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2018/04/01

苔むしたコナラの樹液酒場で吸汁・排尿するオオスズメバチ♀



2014年9月上旬

里山の雑木林でコナラの苔むした幹の根元付近でオオスズメバチVespa mandarinia japonica)とモンスズメバチVespa crabro flavofasciata)のワーカー♀が小競り合いしていました。
体格で圧倒的に勝るオオスズメバチがモンスズメバチを追い払うと(@〜0:05)、大顎で激しく噛み付いて苔を円形に剥ぎ取り樹皮を露出させました。
しかし、ここは樹液の出が悪かったようで離れました。
あちこち飛んで移動すると、苔むした幹で樹液の滲むスポット(樹液酒場)を探索しています。
おそらく樹液の微かな匂いを頼りに探し回り、あちこちで幹を覆う苔を試しに剥ぎ取っています。

苔を毟る作業中に腹端を少し持ち上げると、透明の液状便(尿)を勢い良く排泄しました。(@4:35)
オオスズメバチのおしっこを撮影できたのは、これが二度目です。

▼関連記事
ミズナラの樹液を吸いつつ排泄するオオスズメバチ♀
排尿したということは、それまで樹液を大量に吸汁していたと思われます。
しかし私の目には、この幹から樹液が分泌しているようには見えません。
通常スズメバチは樹皮に噛み傷をつけて樹液の分泌を促すのですが、もしかするとこのコナラ幹では柔らかい苔に樹液が染み込んでいて、オオスズメバチ♀はそれを大顎でスポンジを搾り取るように吸汁しているのかもしれない…と想像を逞しくしてしまいました。
もし樹液が全く出ていないのなら、スズメバチは長居せずにすぐ立ち去るはずです。

樹液の匂いに惹かれて近づいてくるハエやクロアリ(種名不詳)をオオスズメバチ♀は嫌がり、牽制しました。
その場で短く羽ばたいて威嚇したり、強大な大顎を見せつけたりしています。

チャイロスズメバチ♀が守っている樹液スポットの付近を飛び回ったときは、不思議とオオスズメバチ♀は喧嘩を挑みませんでした。
樹液酒場でチャイロスズメバチの序列(力関係)はオオスズメバチに次いでナンバー2ですから、手強い相手だと認識しているのでしょうか。

このオオスズメバチ♀の腹端付近をよく見ると、スズメバチネジレバネXenos moutoni)に寄生されているようです。

▼関連記事
ネジレバネに寄生されたオオスズメバチ♀がコナラの樹液を吸汁

※ どなたかこのコケ(苔)の名前をご存知でしたら教えて下さい。


2018/03/27

飛びながら排泄するアオサギ(野鳥)



2017年9月中旬

水鳥がいる溜池に私がそっと近づくと、アオサギArdea cinerea jouyi)が目ざとく見つけて警戒されてしまいます。
池の畔からすぐに飛び立つと、風に煽られながら逃げて行きました。
離陸直後に、空中で白い液状便を大量に排泄しました(@0:13)。
体重を少しでも軽くしたいのでしょう。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


▼関連記事(1ヶ月前の撮影)
飛んで逃げながら脱糞するアオサギ(野鳥)


2018/03/17

セイタカアワダチソウの花で吸蜜ホバリングするホシホウジャク?(蛾)の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2016年10月中旬・午後16:52頃

夕暮れ時に、川沿いの農道の横に咲いたセイタカアワダチソウの群落でホウジャクの仲間が訪花していました。
高速で羽ばたき続けホバリング(停空飛翔)しながら口吻を長く伸ばして花蜜を吸っています。
同じ群落に繰り返し何度も戻ってきてくれました。

ホバリングする様子を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:38〜)
スーパースローで見ると、腹端付近から何か粒状の物体をポロポロと落下したのが興味を引きました。(@0:40〜0:41)
これは脱糞ではないでしょうか。
この個体が♀なのかどうか、私には性別を見分けられませんが、♀だとしたら産卵した可能性はどうでしょう?
ホウジャク類の♀が空中から卵を散布するという話は聞いたことがありません。
♀は幼虫の食草にきちんと(丁寧に)卵を産み付けるはずです。
体に付着していた花粉が落ちた可能性も考えにくいでしょう。
なぜなら、訪花中に口吻以外の体は花に全く触れていないからです。
アシナガバチは飛翔中に脚をだらりと垂らしていますが、それとは異なり、ホバリング中のホシホウジャク?は脚を体に引き寄せて空気抵抗を減らしていることが分かります。
吸蜜中も花に足を掛けていません。

動画だけではこの蛾を同定できないのでストロボ写真も何枚か撮ったものの、シャッタースピードの設定を誤り、残念ながら翅表の模様をしっかり撮れませんでした。

やがて、私の目線よりも背高く伸びたセイタカアワダチソウの花で吸蜜を始めたので、見上げるアングルでは翅表が撮れなくなってしまいました。
おそらくクロホウジャクMacroglossum saga)またはホシホウジャクMacroglossum pyrrhosticta)だと思うのですが、どうでしょうか?

成虫出現期を調べるとクロホウジャクは6〜9月、ホシホウジャクは7〜11月ということで、後者かもしれません。 (こんな推理は乱暴ですかね?)


2018/02/04

ブチヒゲカメムシの脱糞



2017年8月下旬

用水路沿いに咲いたナガボノシロワレモコウの群落でブチヒゲカメムシDolycoris baccarum)が吸汁のために訪花していました。

▼前回の記事
ナガボノシロワレモコウの花穂で吸汁するブチヒゲカメムシ
未だ蕾の花序からせかせかと降りて、隣の花穂に登り直しました。
その途中、茎で小休止すると、白色の液状便をポトリと排泄しました。
肝心の瞬間がピンぼけになってしまったのが残念無念。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/01/07

線路で採食、脱糞するハクセキレイ♂(野鳥)



2017年4月下旬

ローカル線の線路でハクセキレイ♂♀(Motacilla alba lugens)が採食していました。
レールや砂利の上を歩き回り、餌を探しています。
立ち止まったハクセキレイ♂がレールの上でやや屈むと、糞をポトリと排泄(@0:58)しました。
最後は線路脇の休耕地の方へ飛び去りました。
飛び立つ前に脱糞するのは色んな鳥で見られますが、軽量化のためなのでしょう。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2017/12/24

ボタンヅルの花で吸蜜・排泄するオオチャバネセセリ



2017年8月中旬

川沿いに咲いたボタンヅルの群落で
オオチャバネセセリZinaida pellucida)が訪花していました。
花から花へ素早く飛び回り、翅をしっかり閉じて吸蜜しています。
吸蜜中に腹端からポロリと排泄しました。(@0:37)
チョウの成虫は液体しか摂取できませんから、排泄したのも固形の糞ではなくおしっこの雫だと思います。
透明ではなく色が付いていました。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2017/12/21

飛んで逃げながら脱糞するアオサギ(野鳥)



2017年8月中旬

池を見下ろすポイントに私が忍び寄ると、いつも居るアオサギArdea cinerea jouyi)にすぐ気づかれてしまい、コンクリート護岸から3羽が飛び立ちました。
そのうちの2羽が羽ばたきながら空中で白い液状糞を排泄しました。
私が驚かせたことでストレス性の下痢にすぐなるとは思えないので(ひ弱過ぎる)、早く飛んで逃げるための軽量化でしょう。

旋回すると、河畔林のハンノキ樹幹に別れて止まりました。
おそらく若鳥のようです。
このハンノキ林には毎年サギ類の小規模なコロニーがあり、糞害のせいかハンノキの枯死が進行しています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2017/12/16

ホオジロ♂が柳の枝先で鳴きつつ脱糞♪(野鳥)



2017年6月中旬

川原に生い茂ったススキの穂からホオジロ♂(Emberiza cioide)が少し飛んで、柳の灌木の細い枝先に止まり直しました。
そこでひたすら囀り続けます。
これまで私が(主に山地で)聞き馴染みのあるホオジロ♂の囀りと比べて、この個体はさえずりが少し独特だと感じました。
個体差や方言(地域差)がありそうですが、声紋解析したくてもこの日は川のせせらぎだけでなく風切り音のノイズが耳障りだったため、諦めました。

さえずりの合間に白い糞をポトリと排泄しました。(@1:54)

▼関連記事
オニグルミの樹上で鳴きながら♪脱糞するホオジロ♂(野鳥)

一向に飛び立たないので、最後は引きの絵で状況説明。



2017/11/29

営繭中に排便するイラガ(蛾)終齢幼虫



イラガ(蛾)の飼育記録#2016-12

▼前回の記事
イラガ(蛾)終齢幼虫の繭作り【100倍速映像】

2016年9月中旬

イラガMonema flavescens)終齢幼虫cが繭を紡ぎ始めて間もない頃の10倍速映像を見直していたら、脱糞していました。
スローモーションに加工して、リアルタイム映像に戻しました。(オリジナルが微速度撮影なので、動きがややカクカクしているのは仕方がありません)

絹糸を紡ぎながら、白っぽい液便を噴射しました。
イモムシが繭を作る直前によく下痢便を排泄しますが、白いのはシュウ酸カルシウムが含まれているからでしょうか?
こんな排泄シーンは見たことがありません。

つづく→#13:完成したイラガ(蛾)繭のお披露目


2017/11/25

小枝をかじり脱糞するイラガ(蛾)幼虫



イラガ(蛾)の飼育記録#2016-9



▼前回の記事
糸を吐いてぶら下がるイラガ(蛾)幼虫

2016年9月中旬

イラガMonema flavescens)の終齢幼虫は小枝の二又になった部分によく繭を作ります。
繭を紡ぐ足場としてメタセコイア(イラガの食樹植物ではない)の小枝を与えてみても、なかなか営繭を始めてくれません。
わざわざY字状の小枝を折ってきて与えたのに、なぜか先端の折口に興味を示して表面を齧っています。
空腹による異常な摂食行動とは考えられません。
なぜなら餌となる食樹の葉も一緒に与えているのに小枝から脱走して探索徘徊しないからです。

幼虫はときどき体を左右に揺すって(傾けて)ローリングしながら樹皮をかじっています。
ささくれのように小さくめくれた木屑が小枝の表面に残っています。
斜めになった折口を口器で齧って「面取り」しているように見えます。
おそらく、これから営繭しようとする場所の接着面を加工しているのでしょう。

樹皮噛りに熱中しているイラガ幼虫の腹端を見ると、いつの間にか排便していました。
普段見る黒っぽい湿った糞ではなく、白っぽくて乾いている印象です。
糞が乾いているせいで糞切りが悪く(便秘?)、肛門の近くの毛に薄い黄土色の糞が付着したまま落ちないでいます。(@2:03〜)
食べた樹皮のセルロースを消化できずに排泄したのでしょう。

石川象二郎『わたしの研究:イラガのマユのなぞ』を読むと、著者は営繭の足場として箸を与えて実験していました。

糸をはくまえに、はしの表面をかじることがありますが、かじることは、マユをつくるために、どうしてもひつような動作ではありません。 (p62より引用)


せっかく苦労して枝の表面を加工したのに、イラガ幼虫はここにも定着せず、移動してしまいました。
今回たまたま採取してきたメタセコイアの小枝の表面は比較的ツルツルしているので、イラガの絹糸との接着相性が悪いのかもしれないと考え、粗いサンドペーパーで表面を磨いてザラザラに加工してやりました。
それでも、一体何が気に入らないのか、イラガ終齢幼虫は相変わらず営繭を始めてくれません。
もしかすると絹糸腺など体内の生理状態が営繭の準備に入るのをただ待っているだけで、思わせぶりな樹皮噛りも単なる暇つぶしの行動なのでしょうか?

小枝の太さや曲率が気に入らなくて、加工しているのかもしれません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#10:繭を紡ぎ始めたイラガ(蛾)終齢幼虫


ストロボを焚いても、フードに隠れている口元を接写するのは至難の業

2017/11/23

ナミアゲハ♂の吸水と排尿



2017年7月下旬


▼前回の記事
ナミアゲハ♂の飛翔と吸水【HD動画&ハイスピード動画】

雨上がりの午後、砂利を敷き詰めた駐車場を飛び回り忙しなく水溜りの味見をして回っていたナミアゲハ♂(Papilio xuthus)がようやく一箇所で落ち着いてくれました。
半開きの翅を小刻みに羽ばたかせながら泥水を飲んでいます。
途中から望遠レンズを装着してズームしてみると(@2:23〜)、湿った砂利の地面から吸水しつつ、腹端から透明のおしっこをポタポタと排泄していました。
蝶の♂がよくやるこの行動はポンピングと呼ばれ、ナトリウムイオンなど必要なミネラル成分を摂取するために、不要な水分を排泄しているのだそうです。
大量の水を飲んで体温を冷やしていると思われるかもしれませんが、雨上がりで気温はそんなに高かった記憶はありません。(客観的な気温データは測っていません)
後半は翅の羽ばたきを止めて一心不乱に吸水・排尿しています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


【参考】
蛭川憲男『水場に集まる生きものたち―里山から高原、山地の自然』


【追記】
渡辺守『チョウの生態「学」始末』という専門書を読んで、目から鱗が落ちるようにとても勉強になりました。
 ♂が交尾時に注入する(精包以外の:しぐま註)物質の生産にナトリウムイオンを利用することも、近年明らかにされてきた。すなわち、夏季にしばしば観察されるチョウの♂の吸水行動は、交尾時における注入物質の生産量を増加させていたのである。

集団となって給水行動を示す(中略)構成員は、原則として若い♂に限られ、土壌の水分中に含まれるナトリウムイオンが吸水行動を解発している。ナミアゲハの口吻内の神経伝達機構を調べた井上尚さんによると、口吻の最も先端に位置する神経細胞はナトリウムイオンに、それより奥に位置する神経細胞が糖に興奮するので、ほんの少しだけ塩を入れた砂糖水を与えたほうが、純粋な砂糖水を与えるよりも摂取量は増加するのだという。ナミアゲハに実験的に低濃度の塩水を与えてみると、寿命には影響が出なかったものの、与えなかった♂よりも精包生産力は高くなっていた。(第6.1章より引用)




2017/11/13

セイタカアワダチソウの花蜜を吸いながら排泄するキタテハ秋型



2016年10月中旬

水辺の遊歩道沿いに咲いたセイタカアワダチソウの群落で秋型のキタテハPolygonia c-aureum)が訪花していました。
翅を開閉しながら吸蜜しています。
ニホンミツバチ♀と何度かニアミスしても、キタテハは逃げませんでした。
キタテハが吸蜜しながら急に腹端を持ち上げたと思ったら、透明な(やや白く濁った?)液体を一滴排泄しました。(@1:35)
キタテハのおしっこを見たのはこれが初めてです♪

セイタカアワダチソウとキタテハの組み合わせは季節の風物詩です。
普通種同士のありふれた組み合わせですけど、なんでも動画に撮ってみれば、ときどきこうして新しい発見があります。
▼関連記事 (4年前の動画) 
キタテハ秋型がセイタカアワダチソウに訪花吸蜜

満腹したキタテハはセイタカアワダチソウの花から飛び去ると、近くの茂みに移動しました。
ヨシの茎に巻き付いたツルマメの細い蔓に逆さまにぶら下がり、翅を開閉しています。
このとき日は照ってないので、日光浴ではありません。
翅を閉じて静止すれば枯葉に似ていて、保護色になりそうです。



2017/10/26

脱糞後に飛び立つキセキレイ♀【ハイスピード動画:野鳥】



2016年11月下旬・午後16:04

▼前回の記事
キセキレイ♀の羽繕い(野鳥)

夕方の山麓で柵の鉄パイプにキセキレイ♀(Motacilla cinerea)が止まっていました。
辺りをキョロキョロ見渡しながら尾羽を上下しています。

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で長撮りしてみました。
急に尾羽を持ち上げて白っぽい糞を4滴、排泄しました。
排便して体重を軽くすると、水平の鉄パイプを横に数歩ずれてから飛び立ちました。
羽ばたきながら柵から斜め下に飛び降りたようです。

後半は更に1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

※ 薄暗い夕方で画質が粗いため、動画編集時に自動色調補正を施しています。



2017/10/17

給餌直後に雛の糞を持ち去るハシボソガラスの親鳥(野鳥)



高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#23


2017年6月中旬・午前4:16〜6:16

早朝に撮れた2回の給餌シーンをまとめました。
食後のハシボソガラスCorvus corone)雛がお尻を持ち上げて脱糞する直前に親鳥が回り込んで待ち構えています。
ゼラチンに包まれた雛の糞を親鳥は嘴で摘んでから、嘴をパクパクさせて喉袋に入れ直し、巣の外へ捨てに行きました。

親鳥が餌も糞も同じ喉袋に入れて運ぶのは我々の目には信じられないほど不潔に見えますが、雛の糞がゼラチン質で包まれていれば衛生的に大丈夫なのでしょう。

2回目の給餌直後も、雛が尻を持ち上げて排便した瞬間に親鳥が嘴で糞を咥えました。
むしろ雛の肛門周辺を親鳥が嘴で刺激して排泄を促したようにも見えました。

早朝は気温が低く空気が澄んでいる上に逆光でカラスのシルエットがくっきりと強調されるため、とても観察しやすいですね。
暑い日中は陽炎が立ち昇ったりして、望遠レンズではあまりシャープな映像にならないのです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


つづく→#24:高圧線鉄塔の巣に餌を運ぶハシボソガラス親鳥♀♂【10倍速映像:野鳥】


2017/10/15

夜明けの電線にハシボソガラスのつがい(野鳥)



2017年6月中旬・午前4:20 (日の出時刻は4:15)


道端の電線に2羽のハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が仲良く並んで止まっていました。
しかも直下の路肩には大量の鳥の糞が落ちていてひどく汚れていました。
日の出直後で、電柱のLED外灯は未だ点灯したままです。
電柱の下部の一番低い電線に止まっているカラスは目覚めていてキョロキョロ辺りを見回しています。
しかし私が見上げていてもカラスは鳴かずにおとなしくしてたので口の中の色を確認できず、成鳥なのか巣立った幼鳥なのか、見分けられませんでした。

つがいがこの電線をねぐらとして夜を過ごしたのでしょうか?
ただし、路上の糞がハシボソガラスのものとは限りません。
糞を採取してDNA鑑定でもしない限り、分からないでしょう。
もしかすると近くにカラスの巣があって、この電線は親鳥のお気に入りの排糞スポットなのかもしれません。
いくらなんでも、塒は樹上などもっと安全な場所を選ぶ気がします。
夜明けとともに塒から出てきて、たまたま電線で休んでいたのかな?


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2017/10/13

赤い実?を雛に給餌するハシボソガラス(野鳥)



高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#21


2017年6月中旬・午前6:36〜6:39

朝日に対して順光になるように鉄塔の東側に回り込んでかなり近づいてみました。
見上げるアングルだと巣内のハシボソガラスCorvus corone)雛はよく見えなくなってしまいます。
ヒトに対して警戒心・敵愾心の強いハシブトガラスと違って、ハシボソガラスの親鳥は時間をかければ観察者に慣れて寛容になってくれるので、とても助かります。
ハシブトガラスが育雛している巣にはとてもこんなに近づけません。

鉄塔の天辺から西に伸びる高圧線に親鳥αが止まっていて、私を油断なく監視していました。
ズームインすると、嘴一杯に何か赤くて光沢のある丸い食物を咥えていることに気づきました。
採餌から帰巣する途中のようです。
雛に給餌するメニューの情報が直接得られたのは初めてです。
しかし悔しいことに、その正体が分かりません。
秋ならともかく、この季節(6月中旬)に赤い実がなる植物があるのでしょうか?
(もし予想できる方がいらっしゃいましたら教えてもらいたいです。)
キイチゴの実とか未熟な桑の実ぐらいしか思いつきませんし、どうも見た目が違う気がしてなりません。
ここは寒冷地(雪国)なので、畑のミニトマトが赤く実るには未だ早過ぎます。
それともゴミ捨て場から何か残飯をあさってきたのかもしれません。

【追記】ウワミズザクラやサクランボの実かもしれない?と思いついたものの、赤く色づくには時期が早いかもしれません。

親鳥αは謎の食物を喉袋に入れると、高圧線から飛び立ちました。
巣の左側の鉄骨に着地すると、待っていた雛鳥に口移しで給餌。
残念ながら鉄骨の陰になってしまい、給餌シーンはしっかり見れませんでした。
親鳥αはすぐに巣の左側の鉄骨に移動し、辺りを見回しています。
雛が食後に脱糞するのを待っているのかな?と思いつつ見ていると、もう1羽の親鳥βが帰巣しました。
(親鳥の性別が見分けられないので、便宜的に登場順にα、βと呼ぶことにします。)
親鳥βによる雛への給餌シーンも鉄骨の死角で見れませんでした。

親鳥αが先に巣を離れると、巣内に残った雛が羽ばたき練習をやりました。
続けて親鳥βも巣から飛び立ち、滑空して近くの住宅地の電線に着地しました。
ここは親鳥が気に入っている排糞ポイントの一つです。
カメラのピントが合う前に、巣から運んできた雛の糞を吐き出して捨てたようです(排糞)。
休む間もなく親鳥βは電柱から飛び立つと、鳴きながら力強く羽ばたいて左に急行しました。
あいにく民家の屋根の陰に入り見失ってしまったのですが、すごい剣幕だったので、おそらく縄張りに領空侵犯してきた鳥(カラス?)を迎撃に向かったのでしょう。
朝から親鳥は共働きで忙しいですね。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


つづく→#22:ハシボソガラス♀♂の早朝給餌活動【10倍速映像:野鳥】



2017/10/07

ハシブトガラス家族群の朝礼♪(野鳥)



2017年6月中旬・午前5:11〜5:15

早朝から民家の屋根にハシブトガラスCorvus macrorhynchos)巣立ち雛の群れが集まっていました。
集団塒から出てきて、朝日を浴びた屋根の上で日光浴しているようです。
嘴の中が赤いのがカラスの雛や幼鳥の特徴です。
成鳥になると口の中が黒くなります。

1羽の幼鳥が何気なく屋根を嘴で突くと、残りの2羽が餌か!と勘違いして近寄って来ます。
途中からもう1羽の幼鳥が飛来し、計4羽になりました。(@0:52)

私が幼鳥の群れを撮り続けている間、近くの電線で親鳥が鳴いていました。
腹立たし気に嘴を足元の電線に擦り付けているのは、幼鳥を心配し、私を警戒しているのでしょう。
電線上で向きを変えて鳴いた直後に脱糞しました。(@1:38)
やかましく鳴きながら飛んで常緑樹(ヒバ?)の梢に止まりました。
我が子(幼鳥)に向かって「人間だ! 気をつけろ!」と教えているのかもしれません。
口の中が黒いので成鳥と確認できました。
カメラを右にパンすると屋根の上に居た幼鳥の群れが親鳥の方へほとんど飛び立ちました。
1羽の幼鳥だけが屋根に居残り、呑気に歩き回っています。
樹幹の親鳥が「ほら、早く逃げろ! 逃げろ!」と警戒声を発し続けています。
あまりにうるさいので、再びカメラを親鳥に向けました。
するとガーガー♪切迫した鳴き声を上げながら、こちらに飛んで来ました。
その隙に、屋根の幼鳥は居なくなっていました。

近くの鎮守の森にハシブトガラスの巣や塒があるのではないかと睨んでいるのですが、未だ確かめてはいません。

今回は親鳥が一緒に居たのでハシブトガラスだと分かりましたけど、もし幼鳥を単独で見ていたら、ハシボソガラスと見間違いそうです…。
これまでも誤同定してそう…。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。




2017/10/02

雛の糞の世話をするハシボソガラス親鳥(野鳥)



高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#15


2017年6月上旬

排糞行動の撮影に執念を燃やしています。

採餌から戻って来たハシボソガラスCorvus corone)の親鳥が巣の一段右下の鉄骨に一旦止まってから飛び上がり、帰巣しました。
雛鳥の一羽に口移しで給餌しました。
しばらく待つと、食後の雛が排便した糞をすかさず受け取った親鳥が喉袋に入れて、巣から左に飛んで行きました。
動画を高画質で視聴すると、受け損ねた糞の一部が巣から落ちる様子が見えます。(@0:22)

住宅地の電線に止まった瞬間に、親鳥が喉袋から雛の糞を吐き出しました(@0:34)。
カメラのズームが間に合わなかったものの、なんとか糞の落下が写っていました。
(オリジナルの動画では辛うじて写っていたのに、YouTubeにアップロードすると画質が劣化してしまい、残念ながら肝心の排糞シーンが不明瞭です。)

嘴を電線で何度も拭っています。
小休止してから左へ飛び去りました。
次の採餌に向かったのでしょう。

親鳥は毎回同じ場所で排糞するとは限らず、何箇所かお気に入りの排糞スポットがあるようです。
撮影を終えて帰り際に住宅地の電線の下を見に行ったら、雨上がりで路面が洗い流されていて、鳥の糞は1つしか見つけられませんでした。
糞害で困るほどの状況ではなさそうです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#16:ハシボソガラス親鳥の育雛・給餌(野鳥)


2017/09/21

ハシボソガラスの排糞場(野鳥):路上の糞害



高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#11


2017年6月上旬・午後18:51〜18:52(日の入り時刻は18:59)


ハシボソガラスCorvus corone)の親鳥が雛の糞を捨てに通っていたと思われる場所(排糞スポット)の一つを、見に行ってみました。

すると予想通り、高圧線鉄塔#21に近い住宅地の路上が大量の鳥の糞で汚れていました。
電線に止まった親鳥が真下に排糞したようで、白っぽい尿酸混じりの糞があちこちに落ちています。




日没直前の鉄塔の背後には白い月が出ていました。(月齢11.3)
月夜の鉄塔は、なかなかフォトジェニックですね。

ふと視線を感じて鉄塔の右を見ると、高圧線に止まった親鳥の♀♂つがいが私の様子を油断なく見張っていました。
送電線に嘴を擦り付けているのは、威嚇や苛立ちを表しているのかもしれません。
夜になると親鳥はおそらく雛の居る巣ではなくて近くの塒で寝ると思われますが、確認できていません。




街中で大量の鳥糞が路上に落ちていたら、その上がねぐらなのだと今までは思っていました。
繁殖(育雛)期なら排糞スポットの可能性も考えるべきですね。


雨が降れば路上の鳥の糞は洗い流されるでしょう。
しかし糞の数がもっと増えたり駐車している車体に付着したりしたら大変です。(糞害)
鳥の糞を集めるとグアノと呼ばれ、良質の肥料になります。
もし指定した場所に排泄してくれるように野鳥を何らかの方法で誘導できれば(トイレ・トレーニング)、糞害のご近所トラブルも解消されて一石二鳥なんですけどねー。
そんな夢のような話が仮に実現しても、鳥は種子散布にも寄与しているので、生態系に思わぬ悪影響が出るかもしれません。
糞害対策グッズと称する物は、野鳥を追い払う狙いの物しか売られていないのが現状です。



巣が作られた鉄塔の真下は雛の糞で汚れているのか、それとも意外にきれいなのか、見に行きたいところです。
しかし鉄塔に無闇に近づくと神経質な親鳥へ悪影響を及ぼしそうなので、雛が巣立つまでは我慢しています。


つづく→#12:ハシボソガラス(野鳥)雨天のクルミ割り行動


2017/09/14

雛の糞を巣の外へ捨てに行くハシボソガラス(野鳥)



高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#7


2017年6月上旬・夕方

ハシボソガラスCorvus corone)の親鳥が一羽、鉄塔の左から高速で飛来し、直接帰巣しました。
親鳥から餌をもらって食べると、雛の一羽が頭を下げて尾羽を左右に細かく震わせました。
これが雛の排泄行動なのかな?
巣の周りの鉄骨が邪魔でよく見えないのですが、直後に親鳥がゼラチン質で覆われた新鮮な糞を嘴で巣から拾い上げたような気がしました。

すぐに巣から離れた親鳥はこちらへ向かって飛んで来て、高圧線に止まりました。

ムクドリの排糞行動では、出巣の際に親鳥が嘴に雛の糞を咥えて運び去る様子を何度も観察しています。

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ところがハシボソガラスの場合は、嘴に糞を咥えて巣から飛び去るのを見たことがありません。
遠くてよく見えないだけかと思っていました。
私はてっきりカラスも嘴の先で咥えて排糞するのではないかと思い込んでいたのですが、宮崎学『カラスのお宅拝見!』によると、

(ハシボソガラスの)親鳥はヒナに餌をやると、つぎにヒナがだす糞を口に入れ、外へ捨てにいく。親ガラスの喉袋は、買い物袋にも、ゴミ袋にもなっている。(p80より引用)


送電線で親鳥は下を向いて嘴を開くと、雛の糞をボタボタっと落としました。
ペリットを吐き出したのではなく、ダラーっと糸を引くように軟便を捨てました。

親鳥の唾液や胃液も一緒に吐き出すのでしょうか?
背景の空が逆光になり、糞のシルエットがしっかり写ったのがラッキーでした。
排糞を終えた親鳥は嘴を足元の高圧線で拭います。

その後は飛び去らずにしばらく辺りを監視していました。
おそらく親鳥は、撮影ポイントを少しだけ移動した私のことを気にして、偵察に来たのでしょう。
高圧線を綱渡りのように歩いて近づいてきます。
つがいのもう一羽の鳴き声が近くから聞こえますが(嗄れ声なのでハシボソガラス)、居所は不明です。

念願だったカラスの排糞行動をバッチリ撮影出来て、感無量です。
実は昨年に一度だけ、偶然に撮っています。

▼関連記事
雛の糞を巣から捨てに行くハシボソガラス親鳥(野鳥)

今回はなんとか給餌と排糞シーンをセットで撮ろうとかなり粘って、遂に成功したので、大満足。
雛の糞を毎回わざわざ遠くまで捨てに行かなくても、巣から糞をそのまま鉄塔の下に落としても衛生面では別に問題ない気がします。
しかし、おそらくヘビなどの天敵を誘引することを懸念して用心しているのでしょう。
次に気になる疑問は、親鳥が排糞する場所は縄張り内で決まっているのか?という点です。
雛が巣立つまで、更にしつこく観察を続けます。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。(実際はもっと空が薄暗い)

つづく→#8:ハシボソガラス雛の羽ばたき練習(野鳥)


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