便利そうな物を通販で見つけました。
本来は熱帯魚飼育で水草の成長を促進するため水中に炭酸ガスを添加するための装置らしいです。
セットをほぼそのまま流用します。
長過ぎたビニールチューブを半分に切り、不要な吸盤を外し、拡散筒底を厚紙で塞いだだけ。
他の方法として冷蔵庫などで冷やすだけでも虫は簡単に麻酔可能です。
しかし重いクーラーボックスや保冷剤をフィールドに持ち歩くよりも、このスプレー缶は断然軽いという利点があります。
消耗品のCO2ボンベは3本セットで購入可能。
今回は蝿2匹を使って麻酔の練習です。
操作は簡単で即効性があり、外気に戻すとすぐに麻酔から醒めて元気になります。
欠点を挙げるならば、CO2は温室効果を生じる点です。
もっと簡単あるいは安上がりな(コストパフォーマンスに優れた)方法をご存知の方がいらっしゃいましたら是非教えて下さい※。
用途
- 危険なハチの個体標識作業
- 同定用に特殊なアングルや部位の写真を撮るのに生きた虫の動きを止めたいとき。 殺生が嫌いな人向け。
- クモなど肉食の虫の飼育で生餌を与える際の作業にも便利。 など
2011/02/07
手ぶれ補正のデジタル処理2
無料の動画編集ソフトVirtualDubで手ぶれ補正フィルターDeshakerの効果をテストしました。
冬にヒレンジャクを撮った動画で試してみました。
若干デジタルズームを施して、目障りな動く外枠を消す設定にしてみました。
効果は歴然で、もう手放せません。
三脚でしっかり固定して撮るのが王道なのでしょうけど、アマチュアの動画愛好家には福音だと思います。
技術の進歩は素晴らしいですね。
《追記》
手ぶれだけでなく、例えば虫のマクロ撮影で被写体が風で激しく揺れている酔いそうな映像に対してもかなり有効なことが分かりました。
本当に凄いです。
2011/02/06
ワラジムシの脱皮
2009年5月上旬
団子虫の飼育のついでにワラジムシ(Porcellio scaber)も同居させています。
見慣れないツートンカラーの個体がいたので写真を撮り始めると、目の前でするりと脱皮しました。
ダンゴムシと同様に(本で読んだ)、まず体の後ろ半分だけ脱皮し、その後で前半分も脱皮するらしい。
ダンゴムシは脱皮殻を自分で食べてしまうそうですが、このワラジムシは光を嫌ったのか白い抜け殻を残して逃走。
落ち葉の下に隠れたのをめくって撮影続行。
新しい下半身を膨張させている様子が観察できました。
【追記】
『脱皮コレクション』p70によると、
脱皮前にまず後ろ半分の殻に含まれるカルシウムをいったん体液中に吸収します。それから後ろの殻を脱ぎ、その下に現れた新しい皮膚に、体液中に吸収していたカルシウムを戻してかたくしていきます。続いて前半分の殻も同様に。こうして貴重なカルシウムを賢く再利用しながら行われるのです。脱ぎ終わったら殻も残さず食べ、もともと持っていた栄養分をきちんと回収したら、脱皮の完了です。
2011/02/05
オカダンゴムシ♂♀の飼育
2009年4月下旬
今まで♀だけでしたが、最近ようやく♂を一匹見つけたので飼育容器に追加しました。
オカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)は背側の模様の有無および腹側後部中央の突起の有無によって雌雄を見分けます。
餌は落ち葉と野菜屑がメイン。
共食いを避けるために煮干も入れてやりました。
霧吹きして水気を与えます。
ワラジムシも一緒に入れています。
Labels:
その他
2011/02/04
オカダンゴムシの起き上がり運動
2009年4月下旬
石の下で見つけたオカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)を飼い始めました。
今のところ♀だけ。
性別判定は背中の斑紋と腹側中央の交尾器官?で行います。
腹側後部に目立つ2対の白い物は呼吸器官とのこと。
丸まって防御姿勢を取ってからの起き上がり運動を観察してみました。
専守防衛の完璧な機能美には惚れ惚れします。
机や紙、プラスチックなど滑らかな表面の物の上で仰向けに置かれると暴れても足先が引っかからず起き上がれません。
そのためプラスチック容器などで飼育する際は必ず土を入れてやらないと、ひっくり返って起き上がれないまま衰弱してしまうので要注意。
今回の撮影では机に滑り止めのガーゼを敷きました。
仰向けにされると横回りに寝返りを打って起き上がります。
Labels:
その他
2011/02/03
雲の動き(30倍速映像)
2009年3月下旬 午後
空もめっきり春らしくなりました。
固定カメラで1時間ひたすら空を撮り続けた動画を30倍速の早回しに変換したものです。
雲のダイナミックな動きがよく分かります。
2011/01/07
虫の死骸を食べるワラジムシ
2009年4月下旬
クモの飼育容器にワラジムシ(Porcellio scaber)を入れてみたら、底に敷いた枯葉や虫の死骸(クモの食べ滓)をせっせと食べて掃除してくれました。
今季飼ってみたクモの中では、エビチャコモリグモがワラジムシを襲ったのに対してイオウイロハシリグモは決して同居人のワラジムシを捕食しませんでした。
2011/01/05
ワラジムシ♀の抱卵と幼虫
2010年5月上旬
最近ワラジムシ(Porcellio scaber)の飼育容器に白くて小さな幼虫がたくさん出てきました。
交尾行動などは見逃したのですが、いつのまにか孵化したようです。
幼虫は乾燥に弱いのか土の中に潜るのが好きみたいです。
よく見ると成虫の中に腹面に卵塊を収めた袋(育房)を抱えている♀がいます。
ダンゴムシの本で読んだのと似ています。
この袋を破って幼虫が産まれるのだそうです。
2010/12/10
キノコを食すヤスデ【名前を教えて】
2010年9月下旬
キノコの美味しい季節になりました。
里山で遊歩道の丸太の切り株に生えたキノコにヤスデの仲間が2匹集まっていました。
口元を接写すると夢中でキノコをかじっています。
頭部には触角があり、その後ろには複眼があります。
既にキノコは原形を留めていません。
一番下に写し込んだ硬貨は一円玉です。
↓動画です。
このヤスデやキノコの名前をご存知の方がいらしたら是非教えて下さい。
科名だけでも助かります。
登録:
投稿 (Atom)