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2019/06/08

冬眠明けのミシシッピアカミミガメ♂が日光浴



2019年4月上旬・午後16:37

数日前まで雪が降っていたのに、久しぶりによく晴れました。
午後、蓮池の岩場で1頭のミシシッピアカミミガメ♂(Trachemys scripta elegans)が甲羅干ししていました。
ここで冬眠明けの亀を見るのは今季初です。
前肢の爪が長いので♂でしょう。
ときどき瞬きするだけで、岩の上でじっとしています。

池のハスは未だ枯れたままで、若葉が芽吹くのは未だ当分先のようです。
ミシシッピアカミミガメが何を食べるのか知らなかったので調べてみると、

食性は植物食傾向の強い雑食で、植物の葉、花、果実、水草、藻類、魚類、カエルおよびその幼生、水棲のヘビ、鳥類、昆虫、クモ、甲殻類、巻貝、二枚貝、カイメン、ミミズ、動物の死骸などを食べる[3]。幼体は動物食傾向が強いが、成長に伴い植物食傾向が強くなる[2][3]。 (wikipediaより引用)

私は未だ亀の食事シーンを野外で観察したことがありません。
地域によっては池で増え過ぎたミシシッピアカミミガメがハスを食べ尽くして問題になっているそうです。

有馬進, et al. "ミシシッピーアカミミガメのハス食害調査." Coastal bioenvironment 11 (2008): 47-54. (全文PDFが無料公開されています)

私が見ているこの蓮池では生態系のバランスが一応保たれているようで、毎年ハスが旺盛に繁茂しています。


【追記】
この蓮池には亀が冬眠のために上陸する場所がありません。
したがって、池の底で冬眠しているはずです。
深い雪に埋もれる長い冬の間に呼吸はどうしているのか、ずっと不思議でした。
石川良輔『うちのカメ―オサムシの先生カメと暮らす』という名著を読んだら、答えが詳細に書いてありました。
クサガメについて書かれた35年間の飼育記録ですが、ミシシッピアカミミガメでもおそらく同じでしょう。
クサガメは水底で越冬し、寒い時期には1ー2か月水底に潜りっぱなしでじっとしているということもある。この間に必要な酸素は、ほかの水棲のカメと同じように、咽喉部内面の粘膜や総排出腔内部の袋状器官に密に分布する毛細血管を利用して水に溶けているものを吸収したり、皮膚呼吸で得たりしているのであろう。そのおかげで、体温が低下し代謝率が低下している越冬時には、肺呼吸のために浮上する必要がないものと考えられる。 (p113より引用)

ミシシッピアカミミガメ♂:越冬明け(顔)@蓮池:石+日光浴
ミシシッピアカミミガメ♂:越冬明け(側面)@蓮池:石+日光浴
ミシシッピアカミミガメ♂:越冬明け@蓮池:石+日光浴

2019/06/04

池の岩場で日光浴するクサガメ♂



2018年9月上旬

蓮池の岩場でこの日はクサガメ♂(Mauremys reevesii)が単独で甲羅干ししていました。
喉をヒクヒクさせ、ゆっくりと頭を動かしています。
前脚の爪が長く、甲羅の後端にV字型の切れ込みがあるので♂だと思います。

私は亀に疎いのですが、首のつけ根の部分の甲羅が欠けているのは異常ですかね?(怪我?)
個体識別に使えるかもしれません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2019/01/22

川の倒木に飛来したアオサギ(野鳥)



2018年10月上旬

私が河畔林の岸辺に迷彩ブラインドを張って身を潜めていたのは、倒木で休むカワウを間近でこっそり撮影したかったからです。

▼関連記事
川の倒木で羽根を乾かしながら脱糞するカワウ(野鳥)

ところが目当てのカワウはやって来ず、代わりにアオサギArdea cinerea jouyi)が川の上流から飛来しました。
倒木に止まったアオサギは、対岸の私に気付くと慌てたように上流へ飛び去りました。
ブラインド内に隠れて待ち伏せするという撮影スタイルに慣れていない私は、辛抱し切れずブラインドの外に出てしまい、アオサギと鉢合わせしたのです。

撮影中は全く気づかなかったのですが、右隣の別な倒木に亀が登って甲羅干ししていますね。(種名不詳)

飛び去ったアオサギは、橋の近くの川岸に生えたニセアカシア(別名ハリエンジュ)の灌木に止まりました。
アオサギの冠羽が風でなびいています。
風で揺れる梢でバランスを崩しかけたものの、翼を広げて立て直しました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。





アオサギ(野鳥)@川:倒木
亀@川:倒木(矢印↑)

アオサギ(野鳥)@河畔林:ニセアカシア樹冠

2018/12/16

クサガメ:親亀の上に子亀を乗せて?



2018年8月中旬

蓮池の岩場でこの日は大小3匹のクサガメMauremys reevesii)が日光浴していました。

大きな成体(おそらく♀)の甲羅の上に小形の♂(頭部、頸部が真っ黒で斑紋なし)が乗ろうとしています。
まさに「親亀の上に子亀」状態でした。
甲羅干しするお気に入りの岩場を巡って縄張り争いがあったのでしょうか?
なんとなく、優劣を決めるマウンティングでも交尾行動でも無さそうです。
単に下の亀の甲羅を乗り越えようとして手足が届かなくなり身動きできなくなったのではないかと、勝手に想像しました。
それにしても、下の個体が逃げたり嫌がったりしないのが不思議です。
寛容なのは本当に親子だから…? (亀は血縁認識して相手への態度を変えるのだろうか?)
下になった大型の個体の甲羅の後部が破損していて、V字の切れ込みの有無が不明です。(切れ込みがあれば♂)
前脚の爪が長いので♂だと思うのですけど、どうでしょう?


少し離れた岩ではもう一頭の個体(小形の若い個体)が平和に甲羅干ししていました。
泥だらけの甲羅が乾いています。


亀はスローライフなので、気が短い人は早回し再生でご覧下さい。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



【追記】
クサガメの性別など、色々と間違っていたので訂正しました。
周囲に生い茂ったハスの葉に遮られて、岩場はほぼ日陰になっていました。
♂は日光を少しでも浴びようとして♀の甲羅の上に登ったのでしょう。(♂の甲羅の前半部だけが日を浴びています。)

クサガメ親子?ab@蓮池:岩+マウント
クサガメ親子?ab@蓮池:岩+マウント
クサガメ親子?ab@蓮池:岩+マウント

2018/11/29

ミシシッピアカミミガメが岩の上で日光浴



2018年6月中旬・午後15:45

蓮池の岩場でこの日はミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans)が単独で甲羅干ししていました。
前肢の爪が長いので、♂だと思います。
ときどき瞬きするだけで動きに乏しく、あまり面白くありません。


ミシシッピアカミミガメ:顔@蓮池:岩+甲羅干し
ミシシッピアカミミガメ:側面@蓮池:岩+甲羅干し

2018/11/13

池の岩で甲羅干しするクサガメ♂



2018年8月上旬

蓮池の岩場でクサガメ♂(Mauremys reevesii)が日光浴していました。
この日は一匹しか居ませんでした。
たまに首を伸縮してキョロキョロ辺りを見ています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


クサガメ:側面@蓮池:岩+甲羅干し
クサガメ:背面@蓮池:岩+甲羅干し

2018/10/22

甲羅干し中の日射病に気をつけるクサガメ?♂



2018年8月上旬・午後16:35頃

蓮池の岩場にこの日は亀が一匹だけしか居ませんでした。
甲羅干しもやりたくないほど暑過ぎたり日差しが強過ぎたりするのでしょうか?
(気温を測るのを忘れました。)
この個体も心なしかぐったりしていて、前脚と尻尾が少し動いただけでした。
蓮の大きな葉を日傘の代わりにして日陰に頭を入れているのは、日射病対策ですかね?
この体勢になるまでの過程を観察したかったです。

識別ポイントである頭部の模様が見えないため、種類が見分けられません。
甲羅が黒くて背中が凹んでいるので、何となくクサガメMauremys reevesii)ではないかと思うのですが、どうでしょう?
甲羅の一部が鱗のように剥がれています。
前脚の爪が長くて甲羅の後端にV字型の切れ込みがあるので、♂と分かります。
池の錦鯉が数匹、餌を求めて私が立っている岸辺に泳ぎ寄って来ました。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


クサガメ?♂:後部@蓮池:岩+甲羅干し+ハス葉日除け
クサガメ?♂:側面@蓮池:岩+甲羅干し+ハス葉日除け
クサガメ?♂:側面@蓮池:岩+甲羅干し+ハス葉日除け

2018/10/09

シマヘビの日光浴と蛇行



2018年7月下旬・午後14:32

湿地帯の遊歩道でシマヘビElaphe quadrivirgata)が全身伸びた姿勢で日光浴していました。
舌は出し入れしていません。
私が動画を撮りながら近づくと、慌ててスルスルと蛇行し、道端の草むらへ逃げて行きました。
近くを流れる用水路の水音が聞こえます。

蛇の傍らに血痕(内臓?)が残っていたのは偶然でしょうか?
もしかすると、カエルや野ネズミなど獲物を捕食した後なのかもしれません。



▼関連記事
トノサマガエルを丸呑みするシマヘビ

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


シマヘビ@舗装道+日光浴

2018/10/06

岩の上で甲羅干しするクサガメとミシシッピアカミミガメ



2018年7月中旬

この日も蓮池の岩場で亀が甲羅干ししていました。
3匹のミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans)と1匹のクサガメMauremys reevesii)です。
クサガメにしては「伸ばした頭頸部の目から頸部にかけて黄緑色の鮮明な筋模様」が無いのですけど、頭頂部の後半が細鱗に覆われていることから、イシガメではなくクサガメでしょう。
ミシシッピアカミミガメの内の1匹は小さな子亀ですね。
クサガメの甲羅は苔むしたような緑色で、ミシシッピアカミミガメほど甲羅がゴツゴツしていません。

クサガメは頭を高々と上げ、喉をヒクヒク膨らませています。(実は小声で鳴いていたりして?)
まさか対面の大きなミシシッピアカミミガメに対して喧嘩を挑んでいるのですかね?
亀の生態について勉強不足なのですが、クビナガオトシブミ♂のように首の高さを誇示して競い合っているのなら面白いのに…と妄想。
お気に入りの岩場を巡って陣取り合戦が緩慢に繰り広げられているのか、長時間の微速度撮影してみたいものです。

高橋泉、三上昇『カメのすべて(カラー図鑑シリーズ)』によると、

体の大きいアカミミガメは、いつもクサガメやイシガメを押し退けて、甲羅干しに一番良い場所を取ってしまうのです。 (p23より引用)


ミシシッピアカミミガメ3+クサガメ1@蓮池:岩+甲羅干し
ミシシッピアカミミガメ3+クサガメ1@蓮池:岩+甲羅干し
ミシシッピアカミミガメ3+クサガメ1@蓮池:岩+甲羅干し

2018/08/27

日光浴中、互いに手足を振るミシシッピアカミミガメの謎(求愛行動?)



2018年6月中旬


蓮池の岩で3匹のミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans)がいつものように甲羅干ししていました。
この日は日光浴しながら後脚をばたつかせる、という謎の行動を繰り返していて、興味深く思いました。
特に中央の個体がよくやっています。

日光浴で体温が上がり、運動したくなっただけなのかな?
それとも、日光浴する岩場で縄張り争いのように互いを牽制するための誇示行動なのでしょうか?
近くに居る相手を蹴飛ばすには届かない距離を互いに保っています。

私は亀について勉強不足なのですが、♂による求愛行動なのかもしれません。
しかし求愛ディスプレーなら、♀の目の前に回り込んでからやらないと意味がないような気がします。
後脚だけでなく前足も同様に動かしているかどうか興味があるのですけど、岸からでは見えません。

小学館・自然観察シリーズ『日本の両生類・爬虫類』でミシシッピーアカミミガメを参照すると、

♂は前肢の爪が長く、繁殖期には♀の前で、さかんに指をふるわせて、求愛のディスプレーを行う。(p70より引用)


侵入生物データベースサイトでミシシッピアカミミガメの繁殖生態について調べると、

交尾は春と秋にみられる.産卵は4月から7月にかけてなされる.
雄は伸長した爪を雌の前で震わせて求愛する.


途中で池を泳いでやって来た4匹目の大型個体が新たに岩場へ上陸し、割り込みました。

▼前回の記事
池から岩に上陸して日光浴するミシシッピアカミミガメ♂
このとき先客との間で陣取り合戦のような激しい争いにはなりませんでした。
しかし元気に手足を振っていた中央の個体(中型)が向きを変え、右の新顔に対しても左後脚をヒラヒラと左右に振って見せつけました。
それをじっと見ている新顔の亀(甲羅が未だ濡れている)は無反応です。
やはり求愛誇示なのかな?

その後も何度か定点観察に通ったのですが、甲羅干し中の謎の足振り行動を見たのはこの日限りでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

全個体の性別をしっかり判定したくても、岸から狙うだけでは撮影アングルが限られてしまいます。
取り敢えず真上から(背側から)甲羅の形状を確認し、岩場を回り込んで亀の正面から前脚の爪の長さを撮りたいのです。
池にドローンを飛ばして撮影するのは大袈裟なので、岸から伸ばした長い竿の先にGoProのようなアクションカメラを取り付けて撮るのが手軽そうです。



↑【おまけの動画】
Takeo Oshimaさんが撮影なさった「ミシシッピアカミミガメの求愛行動」を参考のために紹介します。
泳ぎながら水中で前脚を振っています。


2015年9月20日、東京都江東区清澄庭園にて撮影。小さい方が雄。雌の顔の前で両手を揃えて震わせ、顔に触れる。


【追記】

内田至『カメを飼ってみよう』という入門書(児童書)によれば、
アメリカから日本にやってきたアカミミガメのディスプレイは、たいそうはでです。(中略)小さな♂が、大きな♀の顔の前で、大きくのびた前肢のつめを、両方からおがむように合わせて、はげしくふります。ときには、♂が♀の背中にのって、♀の頭の上でこのはげしいディスプレイをすることもあります。 (p35〜36より引用)

この本でも求愛時の後肢の動きについて記述はありませんでした。
ということは、今回動画に撮れた後肢を振る動きは求愛ディスプレイではなさそうです。

ミシシッピアカミミガメ3@蓮池:岩+日光浴+足振り求愛?
ミシシッピアカミミガメa@蓮池:岩+日光浴+足振り求愛?
ミシシッピアカミミガメb@蓮池:岩+日光浴+足振り求愛?
ミシシッピアカミミガメb@蓮池:岩+日光浴+足振り求愛?
ミシシッピアカミミガメc@蓮池:岩+日光浴+足振り求愛?

2018/08/14

池から岩に上陸して日光浴するミシシッピアカミミガメ♂



2018年6月中旬・午後

池の岩場で甲羅干しをしているミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans)を撮っていたら、新たに大型の別個体が泳いでやって来ました。
左の岩に長い爪を掛けて登りかけたものの、先客が居るせいか諦めました。
再び泳いで右の岩に回り込むと、よっこらせと上陸しました。
水で濡れた甲羅を日光浴で乾かします。

この岩場に集まるミシシッピアカミミガメは体格がまちまちなのに、陣取り合戦のような争いにはならなかった点が興味深く思いました。
後から来た大型の個体は小型の個体を押しのけて実力行使で岩場の陣地を横取りするのかと半ば期待したのに、拍子抜けしました。
もっと混み合ってくると、そのような闘争が起こるのかな?
それとも大人しく順番待ちしたり他所へ回ったりするのでしょうか?

映像に登場する亀は全て、前脚の爪が長かったり甲羅の後端にV字型の切れ込みが入っていたことから♂だと思います。(覚えたての知識)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



つづく→日光浴中、互いに手足を振るミシシッピアカミミガメの謎(求愛行動?)

ミシシッピアカミミガメ@蓮池:遊泳+岩上陸+日光浴
ミシシッピアカミミガメ@蓮池:遊泳+岩上陸+日光浴
ミシシッピアカミミガメ@蓮池:遊泳+岩上陸+日光浴
ミシシッピアカミミガメ@蓮池:遊泳+岩上陸+日光浴

2018/08/08

シマヘビの死骸を舐めるミドリキンバエ?



2018年5月中旬

郊外の住宅地でシマヘビElaphe quadrivirgata)の死骸が道端に転がっていました。
おそらく車に轢かれたロードキルを誰かが道端にどけて置いたのでしょう。
死骸の傍の路上に内臓がこびりついていました。
ここが轢かれた場所か?




体表の鱗が剥けて肉が露出した傷にミドリキンバエLucilia illustris)と思われる美しい金属光沢の蝿が1匹だけ来ていました。
(似た蝿がいて見分けるのは意外に難しいらしいのですが、真面目に検討してません。)
死後間もない新鮮な死骸には見えないのですけど、蝿の集まりが悪いのは未だ春先だから?
ハエの左右の複眼が離れているので♀だと思うのですが、背面から見ていても産卵しているかどうか不明です。
ハエを側面から見て腹端の動きに注目しても、産卵している様子はなく、吸汁しているだけでした。

微小なクロアリ(種名不詳)も集まり、辺りを徘徊しています。

死んだシマヘビの頭部に損傷が無ければ、死骸を採集して頭骨標本を作りたかったのですが、状態が悪そうなので撮影するだけに留めました。




ミドリキンバエ?@シマヘビ死骸・全景
ミドリキンバエ?@シマヘビ死骸・全景
シマヘビ死骸:内臓

ミドリキンバエ?@シマヘビ死骸+吸汁
ミドリキンバエ?@シマヘビ死骸+吸汁

2018/08/06

岩で日光浴するミシシッピアカミミガメ♂



2018年6月上旬

蓮池で1匹のミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans)が岩に上陸して甲羅干し(日光浴)していました。
眠そうに瞬きするぐらいで、動きに乏しく、あまり面白くありません。
後半は首をゆっくり動かし、辺りをキョロキョロと見回しています。

前肢の爪が長く、甲羅の尾に近い部分にV字型の切り込みがあるので、どうやら♂のようです。
(参考サイト:カメの性別を見分ける方法ミドリガメの性別を見分ける3つの方法と性別による注意すべき疾患


ミシシッピアカミミガメ♂@池:岩+甲羅干し
ミシシッピアカミミガメ♂@池:岩+甲羅干し
ミシシッピアカミミガメ♂@池:岩+甲羅干し

2017/11/28

岩場で甲羅干しするクサガメ♀♂



2017年8月上旬

蓮池の岸に近い岩場で3匹のクサガメMauremys reevesii)が並んで甲羅干ししていました。
人馴れしているのか、横の岸をヒトが通っても逃げずにいます。
亀は動きに乏しいのですが、ときどき首を伸ばして眠そうに瞬きしたり、脚や尻尾を甲羅に出し入れしたりしています。
三脚を立てて長時間の微速度撮影すればスローライフの実態を記録できたかもしれません。
例えば、甲羅干しするお気に入りの岩場を巡って占有行動があるのか等、興味があります。

『カラー自然シリーズ29:カメ』を紐解くと、クサガメの雌雄判別法が書いてありました。

カメの♂と♀は、尾にある肛門の位置で見分けます。肛門が甲羅の縁より内側にあれば♀、甲羅の縁より外側にあれば♂です。でも、クサガメの親の雌雄は、頭の色で見分けられます。黒いのが♂。黄色い紋様があるのが♀です。
(p8より引用)



それを踏まえて動画を見直すと、私にも性別が見分けられました。
♀♂♀が↓↓↑の向きに並んでいます。
右の個体R♀が最大です。
クサガメの配偶行動について何も知らないのですが、一夫多妻のハーレムで日光浴しているのでしょうか?

もう一匹の♂がやって来たら激しい争いになるのかな?
岩場の周囲の水中ではオレンジ色の錦鯉や黒色の鯉が泳ぎ回っていました。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。




【追記】
『トカゲ・ヘビ・カメ大図鑑』によれば、
クサガメの♂は成熟すると全身が黒くなり、顔の模様も見えなくなる。若いときは顔の模様がよく目立つ。 (p49より引用



2017/11/25

ミシシッピアカミミガメの甲羅干しと潜水



2017年8月上旬・午後16:16

蓮池で大きなハス(蓮)の葉にミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans)が乗って休んでいました。
甲羅の上半分と頭部は水面から上に出ていて、甲羅干し(日光浴)しているようです。
同時に、葉の中央部に溜まった水で半身浴しています。
水から上がってハスの葉に乗ったときに、亀の体重で少し(程よく)沈んだのでしょう。

初めは後ろ姿しか見えませんでしたが、私が少しずつ近づきながら撮り続けると、カメは横目でこちらを見ています。
私が更に近づくと、首を動かしてこちらをキッと見据えてからゆっくりと首を元に戻しました。
遂に、カメの顔を正面から狙えるアングルまで回り込みました。
しつこいパパラッチに辟易したようで、カメは急に左に向きを変えると、ハスの葉から下りて泳ぎ始めました。
泳ぐときは頭部が水面から上に出ていて、鼻呼吸も目視も可能です。
最後は潜水すると、濁った水で姿が見えなくなりました。
蓮池の水面に波紋だけが残りました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。




『日本の両生類・爬虫類』p70によると、

(ミシシッピアカミミガメの)目の後方の赤い模様は幼体・成体ともに変わりない。


重い亀が居なくなった後のハスの葉は、ロータス効果(撥水性)を発揮して、ほとんど濡れていません。
▼関連記事
水を弾き泥汚れも付かないハスの葉の秘密:ロータス効果の実演




【追記】
『カメのすべて(カラー図鑑シリーズ)』によれば、
アカミミガメも、クサガメやイシガメと同じように甲羅干しが大好きです。昼間、温かくなってくると流木の上で一日中じっとしているのです。豊かな太陽光線は皮膚に付いたヒルなどの寄生虫を落としてくれたり、甲羅に生えてくる苔を防いでくれるのです。また日光は、骨の形成に欠かせないビタミンDを補ってくれます。ビタミンDが不足すると、堅いはずの甲羅が歪んでしまったり脆くなってしまうのです。だから、甲羅干しはカメにとって欠かせない日課となっています。体の大きいアカミミガメは、いつもクサガメやイシガメを押し退けて、甲羅干しに一番良い場所を取ってしまうのです。 
 また、変温動物であるカメにとって、体温の調節はとても大事です。体温が低くなると食べたものをうまく消化できなくなってしまうのです。一方、体温が上がり過ぎると日射病になってしまうこともあります。アカミミガメは、泳ぎも上手なカメなのです。(p23より引用)

亀が日光浴(甲羅干し)する目的として、ビタミンDを体内で合成するためとは知りませんでした。



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